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分かりの良い下らない人

電話に出ると、四月にあった友人であった。マインツにいるらしい。春にも思いがけず他の友人がライン河から電話してくれた。

十年も昔なら有無をも言わせずにそこまで飲みに出かけたのだが、飲んでから帰る車の運転も不安であり、何よりも腰が重くなってしまった。

一時は、500キロメートルほど先のベルギーのブリュージュ辺りまで食事に出かけたものである。一日に千キロメートル走ることが苦にならなかった頃である。

良く食べて良く飲んだが、今は食べることも飲むことも出来るが、しようと思わなくなってしまった。飲酒運転で怖い目に会った教訓でもあるが、そうした分別それだけではない。

やはりあの頃は、そうした無理を敢えてしてみたかったに違いない。極限への挑戦だろうか?何一つ得る事のない挑戦、リスクだけがそこにあった。

実は、元気ならちょっとでかけようかとも思ったのだが、ここは無理をせずに明日に英気を養おうと考えた。先週から、腹具合が悪くなり、今日は喉が腫れ気味で、熱っぽい。やはりじっくりと休むのが得策だと、妙にもの分かりの良い人物になっているのが面白くない。
by pfaelzerwein | 2008-11-16 03:35 | 雑感 | Trackback
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