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眠気眼で英断の政治猿芝居

海水注水問題で危機管理が注目されている。そもそも今回の福島事故で日本がうまく対応できず大惨事を収束できない理由として、日本の政治中枢だけでなくその社会での決定機構に問題があると事故の起こったその週末には世界中で話されていた。

そうした前提で日本政府の発表などを世界の市民は耳を傾けていたものだから、今日本で問題となっているような事象は全て裏を読み込んでいた。素直に日本のメディアに踊らされていたのは日本で被曝した人たちだけだろう。

たとえば海水の注入に関しては廃炉を前提としているので、オンタイムでは日本のネットでは東電が渋っているような情報が流れていて、それを総理大臣の英断で強く申し入れたとなっていた。その一時間二時間の遅れのようなものは注目していた者は皆オンタイムで感じていたのだった。

すでにその時点で総理大臣が政治主導をアピールしようとして海水注入の命令を下すというような政治ショーが批判されていたのだった。そうした意味では、現在このことを問題としているマスメディアこそがそこに加担していて、全てが猿芝居であると懸命な市民は皆分かっているに違いない。

結局、人道に反する犯罪を犯したのは政府や行政組織だけでなく、その片棒を担いでいるマスメディアなので、その責任を誤魔化すために再び猿芝居を打っているようにしか思われない。

今頃、そうした危機管理体制を検証とか何とかいい加減なことを抜かしているが、世界にすべて筒抜けに知られていた日本の組織文化を自らが知っていなかったとは言い訳にも何にもならないのである。如何に自らのことはそれ自身が見えないとしてもなのである。愚かである。



参照:
福島一号機制御室の英雄たち 2011-03-26 | マスメディア批評
東電は真実を隠している 2011-03-12 | アウトドーア・環境
福島の最終作戦に固唾を呑む 2011-03-12 | アウトドーア・環境
by pfaelzerwein | 2011-05-26 19:56 | 文化一般 | Trackback
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