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再びガス欠に見舞われる

またまたガス欠エンストである。まさかと思っていた二度目である。ポストを出して、折からの工事う回路を通って町を出ようとしたら、スカスカになって来た。そしてすぐに警告ラムプが点いた。今しがたスタンドを通過したところで、転回は難しいので隣町まで入った。それでも警告ラムプが点いてから二キロも走れないことは分かっている。何とか坂を下りて目指す隣町の安いスタンドまで辿り着きたいと、クーラーを切ってラディオも切るがエンジンが吹かない。坂道の途中で車を止めようとしたが、エンジンが切れていると油圧が働かないのでブレーキが重くて怖かった。

いつも先頃亡くなったかまやつひろしかが出ている恐らく出光のCMを思い出す。テキサスがどこかの砂漠の中の直線道路で、ヒッピーがカブトムシを押していたような映像だ。「車は燃料無しには走れないのです。」というようなCMだったと記憶している。

丁度停止したところが家の車の出口だった。先ずは家人に断ってからポリタンで目指すスタンドに汲みに行こうかと思ったが、奥行きも深くフォーンだけでは済まないと思ったので、そのまま汲みに行く。ポリタンには一杯の水が張ってあるので、並びの家のとなりの空き地に水を流していると、ガソリンと思ったその家の奥さんが出てきた。

「水だから大丈夫ですよ」といって安心さしたが、「一体どういうことになっているの」と尋ねられるから、「ガス欠で取りに行くのだ」と説明した。

まだ道程は町の中を一キロほどあるので、焦った。もし車を止めているところで交通妨害とされて警察でも呼ばれると間違いなく罰金ものだ。時間も掛かり、金も掛かる。一体少々の燃料費の差額位のことではない。

更にポリタンには入れ口の漏斗が付いていないのでうまく入れられるかも心配だった。摂氏33度を超える中をポリタンをもって駆けた。通行する車から見ているだけで暑苦しそうだったろう。それでも乾燥しているのか、それとも走り慣れているのか汗が噴き出すというほどではない。そして信号待ちをして汗を拭い乍らスタンドに辿りつく。再び4L越を入れて、汗を見て「今日は暑いね」と言うおばさんに車をもってもう一度来ると断る。

急いで近道を選びながら車に戻る。我が車の後ろに車が停まっていて誰かが乗っている。てっきり待っているのかと思って話しかけると、車中でナヴィを入れていたようで、更なる禍は避けられた。
急いでポリタンの口を合わせて流し込むが外に流れる量も少なくない。少しでも入ったと思ったのでセルを回すがエンジンが掛からない。充分な量が入っていないのを悟る。どうも入れ口の蓋を押しながらでないと入り難いのが分かった。先の尖ったものを探すが工具を出す以外には傘ぐらいしか見つからなかった。後ろに駐車禁止の検挙の親仁が近づいてきていた。

傘の先で押しながら流し込んだ。エンジンが掛かった。急いでスタンドに急行する。信号の後ろの踏切を渡る。もしそこで停止していたならばローカル新聞沙汰になっていたかもしれない。エンジンの低回転が安定するようになった。驚きである。

それにしてもこの馬鹿さ加減は我ながら比類がないと思った。偶々二度同じ光景を見ていた人がいたら腹を抱えて笑い転げたであろう。総計24lを購入して、少なくとも20l以上を給油しても燃料計は17lほどしか示さなかった。結局燃料計の予備分を使い始めると燃料計が動かなくなるようだ。つまり長距離を走った後の残量を注意しないと最後の予備分まで計測していることになるようで、0になる前にガス欠となる。そしてエンジンの警告ラムプが付くともはや走れなくなる。これで少しは学んだだろうか?



参照:
再びガス欠で車を押す 2017-06-17 | 生活
活用した吸い口の付いたホース 2017-06-18 | テクニック
by pfaelzerwein | 2017-06-20 01:12 | 雑感 | Trackback
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