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脱資本主義社会への加速

足を引きずりながら買い物をした。前日のスーパーや眼鏡店、パン屋に続き、負傷後三回目の買い物である。靴履きの時に左足に力が入らないのでもたもたする。駐車場までもやはり左足を引きずる感じだ。まだまだであるが、大分動きは良くなってきた。

前夜からもう一つの膏薬を貼ってみた。同じように期限切れの十五年ほど前のものであるが、冷シップ感があって十分に効果がある。薄めのものなので剥がれにくく、動き回る時には大変役に立つ。

同じように軟膏を見つけた。それをじっくり塗り込んで、ひと眠りする。目が覚めて、足に神経を巡らすと何か違う。軽くなっていて、足が無くなってしまっている感じすらする。動かしてみると抵抗が無くて、意識と神経の違いが明らかに薄くなっている。如何に平常時には身体の動きと能が直結しているかということであろう。それでも歩き出すと違和感が戻って来た。それでも一時間ほどで快方に向かっている。これで大分明るい光が見えてきた。

車中のラディオでは、重力波などの話題があったが、資本主義が十年以内に終焉を告げるという話題もあった。旅行前には、現金払い5000ユーロまで規制のことも話題になっていたが、資本主義の終焉は、合衆国でサンダース候補が一勝したことからオキュパイ運動が世界を変えることに繋がるというもので全く次元が異なるものであろう。

5000ユーロ以上の売買などは現金では出来なくすることで、マネーロンダリングを抑えるということで発議されたものであるが、最初からその効果には否定的な見解が押し寄せたが、金融工学的なものを完全に打ち切ることが可能ならばまた違う意味合いで捉えられるのだろうか。

欧州では決してこうした話題は絵空事でもなく、重力波の実証に一世紀が掛かったことと比較しても、二世紀ほどの資本主義を大転換させてもなにも不思議ではないのである。こうしたEU的な考えの基礎には次の時代を開拓していくことで如何に現在の社会の富などを維持しつつ、文化的文明的にもそのリーダーであり続けるかという基本理念がそこにある。

現在のままの金融世界にいる限りそれが不可能となれば、なによりも率先して次のシステムを構築してしまえば有利に立てる訳で、合衆国にそうした動きが出てくることで大きく一歩を踏み出せるとなる。脱資本主義が社会の話題になって十年以上経ち、オキャパイ運動などがある程度の伝播をしたところで今政治社会的にも徐々に現実化してきているということかもしれない。

トラムプ候補の勝利を誰も信じていなかったようにサンダース候補の勝利もあり得ないと考えられていた。現在の金融世界の在り方がフェアーだと思っている人は殆ど居ない。真っ当な経済を取り返さなければいけないと思っている人々の意思を正しい方向へと向けることが出来れば世界は思うよりも簡単に変わってしまうであろう。



参照:
保守系経済高級新聞から 2015-10-06 | マスメディア批評
脱資本主義へのモラール 2006-05-16 | マスメディア批評
剰余商品価値の継承 2006-05-05 | BLOG研究
ブロキュパイの果てに 2015-03-23 | 歴史・時事
by pfaelzerwein | 2016-02-14 19:18 | 文学・思想 | Trackback
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