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革新から遠ざける教育

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面白いように靴が馴染んできた。ただし肝心の私の身体がまだなじんでいない。三日続きの初日は様々な課題を久しぶりに触ってみた。まだ長く履いていられなかった。二日目は、気温も上がっていたので、ゴムも更に柔らかくなった感じで、履いているだけならば全く問題がなく、昔のように足場に乗り込むようなことをしなければ痛さを感じなかった。

足場に乗り込んで小さな足場に立ち上がるような動作がもっとも辛いのだ。辛いだけでなく、なれる必要があるといわれるつま先のぶよぶよの感じが頼りなくて、今まで自信を持って立ち上がっていたところで、どうしても上体に力が入ってしまった。それとは反対に押し付けて加重するところは以前よりも心持簡単にできるのだ。しかしヴォブラムのXSグリップIIのゴム底はシャマーンのトラックス底のように張り付くような感じはない。それでも指を完全に立てているためか、重心が壁に近づいて、押し付けやすいのだ。

偶々レッドブルのTVをタブレットで見ると、ミュンヘンの競技会で日本選手やアダム・オンドラ、ヴュルム嬢などがボルダー課題を登っていた。ソリューションを使っている選手もいて、見ている限りそれほど難しいようにも思わなかったのだが、ボールダー課題の解決法がよく出ていた。大分イメージトレーニングの参考になる。

結局暖かい午後を生かして三日続けてボールダーに通った。成果は靴のフィット以外には殆どなかった。あったとすれば肩の故障箇所に改めて対峙することになったぐらいだろう。流石に四日続けて何かが出来る体力はなかったので、室内壁で体慣らしとした。そして、故障から肩の筋が痛むことに気が付いた。新たに痛めた訳ではないが、重点的に使ったので、筋を痛めて摩擦が増えている筋に抵抗を感じるような動かし方をするようになったのだ。痛かったので一年間は自然にそのような態勢を取ることが無くなっていたに違いないのだが、通常の可動範囲を超えて使うと完全ではないことが分かったのだ。

勿論昨年のように肩が痛んで寝れないようなことは今のところは全くないのだが、風呂に入って解すようなことも試してみよう。もし動かせないとなると手術などの方法を取らなければ元通りにはなかなかならないに違いない。もしくはクランケンギムナスティックというものに通えば治るのかもしれないが、その前に医者に行かなければいけない。自分で徐々にストレッチ式に伸ばしていくのも可能かもしれない。感じとしては力が入るので、無理に伸ばしていけばいずれ解消するだろう。但し今頃急にまた感じるようになったことが気になるのである。

室内壁では、トップ選手が見せるボルダー登りを印象すると同時に、足の使い方を古いポンタス2を履きながら新しい靴で感じた方法で試してみる。今までには考えなかった足の置き方をするだけで、技術的程度が完全に飛躍してしまったことを感じた。あまりにも長い経験がこうした上級技術に対して保守的になり過ぎていたことを感じたのだった。どのような世界でも同じできちんと習って仕込まれれて身についてしまって技術や知識は、革新的なそれから一段と人を遠ざけてしまう、まさしくそれに気が付かされたのであった。

新しい靴に関していえば、このまま乗り込んで立ちこむと痛みが増すぐらいの方が、一種のショック療法で新しい最先端の上級技術を身につけるには早いかもしれない。なにか、スキー靴とカーヴィンスキーの話にもそのまま通じるようなことで、そこに歴史の中での保守革新を感じるのである。



参照:
26CMで解決へのもう一歩 2015-03-15 | アウトドーア・環境
解決へのヴェクトル合力 2015-03-13 | アウトドーア・環境
by pfaelzerwein | 2015-03-21 23:07 | アウトドーア・環境 | Trackback
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