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感動のエコノミー症候群

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新規モニターの試運転を終えた。予定していた使い方は完璧に出来る。こんなことならば春に購入しておくべきだったと思うが、モニターの価格帯や機能について調べるのが億劫で、その間ノートブックに懸案の反射止めのフィルムを購入して、結局貼り付けに失敗した。15ユーロも無駄にしたのである。今回の画面が21.5インチと大きく、被さる感じで見辛いと思ったら、全く比較できないほど眼が楽になって、仕事しやすくなった。モニター製造の技術が良いのだろう。またピクセルエラーもYOUTUBEにある八色の映像でも気がつかなかったから、先ずは大丈夫だろう。

HDMIケーブルが届いて中を見て驚いた。まるでロケハンのようなケーブルの太さだ。本当にこのカヴァーのついている差し込こみが、ノートブックの大きさに合うのかと思って不安になるほど、想像していたものとは違う。どうもアマゾンオリジナルは特別らしい。業務用の引き回しにも使えそうな太さである。勿論これを部屋の中を這わしておくことなどは出来ない。但し、ドッキングステーションとしての使用自体が恒常的ではないので、その時の使い方で床を這わせればよい。寧ろ、ドッキングステーションとして使うその日は本格的な仕事場になるので、それぐらいの荒れ方が丁度良いのかもしれない。そしてHiFiのBGMや映像などを同時もしくは仕事前後に楽しめるのが嬉しい。幾つもの端末を同時に動かしても昨年までのデスクトップよりは消費電力も発熱も少ない。そして何よりも静粛さが涼しい ― 不幸にも日本の暑苦しい夏の酷さを思い出してしまった。

技術的には、そのHDMIを繋ぐと直ぐに映った。予め自動切り替えにしていたからだろう。それでも皆が苦労しているモニターのケチなスピーカーを鳴らすことになるHDMIケーブル経由での音出しは、Win8側の出力をサウンド設定で切り替えなければいけなかった。因みにその状態では、我がWin8はノートブックスピーカー、DAC、そしてモニタースピーカーの三つから一つを標準として選択することになる ― DACを標準にしてそこでWASAPI専属で音楽を鳴らしている時にブロウザーの音が自然にモニターから流れて、そうなると想定外の自動選択となって便利になる。音出しに時間が掛かるのもモニターのメニューが扱い難いのも心理的に影響しているかもしれない。やはりDDC/CIでPC側で操作する方が良さそうだが、適当なプログラムが見つからない。LINUXでもこの機能が使えるようなのでそちらの方が早いかもしれない。音楽以外ならばこのスピーカーで充分に使える。

YOUTUBEなどを鳴らしていて、キリル・ペトレンコ指揮の新しいVIDEOを見つけた。秋のツアーに合わせた宣伝映像だが、昨年の「神々の黄昏」の生が使われていて、それは初出映像と音楽である。あの公演を体験した者ならばその音楽の感動が甦るかもしれない。なかなか音楽的にもここぞというツボを捉えていて、流石にミュンヘンの映像制作スタッフの面目躍如だ。

これとは別にブレンゲンツ音楽祭でのフォアールベルク管弦楽団の記念アルバムにはマーラー交響曲一番三楽章と三番二楽章、そして驚いたことに「牧神の午後」が入っている。これだけを聞いたが、マーラーに関してはベルリンでの録音もそうだが、管弦楽団をとても音楽的に鳴らしていて驚かされる。またドビュシーもなかなかいい演奏になっている。ここに収録されていない全曲を聞くと荒が目立つのだろうが、無難なところだけを選択している。三曲合わせて30分ほどである。それにしてもデスクから色々な音楽や映像を、座りながら切り替えて、好き放題に流して仕事が出来るのは結構楽しい。エコノミー症候群になりそうだ。



参照:
フリッカーフリーの実感 2016-08-24 | テクニック
汽車をじっくり見た 2016-08-16 | テクニック
ペトレンコの「フクシマ禍」  2015-12-21 | 音
by pfaelzerwein | 2016-08-25 17:46 | テクニック | Trackback
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