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パラダイスに覗く花

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階下に二月頃から住んでいる女性に花を頂いた。引越しの時に見かけていて、勿論若いスカッとした女性のこと、どうしても関心が募る。

旅行前に、留守中の事など野郎どもになにかを頼むのも面白くないので、彼女に声をかけた。その期間の彼女の仕事の事もあり快諾にも敢えて退散して、結局近所に永く住む爺さんに留守中の事を依頼しておいた。

そんな経緯で、爺さんには一寸したお土産を持参したのだが、残念ながら彼女にはなにも携えなかった。

そして、昨日朝、呼び鈴で起こされると郵便局のいつものおばさんが、先日日本を立つ前に送った小包を届けてくれた。そして、階下の女性へのアマゾンの配送を受け取ってくれないかと言う。大抵は、そのあたりに置いとけば良いものなのだが、それも本意に反するので大切に受け取っておいた。

そして、それを彼女が取りに来るのを待っていたのである。一言二言甘い言葉でも掛けてとおけば先ずは無難な対応かなと思っていたところ、思い掛けずのプレゼントを差し出された。

女性への贈り物としての花は決して考えない事もなくその効果などについてはしばしば話題になるが、女性からの花束は特別な機会でもなければ経験がないので虚を突かれた。先日の誕生日祝いの鉢への水やりを彼女に依頼しようと思っていたのであった。

そして、その花束のプレゼントには、予想以上に心が揺さぶられる。一輪挿しにはならないその花束を、今回携えた穴が開いている木箱の中に押し入れると、なんとぴったりではないか。

機嫌をよくして、早速野点を気取ってお薄を煎れる。明日はまた弓道名人による「侍の神話と真実」の講演がある。

「一体ここは何処なのか?」と時差ぼけの頭で考えるが、床屋の親仁と声を合わせるように「パラダイス」と言う外ない。
by pfaelzerwein | 2008-04-24 01:35 | | Trackback
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