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忙しい時はいやに忙しい

誰でもが経験する事である。全く関連性がないのに突然用件が重なる日が良くある。勿論、週末や月末や年末などのカレンダーのけじめの時期には誰でもが片付けてしまおうとしてあれこれ用事を人に送る。

夜中にファクシミリが入っていると、朝一番からどうしてもそれの処理に追われて仕舞う。そんな時は郵便も処理しなければいけないような内容のものが多い。金曜日である。

前夜にメールで発送通知が入っていた注文したCDと本も予定通り届いていた。時間があれば、何時もゆっくりとその中身でも確認しましょと思うのだが、必ずと言ってよい程ネットで注文したものが届く日は忙しくて中身を確認している暇がない。

今回は、注文の少ない時期の売り上げを上げる販促の5ユーロプレゼントというのに便乗して注文したのである。CDは幾つかの安売りものをネットの買物籠に入れてあるのだが、その価格が9.99ユーロと1.99ユーロである。前者は文化勲章受章者小澤征爾が指揮したラフマニノフの協奏曲でネット視聴ではその録音とピアノのジメルマンが良さそうなので早速注文した。後者は、録音し難い最もドイツで先鋭的な作曲家ヘスポスの曲で一体なにが録音されているか楽しみである。

さて、これだけならば全部で11.98ユーロなのだが送料三ユーロほどを足してそこから5ユーロを引く事になる。しかし、一冊の書籍を加える事で送料は只となる、すれば、5ユーロ以内の書籍を同時に注文すれば送料に更にその差額が引かれて上の金額よりも安くなるのだ。

しかし、差額の出る5ユーロ以下の興味深い本は多いがそうしたものは大抵著作権切れでネットで文章自体を見つける事が出来るものが殆どなのである。ヘルダリンの何かが欲しかったのだが無料でネットからダウンロードできるので結局はハイデッガーの講義記録を購入した。7ユーロ少々なので余分に支払う事になるが、実質差額の2ユーロを払いそれを買いつつ、送料が引かれるとなると一ユーロほど安くCDを買えた事になるのである。

ここまで細かく計算して買物をするのは、ドイツのシュヴァーベン人かユダヤ系か関西人ぐらいしかいないのではなかろうか?

しかし、時は金なりで、得した気持ちを味わうことなく、どんどんと時は過ぎて入ってしまう。まだ朝刊に目を通していない。



参照:
瞬間に拡がって、伝わる [ マスメディア批評 ] / 2008-03-15
シュヴァーベンの隣人 [ 生活 ] / 2008-05-21
倹約家たちの意思の疎通 [ 生活 ] / 2008-03-05
似て非なる地方の名物 [ 料理 ] / 2008-02-16
倹約のレンズマメ [ 料理 ] / 2005-09-26
IDの危機と確立の好機 [ 文学・思想 ] / 2005-04-20
ヨハネス・ケプラーのワイン樽 [ 数学・自然科学 ] / 2004-11-17
by pfaelzerwein | 2008-11-15 07:33 | 生活 | Trackback
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