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社会不安を煽りたい麻生

FAZのコロンコ女史が第一面の社説を書いている。題して執行猶予中の麻生である。中国や韓国をさし措いて、東京にクリントン女史の初外遊を取り付けた価値は麻生政権にとっては大きいが、惨澹たる人気薄の政権にとってどのような意味があるだろうかと訝る。

予想されなかった経済危機の影響の拡がりで、欧州に比べて失業率などでまだまだ良い状況とは言っても、労働者から中間層にまで落ち着きのなさと将来不審が広がっていることを伝えている。

二大政党制の実現が予想される与党の過半数割れへと、低迷するばかりの支持率に苛まれての九月の満期までの引き伸ばし作戦は、さらに経済情勢が悪くなった場合、必ずしも野党に有利になるとは限らないと伝える。要するに麻生は、危機的な状況を強調しながら「社会不安」を好機として待ち構えていると言うのである。

そのような状況は、「恐怖の煽り」などですでに周知されることとなっているが、ブッシュ政権や小泉政権のように、北朝鮮のロケットを使って真珠湾効果を演出するようなことはあるのだろうか?それはドイツを倣う大連合へとの画策でもあるとする。

何れにしても合衆国をはじめ諸外国は、こうした危機的な経済状況の中で、日本の政治社会構造が強化されることを期待しており、オバマ政権の外相はそれを麻生に思い出させることになるだろうと書き記す。



参照:
Aso in der Bewaehrungsprobe, Petra Kolonko, FAZ vom 11.2.2009
“国家詐欺”を疑わぬ善良な日本国民 (toxandoria の日記)
素人いきあたりばったり経済論文 (Mani_Mani)
by pfaelzerwein | 2009-02-12 03:34 | マスメディア批評 | Trackback
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