カテゴリ:ワイン( 250 )

楽しい2016年産「アルテレーベン」

2016年産ザールヴァインを飲んだ。2015年ほどではないが決して悪くはない。今回は、5月にファン・フォルクセム醸造所を訪ねて樽試飲したワインを、予約したクランクリュワインとともに合わせて12本送って貰った。つまり6本の「アルテレーべ」と呼ばれる、斜面の古い葡萄からの収穫ものである。苗が古いと収穫量は落ちるが長年に生やした根が深く上手いところに張っている。だから吸い取る栄養分がミネラル分豊かで、土壌の表面では出ない土壌の深いところのミネラルを反映するワインが出来上がる。果実を齧ってみても風味が違うのである。

箱が金曜日に届いたが、一日寝かせてあげた。新鮮なリースリングであり、数はあるが樽試飲していて、今度は出来上がったワインとして楽しみたかったからである。土曜日にリースリング煮凝りに冷やしたこの瓶を開けた。グラスに注いで香りが出て来る、五月の印象を思い出すと同時に開いて熟成しているワインを感じる。

ミラベル、黄色の林檎など楽しい香りに、典型的な火打石のそれがある。記憶通り酸が円やかでとても馴染みやすい万人向きのリースリングであると同時に、次から次へと味が楽しめる。ネギに続いて、長めの後味にはミントの香りが漂うと、どこまでも楽しめるリースリングになっている。

2015年は酸もしっかりしていて深みもあり大きな熟成が楽しみな素晴らしいリースリングだったが、2016年はとっつきやすいと同時に汲みつくせないほどの悦びがあるリースリングで、飲みなれない人も飲み飽きているような人も同じように満足させてくれるワインなのだ。

2016年産は決して悪くはない。特に酸が充分な量感がある地域のワインは単純さとは異なるリースリングであり、偉大な熟成さえ考えなければこの数年で最も素晴らしいリースリングになっているかもしれない。但し地域によっては決して良くない。

そしてファンフォルクセム醸造所の「アルテレーベン」は現在までのところ最も素晴らしい2016年産リースリングだと思う。金曜日の夜は、これを開けなかったので、2014年産のグローセスゲヴェックスを開けた。ミュラーカトワール醸造所の「ブロイメル」を開けた。評判の良かったビュルガーガルテンの上位のものだ。これも基調はハーブ味で、最初はアルコールがかっていただけだが開いてきている。但し果実風味は感じられず、ミネラルのそれだけである。食事にも単体でも楽しめるが価格の割には複雑さが足りない。



参照:
楽しい2016年産「アルテレーベン」 2017-09-03 | ワイン
2015年産のお見事な出来 2017-05-20 | 試飲百景
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by pfaelzerwein | 2017-09-04 22:14 | ワイン | Trackback

残り一本の2014年「雑食砂岩」

2014年シリーズを開けている。それも九月に近づくにしたがって単純なリースリングからグローセスゲヴェックスへと変動している。先ずは中間帯のレープホルツ醸造所から「フォムブントザントシュタイン」である。なぜか残り二本しかなく、一本を開けるのに躊躇した。二年前は三本ぐらいしか購入していなかったのである。要するに購入するワインの価格帯が上に徐々に上がって来ている。VDPの思うつぼである。

流石にこれは良かった。はじめからよかったならばなぜ半ダース買わなかったのだろうか。そして調べると六本購入して四本を飲み干していた。四本目は昨年五月である。これは参った。結局は上手ければ我慢できないで空けてしまっている。上のガンツホルンも三本しかない。最初から開いていて飲み易いと二年間も待てないのである。

そして二年間待った。結果は流石に今まで感じたことが無い薬草風味が強く出ていて、若干のクロロフィル的な新鮮さとその正反対の枯れた感じがあって、素晴らしいハーブ風味である。2013年が黴臭いような香味ならば、2014年はカラッとしていて枯れ藁の趣もある。但し果実風味は殆んど無くて、雑食砂岩のミネラルがナッツ類のように感じられる。酸は綺麗に分解されていて、とても心地よい酸が広がっている。充分な量感で食事にも単体でも両方楽しめる高級リースリングである。これでまた今まで開けた2014年産の最高峰に新たに輝いた。2014年は良年であったことを実感する。

2016年産は、日常消費用に下の「オェコノミラート」の12本目までを予約しておいたので、雑食砂岩6本と予約のガンツホルンを合わせると19本も取りに行かなければいけない。ザールから12本300ユーロも既に届いており、寝かせるものと消費ワインとのマネージメントが更に複雑になってきた。

それにしても筋肉痛が治らない。天候的には走れたが週三回目の走りもパン屋への行かなかった。気温のためか可成り体調は低下していて、所謂夏の疲れと呼べるものだ。昨年とは大違いで不安を感じる。確かのこの週は天候が優れない中で走ったりしたので筋肉に無理が掛かったのかもしれない。そしてシンナーなどの揮発性のものも吸い込んだ。この週末はしっかりと体調を戻したいところである。

体調といえば新しいフィリップスの歯ブラシを購入してから、徐々に歯茎の炎症の状況が良くなってきたのを確認できている。今朝もは若干出血していたようだが、その炎症の範囲がとても小さくなって来ているような感じがある。少なくとも歯磨きでの違和感も気が付かなく忘れてしまっていることが何回かあって、それ以外の時の違和感も逆に思い出すような感じで上顎に触れることがあるぐらいで、時々思い出しては忘れといった塩梅になって来ている。食事などの時には完全に忘れているので、逆に気をつけないといけないぐらいである。40ユーロしなかった歯ブラシであるが、最初の替えブラシを10月末に注文する頃には完治している可能性も出てきた。すると今度は春までに一度歯医者で歯石取りを考えよう。そこで完治である。右側の鼻も同じように明らかに好転しているので右と左が繋がっているのかもしれない。



参照:
反動で動き出す週末 2015-09-21 | 試飲百景
全然飲み飽きないワイン 2016-05-10 | 試飲百景
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by pfaelzerwein | 2017-09-02 23:40 | ワイン | Trackback

ペトロール香と紙一重

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2014産グローセスゲヴェックスをもう一本開けた。ザールのツィリケン醸造所のラウシュである。アルコールが11.5%である。だから期待できないので早めに開けた。キャラメル風味でペトロール香と紙一重であるが、焼けた木のような味でリズラーナーのような趣である。結局はその色合いで分かるように昔のシュペートレーゼのような趣だ。つまり蜂蜜香は致し方ない。こうしたグローセスゲヴェックスを試して、GGがそのようなものだと考える外国人がいたら大間違いである。要するに真面なグローセスゲヴェックスになっていない。そしてアルコールが弱いので既定の収穫量まで落としていても酒質が弱すぎて全く駄目である。個人的には透明なミネラルな液面の上の海原のようなそよ風感が良くてこれを購入した。

こうしたGGを飲むとモーゼルザール流域で本格的なグローセスゲヴェックスを醸造出来ている醸造所はどれぐらいあるのだろうかと思う。筆頭のファン・フォルクセム醸造所でもまだ本格的にそれを名乗るのを躊躇っているぐらいであるから、彼の地方では本格的なGGが実るのはドイツのシュペートブルグンダーと同じように十年に何回かはそのチャンスがあるかどうかというぐらいだろうか。それ故に今でも真面なブドウ栽培と醸造法が充分に身に着いていないのであろう。

食事もあまり力強くないものを考えた。肉団子を温めたものにした。ホースラディッシュを使うことも無く生の味で食するようにした。ワインが弱弱しいとそうしたものの方が合う。

日本のヤフーを見ていると、フライブルクのビオデザインという会社が出てきた。デンマークでの発明家によるバラバラ殺人事件に関して、30年前の日本人女性のバラバラ死体遺棄事件が連関されているからだ。その女性を欧州に招聘したのは所謂開発のためのテスト会社でベーリンガーの子会社らしい。シュピーゲル誌1987年32版にその事情は詳しい。個人的に興味を持ったのは、2005年にここでも紹介して、同様の実験者募集を独日協会を通じて広報したことがあるからだ。

シュピーゲルの記事には、日本の中絶数が多く、その薬事法の貿易障壁があることから、つまりアジア人は酵素の関係で欧州人と同じような実験結果を利用できないとして、また日本の製薬会社がこうしたサーヴィスを利用しているとある。

実際は知らないが、酵素の影響が云々というのは日本政府が語っていることで、本当に広範な試験が必要なのかどうかもとても疑問である。ここで扱ったのはハイデルベルク大学の募集だったようだが、この手の試験への疑心暗鬼は消えない。



参照:
交差する実験予測と命題 2005-08-13 | 数学・自然科学
若ニシンチラシに合わせる 2017-07-03 | ワイン
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by pfaelzerwein | 2017-08-25 20:44 | ワイン | Trackback

ピリ辛感が残る最後

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ザルツブルクのセラーズ演出ティート役ルッセル・トーマスから「いいね」を貰った。ORFで観た動画のサイトの写真をリツィートしていたからだ。その写真には彼が大きく映っている。この月曜日が楽日のようでその前日の日曜日にホテルで時間があったのだろう。

彼のサイトを見ると、自分では書いていないので丁度私のメインサイトとよく似ている。オフィシャルホームページにも歌うアクターともなっていて、この人は現実をとても厳しく見ている人らしい。それでも驚くにアンドリウス・ネルソンズなどとも共演している。この指揮者も奥さんのクリスティネ・オポライスなどの関係もあって歌手や劇場とはまた別の繋がりもあるのだろう。なるほどその動画でも新聞評などでもその歌唱には限界があった。それでもリー将軍の像らしきものがなぎ倒されているニュースがリツィートされている。どうもご本人はヒラリー支持だったようだ。

殆んど有名人お断りなサイトなのでフォローしようかどうしようか迷ったが、今回のシャーロッツヴィルの騒動はこのまま終わらないと思っているので、それらの巷の情報を追うためにもフォローした。序にそこに二月にローゼンカヴァリエで口パクをやって、今回はヴィテリアの名唱で輝いていたゴンドラ・シュルツの記事をリツイートしておいた。そこにミュンヘンでの上演のセストを歌ったアイルランド人のサイトも見えたがこちらはヴィデオでしか観ていない。

やはりザルツブルク音楽祭の「ティートの寛容」は本当のイヴェントになったと思う ― 何十年ぶりのことだろう。そしてこの公演だけは最初から唯一注目されていたプログラムだった。ピーター・セラーズのインタヴュー等は見ていないが、とても今日現在をその透徹した芸術的な視線で制作しているからこその成果で、合衆国が世界が良く見える舞台だった。当然のことながらトーマスをザルツブルクに推薦したのはセラーズに違いない。するとその演技を歌を度外視にしてもう一度見てみなければいけない。そもそもここではあの三流の音楽を消して耳を塞いでオペラ鑑賞しなければいけないのだ。3Sat放送分をもう一度落として比較してみよう。

先週も通常量だけは走れた。特に週末は涼しくて、日曜日は摂氏13度だったので気持ち峠を攻めた。まだまだスピードを出せるような状態には無いが、涼しくなると気持ちが良い。走りの爺さんとも気持ちよさを共有した。それでも先週はここ数年としては最も大きな体重を計測した走ってからあと73㎏を超えていた。理由は全く思い浮かばないが、例年の癌症状の夏バテ時の夏太りらしい。発汗量が減って、寒さで頭が痛くなるぐらいだから、水気が体に溜まるのだろうか。

週末は1998年もののメドックでステーキも食したが、その前にはソ-セージをリースリングで食した。リースリングを合わせるつもりではなかったが、開けたナーヘのデーンノフの2014年デルヒヘンのスパイシーさがとても似合った。

これはグローセスゲヴェックスであるのでまだ瓶詰後二年を迎えたところで時期尚早ととされるが醸造所オーナーに言わせると早くから飲めるのがデルヒェンということだ。初日はまだ新しいので酸が前に立ちはだかったが、黄色味がかったリンゴの香りがあり、そして僅かの蜂蜜香がある。若干のポトリティスを感じさせるが場所柄仕方がないだろう。そして、チリのようなピリ辛が最後に残る。酸はこなれている。但し、素晴らしい土壌だとは感じるが、充分なテロワールの表出があるかどうかというと若干疑問である。グリルしたソーセージにはそのチリのスパイシーさがばっちりだった。こういうGGの楽しみ方もあるのだ。



参照:
齢を重ねて立ち入る領域 2017-07-01 | 文化一般
若ニシンチラシに合わせる 2017-07-03 | ワイン
反レーシズム世界の寛容 2017-08-11 | 文化一般
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by pfaelzerwein | 2017-08-21 20:09 | ワイン | Trackback

シルヴァン・パタイユのマルサネ

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この夏は短く、六月が一番陽射しが厳しかったが、観天望気通り七月は涼しく、ここに来て湿気が増すとともに陽射しも穏やかな晩夏になっている。気温も晩夏から初秋らしくなって来ている。帰りに立ち寄った肉屋ではステーキを購入した。五月にフランスのスーパーで購入した2012年マルサネを開けるつもりだ。同行していたSAARWEINEさんに日本でも有名な作り手のものと教えて貰ったものだ。付け合わせはニンジンとエリンゲの茸クリームソースにしようかと思う。

そのマルサネは、シルヴァン・パタイユのマルサネそのもので、日本でも5000円ほどで入手出来るようだ。ビオ農業を徹底している若い人で、アドヴァイザーとして指導に当たっていたようだが、評判が良いということだ。実際に開けてみて、まだ少し早いと書かれているが、既に評価得点も高く、決して早すぎるという感じではない。

コルクを開けたと同時に開いていて、価格の割にはあまりにも馴染みが良過ぎる。チェリー味にカシスとそれほどの複雑さは無く、12.5%のアルコール感も比較的ある。同時に鼻にも酸を感じるほどなのだが、とてもこなれている。その後に広がるのは薬草臭であったり、二日目のスモーク感で、そのタンニンと相まってとても上手に纏めてあり、若干小賢しい感じすらもあった。

スーパー価格は25ユーロほどだと思ったが、そもそも土壌のミネラル感などは薄いのかもしれないが、複雑さに欠けるという印象もある。ドイツのシュペートブルグンダーと比較して、果実は綺麗に乗っていてドイツでは十年に何度しかない程度であるが、ビオの難しさも感じさないであまりにも小奇麗過ぎる感は否めない。この価格帯ならば仕方ないのかもしれないが、なるほど口当たりの良い万人向けのピノノワールと言えよう。

食事にも悪くはなかったが、複雑さが無いために、味覚が敏感になり食事の繊細さが際立つとかいうような要素は無く、ご相伴ワインと言った感じである。これならば同じ価格で良い年ならばドイツのそれの方が遥かに高級食事酒となる。もう一本同じ瓶を買うかどうかと言うと、他のものを試した方が勉強になると思った。

横腹を押さえると硬くなっているのに気が付いた。数年前までは贅肉が付いていて中々落とせなかった所だが、カチカチになっているのに気が付いたのだ。ランニングの体形になって来ているということだろうか。先々週は四回走ったので膝などに違和感があったが、今週はどうなるだろう。朝の森の中は気温14度で清々しかったがスピードは出なかった。まだ何かが足りないようだ。

どうも夏場の運動能力が上がらないのでいろいろ調べたいと思っている。要するに直射日光などで照らされると体温が上がって、発汗すら追いつかない傾向がある。とはいっても日射病で困ったことは殆んど無いのだが、暑いのが辛いだけで、これだけ代謝を上げてもやはり気温が高いと運動能力が低下してしまうのである。調べても効果的な対処法が無さそうで困っている。汗を掻いても結局苦しいのは変わらないのだ。



参照:
時間と共に熟成するとは? 2017-04-24 | 文化一般
価値のあるなしを吟味する 2017-04-05 | ワイン
悦に入る趣味の良さ 2017-03-09 | ワイン
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by pfaelzerwein | 2017-08-07 21:31 | ワイン | Trackback

若ニシンチラシに合わせる

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涼しくなった。特異日の通りの雨勝ちの日が続いている。蚊もいなくなった。週明けから徐々に回復するようだが週末には再び同じようになるらしい。なにせあと七週間ほどはこれが続くということであれば夏はこれで大体終わることになる。森の中は摂氏17度ぐらいで、久しぶりに走り易かった。久しぶりの峠への林道は、湿り気があって、新たに積み上げられた木材の山が香る。少し酸っぱい臭いもする。生憎腕時計が電池切れで計測できなかったが、参考記録位で走れただろう。やはり暑いのが一番つらい。

若ニシンを屡々きずしにする。適当な米があれば箱寿司にするが、パラパラの米なのでバラ寿司にした。すると若ニシンの方は薄く小骨切りする感じでスライスしてみた。寿司米にはニンジンと牛蒡と椎茸とグリーンピースを混ぜた。三合の米に合わせて、大分の量になった。そこに錦糸卵を二個分乗せれば半分で腹一杯の充分な量になった。

箱寿司と異なって、混ぜ物に少々醤油が入っているだけなのでリースリングにもそれほど悪くはない。そこで2014年産のラウワー醸造所の半辛口を開けた。アイラークップの地所であるが、半辛口でも12.5%とアコールは強い。それほど陽射しが良いちうことだろう。どこかラインガウのヨハニスベルクの地所を思い出させるミクロクリマの特徴があるのだろう。要するに地所の傾斜の割にはコクがあるのだ。

寿司飯には砂糖が入っていることも、辛口のリースリングを合わせ難くしている。そこに醤油が合わされば到底高級なリースリングを嗅ぐことなどは不可能になる。それでも半辛口となれば、糖も残っており、更にそもそもそのように高貴な香りもニュアンスも無いのが半辛口で、それ故に最早本国の市場ではリースリングの半辛口などが欲しい人にはヴァイスブルグンダーなどを勧めることになって、出荷量は低下する一方である。

そもそもスレート土壌のモーゼル流域のリースリングは糖を残すことで、その酸とのバランス、そのもったりしたミネラル感をバランスさせることで世界的評価を勝ち得てきたのだが、市場開放の中でそうしたローカルな名産品は極一部の商品となっている。ザール流域のファンフォルクセム醸造所なども数年前までは残糖が多めだったが今や気候が許せば本格的な辛口のグローセスゲヴェックスへと進む方向が変わって来ている。

さて、中堅のラウワー醸造所のこれは、最初から残糖感があり、土壌の苦みと均衡させていたことで、ミッテルラインやその手の味の濃いリースリングと並んで甘辛い日本食に合わせようと思っていた。実際こうしてばら寿司に合わせると、やはり後口が甘い。日本酒の場合はアルコール度が高いので余り苦にならないのかもしれないが、やはり甘くて、食事にはどうかとも思う。それほど日本食は甘酸っぱい。

若ニシンの方は薄くスライスすることでとても癖が無くて良かった。こうしてリースリングを合わせると、やはり辛口のリースリングの方がさっぱりして良さそうな感じがする。特に本格的な辛口のモーゼルワインが醸造されてきているので、糖を残したリースリングの醸造法にはほとんど意味がないであろう。



参照:
氷葡萄酒の名匠のお屠蘇 2015-01-03 | ワイン
肉汁たっぷりを活かす 2012-08-30 | 試飲百景
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by pfaelzerwein | 2017-07-02 20:30 | ワイン | Trackback

生の味に合う花崗岩ワイン

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五月に試飲購入した花崗岩のリースリングを開けた。二本目である。グーツヴァインと称する最も容易で尚且つベーシックなワインである。醸造所ではミネラルが出ているとまでは言わないのだが、我々からすればこのライブレ醸造所のそれに充分に花崗岩の特徴を顕著に感じる。

言葉で表すには充分ではないが、ドイツ国内においても一定のリースリング栽培地域で嘗てからあったもので、ここにきてその特徴であるミネラルの抽出が嘗てなく意識されてきたものである。だから地元の人々やその地域の愛飲家にはリースリングの味として、若しくは広くシュヴァルツヴァルト界隈でデュルバッハのワインとして馴染みのあるものなのだ。

比較対象で表現すれば、インゴットの味というか地金ならず地土というような味があって、それが揺ぎ無い味質で、石灰質土壌のリースリングにおけるカルシウム味に通じる恐らく硬水に感じるあの粉っぽいような丸みのようなそれとは対照的な押しの強いものだ。

これに比べるとラインガウの地所のものなどは果実風味があって、やはりどこかスレート土壌のそれにも通じる馴染みやすさがある。また角の立った雑食砂岩のややもすると痩せた感じのリースリングに対して、これは分厚い印象を与えるかもしれないが、酸がその分分厚く押しが強いので、決して鈍重ではない。

また、バーデンはドイツの南に位置して、ライン平野の東側のシュヴァルツヴァルトの斜面からボーデ湖への間に広がっているので、その気象条件から酸が効いていないワイン産地と思われることが多いが、リースリングが本領を発揮する花崗岩の斜面は厳しい斜面で収穫される。要するにリースリンゴ産地デュルバッハの斜面は充分に冷やされて、その酸が楽しめるのである。

そこでどんな食事に合わせたかというと、ちょっと涼しいのでジャガイモを蒸かして、それにレバーのソーセージを付け合わした。添えた芥子や新鮮な野菜が美味いが、何といってもリースリングによくあった。そもそも果実う風味などが薄く、精々藁風味ぐらいなので、この食事の生の味が合うのだ。

さて、今晩のワイン祭りはどうなるか?午後の気温の上がり方は予想よりも穏やかで、幸運ならばもう一晩窓を閉め切って生活が出来る。記録によれば13時から温度は下がり続けていて、最高気温は18時過ぎに出るようだが、どうなるだろう。夕食は豚ではなく子牛とトリュフのミニザウマーゲンを食するつもりで、前日に開けたこの花崗岩リースリングに合わせるつもりだ。

前日は全く何も出ていなかったのが、翌日になってフローラルなパフューム香にミント味とこれはなるほど培養酵母の性質もあるのかも知らないが、お見事だった。ベーシックとは言いながら10ユーロ以上の価格であるから、レープホルツ醸造所のオェコノミラートやロベルト・ヴァイル醸造所その他の同価格帯とすると当然なのかもしれない。



参照:
ドイツを代表する花崗岩のワイン 2017-05-19 | 試飲百景
ワイン祭り初日を終えて 2017-06-11 | 生活
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by pfaelzerwein | 2017-06-14 22:39 | ワイン | Trackback

現時点最高の2015年リースリング

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先日購入した「ハルガンツ」を開けた。これはグランクリュ「ハレンベルク」のセカンドワインとなる。2015年のこれは昨年の秋の試飲会でも評価は高かったが、結局「フリュータウ」を購入した。理由は、そのファーストである「フリューリングスプレッツヒェン」が買えなかったからである。結局そのフリュータウも殆んど飲み干したが、若干物足りなさを感じて来ていた。

そこで今回これを試飲してお客さんが皆気が付いた。2015年の「ハレンベルク」は偉大だったと。三本は購入しているので先ずは安心だ。業者に買い取られてしまった「フリューリングスプレッツヒェン」よりも「ハレンベルク」の方が価格相当に価値があるということだろう。

そして今回購入したセカンド六本は素晴らしい。若干こなれて来るのが早いぐらいだが、力の均衡は最近にはないナーヘリースリングで、20年ぐらいはヘコタレないかもしれない。名前が示す通り、「ハレンベルク」だけでなくレープホルツ醸造所の「ガンツホルン」を想起させても恥ずかしくないリースリングである。

先ず何よりも酸が綺麗に熟れていて、酸が突出するどころか旨味がある。最高の酸であり、暑い夏の力強さに拮抗しているので、驚くべき軽やかさと丸みがあり、静けさまであるリースリングである。パイナップルの香りもしゃしゃり出ることなく、均衡があって、ワインらしいワインである ― 残念乍らコルク臭で香りは判断が出来ない。それでも現時点では2015年産リースリングの最高峰であることは間違いない。

その前に2016年「ミネラール」を開けた。これは当日お披露目だった2016年産の中で「ハルガンス」に続いて最も味が確りしていたもので、価格差ほどの品質差はなかった。要するに2015年の「ハルガンツ」と2016年の差が甚だ大きいということになる。若干お茶を濁す形になったが、2016年のグローセスゲヴェックスの為にも自宅でゆっくり賞味したかったのである。

結論からすると、どれもこれも塩気の効いた「アウフデアライ」以外はそれほど魅力はなかったのだが、「フリューリングスプレッツヘン」のミネラルの清々しさが熟成を期待させたというぐらいである。つまりこのミネラールもリンゴの香りや土壌感は強く出ていても、酸が弱いので苦みとして感じる位で、本当のリースリングの美味さがあまり感じられない。

それでも先日購入した南仏のロゼから飲み変えるとなんともおいしく香り立つ自然の恵みだと感じさせる。若干の押しつけがましさを厭わなければ一本14ユーロのこれでも充分に楽しめるのである。如何にドイツのリースリングがフランスのワインに比較して高価で高品質になったかは言うまでもない。少なくとも白に関しては比較の対照ではなくなってしまった。恐らくEU内でのマーケティングを含めてフランスの方が動いてくると思う。



参照:
2015年産の売れ残りを購入 2017-05-07 | 試飲百景
検問逃れの試飲会帰り 2016-09-11 | 試飲百景
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by pfaelzerwein | 2017-05-12 01:16 | ワイン | Trackback

2016年産の果実風味への期待

本格的な試飲会シーズンが始まる。その前に情報が集まって来る。速報としては先月20日から24日にかけての寒気の霜で大分やられたようだ。少なくともブルグンダーは壊滅的だろう。リースリングも収穫量が落ちそうである。霜が降りる場所と風通しが良くて寒気が溜まらない場所があるが、厳しい年度になるそうだ。水浸しの春と初夏だった2016年の果実風味に賭けた方がよさそうで、来年はまた価格が上がるだろう。インフレである。

その2016年産は、ミネラルにはあまり期待できないとしても余り黴臭くなければ良しとなろう。そしてフォムフォルクセム醸造所のように天然酵母を重視するとどうしても瓶詰めの時期も遅くなる。ビュルクリン・ヴォルフ醸造所のように一年遅れが通常の瓶詰め時期になっていくかどうかは分からないが、こなれたリースリングが益々評価されるようになっていくであろう。

そのヴァヘンハイマーオルツリースリング2015年を試飲した。はじめであるが、まだまだ若過ぎるとしても、あの暑い夏のお陰で酸が表に立ちはだかりミネラルが後ろについていくようなものよりも、ミネラルが先に出てくる感じで清涼感は例年ほどではない。それならば綺麗に熟して葡萄らしくられば良いのだが、半年以上もしくはもう一年寝かさないといけないかもしれない。但し、酸が強く出ないのでリースリング指向以外の人にも勧められるかも知れない。

2016年グーツリースリングも試したが、こちらは若過ぎて酸が前に出て、どちらが高級ワインか分からないような塩梅だ。それでも充分に酸が効いているので時期がこれば表彰されるかもしれない。半年ぐらい待たなければいけないが、同じように2015年グーツリースリングが既に売り切れているので先行投資するだけの目利きが必要となる。少なくとも現時点では、一年前のオルツリースリングの方が飲みやすいという奇怪な現象になっている。

その意味からは2015年ダイデスハイマーオルツリースリングは嘗てのバッサーマン・ヨルダンノラーゲンヴァインを想起させるようなテロワールが楽しめて、14ユーロはなかなか良い価格だと思う。

予約していた2014年フォルスターオルツリースリングのマグナムを回収しに行った。残念ながら通常のスクリュー瓶は売り切れていてパイロットワインは数少なくなってしまった。二年が我慢できないと駄目である。マグナムとなると少なくとも5年から10年は寝かしておかないと綺麗に開かない。それでもグランクリュの半額以下の価格である。

2015年産に比較すると2014年産は色々な意味でお得だと思うが、2016年産は酸がどれぐらい聞いているかが購入の目安だと思う。基本的には安物のワインほど酸が効いていないようで、雨の影響が早摘みワインにより多く表れているということではないだろうか。



参照:
なにか目安にしたいもの 2017-04-22 | 雑感
まろみが嬉しい自然な呼吸 2017-03-05 | 試飲百景
三分咲はまだかいな 2017-02-07 | ワイン
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by pfaelzerwein | 2017-05-04 00:32 | ワイン | Trackback

フランスのチーズとワイン

バーデンバーデンへの途上でワインを二本購入した。一本はブルゴーニュだが、もう一本は白ワイン代わりにロゼを購入した。いつもはプロヴァンスの安く軽いものを購入するが、魚などに合わしたいので探してみた。あまり飲んだことのない、フランスで最も高価なと呼ばれるタヴェルを購入した。他のロゼの倍ぐらいの5ユーロぐらいだったが、アルコールが14%とと高いのには気が付かなかった。二度ほど滞在したニームとアヴィニョンの間だが、現地ではあまり飲まなかった。高価だったからだろうか。

サケのパイに合わせて、悲愴交響曲から帰宅後に開けた。何よりも甘みが口に広がるので、最近はフランスのワインの甘みに閉口するかと思ったら、苦みが急に広がって来てまるで仁丹のようだった。あの石灰土壌でこれだけ苦みが走るのは高アルコールでしかありえないだろう。魚の焼いた苦みとか貝の苦みとかには合いそうだ。それにしても可成り強引なワインである。あの辺りから地中海にかけてのフランスワインは、繊細とか柔らかみとかとは正反対のワインを何とか石灰岩のカルシウム丸みのようなテロワーで飲ませるものが殆んどである。兎に角ロゼの割には赤のような色をしていた。暑い2015年産ということで、ドイツにおいても繊細さを求めるのが間違っており、フランスでもそれは同じだろう。

スーパーでは直前にドイツの親仁達がエビを買いさらってしまったので、烏賊を買った。自宅で初めて掃除した。そして一回はゲソを使ってイカスミスパゲティーにした。これは、味も色合いも丁度良かったのだが、腹がごろごろした。下痢をしたわけではないので毒性はなかったのだろうが、翌日も腸が疲れた感じは残った。もう一回はトマトを入れずにスパゲティーにした。こちらの方も若干腹にもたれたが、イカスミほどではなかった。兎に角、魚介類の料理は処理するだけでも指が臭くなり、臭いが気になる。普段あまり弄っていないからだろう。

次にバーデンバーデンに行くときも何を買おうかと思うが、今回何よりも良かったのはサヴォア地方の山チーズなど二種類だ。期限も19日までで、5ユーロぐらいで塊を二つ購入できた。地元のドイツのスーパーでは到底無理な量で、更にドイツやオランダのチーズ文化とフランスのそれでは差があり過ぎる。

なるほどスーパーワインも安くて様々なワインがあるが、それ以上にチーズはお買い得だ。そしていつものようにフリゼーを購入した。価格は安くはないがあれほど新鮮で大きなものはドイツではなかなか買えない。



参照:
破局に通じる原発銀座の道 2012-04-11 | 文化一般
原発銀座で息を吸えるその幸福 2011-04-26 | アウトドーア・環境
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by pfaelzerwein | 2017-04-13 21:02 | ワイン | Trackback