カテゴリ:ワイン( 254 )

汲めども汲めども尽きない

新聞の経済欄にアマゾンなどでの極東からの商品の脱税行為について書かれていた。アマゾンとオークションのイーベイに対して、税務当局が質問状を出したようだが、回答を得られていないようだ。租税の被害額は三桁ミリオンほどのようだが、放置はしておけないということらしい。

それらしいものは何回か注文したことがある。ケーブルの接合アダブターなどだ。殆ど価値がない2ユーロほどのものなので、関税上は問題なならなくても、売上税にすると塵も積もればの額になるのだろう。

極東とは言ってもメインチャイナが殆どのようで電化製品関係が多いのは御多分に漏れずである。どのように税に転化していくかなどは、将来的な無関税時代を考えるととても興味深い。

月曜日には煮豚にリースリングを開けた。先日持ち帰ったレープホルツ醸造所の「フォムブントザントシュタイン」である。その前に開けた「オェコノミラート」の上位の葡萄で土壌はほとんど同じか早摘みなだけの違いである。

購入時には飴を舐めていてよくわからなかったが、この醸造所のものにしては香りも豊かで、二日目ともなればリンゴや花の香りがあり、若干ハチミツに近付いているかもしれないが、そこまでいかないで留まっている。この時点で黄色系の果実があり、木の香りがあるのだが葡萄の健康状態には心配はなさそうだ。そのような塩梅で二年後には完熟していると思われる。ミネラルも香りが出てくると感じ難くなるのだが、十分に存在感がある。

それにしても2グラムほどの残糖と言い、ドイツの辛口の一つの極を行くリースリングで、味わい深くなっている分、汲めども汲めども尽きないような喜びに出合えるワインである。複雑さは必ずしも小難しさに繋がらない、そうしたリースリングである。



参照:
キレキレのリースリング 2017-11-11 | ワイン
三つの穴を埋めた気持 2016-09-01 | テクニック
[PR]
by pfaelzerwein | 2017-11-16 02:35 | ワイン | Trackback

キレキレのリースリング

d0127795_07015704.jpg
レープホルツ醸造所にワインを取りに行った。序に内履きを買いに行こうと思ったので、ぐずぐずしていた。醸造所から20分ほど掛かるからだ。距離もあるが、今回は迂回路など自宅から一時間半以上ほど掛かっただろう。その価値があったかどうか。先ずは今使っていて内底が敗れたのと同じものが安売りで出ていた。同じ大きさの43は無かったが、44を19ユーロで購入した。前回よりは20ユーロは安いと思う。他の商品を探してもそれ以上に良さそうなものはない。夏用の内履きサンダルは夏まで使用していたものと同じものはなく、直ぐに傷みそうなものしかなかった。本当は、折角車を走らせたので、買いたかったのだが、価値の無いものを購入しても仕方がないので諦めた。

三種類の雑食砂岩リースリングを試飲して、更に「ロートリーゲンデス」のリースリングを試飲したが。移動の車の中で飴を舐めていたのでよく分からなかった。それでも例年になく辛口仕上がりで、「オェコノミラート」なども売れ残っている。大抵は9月には売り切れているので如何に厳しいリースリングかが知れる。それでも、酸自体も比較的こなれていて、葉緑素の味もあり、ミネラルをも楽しめるのがお買い得だ。流石に上位の「フォムブントザントシュタイン」は広がりがあって、春に試した時と変わらない。何本買おうかと考える。ここ暫くは6本づつ購入していたのでと思うのだが、今年は「オェコノミラート」6本とグローセスゲヴェックス「ガンツホルン」3本を予約してあったので、残り3本にするか6本にするかの判断が必要だった。そして「ガンツホルン」を初めて試すと、やはり塩気と香りがあってこれは瓶熟成が楽しみだと思った。そのためにもパイロットワインとして「フォムブントシュタイン」も6本購入した。

「ロートリンゲス」も綺麗な辛口になっているのだが、この手の土壌になると他所の醸造所のものでもいいなと思った。雑食砂岩のようにキレキレのリースリングではないからだ。これで冬の間も楽しめそうである。春に6本しか購入しなかった埋め合わせとなった。



参照:
とてもちぐはぐな一週間 2012-05-19 | 生活
[PR]
by pfaelzerwein | 2017-11-11 07:02 | ワイン | Trackback

都合のよいアルコール

d0127795_2473320.jpg
風雨が強く、眠くて、寒くて、パン屋にも行けなかった。午後になって晴れ上がって余計に寒くなった。そこで金曜日に購入したブルゴーニュを開けることにした。同時に購入した海老と貝を使ってのパエリアに合わせるためにである。

今回は次回のバーデンバーデン訪問まで期間もあり、ドイツの2015年物もまだ入手していないので、三本購入することにした。五月に購入したものは売れ切れていた。流石に良いものはスーパーでも一気に買う人もいるのだろう。そこで先ずは2015年物を探してみた。

アプリカシオンより上のものもいくつか出ていた。マルサネもあったので先ずはこれを18ユーロで一本。それ以外にもオート・コーテ・ド・ニュイのものも12ユーロと安かったので購入した。もう一つはコートドボーニュでこれは2005年もので15ユーロだ。

この中から簡単にアルコールも12.5%と軽く早飲みそうな単純なオート・コーテ・ド・ニュイを開けることにした。開けて味見するとこれが決して悪くはないのである。最初から開いているのである。恐らく2015年の完熟の葡萄のおかげだと思う。

その中でも早摘みだろうからか酸も快く効いていて、この価格帯にありやすそうな鈍重さは全くない。それどころか開いて来るうちに立ってくる黒コショウのようなものがあり、そしてニュイらしいトロピカルフルーツの味わいが軽やかだ。そして舌には石灰的な粉っぽい感じもあってミネラルを感じさせる。

このボージョレ―ヌーヴォーの四倍ほどの価格で買えるブルゴーニュでこれほど楽しめるならば、到底ドイツのそれでは太刀打ちできない。2015年産を直接比較しようと思うが、この軽やかさはドイツのシュペートブルグンダーにはあり得ないと思う。アルコールの12.5というのがここではとても都合が良い。



参照:
シルヴァン・パタイユのマルサネ 2017-08-08 | ワイン
つまった苦味に合わせる 2013-12-18 | 生活
[PR]
by pfaelzerwein | 2017-10-30 02:47 | ワイン | Trackback

黄金の10月に一杯

d0127795_23505347.jpg
ラインガウのリースリングを週末に開けた。ロベルト・ヴァイル醸造所のクロスターベルク2016年である。これは試飲して大変気に入り、例年ならば購入しない谷の斜面からの葡萄で出来ている。それでも2016年に限っては際立ったミネラルの特徴を出していて、それはスレートと千枚岩ながら殆んど雑食砂岩のような切れ味の鋭いリースリングとなっていたのだ。よって価格は25ユーロ越と決して安くはないのだが、ご進物向けも含めて全部で9本ほど購入した。

さて初めて自宅で開けてみると、先ずは黄林檎系の香りの中に建材のような香りがあり驚く。そして鋭いものもあるのだがアルコールでは決してない。口に含んで空気を混ぜてやると、とてもこなれた酸の中に塩気に中々印象深いミネラルが楽しめる。この地所のものでここまで強いミネラルを感じたのは初めてだろうと思う。殆んど火山性のような感じがするぐらいである。そして建材と来れば、ナーヘのお株を奪ったようなもので、2016年の比較ではこのラインガウの圧倒的勝利である。

まだまだ若いのだが丸い酸と鋭いミネラルのお陰でとても精妙なリースリングとなっていて、今直ぐに楽しめる。8グラムを超える残糖の割に甘みを感じさせない辛口に仕上がっていて、アルコール12.5%なので中々飽きが来ない。食事の相性も品の良いものならば何にでも合う。先ずはミュンヘンで購入してきた鴨の煮凝りなどを、ツヴィーベルクーヘンの後で楽しんだ。

週明けからじっくりと走った。朝から陽射しが斜めに射してその色合いから夕方のようだった。秋らしい所謂黄金の10月日和である。クライミングに最適なのだがもう一つ今年はアルプスのクライミングもキャンセルになって、気持ちが向かわない。無理することは無いが、残念な気持ちで室内にいても落ち着かない。ご近所のおばさんが、心肺機能に悪いというので、なるほど眠くなると応えたが、運動でもしないと体がついていかない。陽射しには熱が無いので、ゆっくりと森の中を走るとそれなりに冷気も感じられる。色の付いた陽射しに紅葉が冴えて、それは秋らしくて良いのだが、身体を合わせていくのも容易ではない。

IWJの衆院議員候補への街頭インタヴューを見て驚いた。所謂大阪のやくざ政党が千葉県で立てた候補者の言葉を聞くと、最早やくざと呼ぶのを止めようと思ったぐらいだ。所謂広域暴力団でさえも決して言わないようなことを公言していて、完全なネオナチ団体だと分かった。流石にドイツのAfDも自国民に対してあのような暴言は吐かない。ああしたポピュリズムの先導者が暴言を吐くことで喝采を浴びるのはその手法であり、大抵はそれなりに味方と敵を別けて敵を攻撃することで味方を集う方法を取るのだが、あたり構わず暴言を吐いてまるで道を外しそうな中学生のようなことになっている。そのような少年などを真面に教育するのがやくざ社会とするならば、そのような政党団体にやくざと名付けては失礼極まりないと思った。それにしてもこうした政党は、大阪のほとんどが高給取りの支持者の不満のはけ口になっているのだろうが ― 不満があるならばしがらみのない北朝鮮へでも移住すればよい ―、跳ね上がり者の集団が行政を担っていて、そうしたならず者を支持する有権者として関西の住民は大いに恥じるべきだ。そうした無教養な有権者が多いので経済だけでなく文化的にも疲弊して地盤沈下が止まらないのである。



参照:
【速報2】長谷川豊氏が、「死刑にするなら、もっと残酷に殺すべき」とする自身の死刑論について説明中。 (IWJ)
夕暮れの私のラインへの旅 2017-09-29 | 試飲百景
ポストデモクラシーの今 2016-07-08 | 文学・思想
[PR]
by pfaelzerwein | 2017-10-17 23:52 | ワイン | Trackback

楽しい2016年産「アルテレーベン」

2016年産ザールヴァインを飲んだ。2015年ほどではないが決して悪くはない。今回は、5月にファン・フォルクセム醸造所を訪ねて樽試飲したワインを、予約したクランクリュワインとともに合わせて12本送って貰った。つまり6本の「アルテレーべ」と呼ばれる、斜面の古い葡萄からの収穫ものである。苗が古いと収穫量は落ちるが長年に生やした根が深く上手いところに張っている。だから吸い取る栄養分がミネラル分豊かで、土壌の表面では出ない土壌の深いところのミネラルを反映するワインが出来上がる。果実を齧ってみても風味が違うのである。

箱が金曜日に届いたが、一日寝かせてあげた。新鮮なリースリングであり、数はあるが樽試飲していて、今度は出来上がったワインとして楽しみたかったからである。土曜日にリースリング煮凝りに冷やしたこの瓶を開けた。グラスに注いで香りが出て来る、五月の印象を思い出すと同時に開いて熟成しているワインを感じる。

ミラベル、黄色の林檎など楽しい香りに、典型的な火打石のそれがある。記憶通り酸が円やかでとても馴染みやすい万人向きのリースリングであると同時に、次から次へと味が楽しめる。ネギに続いて、長めの後味にはミントの香りが漂うと、どこまでも楽しめるリースリングになっている。

2015年は酸もしっかりしていて深みもあり大きな熟成が楽しみな素晴らしいリースリングだったが、2016年はとっつきやすいと同時に汲みつくせないほどの悦びがあるリースリングで、飲みなれない人も飲み飽きているような人も同じように満足させてくれるワインなのだ。

2016年産は決して悪くはない。特に酸が充分な量感がある地域のワインは単純さとは異なるリースリングであり、偉大な熟成さえ考えなければこの数年で最も素晴らしいリースリングになっているかもしれない。但し地域によっては決して良くない。

そしてファンフォルクセム醸造所の「アルテレーベン」は現在までのところ最も素晴らしい2016年産リースリングだと思う。金曜日の夜は、これを開けなかったので、2014年産のグローセスゲヴェックスを開けた。ミュラーカトワール醸造所の「ブロイメル」を開けた。評判の良かったビュルガーガルテンの上位のものだ。これも基調はハーブ味で、最初はアルコールがかっていただけだが開いてきている。但し果実風味は感じられず、ミネラルのそれだけである。食事にも単体でも楽しめるが価格の割には複雑さが足りない。



参照:
楽しい2016年産「アルテレーベン」 2017-09-03 | ワイン
2015年産のお見事な出来 2017-05-20 | 試飲百景
[PR]
by pfaelzerwein | 2017-09-04 22:14 | ワイン | Trackback

残り一本の2014年「雑食砂岩」

2014年シリーズを開けている。それも九月に近づくにしたがって単純なリースリングからグローセスゲヴェックスへと変動している。先ずは中間帯のレープホルツ醸造所から「フォムブントザントシュタイン」である。なぜか残り二本しかなく、一本を開けるのに躊躇した。二年前は三本ぐらいしか購入していなかったのである。要するに購入するワインの価格帯が上に徐々に上がって来ている。VDPの思うつぼである。

流石にこれは良かった。はじめからよかったならばなぜ半ダース買わなかったのだろうか。そして調べると六本購入して四本を飲み干していた。四本目は昨年五月である。これは参った。結局は上手ければ我慢できないで空けてしまっている。上のガンツホルンも三本しかない。最初から開いていて飲み易いと二年間も待てないのである。

そして二年間待った。結果は流石に今まで感じたことが無い薬草風味が強く出ていて、若干のクロロフィル的な新鮮さとその正反対の枯れた感じがあって、素晴らしいハーブ風味である。2013年が黴臭いような香味ならば、2014年はカラッとしていて枯れ藁の趣もある。但し果実風味は殆んど無くて、雑食砂岩のミネラルがナッツ類のように感じられる。酸は綺麗に分解されていて、とても心地よい酸が広がっている。充分な量感で食事にも単体でも両方楽しめる高級リースリングである。これでまた今まで開けた2014年産の最高峰に新たに輝いた。2014年は良年であったことを実感する。

2016年産は、日常消費用に下の「オェコノミラート」の12本目までを予約しておいたので、雑食砂岩6本と予約のガンツホルンを合わせると19本も取りに行かなければいけない。ザールから12本300ユーロも既に届いており、寝かせるものと消費ワインとのマネージメントが更に複雑になってきた。

それにしても筋肉痛が治らない。天候的には走れたが週三回目の走りもパン屋への行かなかった。気温のためか可成り体調は低下していて、所謂夏の疲れと呼べるものだ。昨年とは大違いで不安を感じる。確かのこの週は天候が優れない中で走ったりしたので筋肉に無理が掛かったのかもしれない。そしてシンナーなどの揮発性のものも吸い込んだ。この週末はしっかりと体調を戻したいところである。

体調といえば新しいフィリップスの歯ブラシを購入してから、徐々に歯茎の炎症の状況が良くなってきたのを確認できている。今朝もは若干出血していたようだが、その炎症の範囲がとても小さくなって来ているような感じがある。少なくとも歯磨きでの違和感も気が付かなく忘れてしまっていることが何回かあって、それ以外の時の違和感も逆に思い出すような感じで上顎に触れることがあるぐらいで、時々思い出しては忘れといった塩梅になって来ている。食事などの時には完全に忘れているので、逆に気をつけないといけないぐらいである。40ユーロしなかった歯ブラシであるが、最初の替えブラシを10月末に注文する頃には完治している可能性も出てきた。すると今度は春までに一度歯医者で歯石取りを考えよう。そこで完治である。右側の鼻も同じように明らかに好転しているので右と左が繋がっているのかもしれない。



参照:
反動で動き出す週末 2015-09-21 | 試飲百景
全然飲み飽きないワイン 2016-05-10 | 試飲百景
[PR]
by pfaelzerwein | 2017-09-02 23:40 | ワイン | Trackback

ペトロール香と紙一重

d0127795_20423887.jpg
2014産グローセスゲヴェックスをもう一本開けた。ザールのツィリケン醸造所のラウシュである。アルコールが11.5%である。だから期待できないので早めに開けた。キャラメル風味でペトロール香と紙一重であるが、焼けた木のような味でリズラーナーのような趣である。結局はその色合いで分かるように昔のシュペートレーゼのような趣だ。つまり蜂蜜香は致し方ない。こうしたグローセスゲヴェックスを試して、GGがそのようなものだと考える外国人がいたら大間違いである。要するに真面なグローセスゲヴェックスになっていない。そしてアルコールが弱いので既定の収穫量まで落としていても酒質が弱すぎて全く駄目である。個人的には透明なミネラルな液面の上の海原のようなそよ風感が良くてこれを購入した。

こうしたGGを飲むとモーゼルザール流域で本格的なグローセスゲヴェックスを醸造出来ている醸造所はどれぐらいあるのだろうかと思う。筆頭のファン・フォルクセム醸造所でもまだ本格的にそれを名乗るのを躊躇っているぐらいであるから、彼の地方では本格的なGGが実るのはドイツのシュペートブルグンダーと同じように十年に何回かはそのチャンスがあるかどうかというぐらいだろうか。それ故に今でも真面なブドウ栽培と醸造法が充分に身に着いていないのであろう。

食事もあまり力強くないものを考えた。肉団子を温めたものにした。ホースラディッシュを使うことも無く生の味で食するようにした。ワインが弱弱しいとそうしたものの方が合う。

日本のヤフーを見ていると、フライブルクのビオデザインという会社が出てきた。デンマークでの発明家によるバラバラ殺人事件に関して、30年前の日本人女性のバラバラ死体遺棄事件が連関されているからだ。その女性を欧州に招聘したのは所謂開発のためのテスト会社でベーリンガーの子会社らしい。シュピーゲル誌1987年32版にその事情は詳しい。個人的に興味を持ったのは、2005年にここでも紹介して、同様の実験者募集を独日協会を通じて広報したことがあるからだ。

シュピーゲルの記事には、日本の中絶数が多く、その薬事法の貿易障壁があることから、つまりアジア人は酵素の関係で欧州人と同じような実験結果を利用できないとして、また日本の製薬会社がこうしたサーヴィスを利用しているとある。

実際は知らないが、酵素の影響が云々というのは日本政府が語っていることで、本当に広範な試験が必要なのかどうかもとても疑問である。ここで扱ったのはハイデルベルク大学の募集だったようだが、この手の試験への疑心暗鬼は消えない。



参照:
交差する実験予測と命題 2005-08-13 | 数学・自然科学
若ニシンチラシに合わせる 2017-07-03 | ワイン
[PR]
by pfaelzerwein | 2017-08-25 20:44 | ワイン | Trackback

ピリ辛感が残る最後

d0127795_2072975.jpg
ザルツブルクのセラーズ演出ティート役ルッセル・トーマスから「いいね」を貰った。ORFで観た動画のサイトの写真をリツィートしていたからだ。その写真には彼が大きく映っている。この月曜日が楽日のようでその前日の日曜日にホテルで時間があったのだろう。

彼のサイトを見ると、自分では書いていないので丁度私のメインサイトとよく似ている。オフィシャルホームページにも歌うアクターともなっていて、この人は現実をとても厳しく見ている人らしい。それでも驚くにアンドリウス・ネルソンズなどとも共演している。この指揮者も奥さんのクリスティネ・オポライスなどの関係もあって歌手や劇場とはまた別の繋がりもあるのだろう。なるほどその動画でも新聞評などでもその歌唱には限界があった。それでもリー将軍の像らしきものがなぎ倒されているニュースがリツィートされている。どうもご本人はヒラリー支持だったようだ。

殆んど有名人お断りなサイトなのでフォローしようかどうしようか迷ったが、今回のシャーロッツヴィルの騒動はこのまま終わらないと思っているので、それらの巷の情報を追うためにもフォローした。序にそこに二月にローゼンカヴァリエで口パクをやって、今回はヴィテリアの名唱で輝いていたゴンドラ・シュルツの記事をリツイートしておいた。そこにミュンヘンでの上演のセストを歌ったアイルランド人のサイトも見えたがこちらはヴィデオでしか観ていない。

やはりザルツブルク音楽祭の「ティートの寛容」は本当のイヴェントになったと思う ― 何十年ぶりのことだろう。そしてこの公演だけは最初から唯一注目されていたプログラムだった。ピーター・セラーズのインタヴュー等は見ていないが、とても今日現在をその透徹した芸術的な視線で制作しているからこその成果で、合衆国が世界が良く見える舞台だった。当然のことながらトーマスをザルツブルクに推薦したのはセラーズに違いない。するとその演技を歌を度外視にしてもう一度見てみなければいけない。そもそもここではあの三流の音楽を消して耳を塞いでオペラ鑑賞しなければいけないのだ。3Sat放送分をもう一度落として比較してみよう。

先週も通常量だけは走れた。特に週末は涼しくて、日曜日は摂氏13度だったので気持ち峠を攻めた。まだまだスピードを出せるような状態には無いが、涼しくなると気持ちが良い。走りの爺さんとも気持ちよさを共有した。それでも先週はここ数年としては最も大きな体重を計測した走ってからあと73㎏を超えていた。理由は全く思い浮かばないが、例年の癌症状の夏バテ時の夏太りらしい。発汗量が減って、寒さで頭が痛くなるぐらいだから、水気が体に溜まるのだろうか。

週末は1998年もののメドックでステーキも食したが、その前にはソ-セージをリースリングで食した。リースリングを合わせるつもりではなかったが、開けたナーヘのデーンノフの2014年デルヒヘンのスパイシーさがとても似合った。

これはグローセスゲヴェックスであるのでまだ瓶詰後二年を迎えたところで時期尚早ととされるが醸造所オーナーに言わせると早くから飲めるのがデルヒェンということだ。初日はまだ新しいので酸が前に立ちはだかったが、黄色味がかったリンゴの香りがあり、そして僅かの蜂蜜香がある。若干のポトリティスを感じさせるが場所柄仕方がないだろう。そして、チリのようなピリ辛が最後に残る。酸はこなれている。但し、素晴らしい土壌だとは感じるが、充分なテロワールの表出があるかどうかというと若干疑問である。グリルしたソーセージにはそのチリのスパイシーさがばっちりだった。こういうGGの楽しみ方もあるのだ。



参照:
齢を重ねて立ち入る領域 2017-07-01 | 文化一般
若ニシンチラシに合わせる 2017-07-03 | ワイン
反レーシズム世界の寛容 2017-08-11 | 文化一般
[PR]
by pfaelzerwein | 2017-08-21 20:09 | ワイン | Trackback

シルヴァン・パタイユのマルサネ

d0127795_2130536.jpg
この夏は短く、六月が一番陽射しが厳しかったが、観天望気通り七月は涼しく、ここに来て湿気が増すとともに陽射しも穏やかな晩夏になっている。気温も晩夏から初秋らしくなって来ている。帰りに立ち寄った肉屋ではステーキを購入した。五月にフランスのスーパーで購入した2012年マルサネを開けるつもりだ。同行していたSAARWEINEさんに日本でも有名な作り手のものと教えて貰ったものだ。付け合わせはニンジンとエリンゲの茸クリームソースにしようかと思う。

そのマルサネは、シルヴァン・パタイユのマルサネそのもので、日本でも5000円ほどで入手出来るようだ。ビオ農業を徹底している若い人で、アドヴァイザーとして指導に当たっていたようだが、評判が良いということだ。実際に開けてみて、まだ少し早いと書かれているが、既に評価得点も高く、決して早すぎるという感じではない。

コルクを開けたと同時に開いていて、価格の割にはあまりにも馴染みが良過ぎる。チェリー味にカシスとそれほどの複雑さは無く、12.5%のアルコール感も比較的ある。同時に鼻にも酸を感じるほどなのだが、とてもこなれている。その後に広がるのは薬草臭であったり、二日目のスモーク感で、そのタンニンと相まってとても上手に纏めてあり、若干小賢しい感じすらもあった。

スーパー価格は25ユーロほどだと思ったが、そもそも土壌のミネラル感などは薄いのかもしれないが、複雑さに欠けるという印象もある。ドイツのシュペートブルグンダーと比較して、果実は綺麗に乗っていてドイツでは十年に何度しかない程度であるが、ビオの難しさも感じさないであまりにも小奇麗過ぎる感は否めない。この価格帯ならば仕方ないのかもしれないが、なるほど口当たりの良い万人向けのピノノワールと言えよう。

食事にも悪くはなかったが、複雑さが無いために、味覚が敏感になり食事の繊細さが際立つとかいうような要素は無く、ご相伴ワインと言った感じである。これならば同じ価格で良い年ならばドイツのそれの方が遥かに高級食事酒となる。もう一本同じ瓶を買うかどうかと言うと、他のものを試した方が勉強になると思った。

横腹を押さえると硬くなっているのに気が付いた。数年前までは贅肉が付いていて中々落とせなかった所だが、カチカチになっているのに気が付いたのだ。ランニングの体形になって来ているということだろうか。先々週は四回走ったので膝などに違和感があったが、今週はどうなるだろう。朝の森の中は気温14度で清々しかったがスピードは出なかった。まだ何かが足りないようだ。

どうも夏場の運動能力が上がらないのでいろいろ調べたいと思っている。要するに直射日光などで照らされると体温が上がって、発汗すら追いつかない傾向がある。とはいっても日射病で困ったことは殆んど無いのだが、暑いのが辛いだけで、これだけ代謝を上げてもやはり気温が高いと運動能力が低下してしまうのである。調べても効果的な対処法が無さそうで困っている。汗を掻いても結局苦しいのは変わらないのだ。



参照:
時間と共に熟成するとは? 2017-04-24 | 文化一般
価値のあるなしを吟味する 2017-04-05 | ワイン
悦に入る趣味の良さ 2017-03-09 | ワイン
[PR]
by pfaelzerwein | 2017-08-07 21:31 | ワイン | Trackback

若ニシンチラシに合わせる

d0127795_2029104.jpg
涼しくなった。特異日の通りの雨勝ちの日が続いている。蚊もいなくなった。週明けから徐々に回復するようだが週末には再び同じようになるらしい。なにせあと七週間ほどはこれが続くということであれば夏はこれで大体終わることになる。森の中は摂氏17度ぐらいで、久しぶりに走り易かった。久しぶりの峠への林道は、湿り気があって、新たに積み上げられた木材の山が香る。少し酸っぱい臭いもする。生憎腕時計が電池切れで計測できなかったが、参考記録位で走れただろう。やはり暑いのが一番つらい。

若ニシンを屡々きずしにする。適当な米があれば箱寿司にするが、パラパラの米なのでバラ寿司にした。すると若ニシンの方は薄く小骨切りする感じでスライスしてみた。寿司米にはニンジンと牛蒡と椎茸とグリーンピースを混ぜた。三合の米に合わせて、大分の量になった。そこに錦糸卵を二個分乗せれば半分で腹一杯の充分な量になった。

箱寿司と異なって、混ぜ物に少々醤油が入っているだけなのでリースリングにもそれほど悪くはない。そこで2014年産のラウワー醸造所の半辛口を開けた。アイラークップの地所であるが、半辛口でも12.5%とアコールは強い。それほど陽射しが良いちうことだろう。どこかラインガウのヨハニスベルクの地所を思い出させるミクロクリマの特徴があるのだろう。要するに地所の傾斜の割にはコクがあるのだ。

寿司飯には砂糖が入っていることも、辛口のリースリングを合わせ難くしている。そこに醤油が合わされば到底高級なリースリングを嗅ぐことなどは不可能になる。それでも半辛口となれば、糖も残っており、更にそもそもそのように高貴な香りもニュアンスも無いのが半辛口で、それ故に最早本国の市場ではリースリングの半辛口などが欲しい人にはヴァイスブルグンダーなどを勧めることになって、出荷量は低下する一方である。

そもそもスレート土壌のモーゼル流域のリースリングは糖を残すことで、その酸とのバランス、そのもったりしたミネラル感をバランスさせることで世界的評価を勝ち得てきたのだが、市場開放の中でそうしたローカルな名産品は極一部の商品となっている。ザール流域のファンフォルクセム醸造所なども数年前までは残糖が多めだったが今や気候が許せば本格的な辛口のグローセスゲヴェックスへと進む方向が変わって来ている。

さて、中堅のラウワー醸造所のこれは、最初から残糖感があり、土壌の苦みと均衡させていたことで、ミッテルラインやその手の味の濃いリースリングと並んで甘辛い日本食に合わせようと思っていた。実際こうしてばら寿司に合わせると、やはり後口が甘い。日本酒の場合はアルコール度が高いので余り苦にならないのかもしれないが、やはり甘くて、食事にはどうかとも思う。それほど日本食は甘酸っぱい。

若ニシンの方は薄くスライスすることでとても癖が無くて良かった。こうしてリースリングを合わせると、やはり辛口のリースリングの方がさっぱりして良さそうな感じがする。特に本格的な辛口のモーゼルワインが醸造されてきているので、糖を残したリースリングの醸造法にはほとんど意味がないであろう。



参照:
氷葡萄酒の名匠のお屠蘇 2015-01-03 | ワイン
肉汁たっぷりを活かす 2012-08-30 | 試飲百景
[PR]
by pfaelzerwein | 2017-07-02 20:30 | ワイン | Trackback