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ストレス開放の収穫

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ロベルト・ヴァイル醸造所の案内がよい。2013年について詳しく書いてある。なによりも遅咲きであったので、粒は揃ったが、収穫量が落ちて、小粒であるために、葡萄の粒の密集による腐りは避けられたというものだ。それが、必要な長い熟成期間の秋の摘み取りの天候の変化にも拘らず、生物学的な成熟に拘らず健康な葡萄を齎したとある。

つまり平均値的な8月24日からの葡萄の成熟期間開始から、糖比重85エクスレに至るのが9月中旬で、95エクスレに達する10月23日の辛口ワインの摘み取り時には完璧に健康な葡萄であったと言うことだ。

甘口のリースリングは、過熟成前の100エクスレ酸10G以上での収穫と言うことで、トロッケンアウスレーゼは12月に201エクスレまでに達している。

ここまで読めば、経験豊かなリースリング愛好者は2013年産はどのようなワインかは殆ど想像できるだろう。その通り、「コクがあって表出力の強い果実風味凝縮でありながら繊細なリースリング」となる。この傾向は、少なくとも健康な選択された葡萄を収穫できた産地や醸造所の高級なリースリングには共通するので、ここで書かれているように「最初から十分に楽しめて尚且つ瓶熟成の可能性のある2013年産」となるだろう。

先日書いた悪い予感が当たった。アームリフターなどを弄って、レコード針をブラシしているうちにどうも針先のダイヤモンドが吹っ飛んでしまったようだ。長いHIFI経験の中でも初めての出来事である - もしかすると一度あったかもしれないがデジャブのような破局現象である。レコード針をLPの上に落としても、音が擦れてアームが確りと進まないのである。針圧などが狂ってしまったかと思って、インサイドフォースなどの調整もしたが、滑ってしまうのである。アームが引っかかっているのかどうしたのかと思ったが、よく観ると針先が尖っていない。綿棒にアルコールを付けて掃除をすると抵抗がない。これで悟った。ダイヤモンドと言っても人工ダイヤモンドを本当に使っているのかどうか知らないが、それが消耗する前に剥がれて飛んでしまったのである。通常はそれを付けている棒状の金属が折れてしまうことは経験したが、まさか剥がれるとは思わなかった。

最近の工業技術は接着剤などの多用で、分解廃棄サイクルしやすいようになっているが、航空機などでもこうした箇所が増えているものと思われる。自動車においては溶接よりも接着剤が一般的になってきている。それにしても、2008年に針交換で購入した三万円ほどの商品であるから丸六年しか使用していないので、年間五千円となる。針先が消耗するほどに使用していないので一枚のLP演奏にどれほどの費用になったのだろうか?アナログのHIFIなどは高級趣味の筆頭で高くつくのは分っているのだが、どうしても資料としてLPを活かしたい気持ちもあり、そうなればこうしたハイエンドの投資が必要なのだ。

思い当たるのは先日演奏したモーツァルトのジュピターのLPが溝になにかが挟まっているように先に進まないところがあり、針先に負担をかけたのと、その後ブラッシングなどではじいてしまったようだ。更にアームリフターの調子が悪く、落下加速度が早くてその衝撃が針の金属部のたゆみなどを招いていたのかもしれない。いづれにしてもストレスが溜まっていたのだろう。



参照:
スーパーブルゴーニュを物色 2014-03-17 | ワイン
2013年の収穫を伝える 2013-11-27 | ワイン
質の独、量の仏の13年 2013-11-22 | ワイン
2013年産の摘み取り風景 2013-10-21 | ワイン
嗚呼、グレーフェンベルク 2013-09-26 | 試飲百景
一杯引っ掛けて夜鍋仕事 2014-03-27 | 生活
by pfaelzerwein | 2014-03-28 18:26 | ワイン | Trackback
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