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手作業での車の塗装

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注文していた塗料が届いた。既にやすり掛けもしてあったので、下地から試すのみだ。先ずその前に自慢の汚れ落としで汚れを拭う。そして15本入りの筆から一番硬い幅広を下ろす。タイヤに布でカヴァーをして、蓋を開けた缶に漬ける。筆先を拭い、端の上方から塗布していく。

筆先が硬いために筋が付いた塗り方しか出来なかったが、旅行用のヘアードライヤーで乾かしてからやすり掛けをする。二度目はより柔らかい筆先で出来る限りフラットにするように心掛ける。まるで油絵の制作をしているような気になる。予想以上に綺麗に塗れて、偶々注文した板塗りのグレーでも走らせられるぐらいに色差があまり大きくない。これならば修理の価値があるどころか、気にならないで車を走らせれるようになることを確信する。

記憶を辿れば以前のBMWの時も同じ場所を色塗りしたことがあるがごく小さい範囲の傷だったので今回のように準備万端を整えて修理にあたることなどしなかった。メーカー支店のパーツ売り場で購入した小さな塗料容器の刷毛で塗っただけだった。それゆえに逆に色違いが目立っていたような気がする。それに比べると遥かに広範囲なのだが、塗料を使うまでも無く色の差を余り感じない。

充分に乾かした後で今度はK600の紙やすりで更に平坦にして、端の余分な塗料を拭き除く。愈々、顔料である。振り回してから、今度は比較的硬めの幅広で、一気に塗布する。流石に下塗りの色とは違って色が出ている。一度塗って、まだ境の段差が大きいので二度塗りするが、周りの錆が浮いたところなどの方が気になるようになってきた。因みにあと五カ所ほどは今回のように塗料が脱落する可能性のあるところがあって、今回の経験が役に立つだろう。

そして温風で乾燥させてから、いよいよ仕上げの透明のラッカー塗りである。その前にパン屋の前で傷つけられた部分で修復を試して色の相違を見る。案の定仕上げのラッカーで下塗りが剥がれてきたりして色が濁ることも確認。それを計算して、そのまま仕上げ作業に入る。

一部だけ、下塗りが厚くなって、押したところが濁った。下塗りの素材が表面に滲んできていたのだろうか。仕上げのラッカーが無いぐらいの方が色目は良かったが、改めて瞬間接着剤を使った縁もラッカー塗りで強化できたので、これで上の部分が安定して呉れれば問題が無い。

少なくとも錆が浮いているところよりも気にならなくなった。材料費は全部合わせて25ユーロに満たないぐらいだが、慣れない仕事は数時間掛かっっただろう。次回からは手順もコツも分かって来るので早く処理できるだろうが、それでも準備から完成まである程度の労働となる。ぼろ切れを捨てる前に、ついでに車の下の方を水などを付けて拭いた。飛び石による傷は幾つかあったが、錆と駐車場で当てられた部分以外は可成り状態が良く、拭くと新車のような感じになった。序に暇があればやったことのないワックス掛けをしても良いかなとも思わせた ― 水洗いも今までもしたことも無くこの車も最後まで自分ですることはないであろう。次の車からは雪道の後だけは洗車をしようと思った。

なによりもこれで錆びによる塗料の落下も恐れずに最後までカロッセリーも使えることが分かったのは大きい。エンジン等も今回ギアーチェンジレバーの留めを交換するなど立ち往生するようなことが無いように着々と手配しているので、気持ちよく最後まで走らせられる可能性もこれで出てきた。

ブレーキディスクは二枚で131ユーロで全て二割引きにしてくれたので、360ユーロとなった。またタイヤ交換も50ユーロ、変則レヴ―留め54ユーロで、約560ユーロ、レンタカー22ユーロで570ユーロならばまずまずだろう。本来ならば700ユーロほどだった。昨年にやっていたなら合わせて二千数百ユーロだった。一年伸ばした価値はあった。



参照:
乗り逃げ切れるように算段 2017-08-28 | 雑感
新しいシモンのパンツ 2017-08-30 | アウトドーア・環境
by pfaelzerwein | 2017-09-01 05:13 | 生活 | Trackback
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