カテゴリ:歴史・時事( 210 )

キャッシュレス生活の奨め

経済欄を見ると面白い比較表が出ていた。各国のキャッシュレス化の度合いが国際比較されている。レスといってもこの場合は現金払いの割合だ。想定通りアングロサクソンのポンドなどは上位で3.42%、その次のトルコのリラ4.85%、アメリカンダラー8.37%などが続く。トップはスェーデンクローネで1.24%ということは殆んど現金を見ないということだろうか?ユーロよりもスイスフランが10.17%と下回っているのは意外だった。円は21.94%である。

大体予想通りだが、スカンディナヴィアのキャッシュレスは知らなかったが、乞食が生計のための印刷物を売るのにクレディットカード払いを受け付けているという。機械は教会が提供していて、乞食に恵むのもカード支払いらしい。個人的には英国のそれが印象に残っていて、スーパーでも現金を使う人が殆んどいなかった。今は自分自身もスーパーではクレディットを使用しているが、昔は態々サインしてまでと思ったものだ。

実際にここに住むようになってからも最初はデビットカードを使ったり現金だったりしたのだが、今通うスーパーが全く問題無しにクレディットを受け付けるのを知ってから、クレディット化した。あとは外食の安物の店では現金優先なので仕方ないが、高級店になるとクレディットも多く受け付ける。そもそも外食が減ったから現金も要らない。そしてなによりもネットショッピングが中心となると、最早現金は要らない。ざっと月のネットショッピングを150ユーロ。スーパーで100ユーロ、給油150ユーロ等々に対して、現金月100ユーロぐらいとなるので、これだけでも25%で、その他の仕事関連を入れると、ユーロの比率10.34%を下回るだろう。しかし肝心のワイン購入では、最大手醸造所でしかクレディットを受け付けない。それでも周りの様子から見ると現金を使わない方なので、ドイツよりも他所のEU諸国の方がカードを使う割合が多いのかもしれない。実際、フランスのスーパーで現金払いをする人は少ない。

連邦共和国もキャッシュレス化を推し進めて、高額購入は現金払いを認めない方向にある。マネーロンダリングや課税できない現金の流れを抑えるためであるが、カードの支払い上限を上げようと思うとそれなりに面倒で不正使用の危険性もある。不正防止のために様々な方法があるが、不便になればこれまた誰もカードを使わない。

新調した歯ブラシを何度か使った。最初はビギナープログラムがついていてそれが流れている筈だが、四サイクル全部で二分が短く感じる。だから余分に奥歯などに充てる。振動が少なく音も軽やかで軽量なので押しつけがましさが無い。PCモニターを覗きながらでも磨けるのが嬉しい。腕も細身なのでおかしな涎が出にくい。 

歯ブラシも真新しく使い始めなので綺麗に磨けるのは当然かもしれないが、様々な面で使い易く感じるのが良い。形状も以前のものとは異なり、ヴァイブレーションも悪くはない。面白いのは、フィリップスとブラウンの対抗関係で、髭剃りは回転刃を使う前者だが、歯磨きでは後者がブラシを回転させる。ブラウンは今やジレットの子会社であるがこの分野では歯ブラシメーカーが今は販売しているようで、替えブラシはフィリップスのものより安い。フィリップスも中華製となっているが世界中に儲けの出る市場があるようで白物のようには未だに売却していない様だ。一方ブラウンの方はオーラ―ルBと歯ブラシメーカーの商品になっている。



参照:
脱資本主義社会への加速 2016-02-15 | 文学・思想
とっかえ、ひっかえ 2017-08-02 | 生活
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by pfaelzerwein | 2017-08-03 19:11 | 歴史・時事 | Trackback

ザウマーゲンのヘルムート・コール

夜中、窓外がざわざわして、目を覚ました。早めに床に就くと、どうしても夜中に目が覚める。日曜日にかけてのワイン祭り最後の夜なので仕方がない。だから窓を開けて寒気を入れることは叶わなかった。結局明け方になって二度寝して、目を覚ましたのは八時過ぎだった。曇天で気温は上がり難かったが、目も覚め難かった。

パン屋に行って峠を攻めて帰って来る。森の中は摂氏20度に至らず陽射しも射していなかったが、湿気があるのかしっかり汗を掻いた。ガソリンを入れたポリタンクに入れた水で手を洗ったが、まだガソリン臭い。二三度使い切らないと中々臭いはとれない。

前々日に起こしたガス欠エンストの影響は悪くは出ておらず、警告灯が消えてからも寧ろこの一年間で最もスムーズな低速回転をしているような印象を受ける。つまり低速で異振動をあまり感じさせない。まさか完全にガソリンを抜いたことで要らぬガスも抜けたとは思わないが、これで週明けに通常量を給油すればはっきりするだろう。燃料計は一向に変わらず残り1Lを指したままである。浮きが壊れた可能性はないと思われるが、その誤差はどこから来るのか?

金曜日の朝、ヘルムート・コールが亡くなった。地元においては少なくともザウマーゲンを世界に轟かしただけの成果は歴史的に語り伝えられるに違いない。個人的にもドイツ統一などはくそくらえと思い続けており、ゴルバチョフとシュワルナゼがコール首相を「お人好しの間抜け」と見下していたことは良く知られているが、その特徴もまさしく広くプフェルツァーの個性としてよく知られるものだ。その方言と言い、ワイン祭りに見られるような態度と言い、そのようにしか思われない特徴そのものである。更に太って相撲取りのようだと言われれば、もはや付け加える言葉は無い。寧ろそうした嘲笑される面があったからこそ、あれだけの権力を握って、最後まで執拗に「名誉棄損」の民事裁判などで勝利を挙げていてもそれほどひどく憎まれるようなことはなかったのかもしれない ― これに似たようなコラムがFAZに載っているのはやはりフランクフルターは比較的ご近所さんだからだろう。

マイ肉屋もこの故人の恩恵に預かったことは計り知れなく、当然のことながらベルリンからの錚錚たる弔問に交じってオーガスハイムへと記帳に駆けつけたと想像する。故人がいなければ、少なくとも作ったザウマーゲンがエリザベス女王を含む世界のあらゆる首脳の胃袋に収まることはなかった。そして今も全国各地へと直送するようなことはなかったに違いない。恩恵と言えば、メルケル首相が故人から受けたそれに匹敵するかもしれない。

と言うことで、新聞にはドイツとEUの統一の二面で評価すべきとしてあるが、地元の感覚からすれば食文化の上での歴史的功績とするのがなんとも地元らしい雰囲気であろう。



参照:
胃袋がザウマーゲンに 2012-12-27 | 料理
今年も栗入りザウマーゲン 2016-12-27 | 料理
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by pfaelzerwein | 2017-06-18 23:22 | 歴史・時事 | Trackback

多重国籍の奨めと被選挙権

スピードコースをショーツ姿で走る。上り7分20秒、下りて来て15分30秒はまだまだだ。それでも大分調子は上向いていて、走れるようになってきている。森の中を登り乍ら足元に幾つも木屑らしきが落ちているのを見かけた。上りで10箇所ぐらいあった。樵が仕事した様子ではないのだが、なぜ道沿いに点在しているかを考えながら走っていた。道沿いは森が開いているところで、その面は光が入るので啓蟄が早いのだと感じたが、方向は斜面が北向き斜面なので木の向きは想像していたように南向きではない。それでも風が抜けて春の訪れが早いのだろう。兎に角、木屑を落としたのはキツツキとしか思われない。それにしても木屑の量が掴めるような量なので、あれだけ音を立てて仕事をしているのだから、それぐらいは削れるようだ。仕事量に見合ったよほど美味いものにありつけるのだろうと想像する。

車中のラディオはメルケル首相のワシントン訪問や中共の会社による空港買取の話に並んで、トリアーへの中共政府によるマルクス像の献呈の話があった。6メートルもの巨大な像を立てるのはどうかということで、せめてエンゲルス像の3メートルなら許可しようという話である。トリアーのようなローマ人の古い街に巨大なマルクス像は似合わないのは確かだ。トリアーも無下に断れない。なぜならばシナからの観光客はマルクス目当てにトリアーに押し寄せるのであり、最も大切な観光客だからである。

もう一つは一連のトルコ政府と連邦共和国並びにEUとの非友好的な関係の激化に伴う一環として、どうしても国籍も選挙権もある在独トルコ人のステータスが話題になっていた。要は、ごく一般化する二重国籍などへの見識が求められる時点になってきており、恐らくそれへの認識がここにて広がる気配があるということだ。これからの世界は二重国籍はもとより、両親が二重国籍保持者となれば五重国籍位はあり得ると考えるのが普通である。個人的には保守的な考えからそのようなことなど考えていなくて、二重国籍よりも無国籍の方が理想的と考えていた方であるが、もはやこの流れには逆らうことが出来ない現実になってきている。

問題は今回のトルコの選挙や国民投票に係る選挙権である。個人的には、今後は国籍よりも納税の義務をつまり居住地を重視すべきと考える。年に半年以上居住する社会での選挙権を第一義的に与えるべきだ。要するに逆に国籍があっても海外での投票などは認めないのを基本とするのである。これに従えば在独トルコ人はドイツで選挙すべきで、トルコの選挙には関係が無くなる。より問題になるのは被選挙権であろう。



参照:
移り変わりの激しい日々 2017-03-03 | 雑感
不法移民、強制退去の祖父 2016-11-25 | 歴史・時事
ありのままを受容する 2016-09-24 | 歴史・時事
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by pfaelzerwein | 2017-03-14 21:37 | 歴史・時事 | Trackback

Alternative facts

どうもこれは今年の流行語のようだ。ホワイトハウスが唯一の事実を述べる訳ではなく、長くもう一つの事実らしきものを語ることは皆の知るところである。だからポストトュルース時代の流行語とはいっても、真実などはそこにないことを明白にすることで、とても意味がある。名言だと思う ― 所謂「主催者発表」というような鍵カッコの事実を指す用語である。

ホワイトハウスはもう一つのそれらしい話をしているが、実際はどうなのだろう。フランクフルターアルゲマイネ新聞は貿易収支について経済欄第一面で扱っていた。それによると、狙われている日本の貿易黒字並みなのが連邦共和国にも当てはまっていて、殆んど同額なので決して日本が突出している訳ではなく、十倍規模の突出しているのは中共だけだった。それが事実である。

数値を挙げると、合衆国から中共は423B$入、104B$出、日本は120B$入、58B$出、連邦共和国は105B$入、45B$出、メキシコは271B$入、212B$出、カナダはB$255入、246B$出となっている。

ホワイトハウスのピーター・ナヴァロに言わせると結局ユーロに隠されたマルク安となるのだが、トラムプ大統領が乗っていた売りに出されたメルセデスのようにメードインジャーマニーとなると新たな価値が出る。しかし、反対にメキシコで造っていたものをデトロイトで造ったとしてもシヴォレーが欧州で売れる訳が無いのである。その問題が今度は翌日の経済欄のトップとなっている。

つまり、ホワイトハウスが日本と中共を同じく為替相場操作犯としたことである。日本は早速反論して、2011年以降は介入していないことを声明する一方、中共はこれには反応していない。一週間前にメルケル首相に李首相が電話したように世界の輸出強国二大国として安定化にスクラムを組んでいくということだ。実際には2000年代の中共は人民元を操作していたが現在では一概にはいえないとされているようだ。

そして、社説は書いている。来週にも安倍首相がトラムプ大統領を訪ねて経済問題を中心に釈明することを念頭に置いて、日本の緩和政策はそもそも世界経済の枠組みの中での政策であった訳だが、トラムプ大統領によって改めてスケープゴートに名指しされたことから、今後もそのような立場であるだろうという社説である。シナ人の人権はとても軽かったが、シナは再び超大国になろうとしている。それに比べれば日本を思うように扱うことぐらいはわけないことなのである。これを示すのが来週の安倍とのゴルフ会合ということらしい。これが真実であろう。本当に能力があり志がある人間は早く日本人をやめるに限る。

余談ながら、その前日の新聞にはメイ首相が英国民に向けて、合衆国の入国禁止令に反対の意を示したが、それによって「英国国籍または市民権を持っている当該のアラブ人も合衆国へ歓迎する」と合衆国は方針を変えた。これの意味することは、国民世論が確りしていればその市民権の価値が高まるということでしかない。



参照:
Das Weiße Haus nimmt Deutschland ins Visier, FAZ vom 1.2.2017
Jetzt wirft Trump Japan Währungsmanipulation vor,
Sündenbock Japan, Patrick Welter, FAZ vom 2.2.2017
可処分所得三割増の一年 2016-12-16 | 暦
三世が見るトラムプ像 2017-01-03 | 歴史・時事
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by pfaelzerwein | 2017-02-04 00:19 | 歴史・時事 | Trackback

三世が見るトラムプ像

アメリカの遠縁からメールが来た。トラムプ家のことは知らなかったようで、私の情報からWikiを調べたとある。トラムプはTVに出たりでの印象だけで、皆そうした背景については知らされていないというのである。勿論私が書いたことなどは合衆国の人々にとっては興味のないような情報で、出自とかはどちらかといえば忌み嫌われるようなものだと感じている。要するに合衆国はそうしたものを超えての自由でならなければいけないというテーゼがある。しかし、トラムプが話題にしているのはまさに出自に関することまでが含まれているのである。そうした論理矛盾がトラムプ問題なのである。

そしてメールには、「ヒラリーは嫌い」と改めて書いてあって、恐らくトラムプに一票を投じたと思われる。旦那も写真でも英国風の人物で、それもオレゴンの山奥に住んでいるので典型的なトラムプ支持の中産層である。三世ということでは、メールを寄越した本人が、ドナルドと同じ立場にある。

私などは、三世とかその後の世代を思って、また同時に一世が書いた手紙などの逸話を考えるとそれなりの歴史感というか時を繋ぐ位置を定める作業が大げさに言うと、歴史とはそのように回っているのだと感じ入るのだが、恐らく三世や四世にはまた違った視点で見えるのだろう。例えばトラムプ家の場合でも、初代が砂金集めの結構危ない場所で生計を立てたり、その勢いで不動産へと二代目が中興となり、そして三代目に継がれていくとなると、やはり三代目は二代目、一代目へと関心が行く筈である。要するにアメリカンドリームとは言ってもそこには流れがある訳で、合衆国が決して相続税に厳しい訳でもなければ決して皆が思うように自由競争などスタート点が格段に異なるのであり得ない。

兎に角、トラムプ大統領に対しては、変化を期待すると同時に、大きな不安があるのはでもあまり変わりないようだ。少なくともトラムプ大統領によって合衆国の真の姿が浮き彫りになって来るのではなかろうか。

今シーズンの初雪となった。薄っすらと幾つかの屋根に乗るぐらいで霜とあまり変わりないが、夜中にちらついたことには間違いないようである。その為に気温も急激に上がった。それでもまだ寒いので、更なる降雪を待っている。スイスなどもあまりにも雪が少なく、態々出かける価値はなさそうで、近場で探してみる。人工雪を使っているところもあって料金も安く、片道120㎞で費用も余り掛からないので35ユーロぐらいで膝試しに滑って来れるかもしれない。現状ではベストではなかろうか。スキーの準備をして降雪などの状況を見よう。グリンデルヴァルト辺りで歩いて上って下りて来て、膝試しと同時に高度順応もしてこようかと思ったが、雪が無いのでは直ぐに岩に乗り上げて危なそうである。そのようなところで板を壊しても仕方がない。



参照:
厳冬の大晦日の過ごし方 2017-01-01 | 暦
不法移民、強制退去の祖父 2016-11-25 | 歴史・時事
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by pfaelzerwein | 2017-01-03 00:25 | 歴史・時事 | Trackback

不法移民、強制退去の祖父

トラムプ家のフリードリッヒの研究が新聞に載っている。「なぜ、フリードリッヒが1904年に妻エリザベートと故郷カールシュタットに戻ってから、滞在許可を出しても受け入れられなかったか」についてである。16歳で姉の住むニューヨークを目指して、1892年シアトルで市民権を取ってから、再び1901年に妻を娶りに帰郷して、再び合衆国から戻って来た時に妻エリザベートは故郷にとどまることを希望したのである。そのことでの国籍の再取得を申し立てたが、却下され、1905年2月にはバートデュルクハイムの当局からバイエルン支配地からの強制退去命令が下されている。

却下の大きな理由は、バイエルンの支配地プファルツの市民に課せられた徴兵義務を果たしておらず、年齢からその義務を果たせることがないということであり、バイエルン市民とは認められなかった。そもそもニューヨークに出発するときに合法的な移民としてバイエルンの席を抜いているのではないために、そのこと自体が非合法な兵役拒否にも繋がっている。

国内国際欄つまり三面記事で高級紙FAZは、「ドナルドは、おじいさんが不法移民であったことを忘れているようだ」と締めくくっている。なるほど兵役逃れの移民三世の実質上の二代目があのような主張をして大統領になるのが合衆国であるということだろう。但し兵役に関しては異なるが、移民などは皆同じようなもので、私自身も日本政府や自治に移民すると断って籍を外して移民している訳ではない。そもそも故郷を棄てる者などは似たものだ。

フリードリッヒが国籍申請のためにスパイヤーの内務省当局に出した手紙類はスパイヤーのアーカイヴにそのまま残っており、その細かく書かれた書類の束の写真を見て、大叔父さんが日本に滞在する子息への仕送りなどのことで大量に手紙をよこしていたという話を思い出した。残念ながら捨ててしまったということだが、公文書はこうして中世から残っているのがドイツであり、恐らく私自身の資料も日本でよりもそのものこちらで公文書として残されて行くものだと思った。



参照:
大統領選出後の喧騒 2016-11-11 | 歴史・時事
都合の悪い真実を窺う 2016-02-23 | 雑感
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by pfaelzerwein | 2016-11-24 23:15 | 歴史・時事 | Trackback

大統領選出後の喧騒

トラムプ氏大統領選出を受けて、「地元」の様子が伝えられる。FAZでは何度目かは分からないが、伝えるところの苦情の喧騒に相乗りしている。パン屋の「ジップ」のことが書いてある。私が行くパン屋のその次の自家製パン屋であるが、息子さんがカイザースラウテルンのゴールキーパーとして有名な店である。そこの売り子が開店前にノックする人がいて、外を窺うとTVチームが寒そうにコーヒーを求めた。朝早くから起きて働いているのはトラムプのためではないと訝る。そしてそもそもその選挙での言動が気に食わない、「何よりも床屋に行け」という。

そこから一分も掛からない一画に祖父フリードリヒの育った家がある。そして11歳若い美しい妻エリザベスの実家クリスト家もその近くだ、1885年に合衆国へと渡り、1892年にはフレデリックに名を変えて市民権を獲得、1902年に地元のエリザベスとルートヴィッヒスハーフェンで結婚をして、1905年に再び合衆国へと家族で旅立っている。

そしてその肝心の生家には紙がシートに入れてぶら提げられていて、「歴史的物件として適価買い上げ」を市に要請とある。つまりパン屋と同じく朝から呼び鈴を押されて住居環境がここ数か月悪化しているというのである。名誉町長のBASFの化学者は、当選の知らせを受けて急遽社に遅刻を申し出たという。取材に対応するためである。

新聞は人口1200人の町に2000人の椅子があり、ベット数400であるから、一時間足らずのラムシュタインのベースからも多くのアメリカ人が訪れていると書き、町自体も観光環境の保護から拡張を抑制していて、それほど今回の歴史的町化での発展は考えていないように見えるとされる。

昨年合衆国に旅行をしてトラムプ氏に招待された人が語るには、トラムプタワーで迎えたのは甥でご本人はゴルフに出かけていたという。同郷のハインツとの郷土奉仕への大きな差異が囁かれていて、その言動と合わせて人気もブームも起きていないというのが報道である。

それでも勝利の結果を聞いて、「それはよかった、我々の政治家は汚職とエゴだけで、少なくともトラムプがそれを暴くことだけは信じるに足りる」とする感想を伝える。

そして町行く人は、トラムプはここには要らないが、分断した合衆国を統合していけるのかが気になるようだ、そして今最新のツィターではこの機に及んでも反対派選挙民をプロ市民と呼び選挙中と同様の戦略を止めないでいるようだから、危惧通りに分断は「ブッシュゴアの選挙後」以上に激しくなる可能性がある。

ノオム・チョムスキーがハイデルベルクで講演をするようで、その知らせを受けた。参加料が28ユーロで若干高いので断念するが、彼はこの現象をどのように語るだろうか?ポピュリズム的な言動は政治家として変じることが可能なのかどうかである。選挙民は抜本的な改革を求めて支持した筈だが、反対派はそこには解決策がないと見ている筈だ。

国民がエスタブリッシュメントとその他の層で大きく二分化されていく傾向はどこの国にも共通しているかもしれない。その原因を経済力とするならば容易であるが、トラムプ勝利はその反対の結果が出ている。要するにポピュリズムの勝利であり、そこには解決策があるとは思わないのが反対派なのだろう。その一方で、それでもそこに民意を示そうとしたのが支持者ならば、抜本的な解決方法を矢継ぎ早に予告もしくは示していかなければいけないのだろう。

子ブッシュの就任時には九月にはニューヨークのビル破壊が起こった。2017年に同じようなことが起これば人々の関心は分断された国民へとは向かわなくなる。



参照:
トラムプ、合衆国の民主主義 2016-11-09 | 歴史・時事
都合の悪い真実を窺う 2016-02-23 | 雑感
保守系経済高級新聞から 2015-10-06 | マスメディア批評
ポストデモクラシーの今 2016-07-08 | 文学・思想
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by pfaelzerwein | 2016-11-11 21:03 | 歴史・時事 | Trackback

トラムプ、合衆国の民主主義


トラムプ候補の勝利らしい。今のうちに言及しておかないと機会を逃すので書いておこう。何と言っても合衆国の民主主義の勝利ではないだろうか。あれほどの体制的なメディアや論陣が非難しても、一介の庶民は大富豪や知識人たちと同じ一票を行使することができる民主主義である。今回の選挙費用もクリントン陣営が圧倒的に多く、トラムプ候補を勝利させたのは選挙民の熱望でしかなかったはずだ。

それ故にポピュリズム政治のそのままの選挙をしてトラムプ候補が勝利した訳だが、その通りの政治を一期で貫徹することなどは不可能である。同じように勝利の熱狂は落胆と失望感に変わってくる。それでも今回民主主義の力を示せたことは何よりも大きい。

昨晩もドイツの公共放送では世界各地の期待と不安を伝えていたようだが、日本などは僅か3%しかトラムプ候補に期待していないとあったようだ。なるほど戦後の新国体と呼ばれるようになっている合衆国があのような破天荒な存在では示しがつかないということらしい。要するに合衆国は良かれ悪しかれ超大国として神のような存在で居続けなければ、戦後の国体が崩れるということのようだ。世界で合衆国を最も信頼して敬愛する国民が日本人であることは間違いない。

何を隠そう私自信も合衆国の良心というようなものを信じていたのも事実であり、それが今回の結果で示されたような民主主義であることまでは十分に理解していなかった。そもそも合衆国の選挙民は子ブッシュのような大統領に熱狂する国民であり、その反動でオバマ大統領が選出され、そして今同じようなしかしそれ以上にアメリカンドリームのトラムプ候補が選ばれたとなるのだろう。

ワイン街道の我々は、ケチャップのハインツとトラムプ大統領の里として、観光資源が増えるであろうことをどうしても思い描く。それだけなのだ。要するに超大国合衆国などはもはやなんら規範を示すものでもなんでもないことがこうして明らかになることが何よりも政治道徳的にも一介の庶民への大きな将来へのメッセージとなるのではなかろうか。
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by pfaelzerwein | 2016-11-09 18:07 | 歴史・時事 | Trackback

メードインチャイナの魅力

先日日本のネット記事を見て理解した。日本のPCは諸外国に比較して高額商品が売れているということである。理由は俗に呼ばれる中華PCは人気が無くて、日本のメーカー品に人気があり、その価格もノートブックなど以前のように高額ということだ。

なるほどこちらでも十年前に富士通ジーメンスを購入した時には800ユーロ以上を出したが十年も経たずに完全に壊れた。だから現在使用しているものはWIN8インストール版の最初の富士通商品で嘗てより二割ほど安かった。市場価格を調べるとほぼその価格でその時の先端のものが購入できる。更に個人的にはドッキングステーション化を始めたので、今後は付属モニターは普通に使えればそれで充分で、入出力の充実したものを今後は同価格帯で購入すれば事足りることになった。要するに何台購入してもそれ程強力なものは必要ないということである。端末毎のラズベリ―パイのような分割化がそれを推し進める。それよりもプロジェクターまでを含む関連端末を充実させた方が使いやすい。

つまり、中華製でもなんでも電源とマザーボードが充実して静かで低消費電力の製品を選択すればよいので、ブランドの信頼性の相違は考慮しても、それ程高額なものは必要ないということになる。そもそも現在のを購入した時は持ち運びを考えたが、タブレットも充実してきているので短期の旅行には持ち歩かないことになった。画面が小さくてもある程度重量があっても、性能の高いノートブックが今後の売れ筋となる。

そしてPC合体するIBMを継いだ中共製LENOVO社も、ドイツ製富士通社も連邦共和国内での市場価格は殆ど変わらない。寧ろ富士通の方が同じ価格でも割安感を感じるのは個人的な志向が影響しているのだろうか。日本のネットには、「中華企業の日本製」と「メードインチャイナのソニー製」のどちらに信頼性があるかというのが話題になっている。個人的に選択したいのはメードインチャイナの台湾ブランド製品である。

そこで気になるのは、連邦共和国副首相ガブリエレの北京訪問での決裂である。今頃対シナ対応で何事かと思うのだが、特に社会主義者にとっては昨今のロボットのクーカ、軍需のエクストロン、電球のオズラム社のシナによる買収劇が我慢ならないのかもしれない。そこに日本を訪問するトライヤ―知事を悩ませるフランクフルト空港買収に乗り出しているダイデスハイムのシナの投資会社など様々な中共中央に近い筋での連邦共和国での活動などチャイナマネーの動きがある。先日のギュンター・オェティンガー元バーデンビュルテムベルク首相がシナ人を「切れ眼」と評したように、ベルリンからEU全般でのシナ投資家払いの動きが広まってきている。

これらの背景には、BASFやVWなどを5000を超える独企業がシナにおいて充分な優遇を受けていないことがあるのだろうが、それ以上に本国での危機感が高まってきているからだろう。そもそも、日本企業など苦労して中共で折り合いをつけてきた投資と、シュレーダー首相の頃のジーメンスのリニアモーターのプレゼントのように本当にその結果が見えていたとも思えない投資態度が気になっていた。それが、前線と考えていた中共国内ではなくて、本国の市場特に労働市場が危うくなると急に腰が浮いてきたような感じである。

新聞が書くように、ここで北京を納得させるような事になれば中共の思う壺であり、ここでの連邦共和国の対中姿勢は選挙も睨んで重要な外交的な判断にもなるのだろうか。特に合衆国の大統領選挙の行方を睨み乍ら慎重な舵取りがなされるべきだろう。



参照:
深圳からの直送便 2016-09-29 | 生活
現況証拠をつき付ける 2006-12-17 | マスメディア批評
ポストデモクラシーの今 2016-07-08 | 文学・思想
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by pfaelzerwein | 2016-11-04 19:20 | 歴史・時事 | Trackback

脳裏に浮かぶ強制収容所

ケムニッツの捜査が気になる。実は先週捜索前に新聞では話題になっていたのである。明白に書かれていたのではないが、内務省の発表としてシリアからの難民が流れて来ているということで、スイスの国境から入って来ている違法な数が掴めていないという事だった。国境線沿いでは抜き打ちの探査しか出来ていないからである。その500名ほどの危険人物の把握の中に今回の捜査対象も含まれていた。攻撃対象はベルリンの空港だっただろうとあり、警戒線が引かれている。ミュンヘンなどを対象に選んでも駄目だ。精々バイエルン州の政治に勢いをつけるぐらいで、共和国全体への影響は少ない。狙うならベルリンのソフトターゲットに限るだろう。充分にパリ並にややこしい地区が多いので幾らでもなんでもできるのではないだろうか。自宅前の道をそれらしい人が通ると以前は無関心だったが最近は顔を覗き込んでしまう。如何にもトルコ人やクルド人風であれば関心も持たないのだが、アラブ系となると覗きこんでしまうのである。疑心暗鬼は以前とは比較にならないほど広がっているのではなかろうか。

昨晩から暖房を入れた。火入れ式である。充分に食事をして、一杯ひっかけても寒かったからだ。ここで我慢をして風邪を引いて暖房を余儀なくされると余計に温度調整が儘ならなくなる。だから素直に暖房を入れた、薄くだが寝室にも入れた、風呂場にも入れた。夜中だけでも違う。朝までぐっすりと眠れた。風邪引きの危険は払拭されないが、まだ栄養を補うなどして備えることは可能だろう。

週の最後の峠攻めでまた一サイクル終えた。気温はそれほど低くはなかったのだが、湿っていて流石に上着なしでは移動も出来なかった。ショーツはそのままで上にフリースを羽織って走った。週明けも月曜日だけは六時間の陽射しが予想されているが、火曜日は摂氏3度まで下がる。風邪を引きそうなボーダーラインに近づいている。篭り部屋の準備も進んだ。

独日協会の仲間が一人八月に亡くなったことを聞いた。日系米国ドイツ人である。要するに純潔二世がアメリカンアーミーとして冷戦時に西ドイツに派遣されていたのだった。そもそも父親が宣教師で、プロテスタントには違いなかったが、日本語もその教養などを別にすればアクセント無しに話した ― 明仁陛下の皇太子時代に通訳したという親戚の二世などとは違って、日本での生活経験は殆どなかったようである。親戚の兄弟二人が戦時中に京都で医学を学んでいたのとは違って、亡くなった方はその時子供として強制収容所に入っていた。そしてその思い出話を冷静に語るには、子供だった本人にとっては、あまりにも大きな人生の時だったように感じていた。

製紙業で修行して、その後BASFの製紙関連部署で働いていたことから、四半世紀以上の付かず離れずの付き合いであった。そして上のことが故人の人格の大きな柱になっていたと考える。我々からするとガス室がある訳でもない強制収容所などはあまりなんとも思わないのだが、やはり本人たちには人生そのものなのだろう。民間人で収容所に入れられた日本人は、日系米国人と戦後の沖縄県人しかいない。

正月の新年会にあった時が故人との最後となった。本人は「間違った日本人」であり続け、築地で学んだ韓国人の寿司職人のそれが美味いと言って、本当の日本食はどうもよく分かっておらず、その韓国人に泣いてお別れをしていたのを覚えている。最後の最後まで故人の脳裏には、「足元に隙間のあるような有刺鉄線の向こう側で遊ぶ子供たちを眺めていた」、その情景が強く残っていたと確信している。



参照:
美しい世界のようなもの 2016-03-28 | 音
遥か遠く福島への認識の侵食 2011-03-28 | 文学・思想
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by pfaelzerwein | 2016-10-10 22:30 | 歴史・時事 | Trackback