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サヴォアのチーズとワイン

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シャモニで購入した山のチーズとワインを楽しんだ。ワインは御決まりのシャルドネであるが、サヴォワの高地なのでアルコールが11.5 %と低い。それはスーパーで購入した2011年物には限らないであろう。価格は8ユーロほどであったので、ドイツのグーツリースリングの価格帯になる。

酸は鋭い感じがあり、好印象とともにこの葡萄の限界も感じさせる。上手に造っていることは間違いないが、正直ブルゴーニュであろうがマコンであろうが南仏であろうがシャルドネが上手に熟していて、上手に造っている限り、それほど変わらない。土壌も石灰の含有だけでそれをミネラルとして吟味させるほどの葡萄ではないからである。

なるほどパフューム的な香りは、如何にもフランスの良さであろうが、これも公募の選択で殆ど決まってしまいそうである。それどころか二日目の出だしでは完全に糖の嫌味のようなものを感じたのでそれほど堅牢なつくりでも無いと言うことだろう。

但し、フランスのチーズとの相性は円やかで、とても鋼のようなリースリングの酸やミネラルでは合わせられないので、食事とワインという意味でやはり地元の食生活に即しているつくりなのだろう。



参照:
カジュアルと手軽さのシャルドネ 2012-05-02 | ワイン
複雑な構成要素を対極化する 2011-01-28 | 文化一般
by pfaelzerwein | 2013-07-28 00:00 | ワイン | Trackback
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