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時針が外れた万霊節

死者の日の前日時計の一つが壊れ、一つは電池切れで止まった。そして弄っていると、針が外れた。まるでベルイマン監督の「野イチゴ」の始まりのようだ。前者は電波シンクロなので夏時間終了に関係するかもしれない。人間にも同じようにストレスが罹っているのだろう。後者は適当な時期に使いさしの電池を入れているので偶然かもしれない。それでも気温が影響している可能性はある。

壊れた時計は安くIKEA辺りで購入した物だろう。10ユーロしなかったと思う。もう一つ古い壁掛け時計はまだ健在だ。但しそれは電波制御されていない。必要な時計なので早速アマゾンで探してみた。倍以上の価格にはなるが、針音も抑えめのものが見つかった。少なくとも二十年ほどは動いてくれないと困る。壁掛け時計も電波制御となると年に二回はフル作動するから、耐久性が求まられる。

死者の日は、想定外にもう一日パン屋が店を開けたので、後ろの森へと向かった。霧が出ていたが、峠を目指した。今週は20分以上は一度も走っていなかった。腹具合も悪く、通じもあまりよくないので、長めに走るに限る。そして来週日曜からはパン屋が閉まり、別コースの山登りのシーズンとなって、毎日曜日はある程度覚悟して走らなければいけない。今年は昨年よりも小まめに走れるかどうか。

次のミュンヘン詣でのティケットを手配した。今回は最初の予約締め切りに間に合わせたので今までよりは良い席が配券されれば喜ばしい。定期公演以外の初日であり、出し物が初演ものだから、よほど熱心な人でない限り準備万端整えないであろう。その反面、世界初演などに目敏い事情通の人間は見逃さないかもしれない。なによりも題目が、南極探検のスコットを扱った台本なので、ドイツ語圏の遠征の拠点にあるミュンヘンでは広い聴衆に話題になるかもしれない。配券されると直ぐに支払いはカードで落ちて、月末には支払わなければいけないので、暮れのなにかともの入りの時であり、高額券には手が出なかった。但し、こうした常設小屋の公演は一回限りではないので必要があればまた出かけられる ― 実際には交通費を考えればそれほど容易ではないが。

先日のミュンヘンからのライヴストリームの映像をDLした。プロローグだけ見て、早速CDに焼いたら、音が割れていた。同じように以前にDLしていた昨年暮れに観劇した「影の無い女」も同じような問題があった。原因は分からないが、同じストリームでも「ディ・ゾルダーテン」のように完璧な音声の時もあるので、必ずしも録画した時の技術的問題とも思われない。兎に角、傷はあってもしっかりと全編が録画されている。但し方法は、私と同じようにPC等で再生したものを録画したもののようで、その意味からは完全なコピーではなかった。

こうしたコピーなどの技術的結果に関して興味をもって調べているので、大体この程度のものかと思う。結論からすると全く一対一のコピーとはなって居らず、流石のロシアンマフィアでもこれでは商売にならないだろう。それでも全編が曲がりなりにでもコピーできているので世界中の同好の志には歓迎される。

それらと比較すると、やはりラディオ局が流しているネットストリーミングを上手にエアーチェックすると、可成りの高音質でコピー可能なことが確認できた。歌劇場コンサートからのシベリウスのエアーチェックは完璧だったが、録音の質はバイロイトからのそれの程度には到底至らない。同じようなスタッフが録音しているのだろうが、手間もノウハウも音響も全く異なるから仕方ないのだろう。そしてなによりもその内容自体が、大変楽団は健闘しているが、シベリウスの演奏解釈の問題があるようで、そこまで楽譜を読み込む価値があるのかどうか若干疑問に思われる面がある。

そして今度は手元にあるDVDをコピーソフトで読みだして、また同じシリーズをDLして、CDに焼いて鳴らしてみるが、全く上手く行かない。通り一遍には問題ないのでコピー保護は外せている筈なのだが、その音声は歪んでしまっている。原因は分からないが、CD商品化されている録音と比較しなければ何とも言えない。そもそもそこまでやる価値のないのは、デジタルで録音録画されたものではないからだ。

結局現時点ではDACを入手したとしても本格的なハイレゾリューション再生してスタディオ並の音響を響かせれる可能性のある材料はラディオストリーミング中継のエアーチェック録音ぐらいしかないようだ。



参照:
そう言うことなのである 2011-11-21 | 暦
万霊節への静かなざわめき 2011-11-02 | 暦
by pfaelzerwein | 2015-11-01 20:32 | | Trackback
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