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氷河の清流を泳ぐもの

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山の中でピクニックをした。その冷たい清流に泳いでいた魚は岩魚類だと思われる。鱒にしては細身で小さく、黒っぽい。

岩の上でチーズなどを頬張っていると、パン屑などを目指してかよって来る。動きが早く、なかなか映像には捉え辛かった。

「鱒にしては小さ過ぎる」、「虹鱒だろうか」と話していたが、岩魚がスイスで食されるザイブリングの仲間とは思い出さなかった。

話し声を止めて息を堪えると直にやってきた。魚影を捕まえたのも束の間、瀬の直ぐ下で男が水に浸かり出した。様子を見ていると音を立ててバタ足でこちらに泳いで来て、呆れた表情を投げ掛けると、お前も泳がんかと誘ってくる。その仲間がビキニの女性を加えて、三人揃って水にはいると流石に魚はどこかへ行ってしまった。

金曜日の夕食は、魚にありつけるかと話していたが、結局菜食は、ピッザとバジリクムのオムレツを選ぶのみであったが、後者ははじめてのもので一度家でも試して見る価値があった。

岩魚と言う清流の低い水温に生息する養殖の難しい魚は珍味とされる。その話を求めて、辻まこと画著の書物を紐解くと、最後の部落から夏は藪漕ぎで二日感も掛かる山中に主のように大きくなった岩魚の存在が語られている。

作者は、流れの無いこんなところにいるのかと訝るのだが、本当に主がいるのかいないのかは「明日の朝まで待たないと」と声を立てる携帯石油コンロに話しかける。
by pfaelzerwein | 2007-09-20 00:40 | アウトドーア・環境 | Trackback
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