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毒が体中に回った元旦

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一年ぶり以上である。毒が体に回った。アセトアルデビドの毒である。大した量を飲んだわけではないのだが、ヴィーナーヴァルツァーに酔い、三種類のチャンポンで酌が進んだ。晦日に開けたリースリングゼクトと恒例のソーヴィニオン・ブランと昨夜の残りのライタープファードである。

ヤンソン指揮のノイヤースコンツェルトは、前回の初登場時にはネットでも大きな話題となったが、今回は従来の伝統的な雰囲気に合わせてあまり強引なドライヴをせずになかなか巧妙にやってのけた。やはり前回の反省があったに違いない。あれだけ世界的に有名になればもはや力む必要なのはないのである。

そうした伝統回帰とは反対に番組中のヴィーンの紹介フィルムは若い躍動感ある町を紹介しようとしていたのだろうか?褐色肌の女性とプロポーションからするとタイ人らしき二人の女子高生制服風が縛りにあって、空中に吊るされていたりした。なるほどスカートの女性を吊るして見上げるのはそれはそれで見ものなのだが、魔女狩りの吊るしにも見えて、そうならばこれも可也の伝統回帰である。

さてこれもまた恒例となった正月弁当箱である。今回は材料が豊富で詰め切れないかと思ったが、入れるのを忘れた料理もあり、結局はTV生中継中に簡単に平らげてしまった。

お品書きだけでも書き留めおく。

煮物は、大根、ジャガイモ、人参の鰹・煮干・昆布出汁煮に生椎茸添え。唯一フランクフルト産椎茸のみ醤油味煮込みを流用。

焼き物は、生椎茸やライムの扇を添えた生塩鮭、えびとホタテの串のグリル山椒香味。

練り物は、パセリ、レモン、カブを添えた魚のテリーヌ、膀胱ニコゴリ肉の燻製、イタリアンパセリ。

燻ものは、海鮮グリル香味の焼き茄子生姜塗しに、鴨鳥胸肉燻製に紅葉おろしとルコラサラダ。

特記すべきは煮物の出汁の強さで、人工ものを一切使っていないにも拘らず必要十分な味の濃くであった。リースリングニコゴリを用意してあったのだが忘れた。焼き茄子にグリルの汁気が沁み込んでこれまた必要最小限の最高級の味付けであった。鴨肉はヴァキューム包装で一週間以上保存してあったために毎度のことながら切り身のみ離れが悪く折角の見栄えがもう一つである。ホタテは、一個一ユーロの価値があるかどうかは些か疑問。さやえんどうは高価過ぎて断念。大根に珍しく巣が入ってなかった。



参照:
寝正月で会得したことなど 2011-01-02 | 料理
朝だか夜だか判らない 2006-01-02 | 音
読者層に合わせた興奮度合い 2011-11-22 | 暦
by pfaelzerwein | 2012-01-02 08:11 | | Trackback
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