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果ててしまった金曜日の夜

腕がパンパンに張っている。水曜日に続けて十分に登った。疲れが残っているのがいけないのかと思ったが、同じように水曜日の疲れが筋肉痛として残っていると聞いたので安心した。やはり、完全燃焼したあとでは、回復にも時間が掛かるのは当然なのであろう。それでも二人とも本日も完全燃焼させたのは天晴れである。

思いがけなく一人が先に来ていて、パートナーが誰もいないので帰ろうとしていたところを都合よく出会えて、三人で三時間みっちりと登った。オーヴァーハングの割合は少なく、水曜日のような完全な庇はなかったのだが、それでも完全に果ててしまった。

力自慢の元スキー選手も流石に水曜日並みの力は残っていないのを確認した。当然の事ながら、アルプスやビックウォールにおけるクライミングはそうした力配分が重要であるので、出来る限り力を温存して登る練習をしているのである。

今日の課題はクローズの姿勢による省エネ登攀であったが、中途半端な垂壁では反対方向にクローズしてしまうと、今度は体勢を入れ替えるときに余分な力を消耗してしまう。あくまでも予めその向きを予期して動かなければあまり意味がない。また、腕を伸ばして、体を壁面に突っ張る方法も適材適所で使うべきであり、特に登攀距離が長くなった場合はたとえリュックサックが無くともその方法がいつも勝れているとは限らない。オープンの姿勢で登る場合は、垂壁に押し付けた下半身とは反対に上体を壁から離すためにはそうした腕使いとはならないので、まさにその差異が技術的なポイントであろう。逆にオーヴァーハングの時の腕の伸ばし方とクローズな姿勢を上手に使いこなすことが課題であったが、もう一つまだ身についていない。

筋肉が上手くクールダウン出来ずに熱に魘されて、夜が明けた。久しぶりの筋肉痛である。
by pfaelzerwein | 2011-02-12 17:49 | 生活 | Trackback
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