人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ここでも効率から質への転換

ここでも効率から質への転換_d0127795_2253116.jpg
今朝腰が痛かった。ここ数日状態が悪い。理由は分からないが無理をしたのだろう。反面、体がとても軽くなっているような感じは素晴らしい。体重比筋肉の割合がとてもよい。少し食が細くなっているのは天候のためと思われるが、同時に筋肉の効率も高くなっているように感じる。どうも交感神経が刺激されたようだ。

ラインガウに試飲に出かけた。例年ならば晩夏に開かれるのだが、木樽導入工事のために春となったようだ。ステンレスから木樽への移行はこうした最先端の醸造技術を駆使したロベルト・ヴァイルのような醸造所でも進んできている。要するにグランクリュなどの高品質で長持ちさせるリーズリングのためには欠かせない醸造技術として歴史的な醸造法が不可欠となってきているのである。

さて2010年のキードリッヒのリースリングは昨年会った人々とも口を揃えて、2009年とは異なり通常の年度となったという印象である。つまり、特別にアロマが豊かで殆どビュルクリン・ヴォルフ醸造所を髣髴させるようなテュルムベルクのそれはなくなったが、クレ-フェンベルクはやはり尻上がりに良くなっている。木樽の割合が上昇してきていることとも関係しているに違いない。

耕地面積の遥かに大きなビュルクリン・ヴォルフがGCからPCへと木樽率は増えてきているが、小規模でいながら価格も高いヴァイルのような醸造所がこれからまだ増やして百パーセントに近づけるのは当然であろう。その微炭酸のステンレス醸造・熟成リースリングを直接非難してから十年も経っている。

ステンレス百パーセントであろうグーツリースリングも購入した。価格対品質ではなんとも言い難いが、2010年産で十ユーロのリースリングで十分に満足できる商品は限られているから仕方が無い。PCである三種類とも辛口が21ユーロであるから、やはり甘口やサマーワインも含めてグレーフェンベルクしか今年は無かったというのが結果で、シャルタワインやグランクリュワインが出ていない今の時点では購入できるものは限られている。

サマーワインはなるほどアルコールが少ないので水代わりに飲む人もいるかもしれないが、味覚に拘るとやはり割高でしかない。いづれにしてもまた秋に出かけなければいけないだろう。
by pfaelzerwein | 2011-05-29 22:53 | 試飲百景 | Trackback
<< 消し去ることの出来ない無理 Ehec付有機野菜の付加価値 >>