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まるでとても可愛い男の子

冬模様で寒い、なによりも体が冷える。久しぶりに美しい女性の話としよう。暫くご無沙汰していたのには理由があるのだが、そのハイデルベルクのブロンドの女学生の事はもう少し時間を置いて書こう。その代り、可成り良い感じの女性に出合ったのは昨年の秋だったろうか。それから大分経つが実際にお目に掛かったのは三回ぐらいしかないのである。

声を掛ける女性との年齢差がますます広がるのは致し方ないのだが、それに拘わらず所謂化学的親和性つまり相性の良さをお互いに感じるとなると、これはまた全く話が変わるのである。お互いに笑みが自然に溢れ出る感じはこれはどうしようも隠しようがないのである。なにも特別なことをしないでも関係が進んでいくのである。

よくよく彼女の表情などを観測するのだが、なにも今までのトップ美人のマドンナではない。外見を公平冷静に見て、その欠点のようなものも指摘出来、美人度としては精々同点二位ぐらいである。年齢としては中肉中背、茶系の髪と170CMほどと、ドイツ女性としては極平均的であるが、今までのマドンナの中では最も大きい方になるだろうか。それでも大きさをあまり感じさせないのはそれほど骨太な感じが無いからであろう。それらのマドンナに共通する傾向を見ると、どの女性も比較的眼孔がそれほど広く大きく無いような傾向があり、勿論それほど深いタイプはあまり親近感を感じないようである。口元も大きくないのも共通している。

彼女はどちらかというと若い女性にしてはマルティタスクにあまり優れていないような傾向があって、決して不器用ではないようだが、手が遅い感じが強い。しかし同時に長女などに特有の落ち着きがある訳ではなく、もしかするとこの傾向から一人っ子に近い可能性もある。

その意味からすれば結構自己中心的な雰囲気があるのだが、一般的なドイツ女性からするとその物腰や自己の出し方が可成り軽快で、押しの強さよりもフランス女性的な柔らかさがある。それでもフランス女性のコケットさよりも、健康さの方が強く出る。時々見せるその横顔を見て、表情筋などを観察すると、もう少し顎周りの肉付きが良くなるぐらいが美しいだろうと想像する。

その一方、以前に言及したことのある美人度トップの当時十代終わりごろだった女性とは大分異なり、明晰で理性的な対応が、その恐らく教養や教育程度の違いを示しているようだ。そのあたりも、実は前述のハイデルベルクのドイツ語学科の女学生に比較して最初からとても安心できるところなのである ― 彼女にそこまでの教養を感じることはなかった。だから決して過剰に即物的な態度にならないで、とても自然な対人をするところがとても魅力なのだ。そのように考えると家庭環境もある程度推測できる。

彼女の佇まいを想うとどことなく子供のころ最初に恋心を抱いた女の子のことを思い出した。なるほどどこか似ているのだ。なんとも自然で直截な表情が似ているのかもしれない。原体験的な恋心であり、今更とは思うのだが、いやに懐かしいような口の周りにこびり付いたようなキャンデーの甘みのようなものを感じるのである。

会う機会はあまりなくとも最小限必要な時間は経過しており、ある程度の馴染み関係が生じているのも悪くはない。何か彼女を前にすると、自分自身が幼稚園の男の子のようになってしまっているのを感じる。その時は、とても可愛い男の子に違いない。



参照:
自意識の有無の認識 2014-06-04 | 女
囀りましょうか? 2005-06-01 | 女
by pfaelzerwein | 2016-02-29 20:42 | | Trackback
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