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胸元を飾る艶やかな金髪

ブロンドの彼女の株が上がる。久しぶりに顔を見た。またまた美しくなっていた。特別なことをしているのではないが、いつもの自慢の金髪に磨きをかけながらも、その多くをヤッケで隠すという高等な魅せ方をするようになってきた。十分に朝早くから身作りに時間を掛けたに違いない。

恐らく彼女の最も外見的な弱点は胸元の貧弱さにあると自身考えているのではないかと思うのだが、それをヤッケとその胸元に上手に入れ込んだ金髪で豊満なふくらみとして魅せているのである。その効果は覿面で、自然に彼女の胸元にショールのように現われる美しい髪に目が引き寄せられる。髪の色目によって本来は変わらない筈なのだが、その髪の質がとても柔らかくて、通常の衣料素材では不可能なふくよかさに達しているのである。なるほどヤッケの色に対して明るい光沢のある手入れの行き届いた艶やかなブロンドであることが決め手になっているのは間違いない。色合いは異なるが殆どミンクか何かの最高級の毛皮素材のように見えるから恐れ入った。

そして、その指先に視線を移すと、ヴィオレットのマヌキュアに気が付いた。初めて色を付けているのを見た。一般的にそれほど感心はしないのであるが、色合いと言い、金を掛けないお洒落として、全体的にけばけばしない品の良い印象は決して悪くは無かった。寧ろ、こうなると完全に男は焦ってしまうのである。全く脈が無いことならばどうでもよいのだが、あのような女ぶりを魅せられてしまうとここで引っ込んでしまうことは出来ないのは当然であろう ― 何か全て見通されているような気もしないでもない。

まさしく株が上がるように、彼女の魅力に磨きが掛かってくると、どうしてもという気がむらむらと沸き起こってきてしまう。これは一体どうしたことだろうか?彼女のその辺りの計算上手は尋常でなく、天才的というしかないのである。それにしても女性の実力とはこれほど強烈なものであるのをおもい知らされる。



参照:
神々しい微笑に映る魂胆 2013-08-19 | 女
自己分裂の葛藤の日々 2013-10-22 | 女
by pfaelzerwein | 2013-11-02 22:52 | | Trackback
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