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トラムプ、合衆国の民主主義


トラムプ候補の勝利らしい。今のうちに言及しておかないと機会を逃すので書いておこう。何と言っても合衆国の民主主義の勝利ではないだろうか。あれほどの体制的なメディアや論陣が非難しても、一介の庶民は大富豪や知識人たちと同じ一票を行使することができる民主主義である。今回の選挙費用もクリントン陣営が圧倒的に多く、トラムプ候補を勝利させたのは選挙民の熱望でしかなかったはずだ。

それ故にポピュリズム政治のそのままの選挙をしてトラムプ候補が勝利した訳だが、その通りの政治を一期で貫徹することなどは不可能である。同じように勝利の熱狂は落胆と失望感に変わってくる。それでも今回民主主義の力を示せたことは何よりも大きい。

昨晩もドイツの公共放送では世界各地の期待と不安を伝えていたようだが、日本などは僅か3%しかトラムプ候補に期待していないとあったようだ。なるほど戦後の新国体と呼ばれるようになっている合衆国があのような破天荒な存在では示しがつかないということらしい。要するに合衆国は良かれ悪しかれ超大国として神のような存在で居続けなければ、戦後の国体が崩れるということのようだ。世界で合衆国を最も信頼して敬愛する国民が日本人であることは間違いない。

何を隠そう私自信も合衆国の良心というようなものを信じていたのも事実であり、それが今回の結果で示されたような民主主義であることまでは十分に理解していなかった。そもそも合衆国の選挙民は子ブッシュのような大統領に熱狂する国民であり、その反動でオバマ大統領が選出され、そして今同じようなしかしそれ以上にアメリカンドリームのトラムプ候補が選ばれたとなるのだろう。

ワイン街道の我々は、ケチャップのハインツとトラムプ大統領の里として、観光資源が増えるであろうことをどうしても思い描く。それだけなのだ。要するに超大国合衆国などはもはやなんら規範を示すものでもなんでもないことがこうして明らかになることが何よりも政治道徳的にも一介の庶民への大きな将来へのメッセージとなるのではなかろうか。
by pfaelzerwein | 2016-11-09 18:07 | 歴史・時事 | Trackback
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