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己を映す馬鹿の鏡

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ワイン祭りの影響で締められていた門を開ける。早朝の町は清掃が済んでいる。パン屋に行く途上のラディオは前夜のフランスでの欧州選手権に関する社説を紹介していた。FAZは、フランスの情けない対策の厳戒令の中での開催を称して、「まさか中共でもあるまいに」と批判しているようだ。

まさしく安倍政権が迫る一月後の参院選挙で目指す憲法改正とは、その中共の憲法が目指されるところと聞いて驚くばかりである。まさか日本の有権者は中共の社会を理想としているとは思わないのだが、安倍政権の支持率は高いようだ。なるほど大阪のやくざ集団のようなポピュリズム政治組織となると騙される人は多いかもしれない。そこで東京選挙区では、似非文化人がその手先としていい加減がことをほざくだけで、その知名度でやすやすと当選させてしまうのだろうか。ポピュリズムは中共よりも恐ろしい。

それでも新聞にはアベノミクスが転換期になっている情報を伝えている。銀行筋のその金融政策への不満であって、サミットを契機に噴出した金融や霞が関筋の安倍離れがその辺りにも表れているのではないのだろうか。なるほど日本のネットにおいても少しづつ安倍クーデター内閣の情報管制の綻びが出てきているような雰囲気がある。但しそれが来たる国政選挙に間に合うのかどうかは分からない。

峠に駆け上る。試しに一分未満ではあるが柔軟体操をした。心なしか楽に峠まで上がれた気がする。これからは出来るだけ取り入れていきたいと思うが、短時間で効果的に出来るように準備しておかないといけないだろう。曇り空で気温は手ごろなのだが、流石に湿気が高くて、汗を十分に掻いた。

気楽に走っているので、これまたつまらないことばかりを考える。先日縫合したゴムベルトの繋目が悪かったのは鋏の入れ方が間違っていたとかである。つまり幅のあるゴムを上下に並べて切っても綺麗に断面が揃うことはないというだけのことで、横に並べなければいけなかったとか、馬鹿げたことの数々である。そのようにして走っていると上から林道を乗馬馬を積んで降りてきたジープに擦れ違った。丁度そこはバムビを見かける地点なので、まさしく馬鹿である。

自宅に戻ってシャワーを浴びると、発注していた高価な水道栓のキャップが届いた。定価28ユーロほどするもので、14ユーロで他のものと一緒に発注して送料無料で入手した。オークションサイトでも出ていたが、こちらの方は落とすまで幾らになるか分からないので阿保らしくなって止めた。世界最大のネットオークションebayは業績が悪化しているらしい。何度か使ってみたが余程もの好きでないと競りまでは付き合えない。ネットで何でも買えるようになった今、もはやその価値は大分落ちていると思う。今回も欲しいキャップだけは出品されていなかった ― 要するにするとゴミのような蚤の市のような儲からないものだけを扱うことになる。

早速、実際に装着してみると、心配していたが、完璧に収まった。そして肝心の視覚的な効果は予想以上だった。想像もしなかったのは、そのメッキに鏡のように映ることで、小さな鏡のような効果を出すことだった。上部の出来た余分なスペースに鏡でもつけてやろうかと思ったが、ガマの油のようになるので止めたのだ。それでもこの小さな目立たないぐらいの反射は一寸お洒落だと思った。「鍵」の谷崎純一郎ならば透視鏡にして隣の部屋から覗けるようにしたのだろうか?



参照:
シャワーの喜びに濡れる 2016-06-09 | 生活
月2500スイスフランの魅力 2016-06-05 | マスメディア批評
by pfaelzerwein | 2016-06-11 21:42 | 雑感 | Trackback
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