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窓拭き終わり暖かくなった

日が短くなって、催し物が増えてくる季節である。そして暖かくなってきた。それでも洗濯物が乾きにくい。冬タイヤへの移行は11月中旬に予定しているので、それまでは雪が降らないようなので安心だ。それは例年通りなのだが、今年はワイン街道でも早く初雪が囁かれたので、多くの人が急いで冬タイヤへと履き替えた。ここまでは私の判断が功を奏した。

冬篭りの準備万端整い、窓拭きも終わった。そして、昨日CDに焼いた今年の「ヴァルキューレ」などを流していると、まるで暮れが迫った日本の大掃除を思い起こす。NHKの中継録音放送の暦の影響だが、日本ではそうだったのだ。関西などだと気温も似ているときがあるが、今日この頃の摂氏二ケタ台を優に超えるようになると、それよりも暖かい。それでも陽射しはそれより大分暗いだろう。

室内気温も上がって、全く暖房が必要なくなると陽射しが薄くとも、屋根裏に篭らないでも仕事が出来る。冬の間も年が明けてからは室内へと深く射し込む陽射しを浴びるのが気持ち良いのだが、今年のようなのは想定外で、暖房を入れないならば屋根裏部屋よりも出来るだけ広いところで過ごしたい。

ハイデルベルクに作家のラウル・シュロートがやってくるようだが、予定していなかった。前回はイリアスの新著に合わせてマンハイムの出かけたのだった。数年前のことだ。マンハイムでは今ナチュオナルテアターで演っているヘンツェ作曲「ボレーアデ」をFAZのおばさんが絶賛して話題になっているが、マンハイムには芝居で十分で歌はいらない。同じようにグリンカの歌劇が絶賛されているフランクフルトでの三島由紀夫の歌劇作品は良かったが、マンハイムの大柄な管弦楽団が丁寧な演奏が出来るとは思わないのである。

兎に角、オペラはミュンヘンに通って、バーデン・バーデンで年に一度体験するとなると、そもそも歌劇場には、マンハイムの経験で特に音楽的な質や程度に失望したので、習慣的に通うことは今後とも無いだろう。それは大管弦楽団なども同じで定期会員になるような可能性は殆ど無い。

試しがてらに、レープホルツ醸造所のフォム・ブントザントシュタインを開けてみた。若すぎることは分かっていたが、煮豚と一緒に飲んでいるととんでもなく美味かった。2014年物で感じた可能性を押し進めた。なるほどまだまだ味も素っ気も無いようなのだが、一瞬表れるライム香や客家が、とても面白熟成を予感させる。2012年のそれが先日もはや下り坂にあったのとは反対にゆっくり熟成していく年度だろう。現時点では酵母臭のようなものがあるのだが、熟成の時には分からないだろう。

それにしてもバイロイト祝祭劇場の実況録音はバイエルン放送協会だけでも長い歴史があって、完全にノウハウとして出来上がってしまっているのを感じる。マイクロフォンの数は分からないが、その違和感の無い空間音と直接音のミキシングが絶妙だ。位相の電気的な処理以前にマイクロフォンのセッティングなどで可也詰め切っているのだろう。ヴァルキューレ演奏に関しては、歌手云々の評価を超えて、この年は完全に出来上がっていて、前年までここが谷だと言われていたのが嘘のように圧倒的な出来上がりになっている。

因みに今回全曲を拍手込みでたったCD三枚に焼き付けた。問題は二幕で、86分ほどなのでどうして切らなければいけない。編集ソフトアウディティーで見ると音量の小さなところで、運命の動機が流れた後の休止で綺麗に切れた。二幕最後の十分ほどに続いて、三幕を焼き付けた。DACを使って、4サンプリング周波数48000Hzで再生すると更に鮮度の高い再生音になるのだろう。



参照:
イリアスの発想の転換 2009-05-03 | 文学・思想
多極性文化土壌を求めて 2008-09-23 | 文学・思想
想像力を働かせろ! [ 文学・思想 ] / 2008-07-07
創作の時をなぞる面白み 2015-08-11 | 音
by pfaelzerwein | 2015-10-29 04:08 | 生活 | Trackback
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