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素晴らしいノーマルルート

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日曜日には土曜日には無かった太陽が出た。午前中は摂氏一ケタ台の予定だったので午後から出かけた。何時もは待ちで並ばなければいけないルートをやるために再びホッホシュタインに出かけた。相棒に登らさせたいルートを登ることで、私自身もここの下の難易度は殆ど登りつくすことになる。

特にグラウエヴァンドと言うルートは、技術難易度5.5程度ながら三ツ星がついている推奨ルートである。私自身もここをリードした覚えがないので全く覚えていない。改めて登っておかないと、今後人に登らすことも難しくなる。先ずは湿り気などを試すために最初の確保地点までは私が登った。相棒はなんだかんだと言って横の5.10を登りたがったが、恐らく怖気づいてきたからであろう。

いよいよ相棒が登る番である。割れ目を登って行くので、中間支点は十分に楔で取れるのだが、手掛かりは丸く割れ目の中に手掛かりを求めるか、確り立つしかないので相棒には必ずしも容易ではなかった筈である。少なくとも一カ所中間支点に手を掛けて登っていたようだが、ルートファインディングも含めて孤独に登り終えた。彼が今までリードした最も難しく長いピッチであったろう。

その後に、次の5.10の目標を撮影したりして、南プファルツで最も素晴らしい難易度5.4のノーマルルートを登った。下部は苔這えた様でその緑の間の足場を拾って登って行くだけである ― それにしても下部の湿りは何時も尋常ではなく、殆んど滑のように納豆の如く水分が糸を引く。途中リングボルトを見てそちらに向かおうとしたが、幾ら登れても最終的には5.11になるルートなので引き返した。肝心のハング気味の壁に差しかかるころにはロープの摩擦で引かれて重かったので、何とか中間支点を取ってとりついた。ロープは重かったものの流石に難易度が低いので登りきれた。

しかし頂上へは大股開きで突っ張らなければいけないのだが、左右の壁まで足が伸びないのだ。前回の時よりも足が伸びている訳でなく、その一本目のアンカーにも届かないので、仕方なくハーケン無しで確保点を作った。

相棒が登ってきて、更にそこを登らせようとしたが、大きな男でも足が開かないので登れずに試していると夕暮れが迫ってきた。前回は強引に登ったのだが、もはや時間が無いので、そのアンカーにロープを掛けさせて、急いで暗闇の中を懸垂下降した。撤退である。途中で足場を作って、更にもう一度懸垂下降した。アルプスでの登攀はどのようなものであるかと言うような撤退練習である。暗闇の中でラムプを点けて車まで帰ってきた。次は是非頂上まで一気に登る手立てを整えて登ろう。相棒がやったように延長カラビナでアンカーにロープを掛けて、長いシュリンゲを使って岩角に中間支点をロープの流れを邪魔しないように設置しよう。



参照:
知的スポーツへの触り 2013-06-26 | アウトドーア・環境
ある程度熟せるように 2013-09-29 | アウトドーア・環境
by pfaelzerwein | 2013-10-14 06:45 | アウトドーア・環境 | Trackback
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