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栗ザウマーゲンのXマス

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クリスマスの祝日第二日目、山へ駆け上った。40分6030歩は今年のワースト記録かもしれない。先日ティロルで歩いた場所を重ねながらゆっくりと走った。あそこでも林道があって小屋があるところから上は急に厳しくなった。雪の量だけでなくて、空気が薄くなってきたからだ。略海抜2000メートルぐらいだった。やはり低いところで余程トレーニングを積んでおかないと息が上がる。降りてきて67分、とても良い運動である。

先日、運動不足で71キロまで体重が落ちていたが、こうして走って、ザウマーゲンを食らうと再び太り気味になる。クリスマスにかけては三本のグロースゲヴェックスを開けた。一本目は2010年産のマンデルガルテンだった。高級ワイン協会会長のクリストマンのもので、私自身の好みとしては重く、果実味が、その古典的な還元法の醸造法でヘキヘキしたが、十分の尾を引く高級ワインであったことは間違いないだろう。そして地所特有の独特のテロワーは紛れもなかった。そして2010年産が失敗していなかったことは特筆に値する。

2010年産は、我が家恒例の栗入りのザウマーゲンに合わせてイェズイーテンガルテンが祝日に開けられた。そのマルメロのような果実味と2010年特有の酸がとても美しく融合していて、栗の味に最高だった。今まで飲んだ2010年産の熟成リースリングとして最高傑作だった。その喜びの裏側には、同じ作り手のワインは二度と巡り合えない悲しみが走った。フォンブール醸造所の今世紀の頂点だったろうか?

ここに三年は何とかごまかせるが、その先は我が家のクリスマスのディナーに関わる。本当に栗ザウマーゲンに合うイエズイーテンガルテンは今後検討がつかない。今まで高価で購入できなかったビュルクリン・ヴォルフ醸造所も植え替えで先十年ほどは入手できない。フォン・ブール醸造所は親方が変わったので期待できない。フォン・ヴィンニゲン醸造所は論外だ。バッサーマンで我慢するか、新しく地所を獲得したモスバッハ―も最低五年ぐらいは待たないと期待できない。さてどうしたものか?

イヴにはロベルト・ヴァイル醸造所のグレーフェンベルク2011年を開けた。問題の多い過熟成の葡萄でもある程度繊細なワインを期待したからである。しかし結果は、2010年のアルコール13.5%のイェズイーテンガルテンの繊細には遠く及ばなかった。要するにフォン・ブール醸造所のグローセスゲヴェックスはこの時期ドイツでも上位に入っていたことを意味する。そして価格は10ユーロほど安かったのだ。



参照:
気の遠くなるような企業 2014-07-12 | ワイン
胃袋がザウマーゲンに 2012-12-27 | 料理
by pfaelzerwein | 2014-12-27 02:25 | | Trackback
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