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ネット通したサーヴィス向上

午前中に運送屋から電話が掛かってきた。配送はどうだったかというアンケートである。そういえばその女性の声に聞き覚えがある。

なるほど、このDHLの下請け運送屋は電話番号からしてシュヴェービッシュのようだが、こうした配慮はドイツでは大変珍しい。ドイツの運送業界は、その優れた道路網を外国の運送屋に走られて、税関線の解放と通行量徴収をうけて大きく変動した。廃業した出来の悪い運送屋も多い半面こうして生き残っている運送屋もあるのだと実感する。

なるほどある種の買物で、それも大きな白物家庭電化などであると、その配送とサーヴィスが大きく印象を左右するに違いない。それゆえに商品を売る業者も確実なロギスティックグループに依頼して、特別価格で安く、さらに古い商品の引取りや設置まで含めたこうした細やかなサーヴィスが提供出来ない限り、売り上げは伸ばせない。

ドイツの百貨店などを知っている者は、また日本から講師を招いてサーヴィスの向上を目指しているその業界を知っている者は、よくもこの程度で営業がなり立つと誰もが不思議に思ったに違いない。そして今、人件費ばかりかけながらサーヴィスに全く繋がっていなかったグループなどが淘汰されて殆ど生き残り合戦の様相を示す大型店舗グループの現状に驚く者もいないに違いない。

ネット販売の影響は、そのオファーの多様性の自由市場競争から、商業環境一般に大きな拡がりを見せて来ているのをここに感じることが出来る。
by pfaelzerwein | 2009-08-15 00:13 | Trackback
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