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2009年産の村醒めなどを物色

昨日買い物の帰りに二軒の醸造所に立ち寄った。飲み代が底を突いてきたので、2009年産の安いワインを物色するためである。先ずは、その前日飲んで素晴らしい進展を示していた地所キーゼルベルクのワインを提供しているバッサーマン・ヨルダン醸造所である。残念ながら2009年産は、ブルグンダー種二種とソヴィニオンブランしかまだ出ていなかった。最後のものは年末年始に飲んだので良く分かっている。上のものはいづれ買い足ししなければいけないのだが、三月中旬に新酒試飲会があるのでそれまで我慢しておこうか。

その足で、フォルストのゲオルク・モスバッハー醸造所に立ち寄った。そこでもリースリングはまだであったが、ミュラーテュルガウのリッターヴァインが売られていた。翌日にロゼーなどが瓶詰めされているぐらいで、他の単純なリースリングなども月末までは出ないようだ。それでも三月中旬には大分のワインが揃いそうである。

そこで当面の苦肉の策として、ミュラー・テュルガウを購入すると同時に ― これでフォン・ブール醸造所の割高のリッターリースリングに続いて三本目の2009年産である ―、少し試飲させて貰った。2008年産のヘアゴットザッカーのレモン風味はかなり強いが大分丸くなって来ている印象はある。さらに、同じ地所で石灰質のハーネンビュールも購入した。特に最後のものは一に水洗する前に自分で飲んでおかないとと思った。

要するに土壌を反映した少し高級路線のリースリングであり、価格9ユーロは上のキーゼルベルクがそうであるように口やかましい愛好家を唸らすことが出来るかどうかで、超高級ワインへの登竜門となる。そのような質となれば直ぐに価格は15ユーロを越えてしまうのである。

さて、それよりも下のヘアゴットザッカー、2008年酸特有の強い色と味の強さは致し方ないが、その強い酸とあるレモンの皮のような苦味が良くバランスしてきていて印象は悪くない。食事もそれに合わせたものを選択することが出来るだろう。流石に6ユーロのグーツヴァインは新鮮味が落ちて飲み飽き安くなったが、これならばまだ暫らくは飲み頃があるだろう。リースリングに味を求める人向きのワインである。

引っ掛けようは足りなかったが、帰り道風も吹く厳寒のフォルストのワイン地所を散策した。枝落とし作業に従事している区画もあった。三十分もあるかないうちに冷え込んだ。やはり飲み方が足りなかった。
by pfaelzerwein | 2010-02-12 02:00 | 試飲百景 | Trackback
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