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ああ、バーデン・バーデン

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バーデン・バーデンは一時通っていたぐらいである。南に走るときは大抵ここを通るのだが町の中に乗り入れるのは久方ぶりである。注意書きが入っていたトンネル工事の渋滞は連休の初日であるから全くなかった。ただアルザスからドイツへと渡るラインの発電所の橋が道路工事中なので工事中通行止めの表示が表れた。知らない者は遠い回りを強いられる。

工事中の箇所は信号の一方通行になっているので待たなければいけないが、二分も待たないで順調にドイツへと再入国した。ここまで自宅から一度も信号無しである。七十キロも走っていない。

祝祭劇場の駐車場へ乗り入れて一時間ほどで、フランクフルトのアルテオパーへ行くよりは距離も短く、交通状況もとても静かなものである。

祝祭劇場の周りもザルツブルクの夏のそれとは比較にならないほど静かであり、観光客も聖霊降臨祭時期であるから真夏よりは少ない。来年の第一回復活祭音楽祭の賑わいが期待されるところである。

少なくとも表玄関の旧駅舎の雰囲気などはザルツブルクの新しいそれよりは趣があるが、あのフェルゼンライトシューレなどを抱く塩岩の湿った駐車場が無いのが残念だが、バルコンからはアルテスシュロースに並んでバッタートフェルツェンが仰げる。これは見方によると、ザルツブルク祝祭劇場ののクラブハウスからの景色に比較できるかもしれない。ああ、バーデン・バーデン_d0127795_2222713.jpg

前回祝祭劇場に足を踏み入れたのはいつの事だったか思い出せないが、少しづつはそれらしくなってきている。残念ながらその奥で避暑をしていたブラームスはオペラを作曲していない。納税者のピエール・ブレーズや地元のヴォルフガンク・リームの創作などがこの町の雰囲気を形作るようにならない限り本格的な祝祭とはならないであろう。
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参照:
復活祭への少しの思い入れ 2012-03-16 | 暦
文化ケインズ経済学の矛盾 2012-04-04 | 文化一般
文化の「博物館化」 2004-11-13 | 文化一般
歌心のないドグマの響き 2012-05-29 | 音
by pfaelzerwein | 2012-05-30 02:24 | アウトドーア・環境 | Trackback
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