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ハイ、そう思います!

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食後スーパーで、助六寿司を買った。助六寿司とはなにかをすっかり忘れていた。お好み焼きを1300円ほど食して大変不満であったので口直しに買ったのである。

日本人は声をそろえて、お好み焼きは世界で受けると力説する。しかし、お好み焼きが美味いと感じたことは今までなく、きっと今後もないだろう。

味付けの強いものや油気でべとべとするものはますます苦手になっている。それでも隣で食べている焼そばが美味そうと思ったからモダーン焼を注文したのだ。全くしつこくてモチャモチャとしてどうしようもない。メガネだけでなくセーターまでに油を飛ばされて大変不愉快である。

しかし、あのがんがんに冷やして五百円以上取る生ビールはどうしたものだろう。美味しくなく、器ともども冷たすぎる。強い風が吹いて外は肌寒いと言うのに、何たることか。

だから260円の助六を抱えて、レジへと向かった。レジのお姉さんが、「お箸は要りませんか」と尋ねるので、元気よく「ハイ」と答えた。さて袋から取り出して、ウイスキーを片手に、口直しをしようと思うと、箸が入っていない。いい加減なレジと怒ったが、よく考えると言葉が通じていないことに気がついた。

「ハイ、要ります」と言ったつもりが、日本人は「ハイ、要りません」と理解したようである。

前回の日本滞在に比べるとこうして毎日日本語を書いているので少々自信があった。だから、銀行の女性アドヴァイザーが説明する事象の肯定と否定の言い間違いをその内容から訂正させた。

しかし、こうした単純な受け答えゆえに、平素から慣れていないと切り替えが難しい。

脂っこい粉物を食した翌朝は、テラスにてザウマーゲンなどをたっぽりとブランチとした。ヴァイマールのエレファントホテルの中庭での朝食に勝るとも劣らない。

それにしても、ワインにせよ飲食は、ドイツに比べて日本では何もかも不味く感じるのは重い空気ゆえではないだろうか?

ハイ、そう思います!
by pfaelzerwein | 2008-04-03 09:23 | 文化一般 | Trackback
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