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ヴァイオレンスは爆発だ

可也怖い夢を見た。何度かあるように諜報部員ものというか、今度もミッションイムポジブルの主役である。高層ビルの窓から飛び出したり壁を登ったりはしないのだが、大きな会社の本社ビルのようなところから脱走するのである。地下へと降りる駐車場から上の受付カウンターのような場所での潜入風景があって、最終的には強引に緊急脱出なのである。エレヴェーターを降りて敵を蹴散らして、一人の男の頭を壁に割れるほど叩きつけているのである。完全なヴァイオレンスものである。流石に気が引けて目が覚めた。

昨晩のクライミングで可也いらいらしたことが原因と知ると余計に怖くなった。いらいらするにはそれなりの理由があるのだが、相手に殺意にまで結びつくような敵意を持っている訳ではなく、寧ろ永くよく知っている人間であるからまさしくいらいらさせるものが良くも悪くも彼の個性であることは分っているのである。

それにしてもあまり長くない時間を熱心に集中して登るのは良いのだが、十分に登れる困難度のところをみっちりと登るのに付き合っていると結構以上に疲れた。そもそも彼のクライミング上の問題はここぞの爆発力がないので、どうしても下のレヴェルでしか登れなくて、それが年齢的なパワーの無さかどうかが分らないところで歯痒いのである。

それならば冬の間にトレーニングを積んで爆発力をつければよいと思うのだが、どうもご本人はそこにも考えが及ばないようで、困難度五級を丁寧に登ることに全てを掛けているようにしか思われない。人間的にもそうであるように信頼性をもって丁寧にと表現すれば聞こえは良いが、要するに自らが限界を決めているようなところがあって、自らの枠を一歩も超えないことを人生哲学としているような風である。まあ、彼からするとこちらは、「思いのほか、本番に強い」と言う印象と共に、「誇大妄想」と思っているのかも知れないが、それだけの準備はこつこつと積み上げているのである。

そのような按配で、何時もはトップロープで簡単に登ってしまう四級ほどのオーヴァーハングもお付き合いでロープをリードしながら登らされると、まるでお仕置きのようで無駄に疲れるのである - 四級の場所とは一般的に息抜きがどれだけ出来るかが鍵なのだ。流石に何時ものパートナーとは違ってザイル捌きの信頼度は高いのだが、それだけに心理的には窮屈なのである。ご本人は手掛かりが良いとご満悦だったようだが、要らぬことに力を使っているようで余計に疲れた。

クライミングも結局は六級をこなしていかないとスポーツ的な意味では駄目なのであり、スポーツクライミングとして身体的に太り過ぎでない限りは練習量でマスターできるものであるが、これも動機付けにおいて個人差が大きいようである。

明日は、今年も共に長い距離を一緒に登ったライヴァルが合流するという。それはそれでお互いに火花を散らさなければいけないのだが、これまた性格が全く異なる人物であり、三人三様で賑やかになるだろう。兎に角、こうした仲間で大きな壁で代わる代わる六級以上を何時でも登れるようなメンバーが二桁ほど集まるのが理想的であり、そうになると様々な可能性が広がるのである。

先ずは栗入りザウマーゲンの最後の二切れを食して明日に備えたい。午前中に仕事納めとして、晩に備えたいものである。野菜は既に購入した。それにしても火曜日の疲れが腰に来た。この冬シーズン初めてである。



参照:
とても単純なことを思う 2011-12-28 | 雑感
中共が辞さない宣戦布告 2011-12-25 | アウトドーア・環境
by pfaelzerwein | 2011-12-30 03:50 | 生活 | Trackback
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