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農民の粘り強さに脱帽

BASFの「農民」に三時間付き合わされた。第35回目である。我がライヴァルが遅れてやってきたので三人で三時間であるから二人だけではないのだが、十分に疲れる。腰が痛い。十日以上室内壁で登っていなかった分を取り返した。8ピッチほど登っている。

ここのところ二週間以上一緒に登っていない町医者は逃げて他所の室内壁に向かったのも分かるような気がする。何と言うか農民と一緒に登ると、頭を押さえつけられているというか、非常に抑圧された状況でコツコツと登り続けなければいけないからである。だからと言って農民自体も実力をつけてきているので、終盤に当たって十分に難しい場所をリードで登ることになるのだ。要するに本格的な岩壁の練習である。

実際に、町医者からすると好い加減に好きなように登ってすっきりとならないのだから、彼にとっても抑圧でしかないであろう。そして、その粘り強さに付き合うには十分に腕力などを制御して登る能力が必要になる。そして、その技術的な程度も農民の方が町医者よりも完全に上回ってきていることからすれば、殆ど拷問のようなものでしかないであろう。

さてライヴァルの「ブロンド」も途中から自身の限界を試すようになるので、我々も付き合うようになると、終盤で難しいところ登らされることになり、こちらもその難易度に拘わらず最大の能力で以て模範的に登ることが要求されることになる。なんとかここのところのボールダーの修業で、そうした核心部を誤魔化し無しに登る意欲と技量を身に付けている以上に、その課題を熟す面白さと言うか可能性の引き出しが増えてきていることを感じた。

当然ライヴァルが先に登って、農民が結構上手く熟すのを見てから登るとなると、そこは二回目であり難易度からすれば完璧に熟さなければいけないという自覚以上に潜在的な競争心も生じるので良いのである ― そして改めて感じたのだが矢張り彼が我が協会セクションで最も強いクライマーであるのはその強靭な体幹である。その点が、格下の町医者と登って、彼がしっかり登らないのを不満に思うのとは全く異なる精神的な状況なのである ― 彼は上海マラソンマンと登るのが現在最も良い競争だろう。

顔馴染みの爺さんに、暫く顔を見なかったと言われたので、ボールダー日和を語った。それでも雨が降れば仕方がなく何でもありで、また来週はどうかな?と言うことになる。

声を掛けられたので顔を見ると、地元の醸造所の従業員だと思い出した。向こうもどこかで見た顔だと思って声を掛けてきたのだが、思い浮かばなかった。よくよく話してみると後任の醸造親方であったことが分かった。またまたインサイダー情報を聞けるだけでなく、ボールダーなどにも誘える地元民が見つかった。

カールツルーヘの大学で日本語講座を取っていた若いスポーツクライマーに久しぶりにあったので、ボールダーの話をした。二つもクラッシュパッドと言う下に引くクッションをもっていると話していた。彼はスパイヤーに住んでいるのだが、ボールダーも専門なので出来るだけ早いうちに誘いたいのである。仕事が忙しくて夜しか登れないとは言っていたのだが。



参照:
腕がパンパンになる日々 2014-01-25 | 生活
今週も燃焼しきれるか? 2014-01-19 | アウトドーア・環境
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by pfaelzerwein | 2014-02-27 20:23 | 生活 | Trackback

相互相関連想的観念連想

事件には関連性があると言われる。それは人間が知能を持っているからに他ならないからである。そもそも関連性とは想像力であったり創造力であり、そうした関連性を見つける能力をIQとしても表される。

バイロイトでの権力闘争に続いて、ドイツの音楽劇場文化のメッカでもあるドレスデンで、先週金曜日に文化大臣から現支配人の解雇通じが出された。詳しいことは分からないが、有名なジェラード・モルティエ派の外国人が権力闘争に敗れたことを示している。

そしてここでもバイロイトと同時に後ろには指揮者ティーレマンが居て、悪辣な権力闘争を表面では惚けた発言をしている ― 一つのオペラプロダクションの最初二三日か振らないのに、次の指揮者が居ないということのようである。そのインタヴュー自体はもはやこの指揮者の信者となっているビューニック女史が行っているので、権力闘争の勝者としてはあからさまには紹介されていない ― 新聞は支配人無しで暫定的におくということである。

そもそもザクセンの政治的なその文化的な裏を少しでも知っているものならば、あのバッハも苦労した歴史的な複雑さがあるのは当然である。バイエルンとザクセンの双方に奇しくも関連を見つけるのは通常の能力である。

そのような記事はどうでもよいのだが、ネットでみると、バーデン・ヴュルテンベルク州政府は、学術論文の無料公開を強く押し出している様で、議論があるとしてもとても興味ある。そもそもインターネット自体の役割は学術的な成果の情報交換にもある訳で、ネット再構築議論の中で再び重要視されることを願っている。最近の傾向として米国並みの学術の産業化が進んでいることから、税金で賄われている教育と研究が一部で商業化されることは、最終的には基礎研究などの空洞化を招きかねない事象として危惧される。その意味から、明確に商業的な価値とは別途にこうした学術的な成果を広く共有していくことが重要なのである。

それにしても体の傷みは消えない。顎が外れて食事がし難いのも影響があるかどうかは分からないが、肩も凝っている。背筋も腰の上も疲れがある。脛から下も足の甲まで疲れている。就寝時は暖房を切っているが、起きているときは陽が陰ると寒い。

寝床で、当日入手したバッテルト岩場のガイドを読んでいたら、先日購入した新しい靴の方が登り易そうな状況を想像できた。場所によっては使ってみたくなった。その底厚からすると、室内クライミングでも古いポンタスと併用する方が消耗が少なくて良いかもしれない。室内壁も精々あと数回程度だろうか?来週もまた天気が良さそうである。



参照:
狂った歴史の落とし前 2014-02-23 | 文化一般
ブルックナーの真価解析 2013-12-17 | 音
硬い皮膚感覚の世界観 2007-11-15 | 文学・思想
デューラーの兎とボイスの兎 2004-12-03 | 文化一般
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by pfaelzerwein | 2014-02-26 18:18 | 雑感 | Trackback

アーモンド開花のお日和

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とても素晴らしい日和だった。朝咲いていなかったアーモンドが開花していて吃驚した。そしてとても素晴らしい日であった。

スーパーに行く前にボールダーに出かけるが、その前に眼鏡屋に寄った。苦情していたレンズを取り換えるためだ。そこに預けて、帰りに取りによると、二つともグラスが交換されていた。理由は、色度を合わせるためと言う。矢張り完璧品が新しいと透明度が違うようだ。

さて、今日は手前の駐車スペースに車を停めて、「ライステンヴァント」から肩慣らしを始める。割れ目を使わないものを登って、久しぶりに乾いているので、左側のツァンゲンビス7a(V6) を初見で登り切ってしまった。少し簡単過ぎたので何か違うかもしれない。その左の割れ目の左にあるのがトライツュガーを試してみる。6b(V2)であるが、座った体勢から始めるようだ。そのあと右端のツァンゲンアウスシュタイガーの流石に登り切るところがやばくて課題とした。本当は左からトラヴァースして入る様である。

その次に久しぶりの「ホーヘプラッテ」に向き合う。難易度4がとてつもなく難しく立てなかった。、また右のカンテから登って、左へとトラヴァースがとても難しく出来なかった。研究してみないと分からないが、もう一息完璧に岩が乾くと違うのかもしれない。前記の二つの間にあるのが「ジルクブロック」だが、小さくてとても難しそうで、腹筋が大変そうだ。その下の「モースブロック」は十分に乾いていなかった。

下手に「ミクロブリュー」がある。先ずは右のカンテを使いながら摩擦登攀して、次に反対側に行って左のカンテを使って摩擦登攀をする。双方ともカンテを使わないで登ってみるが、もう少し気温が上がってゴムが柔らかくならないと難しい。真ん中はとても難しそうだ。

「ブンシュヴァント」のベーザーリスを色々試すが、結局強引に足を上げて乗り越した。それでよいようだ。しかし、右側の課題は穴に指を入れなければいけないようで今後の課題である。

「ポッペルブロック」のトラヴァースは難しそうであるが、左の部分を直上する三つは何とかなるかもしれない。右端から左へと上の端を使ってトラヴァースしようとしたが、それも結構きつい。

更に降りて来て「フェリックスブロック」の懸案のピアッツァを試す。左のカンテを使って、無理に頭の上で握りしめて、宙に浮いて感じで足を強引にあげると登れた。右の鱗を使って登れるととてもエレガントなのだが、技術的にかなり難しい。今後の課題である。右端の摩擦登攀もまだ乾き方が足りないのか難しく、真ん中は試みるのも厳しい。左の手を使わない小石ももう少し乾かないと摩擦が良く効かない感じである。

最後に「アレックスブロック」の懸案の場所に手を掛けてみるが、登ってみる時間も体力もなくなった。陽も大分傾いて来て、二時間の運動となった。スーパーにより眼鏡屋に回収に行って、帰って風呂に入るが疲れ果てた。そして指の先は今でもなんとなく苔臭い。



参照:
身体の使い方や鍛え方 2014-02-22 | 雑感
アーモンド開花祭りは未定 2013-04-02 | 暦
取扱い注意の高価なもの 2013-12-21 | 生活
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by pfaelzerwein | 2014-02-25 17:08 | アウトドーア・環境 | Trackback

興奮の覚め遣らぬままに

日曜日は午後十時には床に入っていた。前夜はあまり深く眠れなかったからである。気温の変化もあるが少し興奮状態の心理状況が大きかったようだ。日曜日は気温上昇を図って、ヒーターを切って就寝した。そのお蔭か一時ごろに目が覚めた以外、朝七時までぐっすりと寝た。時間を都合して、急いで走りに行き、夕食の煮豚まで購入した。

峠への林道は、先週よりも乾いていて、昨日の雨もあまり影響がないようである。途中、切った木の皮が捲られて捨ててあって、木の香りが漂っていた。この気候が続けば、上着を脱いで、Tシャツだけで走れる日和である。長ズボンを脱いで、ショーツだけで走れるようになると気持ち良いだろうなと思った。春もたけなわに近く、夏も見えてくる。今年はアイスクライミングは難しそうだ。登りに13分2073歩、下って25分3887歩であった。靴のベロの枠に解れが見つかっていたので針で押さえて直した。出来は悪くないのだが、ボールダで下枝などの間を上り下りすることが多いので、どうしても引っかけてしまうのだろう。

昨日から古いパンを齧ったためか、左側の顎骨の蝶番が外れた感じで具合が悪い。同じようなことになった覚えがあるが、あまりよく思い出さない。口は問題なく開くのだが、何よりも食事を噛むとなると厳しい。完治にどれぐらいかかるだろうか?

昨晩、満を持してバーデン・バーデンのバッテルト岩場のガイドブックを発注した。昨年から購入したいと思っていたが、地元のパトロール団が編集した本で、大分古いので新しい版が出る可能性も捨てきれずに、また冬の間は使えないのでウィッシュリストに入れたままであった。現地でも直接買えるようであるが、それ以外ではカールツルーヘなどでしか入手できないので、アマゾンでの取次で購入した。

同様なガイドブックは、あと二種類出版されていて、その他はこれよりも高価になり、また内容もそれほど優れていないと思ったので、上の本を選んだのである。四月になって夏時間になれば雪の影響も無くなっているであろう。三月には祝祭劇場に行くので、様子を見てみたい。



参照:
予想以上のお湿り具合 2014-02-24 | 生活
シーズン最後を飾るツアー 2013-10-27 | アウトドーア・環境
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by pfaelzerwein | 2014-02-24 19:40 | アウトドーア・環境 | Trackback

予想以上のお湿り具合

予想以上のお湿りである。この按配ならば日曜の午後も登れないだろう。それでも土曜日の朝に一っ走りできた。月曜、火曜日に続いて週三回目である。山道を登り7分1090歩、降りて来て17分2575歩であった。月曜日よりも良くなっており、走りの実感はあった。なによりも足元が濡れた岩の上でも安定するのだ。完全にこの新しい靴の実力である。

その勢いで日曜日早朝に頂上まで駆け上がろうと思ったが、どうも週末は体が重くて、断念した。流石に週三回も走り、三回もボールダをすると腰などが痛んで張っているのだ。昨晩はステーキを少々食べたのだが、身体に吸い込まれていくように消化してしまった。

先日、2011年産のグレーフェンベルクを開けた。過熟成の2011年であるから飲み頃が難しいのだが、VDP規定でグランクリュしか出せないようになったので、最後のアインツェルラーゲ「グレーフェンベルク」である。やはり、それを試飲した時は閉じた感じだったのが今は開いていて、ロベルト・ヴァイル醸造所の比較的引き締まった感じとは大きに違うリースリングとなっていた。ブラインドで飲む人は、そのミネラルの違いはあるとしても、殆ど果実風味豊富なプファルツのそれと見間違うほどのリースリングである。その分、土壌の構成的な味わいは薄れていて、若干中途半端感は免れない。そして価格も20ユーロを超えるのであるから、ナーヘなどのそれの方がお買い得であろう。

週明けは穏やかになりそうである。パンを取りに行って一っ走りして、スーパーに出かける前にまたボールダーに出かける予定だ。冬シーズンもあと五週間ほどになった。今からできることに狙いをつけて片づけて行くしかない。新しい靴のゴムが未だ固いような感じがするが、外気温の影響もあるが、そもそも他のラ・スポルティヴァのソリューションやファイヴテンのドラゴンなどに比べるとゴム底の厚さも厚いから当然なのだろう。他のボールダー適応靴に比べると足を詰め込んでしならせるタイプとは異なるので、痛みが伴わないのが何よりである。ただでさえ指や肩などに負担を掛けるのだからこれで足が苦痛だと挑戦する気も失くしてしまうだろう。



参照:
身体の使い方や鍛え方 2014-02-22 | 雑感
素晴らしい投資相応の価格 2012-09-11 | 試飲百景
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by pfaelzerwein | 2014-02-23 23:19 | 生活 | Trackback

狂った歴史の落とし前

急に寒くなってきた。あられ交じりのような初秋のような雨が時折強い音を立てる。ヒーターを強く入れないと風邪をひきそうである。日曜日にはまた気温が摂氏二桁まで上昇して、来週はまた零下になるというから大変である。

バイロイトのエファ・ヴァーグナーが2015年以降の契約を延長しないようで、話題となっている。これで前任者ヴォルフガンク・ヴァーグナーがひいた路線は崩壊して、権力争いの一方であるカタリーナ・ヴァーグナーの責任が問われることになる。当面は、ハンス・ゼンター・ゼンセが下支えするようだが、肝心の音楽マネージメント業務は音楽アドヴァイザーの指揮者ティーレマンが助け舟を出すのだろう。しかし、修正主義的な発言で有名なこの指揮者はバイエルン政府などにもあまり信用が無いので、現体制の崩壊は時間の問題であろう。再びバイロイト音楽祭の将来性が話題となることになる。

先週のグルリット事件新情報について書きそびれていた。ザルツブルク市の外れにある知られていない自宅から、また60以上の名画などが出てきたようである。いつまでも終わらないので食傷気味になってしまうが、今回はオーストリア政府の管轄なので押収ではなく許可を得ての安全な場所への移動と言うことで、起訴なども予定されていないと言う。勿論、奪略作品リストに載っていないということである。

その内容は、1954年にエッセンのフォルクヴァンク美術館の主催で開かれた美術展での内容と重なるようである。興味深いことにその時は鉄鋼王クルップ家のヴィラを使って開かれていて、美術館にとっては様々な愛蔵家からの貸し出しで以て内容を賄い、クルップ家にとっては世間のナチ協力批判をかわし維持費を捻出する目的があったという。

そのカタログなどによれば、モネの橋作品群から百年ほど所在不明になっていた「ウォータロー橋1903年」、ルイノワールの「ルヴシアンの森」、1943年にスイスから強制的に取り上げたゴーギャンの「牛のいる風景1886年」、ドラクロワの「寓話的情景」、ピカソの「セーヌ景」、ルノワールのポートレート、マネーの「ヨットのある海」、クールベ、コロ、リーバーマンなどがあるようだ。

狂った天候などと言うが、こうした話もその額などを考えると如何に狂った話かと言うことが分かるだろう。



参照:
Bayreuth verliert die ältere Wagner-Tochter (F.A.Z.)
退廃芸術の行方は? 2013-11-08 | 歴史・時事
グルリット家の負の遺産 2013-11-07 | 歴史・時事
三夜「神々の黄昏」二幕 2008-09-02 | 文化一般
妻フリッカの急逝とその娘 2007-12-01 | 女
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by pfaelzerwein | 2014-02-22 18:47 | 文化一般 | Trackback

身体の使い方や鍛え方

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この週三回目のボールダに出かける車上、木曜日正午のラディオニュースが福島原発の漏えいを速報として伝えていた。とんでもない原液がとんでもない量流れ出ている様で、「海洋には流れていない」とテプコは語ると皆呆れた。その背景には「安倍首相の嘘に呆れた」という見解を皆同じように聞き取るのである。東京オリムピックは二度目の幻のオリムピックになりかねない雰囲気である。

オリムピックと言えば、ついついネットで中継生放送を一部観てしまった。ギュンター・ネッツことカタリーナ・ヴィト女王をはじめARD関係者は皆ロシア金メダルの点数はおかしいと思った ― 特に二冠の女王は、第二グループが終わって「男性のそれに比べると女性のそれのレベルの高さ」を強調する。金様の完璧なエッジングや後ろ乗りの技術を見れば、誰でも思いは同じで、なにも利害関係が無くてもおかしいと思うのだ。残念ながらウクライナ問題は、ドイツを含めEUは当事者なので、仲介役になれないのとはまた違うのである。

さてボールダの成果は、懸案のアレックスブロックに三度目の挑戦である。VIDEOで見ていた足の交叉を試みたが手掛かりが違ったようで上手く行かなかった。そこで、違う方法で試みたが、乗り移りまでは何とかなっても、その後の上部の手掛かりへの移行と、更に持ち替えがどうしても上手く行かない。可成り粘ったが繋がる動作として分解した動きとならない。帰宅して調べると、最初の手掛かりで横に引っ張る感じで、足を交叉させて乗り換える足場が、今はあまり乾燥していないので乗り難い難いようだ。その左足に荷重したまま、右手の最初の手掛かり、足を右に乗せたところでその横の手掛かりに右手を移動させて、右足に体重移動するとともに、更に左手を右手と交叉させて一番右の手掛かりにおいて、一挙に右手で上の二つ目の手掛かりを掴んでいる。こうなれば安定して、左手をその左の手掛かりに移動させて、右手は右のカンテラインに移せば、ほぼ終わりである。手足とも一度筒交叉させているのだから容易ではない。また挑戦だ。

二つめの課題は、先日観察したランゲヴァントの乗り越しであるが、右手を角にかけて右足、左足を工夫すると、上部斜面の膨らみに手が掛かる。それを使うことは出来そうなので、膝から下が全く見えない左足を正しい場所に乗せることが出来れば乗り越し可能な様子である。介助者兼助言者が居ればこれは解決である。その左の7a(V6)以上は見当がつかなかった。

その横のシュプルングヴァントをはじめて試してみる。苔が生えていて、そのない部分を試してみたが、足元が被っていて、小さな手掛かりでは結構きつい。帰宅して調べると、その右側が容易そうなので次の機会に熟せるだろう。

その横の三つの白樺岩は、如何に足を使ってトラヴァースするかであるが、指先だけで下がるととてもではないので、踵を掛ける足場が肝心のようだ。これも再度VIDEOを調べると、バンド状に伸びる手掛かりの場所に踵をスライドさせながら掛け続けないといけないようである。これは6bにしかなっていないのにとても難しい。腹筋を付けないと駄目なのだろう。同じようにラヴィオリも辛いのだ。これは足は掛かり易くても、こじ入れた脚に荷重すると足首が抜けそうな感じになるのが怖い。この辺りは慣れないと駄目なようだ。最初の課題も含めて、個人的には困難度の7aと6bが逆に感じる課題である。如何に通常のクライミングとボールダリングの身体の使い方や鍛え方が異なっているかの例証かもしれない。


写真:三本の白樺岩



参照:
尋常ではない二月の気象 2014-02-20 | アウトドーア・環境
報道管制と欧州ネット構築 2014-02-10 | マスメディア批評
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by pfaelzerwein | 2014-02-21 17:35 | 雑感 | Trackback

手練手管の質やその価値

ネーチャー誌に載った小保方式のSTAP細胞に関しての記事を読む。山中式のiPSとの長短についての議論はあるとしながらも、その新方式の質や安全性については目下世界中で鋭意研究中とある。勿論興味を引くのは、そのストレスによる発達生物学的な見解である。

そもそもその切っ掛けは、ヨハネス・ホルトフレターの酸による両生類細胞?の研究があり、シャーレの中で皮膚細胞を神経細胞に変換させていることにあるとされる。1947年のこの論文は、発達生物学に過小評価されて片づけられてしまったようだ。しかし、最近はこのストレスの細胞に与える影響は、物理的なストレスとしての研究が盛んで、浸透圧として若しくは生体膜圧として理解されているようだ。

ここまで説明されると、ただ酸のストレスと聞いていたのとは異なり、とても興味深い。そして、キャリフォルニア・バークレー校のティモシー・ダウニングとソン・リーのネーチャーの論文による、トリミング効果の利用に描かれる幾何学的なリプログラミング機能を考えれば、門外漢にとっても俄然関心が沸き起こる基礎科学的な考察となる。

先月開けたブルゴーニュについて書き忘れていた。当地に赴いた saarweineさんに、20ユーロ以下という条件で購入を依頼したものである。蔵出しもの2006年産オーセイ・デュレスのレ・デュレス一級である。ドメーヌ・ロワ・フレーレは中国にも輸出している様でそれなりの規模であるようだが、ここではなによりも新樽の使用が目立つ。2006年物であるから大分熟れていても、そのタンニンの存在に気が付くことからすれば、敢えて強くかけているのだろう。それでもボーニュ周辺のピノノワールとしては繊細で果実風味もチェリー風ながらあまり嫌味は無かった。

なるほど瓶熟成をさせて蔵出ししている理由は、こうしたところにあり、それはそれで一つのやり方だろう。土壌面では決して関心はしなかったのだが、もう一本持ってきてもらったネゴシアンもののそれとは全く比較できないほど価値があった。やはりドメーヌ物で丁寧な仕事をしていなければブルゴーニュと言えども、ドイツのシュペートブルグンダーと比べて価値がある訳ではないことがこれで明らかになった。さて、シュペートブルグンダーとの直接の比較では、この価格で2006年産と言うことを考えれば、手練手管の分、今回はブルゴーニュの勝ちだろうか。それでも良い年の同じ価格のシュペートブルグンダーと比較すればそれだけの価値があるかどうかは微妙である。



参照:
驕らない、慎み深い主役 2007-11-28 | 生活
克服すべき倫理と回答 2007-06-12 | 数学・自然科学
早落としの村名ピノノワール 2013-08-01 | ワイン
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by pfaelzerwein | 2014-02-20 23:42 | 数学・自然科学 | Trackback

尋常ではない二月の気象

独日協会総会前に一時間半ほどボールダーを試した。天気は、前夜に降った雨が乾くような陽射しだったが、午後には翳って風が出てきた。ヒーターを切って、窓を開ける気候になったが、乾燥度は今一つである。このような二月は初めてだ。

聞くところによるとあの猛暑の2003年の冬も汗を掻くような二月だったとようなので、エルニーニュか何かは知らないが、今年も異常気象の年となりそうである。2013年産のワインは買い置きしとかなければいけないだろう。今から予算を組もう。

ボールダーの反省は改めるとして、いよいよ月末が迫る短い二月である。来週にはまたネットショッピングとなるので、買い物リストを製作中である。

冬物セールの長袖パジャマを買っておきたいのと、破れが見つかったバスローブもウィッシュリストに入れておいた。あとは、三月中に購入しなければいけない安全ベルトと、安売りCDだろうか。四月まで待てば、割引が効くものであっても、先月購入したプロコフィエフの交響曲全集があまりにも良かったので、1990年代の最後の黄金期の録音なども確保しておきたい気持ちもあるのだ。

安全ベルトも気象状況によれば、三月中に本格的に使う可能性もないことは無いのだが、それ以上に新製品発売前にサイズ切れなどから格安で入手できる機会を見逃さないようにしているのである。

二月に夜中に窓を開けて、ヒーター無しで生活するなど尋常ではない二月の気象なのである。とは言っても、バラの月曜日は三月初め、復活祭は四月の二十日ごろだから、それまではまだまだ凍結注意である。

TVは観ないので分からないが、なぜか日本のネットではカロリナ・コストナー嬢の名前が出てこない。イタリア人女性であるが南ティロルの女性で、そのドイツ語でのインタヴューなどはとても親しみがあり、尚且つ馴染みが深い。もう可成りの年齢であると思うが、未だに現役どころかトップクラスのようである。是非、優勝して貰いたいオリムピック選手である。スケーティングの技術的な正確さなどは当時の荒川静香などと比較できるのではなかろうか? ― 昨年の映像を観ると、スケーティングの精緻な印象はないが、おばさんのイゾルデのアルペンスキーの鋭さのようなものがある。足技というか、そのバランス感覚はスキーのエッジングのイメージから考えていたが、最近はボールダーのそれにも通じように感じてきているのだ。スキーには引掛ける足技は無いと思うが、スケートは観ていると先を当てる技術があるようだ。



参照:
二月の陽気に誘われて 2014-02-19 | アウトドーア・環境
時間当りの変化量の問題 2007-02-06 | アウトドーア・環境
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by pfaelzerwein | 2014-02-20 07:38 | アウトドーア・環境 | Trackback

二月の陽気に誘われて

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天気予報通り、月曜日は春らしい天気になったので、野外活動が出来た。先ず朝から、一っ走りする。前日の雨の影響は至る所の水溜りに表れていたので、短い距離をしかし山道を走った。靴が新しくなってから、初めての山道であった。予想通り、爪先が効いて、更に踵がしっかり押さえられているので、とてもバランスがとりやすい。マムムートのMTR201シリーズはますます固めに作られるようになったので通常のランナーには不人気であるが、アルプスの山を走るに必要なハードさがさらに強化されてきていて、このプロジェクトが成長しているのを実感する。

それ以上に走り方が良くなってきて、ジョギングペースでまるで高級のマウンテンバイクのようにゆっくりと山道を登って行ける楽しさは格別である。ゆっくりバランスを崩さずに走れれば、いつでもスピードアップできる体勢を作れる。結局、折り返し点まで8分と凡庸なタイムながら、まだまだ走れる体勢であった。

午後三時過ぎにボールダに出かける。とても天気は良いが、駐車スペースに車が無かったので、いつもは先客がいるライステンヴァントから始めて、思い浮かぶ課題三つ四つを試してみる。既にほとんど解決しているものを初めて上まで登り切る。更なる課題の核心部も分かったのが、これも熟せそうだ。

そこから隣のロコモティフを触り、斜面を下りて行く。先週の金曜日とは異なって、陽射しがあるので、なんて気持ちが良いのだろう。気温も摂氏十度前後である。斜面を下りて行くにしたがって、ヴュンシュヴァントなどは周りの岩を触ると湿っていてあまり気持ちよくなかった。更に下って、ポッペルブロックなどを試してみる。今までは写真撮影だけだったが試してみるのは初めてだ。もう一つ課題が明らかでないので帰って来てから調べてみる。YOUTUBEで見ると大体分かったので、次回はもう少し試せるだろう。

それから摩擦プレートなどを見て、フェリックスブロックを試すが、7a(V6)は苔が生えていて摩擦登攀が殆ど不可能であった。その横のピアッツァルートもその鱗にようやく手が届く位なのでとっても使えない。工夫が必要だ。

そして懸案のアレックスブロックのトラヴァースに再挑戦するが、上辺を使って試すと何とかできるがそれでもそれほど容易ではなく、可成り腕力を使った。VIDEOを再び確認したので次は正確に試せるだろう。その横のルッツブロックのリス登攀は前回よりもう一つ上の手掛かりが使えるようになったが、VIDEOを見ると左手で使っているので、それが出来ないと更に次の手掛かりに届きそうにもない。

最後に上部にあるラヴィオリエクスプレスを目指したが、その前に三本の白樺岩のルートを研究した。事後VIDEOを見て分かったので、次の機会に試してみる。ラヴィオリの登り越しは確認したが、肝心のオヴァーハングのトラヴァースが手にぶら下るだけでマメが出来そうになるので、VIDEOで足の使い方を研究した。これも次の課題である。

夕陽が、正面の嶺の裏に沈もうとしている。気温は上がらなかったが穏やかな日が暮れようとしている。買い物に出かけるまでの、二時間以上をそこで過ごした。体中が、凝り固まって、夜中も死んだように眠るが、朝も疲れが残っている。思い切って、パン屋に寄って、いつもの林道を走る。登り14分2194歩、降りて来て25分、結構身体が解れた感じがする。流石に今日はボールダリングはお休みである。水曜日にでもまた時間があれば嬉しいのだが。



参照:
金曜日のボルダーリング 2014-02-16 | アウトドーア・環境
新しい靴でボルダーリング 2014-02-14 | アウトドーア・環境
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by pfaelzerwein | 2014-02-18 22:12 | アウトドーア・環境 | Trackback