人気ブログランキング | 話題のタグを見る

責任が及ばない敗戦研究

新聞に北京発で北朝鮮の話が載っている。CSUの政治家が訪朝するなど関係強化が進んでおり北京に負けないようにベルリンと平城が太いパイプを築こうとしているようだ。日本以外の欧米にとっては核開発中止だけが解決すれば経済援助が再開される。人権問題も課題として北朝鮮は認めているようであるから、意外に早い時期に国際的な立場を築くようになるかもしれない。

北京が何はさておき連邦共和国をEU内のパートナーとしているように、南北朝鮮は分断されていた東西ドイツを同一視しているようであるが、それは参考にはならないと明白に表明されているのは当然であろう。

推測するに若い三代目は体制が崩壊した後も無事に暮らせるようにと画策しているのだろう。身を隠していたときに盛んに話されていたように実質的には集団指導体制がとられているとする考えると、その間に起こった柔軟な対応や老獪な感じに若い指導者の匂いがしないことの合点が行くのである。

北鮮の十分に見識のある指導層ならば旧大日本帝国のような元首に責任が及ばないような敗戦を研究しているのだろう。一方の当事者である安部内閣が理想とする政治行政形態がそうした責任逃れの構造であって、そうなるととても同じような思考構造であって面白い。ただし、対独への関係強化への道など明らかに北京との疎遠を補いつつ、中共に対して牽制するような政治的な動きとなっていて、日本の外務省のそれとは違って遥かに実質的で老獪な外交姿勢が示されている。あれだけ粛清されても平城は本当のエリートが指導していることがこれで分かるのだ。



参照:
必要な改革への粛清? 2013-12-15 | マスメディア批評
日本も普通になりたがっている 2014-07-16 | マスメディア批評
by pfaelzerwein | 2014-11-05 20:45 | マスメディア批評 | Trackback
<< 「神々の黄昏」再生 夜長をタブレットで観劇 >>