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堰を越えたメトロの大衆

金曜日の抗議行動は更に盛り上がった。予想通りだろうか?それにしてもあれだけの人数が一堂に会して事故一つ起こらないのは殆ど科学的な分析や理論を覆すほどの快挙である。IWJのUSTREAMでの放送はそのサーヴァーの力不足から途中でダウンしてしまったが、行動自体の秩序は保たれた。

流石に秒感覚でメトロを乗り降りする東京人である。日頃の訓練の賜物としか言い様がなく、世界中で憧憬と驚異の眼差しを以って今後とも語り継げられるような快挙である。

大衆が群集とはならずに、各々の意志を制御しながらの行動は、正しくメトロの大衆なのである。群集とはならない市民なのである。メトロの乗客には其々の生活があって其々が独立しているのは当然なのである。それどころか家族内においても独立した意志を尊重して自己の意志で集うとても自我の確立した市民なのだ。このような賢明で思慮深い市民は世界中何処を探してもいないだろう ― 正しくこの国民性こそが世界の経済の奇跡を起こした驚愕すべき国力そのものなのだ。

各々のインタヴューすると、其々が様々な思惑をもって、それでも居ても立ってもいられないという気持ちに後押しされて集まる人々が語られる。なにも自分がと、態々出かけるのはとても大変なことなのである、しかしそうした煩わしさを振り切らす意志の強さが人数以上の熱いメッセージとなっている。

しかし、最前線に陣取っていた田中龍作が、もっと緊迫した雰囲気を伝えている。最前線には旗を掲げたセクトがかたまっていたと言われているが、そうした群集が騒乱を引き起こさないとは限らない。政府・行政は、こうした抗議行動でガス抜きが出来ると考えており、野田政権がソフトランディングを準備しているのはFAZが伝える通りだろう。

だが、この行動の広がりや盛り上がりは、その津波の高さ同様に想定外に違いない。怒りの力は溜めに溜められている、それでも事件は起こらない。主催者の言うように津波の力は蓄えられてまだまだ続くのである。防波堤はもはや超えてしまったと感じた抗議行動であった。

もはや描いていたソフトランディングすら不可能となったに違いない。そこで、知識人が何らかの形でこの現象を科学して、かたちを示さなければいけないのであるが、科学の出来る知識人が日本には居ないのである。本当のエリート教育を怠った日本には知識人が不足している。ジャーナリズム以前の問題なのである。



参照:
「再稼働反対」叫ぶ20万人の洪水 機動隊車両が官邸突入防ぐ (田中龍作ジャーナル)
6.29 官邸前15万人超集結抗議!大飯原発再稼動を撤回せよ!
2012/06/29原発再稼働反対抗議に20万人!!!紫陽花革命@首相官邸前  (YouTube)
もう一息の紫陽花革命 2012-06-23 | マスメディア批評
節度が保たれる抗議行動 2012-06-27 | アウトドーア・環境
それでも生きていたいのか? 2012-04-09 | 文化一般
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by pfaelzerwein | 2012-06-30 05:13 | 歴史・時事 | Trackback

索引 2012年6月


学歴のある奴か失業者 2012-06-29 | 生活 TB0,COM0
割礼禁止の判決下る 2012-06-28 | 歴史・時事 TB0,COM0
節度が保たれる抗議行動 2012-06-27 | マスメディア批評 TB0,COM0
心理的な熱さと身体の冷さ 2012-06-26 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
NPO法人PK会長の穴潜り 2012-06-25 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
幹の強さに頼るのみ 2012-06-24 | ワイン TB0,COM0
もう一息の紫陽花革命 2012-06-23 | マスメディア批評
しがらみをとき解く戦い 2012-06-22 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
リハビリのパラフレーズ 2012-06-21 | 生活 TB0,COM0
被曝が不健康な医療保険 2012-06-20 | 生活 TB0,COM0
アドレナミン分泌の日々 2012-06-19 | 雑感 TB0,COM2
バンジージャムプ並の転落 2012-06-18 | アウトドーア・環境 TB0,COM2
バーデン・バーデンを登る 2012-06-17 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
文化的な話題と三面記事 2012-06-16 | 文化一般 TB0,COM0
何を差し置いても弔いに参列 2012-06-15 | 生活 TB0,COM0
緩い傾斜と緩んだ気分 2012-06-14 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
犠牲にした捨て縄を補填 2012-06-13 | 生活 TB0,COM0
トレントの銘酒に触手を伸ばす 2012-06-12 | ワイン TB0,COM0
メッカでのオペラプリマ 2012-06-11 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
ワイン祭りを逃れてティロルへ 2012-06-10 | 生活 TB0,COM0
徐々に備えるように鍛える 2012-06-09 | 雑感 TB0,COM2
お取り寄せする価値の無い商品 2012-06-08 | ワイン TB0,COM4
ファイヴ・イレヴンへの道 2012-06-07 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
核後進国の苦悩と悲哀 2012-06-06 | 歴史・時事 TB0,COM0
もう一足は裸足にするか 2012-06-05 | アウトドーア・環境 TB0,COM0
非核を推し進めるのか、否か? 2012-06-04 | マスメディア批評T B0,COM3
労働に対する適正な報酬 2012-06-03 | 文化一般 TB0,COM4
アストロとヘリウムの差異 2012-06-02 | 雑感 TB0,COM0
漸く届いたザールからの小荷物 2012-06-01 | ワイン TB0,COM0

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by pfaelzerwein | 2012-06-29 21:58 | INDEX | Trackback

学歴のある奴か失業者

水曜日も登りに行った。そこで偶々出会ったのは日曜日にも一緒だった些かアウトロー風の男だった。銜えタバコでザイル無しにチョコチョコと登っていた男だった。

そのそれ風な物言いで話し出すと、「あんたら、岩登りの達人で力仕事を職業としている奴を知っているか?」とぶちまける。そうだろ「岩登りの上手い奴は、役人か学歴のある奴か、失業者だけだ」と、同じような自虐ネタの言い草に日曜日も笑わされた。そして日曜日は本当にやばい所は人に先に登らしていたのを知っている。「なんて賢い奴だ」と笑った。ああ言うのを達人と呼ぶのだろう。

失業者や役人は十分に時間もあって力も有り余っている、しかし専門的な職業の者は技を売らない限り矢張り勉強する時間がないと職業としては厳しい。週三回も岩登りをこなすとなると体力も時間もないと矢張り無理であろう。

もう一クラス上のレヴェルに達するには週三回をどの程度こなせるかに掛かっていると感じているが、週三回の全力投入は困難であると感じている。

今日はとことん暑かった、雷雨を待つ日である。外気温が摂氏33度を超えていた。六月も終わりなので気になって、クリストマン醸造所に前注文する序に試飲してきた。

感想は2011年の酸不足がこの醸造所のリースリングにも同じように表れているのだが、そのお陰でミネラル成分が良く吟味出来て良かった。オェールベルクの塩気と書く位に、レープホルツ醸造所の影響がここにも表れている。

その意味からは若い酸があってもグーツリースリングは昨年のものよりも物足りなく、オルツヴァインでも今一息であった。早速新製品のカペーレンベルクを試した。以前はシュペートブルグンダーが栽培されていた場所で、リースリングのプリュミエクリュとしてはデビューである。

まず黄色味が良い。若干の微炭酸は明らかだが、酸の重さを感じさせずに、透明感のあるミネラルウォーターのような味筋は素晴らしい。この特徴は、明らかにレープホルツのそれに近づいていて、繊細さと果実風味がとても上品である。価格は、いつものことであって、17ユーロと誇り高い。酸が弱い分若干の苦味成分があるが、思わせない高アルコール13.5%からすれば当然である。それにしてもこれだけ柳腰のリースリングがこの醸造所から提供されるとは思っていなかった。



参照:
NPO法人PK会長の穴潜り 2012-06-25 | アウトドーア・環境
何処までもついて行くわよ 2012-05-20 | 試飲百景
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by pfaelzerwein | 2012-06-29 04:40 | 生活 | Trackback

割礼禁止の判決下る

連邦共和国の本日最大の話題は子供への割礼禁止の判決だったろうか。モスリムの医者が起訴されて、医者は放免となったが、今後は傷害として取り扱うとする判決である。

それを受けて様々な反響があるが、夕方のラジオの討論会で、勿論ユダヤ人の話題となった。実際は世界の三分の一の男性が包茎手術をしておりその七割はモスリムで、一割がユダヤ人とされる。コーランには割礼についての記述はないようだが、旧約聖書には明白に記されておりトラに規定されている。

今回の例では部分麻酔を用いたようであるが、ユダヤ教にとっては麻酔を掛けないその傷みこそが神に通じる行いなので、今回のような判決は典型的なおせっかいなドイツのイデオロギーとして批判される。

更に合衆国では商業的に包茎手術が一般的に行われており、WHOなどもアフリカのエイズ対策として女性への割礼処置などが推進されていると言うから、一概に宗教や伝統を尊重する行いとは限らないようである。

その反面、モスリムの処女膜再生処置や割礼は女性人権問題がその背後にあることは確かであり、また米国や日本のそれなどは子宮頸がん予防接種と同じように保険料稼ぎの商売に他ならない。



参照:
Eine dauerhafte und irreparable Veränderung,, Reiner Burger, FAZ vom 27.6.2012
驕らない、慎み深い主役, 2007-11-28 | 生活
効率よく働かせる保険, 2012-03-09 | 生活
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by pfaelzerwein | 2012-06-28 07:39 | 歴史・時事 | Trackback

節度が保たれる抗議行動

フクシマ後の日本のエネルギー政策を評価した社説が載っている。福島以降十五ヶ月が経過しているのに未だに明らかにされていない最重要政策を、野田首相が八月に公にするとある。FAZ紙のカルシュテン・ゲルミスは、イデオロギーに彩られた連邦共和国のそれとは異なって日本政府のそれは実際的で工業先進国のお手本とすべきヘーゲルの理性に準拠するものだと絶賛する。

なるほど今回経済相によって承認された太陽光自家発電の買い取り価格がキロワット時あたり42ユーロセントと、ドイツのそれの二倍だというのである。これによって、日本は太陽エネルギー分野において、イタリアやドイツを直ぐに抜かすだろうと予想する。

つまり日本は、核無しの電力供給をブラックアウト無しに見事にやってのけたが、当面の経済的な損失である燃料費高騰による嘗てない九千七百億円の貿易赤字を食い止め、関西のパナソニックや京セラなどの企業の海外移転を抑えるために原発を再稼動する一方、京都議案書のそれを遅らさせつつも遵守して、且つ一方水力以外の再生可能エネルギーの推進を試みるというのである。

しかし同時に、フクシマ後の尋常ならざる経済被害の大きさは現実主義的な野田政権の施策として福島以前に戻すことはありえないとする。

そうした野田政権に対して国民の懐疑は強い反面、脱原発への抗議行動は節度が保たれているのは、核への恐怖以上に大きい更なる経済的危機や不景気があるためだと分析する。

七月一日を以って、大飯原発の制御棒が引き抜かれると言う。政府がどのような工程表を以ってエネルギー政策を明らかにしていくかは知らないが、それとは無関係に有権者は声を大にして既成事実を重ねていくことで、初めて政府の反応を正面から対峙することが出来るのである。

金曜日の抗議行動の規模とその成果は、今後の日本の政治や社会のあり方をはかるとても重要な抗議行動になると思われる。賢明な有権者は気がついているだろう、こうした最重要政策への関心を国民の目からずらすような形でまるで争点を外すかのように政局などの話題が盛んにネットを含むメディアで取り上げられることを。それはなぜゆえか?



参照:
Japans Energiepolitik nach Fukushima, Carsten Germis, FAZ vom 25.6.2012
Japan kehrt zum Atomstrom zurück, Carsten Germis, FAZ vom 17.6.2012
もう一息の紫陽花革命 2012-06-23 | マスメディア批評
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by pfaelzerwein | 2012-06-27 04:22 | マスメディア批評 | Trackback

心理的な熱さと身体の冷さ

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北イタリアでのある夜、レストランから暗闇を返ってくると蛍に出会った。最後に蛍を見たのはいつだったか思い出せないが、欧州でのことだったのはそこで生息しているのを知っているからである。

誰かが手にとって熱いと叫んだが、冷たい光と言っても矢張りいくらかの温度は感じたのかもしれない。それとも心理的な熱さだったのだろうか?

いづれにしても、その青色の光を眺めると不思議な気持ちになるのは誰でも同じらしい。清流が無いと生息しないと言われている蛍、なるほどそこは十分な湿気もせせらぎも欠かない場所である。

同じ甲虫でも、カメムシのことをトラムペット甲虫と呼ぶと、前を行く男のことを指しながらNPO法人PK会長に教えて貰った。このカメムシもドイツに生息しているそれも自宅で発見したときは些かショックであった。

そう言えばガルダ湖でのキャムプで、ベーコンの目玉焼きを作えられたのだが、一部にはこんなに美味いとは思っていなかったようで、興味深かった。あのカラカラに焼き上げるベーコンは、オランダの名産であると知ったのはネットであるが、イングリッシュ・ブレックファーストを通じて日本では定番の食材料である。

スポーツ選手が何処そこに違和感があるなどと言って休むことが多いのはスポーツファンならば馴染みのことで、骨折した訳でも筋などを痛めた訳でもないのに不思議だと思う人は多いだろう。特に若いスポーツ選手の頑強な身体ならば少々のことはと感じるのが普通の人である。そのように考えていたが、続けてスポーツをする習慣をもつと、昨金曜日か水曜日の酷使で右肩が上がらないような不調などは直ぐにでも手当てしておかないと次の日程まで持ち越してしまうと考える。基本的には習慣には休みは無いのだから、その都度の処置が鉄則である。いつものコースを走って体調を点検した。異様に足に凝りがあって、とても遅いペースで走った。右肩の凝りを取るためであったが幾らかは成果が出るであろうか。風呂にでも入ってみよう。

そう言えば相棒のスポーツ医が、「あんたも疲れるか?」と彼の最近の若干の弱さを自ら言葉にしていた。その件はここでも書いているように気がついているのだが、老化の弱りなのかどうか自分でも気にしているようだ。気になるところは寒さを感じやすくなっていて、上着などを羽織ることが多く、明らかに熱量不足が感じられる点である。その他の点は、相対的な印象や技術的な問題でもあるので一概に言えないのだが、それにしても疲れ知らずどころか疲れ知っても休まないあの意欲は大したものである。しかし熱量不足を感じさせるような運動量は限度を超えていて不健康なのではないだろうか?



参照:
『鹿ケ壺・尻壺横で、モリアオガエル』近撮 (NEXT DREAM 記憶と記録)
幹の強さに頼るのみ 2012-06-24 | ワイン
メッカでのオペラプリマ 2012-06-11 | アウトドーア・環境
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by pfaelzerwein | 2012-06-25 23:56 | アウトドーア・環境 | Trackback

NPO法人PK会長の穴潜り

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穴潜りである。キリスト教では水潜りが洗礼となるが、奈良の大仏をはじめ穴潜りで、母体回帰の行事と為すこともある。岩の中に窓が開いているものは先週登ったが、今週は穴潜りである。

金曜日の筋肉の疲れもあって、日曜午後の雨の予想もあって、軽い気持ちでプファルツ随一のクライミングクラブの会に同行した。まさか30人以上も同じ岩場で遊ぶものとは思っていなかったのだが、幾つも岩塔が並んでいるので全く問題なく進んだ。

45歳の筋力自慢の者にどんどん登って貰ったので、気楽な気持ちで楽しめた。最初に挑んだのは砂だらけ蜘蛛の巣だらけで、自分では登ることはなかっただろうが二人が裾払いをしてくれたのでそれほど気分を害さずに登れた。それでも砂で滑りそうなのには閉口する。矢張り御免願いたい。

二本目は一般ルートながら傾斜が強いが、横へとがっちりした手掛かりを見つければ全く問題がないのである。もし見つからないとすれば突然難しく感じるだろう。

三本目は写真の穴潜りで、技術的には全く意味がないのだが、NOPプフェルツァークレッタラーの会長が穴潜りをするのを写した。その後には前会長なども続き、若干お祭りムードが盛り上がった。

四本目はバンド帯から岩場の途中から取り付くもので、ハーケン一本で確保をして、落下すると直接そこに加重される垂壁はロープをリードするとなるととても勇気がいるのである。本日はしんがりを努めたので気軽に足を滑らせたりしたが、先週の二度目三度目の転落の場所とは似ていても、手がずり落ちないのである。同じ困難度ながら全然難しさが異なると実感した。

三十分以上森の中を歩いての辺鄙な岩場であったが、当然ながら貸しきり状態の気分は悪くなかった。週三回、負荷のメリハリをつけてやればなんとかなることを確認できた。先週から九日ほどで六日登っているのである。



参照:
幹の強さに頼るのみ 2012-06-24 | ワイン
リハビリのパラフレーズ 2012-06-21 | 生活
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by pfaelzerwein | 2012-06-25 03:54 | アウトドーア・環境 | Trackback

幹の強さに頼るのみ

期待していた2008年産シュロース・ザールシュタインの「アルテレーべン」を開けた。先ず驚いたのは、糖が完全に落ちていて、奥さんの説明どおり通常の辛口となっていたことである。

どうも酸の肌理の粗い2008年産は購入しなかったようで、今回が初の試飲となるようだが、なるほど酸の量感が多い分重さが少なく、ザール特有のひたひたとした味筋となっている。その味覚を支えているのはスレート土壌である。

2007年産、2009年産とデザートやチーズなどにあわしてみたいと思ったが、このワインならば鶏や白い肉や裏エチケットにもあるようにジャガイモ料理などにも合わせることができる。但し単体で飲むとその鈍いようなワイン酸の量感が個人的には鋭さに欠けるので物足りない。しかしそれゆえに穏やかな酸として受け入れやすいと思う向きもあるようだ。

これをこのまま置いておくと、もはや残糖が少ないので、たとえアルコールが12%あっても典型的なザールヴァインとして水っぽくなってしまうだろうから、こうして在庫整理のお試しパックとして供給されたのだろう。

そうした面を、同じ2008年産のレープホルツ醸造所の雑食砂岩Sと比較すると、なるほどレープホルツの方が遥かに長持ちしそうである。残糖の量は比較にならないほど少ない方が長持ちする理由は、酸は量感以上に質が重要で、さらに辛口の醸造法の相違も大きく影響するからだろう。

金曜日は、石切り場でまだ体験していなかった困難度七級マイナスの細い割れ目を試した。割れ目に右へ左と纏わりながら登るルートでとても技術的に興味深い。只一箇所だけ握れる場所があるのみで、その名の通り指も確り入るところはない。なので、足をその縁に掛けたりしながらの微妙な登攀となる。

先ず二本目のハーケンにザイルを掛けるところが想像がつかなかったのでとても怖く、延長棒でザイルを先に掛けた。その作業もとてもバランスを取るのが難しく、十分にその困難度は保たれた。次回は上手くいくだろうか。その後も左に右にと足を伸ばしたり、手を伸ばしたりで、割れ目の上端を越えてからも結構微妙なバランスを強いられた。このレヴェルの場所となると力や摩擦だけでは処せないので、全身の身体を上手に使うバランスがとても大切であると実感する。所謂体幹であろうか。



参照:
事故続きの無傷の一週間 2012-05-27 | 生活
リハビリのパラフレーズ 2012-06-21 | 生活
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by pfaelzerwein | 2012-06-24 00:46 | ワイン | Trackback

もう一息の紫陽花革命

首相官邸前の金曜日の抗議行動をIWJ中継で見た。素晴らしい成果である。先週の一万人とか言われているものは生では見れなかったが、今回はそれに対する妨害行為も含めて生で体験できた。

IWJは、会員数が僅か1400人と言うように、今回のように八千人以上一万人近くがその中継に集まることは少ない。こうした運動が膨らむには、更に多くの人がこうしたネット中継に注目すべきである。今回の報道で、東京新聞が批判されているが、所詮運動妨害の団体が叫んでいたように、朝日だ読売だ東京新聞だとか言うのは許認可権を持った権益の中でのロールプレーでしかないことを日本国民は知るべきである。下らない三面記事新聞を購読するぐらいならばその金銭を有効に使うべきである。

主催者が言うように禄でもない妨害行為に挑発されるような市民ではなく、全くイデオロギーや党派性に束縛されている市民ではないので、意味不明な挑発行為には一切反応しない。

寧ろその現場の状況は、そうした妨害行為で熱を帯びたかに見えた。そこに集まった善良な市民は、なによりも原発の恐怖心に目覚めたようで、今までそうした恐怖心を他人事としてきた反省に満ち溢れているかのように思えた。

主催者によると四万五千人、警察当局によると一万人とその差ははなはだ大きいが、とても長い行列を為していたことは確かで、次から次へと最後尾へとその列が伸びていったのは確認できた。

組織化されていない、自由意志に基づくこうした大規模の抗議行動はドイツでも体験したことがない。私が体験した最も大きな市民の行動は、外国人差別の襲撃に対するキャンドルの輪の意思表示のときだろうか。それでもその核には教会などの精神的なリーダーが存在したと感じていた。だからその輪に加わることはなかった。

しかし今回の大飯原発再稼動反対の抗議行動はそうした精神的な指導を超えてもはや根源的な死と生の核への恐怖心がそこにあると感じている。当然のことである。日本人のどこかに広島・長崎からフクシマへの数々の被曝体験が心のどこかに刻まれているからである。

世界のマスメディアもこの現象に注目している。今回のその規模や妨害運動の賑やかしで更に大きな注目を集めることとなったが、もう一息で紫陽花革命へと野田政権を打倒するときは近いと考える。世界の注目を一挙に集めるには主催者が言うように十万人規模のそれが目標となる。岸内閣が退陣を迫られたように、野田政権の退陣ももう一息である。

そして立法府はその後の受け皿をしっかりと準備しておかなければいけない。もはやそうした状況に移行しつつあると見た。日本の政局は小沢何某などももはや関係ないのである。そして週末には、黄色い総武線で、野田代議士落選への連帯と連携の運動が展開するらしい。



参照:
大飯原発再稼働抗議に45000人!紫陽花革命@首相官邸前 (YOUTUBE)
【大飯原発再稼働阻止】首相官邸前抗議2012/6/22
IWJ_OSAKA1
関西電力本店前 再稼働反対 抗議行動 (USTREAM)
「再稼働反対」の地鳴り 首相官邸前で進む“紫陽花革命” (田中龍作ジャーナル)
平等党&レイバーネットTV (USTREAM)
Japan fährt trotz scharfer Proteste Atommeiler hoch (KleineZeitung)
アドレナミン分泌の日々 2012-06-19 | 雑感
被曝が不健康な医療保険 2012-06-20 | 生活
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by pfaelzerwein | 2012-06-23 06:57 | マスメディア批評 | Trackback

しがらみをとき解く戦い

昨晩の車中のラジオはRIO+20での環境サミットの内容とそこに纏わるグリーンエコノミーが取り上げられていた。FAZでもEUの顧問のハンス・ヨアヒム・シェルンフーバー教授が語ることを総合すると持続性あるエネルギーと消費と言う意味で、― たとえ二酸化炭素の温暖化の現象への科学的懐疑があっても ― それを追求することは重要な課題であることは間違いない。中国などがそこに乗っかってくる意味も説明される。

つまり既に示唆しているように中共は第三世界での指導的な立場を失いたくないので、今後エネルギー消費が急上昇するそれらの地域を鑑みて ― 先日亡くなったエンジニアーの「インド人でもクーラーがあれば使いたがるようになるよ」という観想を思い出した ―、原子力発電の五倍もの投資を風力発電に行っているのである。

結論としては将来への展望をどのように開くかでしかないので、核融合技術の推進ならまだしも、なんら核廃棄物の処理も決定できないような原子力発電にエネルギーの「安全保障」などとのたまうのは正しく満州を侵略した帝国主義そのものでしかない。日本がそれに拘るのは役に立たない軍事的な意味合いでしかない。それ以外では既得権を失いたくない旧財閥系の大企業の思惑でしかないのである。正しくそのような先見の目を持たない老朽化した大企業の存在こそが国益を損なう国賊なのである。

先進工業国の高い生活水準を守るのは、原子力エネルギーではなくてグリーンエネルギーと言うことなのである。そのようなことを分っていながら禄でもないことを世界に声明する政治家らしきものが東京にいて驚くばかりだ。恥を知りなさい。

先日の再起動反対運動の矛先に自由民主党本部があるということであるが、民主党の支持母体である労働組合の雇用主経団連を支持母体とするのだから当然のことなのである。即刻打破すべきは二大政党制とそれを後押しした既得権を甘受する大マスメディアなのだろう。

田中龍作ジャーナルで諏訪京記者が伝えるリオの様子にドイツの原発支援の話題が上っている。ジーメンスは事業を辞めた筈であるが、BASFが遺伝子操作ブランドをモンサント社にして自らは矢面に立たないようにしたのと同じ方法であろうか。いずれにしても、原発は地震などがない限り決して危険な工場ではないのだが、死の灰が問題なのである。

一週間以上ぶりぐらいで森に向かった。走り始めると直ぐに足が重くなったので、先ず山道に入って歩いてみた。暫く行くと息も上がるが、足に来ている。転落で売った膝の横も重いが、なにか筋肉が縮こまってしまっている感じである。ゆっくりと解しながら峠まで上がり、これまた腰や膝の調子などを観察しながらゆっくりと降りてきた。身体の緊張感などが解されて、心身ともに久方ぶりに開放された様子である。転落後の通事が幾分悪くなっていたのだが、ショック性の腸の不順かホルモンバランスか脱水状態かはこれで直ぐに分るだろう。



参照:
Ich glaube nicht an den Masterplan für die Welt, Hans Joachim Schellnhuber, FAZ vom 20.6.2012
【リオ発・諏訪京】 世界に広がる反原発、ブラジル・ピープルズサミット (田中龍作ジャーナル)
欧州の環境に従う経済博士 2012-01-18 | アウトドーア・環境
リハビリのパラフレーズ 2012-06-21 | 生活
アドレナミン分泌の日々 2012-06-19 | 雑感
バンジージャムプ並の転落 2012-06-18 | アウトドーア・環境
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by pfaelzerwein | 2012-06-21 22:53 | アウトドーア・環境 | Trackback