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「三部作」お勉強の下準備

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再び急に冷えてきた。それでもまだ暫くは雪の降るようにはならないだろう。遠出のミュンヘン行までに冬タイヤへの交換を準備しておけばよい。次のミュンヘン行はクリスマスの前なので、その前に一滑り行けるかも知れない。今週末のボーデンゼーでの音楽会行きは何度か残券状況を確認して考えた。特にフェルトキルヘでの演奏会と前日の総稽古には興味があった。放送は日曜日のブレゲンツでのものとなる。

なによりも遠く、スキーでザンクトアントン周辺には出掛けても日帰りはあまりしたことが無い。特に夜のコンサートの後で帰宅するとなるとミュンヘンよりも遠く、道も必ずしもそれよりも快適ではない。眠くなりそうな暗闇を走る部分が多く、走り慣れないところもあって厳しいと思ったのが断念の理由である。更に来週も二つの演奏会が並んでいて、車を走らせる距離はしれているが、その準備を週末にしておかないと週明けが厳しくなる。

ミュンヘンのプッチーニ作「三部作」は、ネットであったようにそれほど競争が激しくなかった。それでも新しい配券システムで、見当は付き難かった。初日の残券状況から確実に入券出来ることは分かっていたが、初日よりも安く、放送も無い日なので競争は厳しい反面、平日の発売なのでその分は有利だったかもしれない。

今回から前回使った所謂裏口が使えなくなった。その分ウェイティングルームが綺麗に管理されたことで、不公平も少なくなったと思う。何よりも朝早くから頑張らないでも仕事の片手間に発注出来るのが良い。更に今回は発売時の待ち人数が恐らく300人台と限られていて、前回の「指輪」や「タンホイザー」の800とかいう数字とは大分少なかった。だから一挙には売り切れない。それでもウェイティングルーム入りで割り当てられる番号はランダムなので、予めの予約と同じで悪い番号が当たれば欲しいものが買えない。

この度貰った番号は130番台で、今までの経験から一寸厳しいと思ったが、実際には今までよりも早めにカウントダウンして20分過ぎにならずに入場可能となった。その通り売り切れクラスは出ておらず、39ユーロの席が残券僅かだった。その上と両方狙ってみたが、結局上の64ユーロしか買えなかった。それほど良い席ではないのだが、91ユーロを敢えて購入する気もなかった。立ち見席も好んで買われるのがよく分かった。何回も通う地元の人たちが少なくないのだろう。もし数分後に入室していたら、15ユーロと91ユーロのどちらかになって、自分自身もやはり立見席に落ち着いていたと思う。結局売れ残るのは117ユーロ以上とスコア―席で、経済力があればこれぐらいならば上も買えるので問題ない。映像だけはネット配信に期待してスコア―席を選択する人もいないことは無いだろう。

個人的には、街は込んでいるかもしれないがクリスマス前に買い物も出来るのと、これで少なくとも続けて三回の公演を放送等合わせて聴けるのが良い。第二希望としてはクリスマス直後もあった。もう一回の12月30日も先に申し込んでいたが、今年は土曜日で最終の買い出し日となっていて、買物に不便そうで、観光客が増えてくるような時期でだったのであまり乗る気ではなかった。元旦公演はミュンヘンの店が開いていないことと2日の午前様になるのが嫌だったので最初から希望から外しておいた。最初の抽選に漏れたことで、結果として今回は第一希望の日時と価格の入券が可能となった。兎に角、座る席があるだけでも有り難い。

それにしてもテノールのクラウス・フォークトの「日本人は本当にヴァークナーが好きだと思う」との発言ではないが、プッチーニの発券状況との差がそれなのだろうと思う。丁度こうして忙しければ後で少し高い券が買えるぐらいが一番良い売れ方で、30分も経たないうちに完売というのは需要過剰だと思う。なるほどキリル・ペトレンコ指揮のヴァークナーは従来のその演奏実践よりも遥かにしなやかで、音楽的にその革新性や創意工夫が実感できるのだが、バイロイトに通っている殆んどの人にとってはそんなことはどちらでもよい筈だ。ミュンヘンの公演は歌手も粒よりで、価格的にも魅力があるのだろう。プッチーニの近代性やその表現方法に比べてもそれほど人気があるのは理解に苦しむ。

早速、楽譜をDLして、メディアも落とした。最も基本になりそうなのはシャイー指揮のもので、その他には話題のウラディミール・ユロウスキー指揮の「ジャンニスキッキ」があって、有名な「O mio babbino caro」を流してみた。なるほどネットではクレムペラー風と囁かれているように、独特の緊張の弧を描く歌い口が共通していて、一種のユダヤ人的な持久力が感じられる。へたをするとシャイーのそれがあまりにゆるゆるでと思わせるのだが、やはりそのイタリア語の歌の抒情性などではシャイーに軍配が上がる。シャイーも流石だと思うが、流石に指揮技術の頂点に立つと言われる棒捌きから湧き出る音楽にも感心した。あの独特のゆったり感はとても魅力で、レパートリーによっては途轍もない効果を上げると思う。しかし、新たに加えたアントニオ・パパーノ指揮のを聞くと、オペラ指揮者としては秀逸で、CD制作録音の質を裏切らない。オペラ指揮者でこれほど実力のあった人がいたのかと思わせる。



参照:
ああ、私の愛しいお父さま 2007-01-27 | 雑感
まずまずの成果だろうか 2017-03-26 | 生活
by pfaelzerwein | 2017-10-21 19:33 | 雑感 | Trackback
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