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ヌーヴォーパーティー2011

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ヌーヴォーの解禁日らしい。何年か振りでスーパーで見つけた。それもこんな早くに入手したのは初めてである。価格は、インフレにも係わらず、2,99ユーロでアルコール12.5%である。

昨日は2011年産の初物を試飲した。2010年物が売り切れたために名門醸造所でも2011年産のリースリングが発売されたのである。リッター瓶どころか、グーツリースリングと呼ばれるスタンダードのリースリングまでが発売されている。

先ずはリッター瓶Qbaは、12%のアルコールが鼻につく味でまさにヌーヴォーワインであった。酔いたい人には薦められるが、酔わなければ直ぐに飽きてしまうだろう。

その次の購入したリッター瓶リースリングカビネットは、11.5%で青リンゴ系の香りもあり、なかなか旨みがあるのだ。なるほど甘味料のような味筋であるが上手に造ってある。少なくとも新鮮なうちは、リッター7.90ユーロが嬉しい。ここ暫くはこの手の安いリースリングにはお目に掛からなかったのである。2011年産の特長であろう。

半甘口のリッター瓶は味は悪くは無かったが、所詮中途半端である。グーツリースリングは、瓶詰め二週間後でまだまだ酵母臭があって、アルコール12%である。摘み取りは九月初めだったという割には濃くもあって、酵母臭が取れれば期待出来る。

グラウブルグンダーは苦味が目立つだけで、酸とのバランスは2010年産の方が良かったであろう。ソヴィニオン・ブランは、まだまだ若過ぎで、葡萄の成熟度の関係か全く若い青ピーマン味である。

序に、2010年産グローセス・ゲヴェックスを試したが、イエズイーテンガルテンは偉大なグランクリュに成長することは間違いない。

余談ながら、先日購入したミュラーカトワール醸造所のマンデルガルテンを家で開けた。青リンゴムース味はとても素晴らしいが、ステンレス醸造のために若干の微炭酸があって、二日目以降が心配であった。二年以上経つと炭酸が飛んで飲めなくなる可能性も感じたからである。二日目には食道に穴が開きそうな酸を認識して、微炭酸がその酸の強さを和らげていたのに気がついた。価格相応に十分に強いワインで、鋭い酸が特徴のリースリングを排出してきているのを確認した。

2011年の最終摘み取りの時期を比較すると、その醸造所の実力が分る。如何に腐らせずに、酸を分解するまで果実を熟成させることが出来るかである。



参照:
特典を使い、厳寒で酔い覚まし 2009-12-21 | 試飲百景
芳醇なワインとラクレット 2007-11-18 | 料理
糠漬け味のヌーボー2005 2005-11-24 | ワイン
子供たちの期待と大人たちの楽しみ 2004-11-28 | 暦
by pfaelzerwein | 2011-11-18 02:30 | ワイン | Trackback
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