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ストリーミングいろいろ

VW事件の経済的影響の第一報が入っている。予想通り、連邦共和国内ではスキャンダルの影響どころか、十月の購買予約は昨年を超えていて、それが一時的なものか今後の傾向を表すものかはわからないとされている。発覚前に発注されて登録されたり廃車された数を合わせての第3四半期の数値は変化なしとして発表された。

スキャンダルの影響は予想されたよりも少ないことは、もっとも影響を受けた英国でのディーゼルの発注数にも表れているようだ。VWは概ねそのような状況であり、AUDIも堅調とされる。そのように前東京特派員のカールステン・ゲルミスは伝える。

但し中古市場での価格低下は避けられず ― ここが欧州市場で日本車とドイツ車の価値の差が最も大きいところである、欧州で四十万台、それ以外の六十万台のリーシングを受け持つVWの金融部門などへの影響が大きい。そしてなによりも、一月から始まるリコールの手間が予想されていたよりも大きくなり、各々の傘下ブランド毎の調整だけでなく、オートマティック、マニュアルなど九百五十万台へのその解決策が各々異なるからというのである。

日本からの情報によると、ベルリン政府がシナとの関係を見直すとか、VWがドイツ経済に与える影響は決定的だとか、ドイツェバンクが損益を抱えてリーマンブラザーズの二の前になるとかの ― 既に行内のビジネス構造は改造が発表された ―、スキャンダラス報道を超えてドイツ叩きをすることで、アベノミクスをはじめとする日本経済のかじ取りの誤りを否定しようとしているかに見える。その背後には、マスメディアによる世論操作などの政治的な思惑があるようだが、その多くは日本のマスメディアが確かな情報を持っていないことの傍証ともなっている。

VW問題においても、その本国市場における長短やブランドイメージを体感していれば日本でのような間違った報道がされるわけがないのである。要するにベルリンの政治情勢に関するだけでなく、連邦共和国の社会を体感していればもう少しましな報道が出来る筈だ ― 英国ほどではなくても、ドイツ社会も現実的であり、イデオロギーに走ることなどはあり得ない、だから、まだ多くの連邦共和国民市民は、電気代が高くなると騙されて、未だに原子力発電から足を洗えないのである。そしてその殆どが英語による英米系の特殊な視座の報道がそのまま情報源となっているからである。要するに情報音痴なのだ。

そうした情報は政治経済以上に文化芸術となると、技術自然科学とは異なってなかなか論文のような形になるまでに時間が掛かり、それが書物化されるまでに少なくとも二三年、多くは五年ほど時が経っているので絶望的だ。それは時代の空気と言うか、トレンドなどよりももう少し社会科学的な背景を担ったもので、今のようなネットのストリーミング時代になってもブレインストリーミングとはなかなかならないのである。このブログの原点にある関心事であるから、なにもここで急いで纏める必要は無かろう。



参照:
異常なI’m not Abeな事態 2015-04-30 | マスメディア批評
スキャンダラスでないお話し 2015-10-15 | マスメディア批評
行ってみようよTTIP DEMO 2015-10-09 | マスメディア批評
保守系経済高級新聞から 2015-10-06 | マスメディア批評
ラインガウへの途上で 2015-09-27 | 試飲百景
見極めたいこの週末 2015-09-25 | ワイン
血祭りに上げられるVW 2015-09-22 | 生活
DAX企業法人税平均税率 2015-01-08 | マスメディア批評
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by pfaelzerwein | 2015-10-31 18:26 | マスメディア批評 | Trackback

索引 2015年10月


このところの外交関係 2015-10-30 | 生活
窓拭き終わり暖かくなった 2015-10-29 | 生活
複数端末のサンダーバード 2015-10-28 | テクニック
デキャンテ―ションしようよ 2015-10-27 | 試飲百景
夏時間の終わりの気持ち 2015-10-26 | アウトドーア・環境
祭神現れ皆頭を垂れ 2015-10-25 | 雑感
未知との遭遇の恐怖 2015-10-24 | 雑感
ダールマイルのフィレ肉 2015-10-23 | 料理
ペトレンコ教授のナクソス島 2015-10-22 | 音
金を落とす場所はどこだ 2015-10-21 | アウトドーア・環境
経済的、時間的節約の時 2015-10-19 | 生活
パリ、バーデンバーデン楽旅 2015-10-18 | 文化一般
知的で刺激的なバロック音楽 2015-10-17 | 文化一般
初めてで破れたリュック 2015-10-16 | アウトドーア・環境 TB0,COM2
スキャンダラスでないお話し 2015-10-15 | マスメディア批評
ルツェルンからのお知らせ 2015-10-14 | 雑感
ドーパミンを補うように 2015-10-13 | アウトドーア・環境
落ち葉踏まずに落穂拾い 2015-10-12 | 生活
鉛筆への文化的な熱い想い 2015-10-11 | 文化一般
まるで鉛のような鈍腕さ 2015-10-10 | 音
行ってみようよTTIP DEMO 2015-10-09 | マスメディア批評
今明かされる保管金の総量 2015-10-08 | 歴史・時事
ミュンヘンからのお便り 2015-10-07 | 生活
保守系経済高級新聞から 2015-10-06 | マスメディア批評
短くも長い時の流れ 2015-10-05 | 文化一般
シュプレッヒコールの響き 2015-10-04 | 音
ドイツ統一に集うところ 2015-10-03 | 暦 TB0,COM3
星屑の詰め合わせを追加 2015-10-02 | ワイン
はじめてのぺこぺこ 2015-10-01 | 雑感

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by pfaelzerwein | 2015-10-31 01:02 | INDEX | Trackback

このところの外交関係

天皇誕生日会の招待状が来ていた。安倍政権への反政府を代表とする明仁天皇への催しで、丸山研究家で先だても世界中の日本学者が共同して出した声明文に名前を連ねるザイフェルト教授の講演があるので出席を考えたが、日本国ミュンヘン領事も参加するので断念する。安倍政権下の外交官と同席するわけにはいかない。もちろんザイフェルト教授はチクチク刺のある上手な話をするだろうが、私には其のような素養も能力もない。

車中のラディオはメルケル首相が三十人の経済人を連れての北京訪問での成功が報道されていた。特にエアバスの契約は決して小さくはないだろう。先日はヴェトナムに訪問していたが、新聞が書くようにアジアにおいても重点はシナにあることは誰も否定することはできないのだ。

シナといえば先日ベルリン在住の艾未未が求めていた作品に使う材料の供給をロゴ社が政治性を理由に拒否した。シナの市場を考えれば仕方がないのかもしれない。そして、それを補おうと皆がロゴを集めて支援するという話題もラディオで流れていた。

先日地元出身の元外交官と出会った。パリに住んでいて、地元の土地のことで役所との話に帰ってきているらしい。ベルリンにも住居があるようだ。日本との仕事の経験もあると話していた。面白いのは、地元民としてツ・グッテンベルク家やシュタウフェンブルク家とのつながりを話していた。特に指揮者のエーノッフは同級生らしく、ワインを飲みに歩いたという。

同級生として、次の総理大臣候補と目され博士論文盗作から失脚したこの家族の知能程度を認識していて、それにはあまり期待していなかった様子が垣間見られた。外交官らしい冷徹な観察なのだろう。なるほど環境保護団体BUNDの創始者から風車批判を強めてそこから脱退した親父の指揮者も古い家柄の知的に冴えない面をコムプレックスとしているようだが、息子の政治家も無理して博士号を取らなければいけなかった理由も其のあたりにありそうだ。農民出身のSPD執行部の女性政治家が博士号を求めるのとはもうひとつ違う次元での悲哀がある。

明後日辺りからまた天気が良くなり冷えてくるようだ。できるだけ太陽にあたりながら、抜かりなく冬ごもりへとまたスムーズに移行したいものである。



参照:
日本無力化への道程 2013-11-30 | 歴史・時事
「ドイツ問題」の追憶の日々 2009-04-13 | 歴史・時事
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by pfaelzerwein | 2015-10-29 21:10 | 生活 | Trackback

窓拭き終わり暖かくなった

日が短くなって、催し物が増えてくる季節である。そして暖かくなってきた。それでも洗濯物が乾きにくい。冬タイヤへの移行は11月中旬に予定しているので、それまでは雪が降らないようなので安心だ。それは例年通りなのだが、今年はワイン街道でも早く初雪が囁かれたので、多くの人が急いで冬タイヤへと履き替えた。ここまでは私の判断が功を奏した。

冬篭りの準備万端整い、窓拭きも終わった。そして、昨日CDに焼いた今年の「ヴァルキューレ」などを流していると、まるで暮れが迫った日本の大掃除を思い起こす。NHKの中継録音放送の暦の影響だが、日本ではそうだったのだ。関西などだと気温も似ているときがあるが、今日この頃の摂氏二ケタ台を優に超えるようになると、それよりも暖かい。それでも陽射しはそれより大分暗いだろう。

室内気温も上がって、全く暖房が必要なくなると陽射しが薄くとも、屋根裏に篭らないでも仕事が出来る。冬の間も年が明けてからは室内へと深く射し込む陽射しを浴びるのが気持ち良いのだが、今年のようなのは想定外で、暖房を入れないならば屋根裏部屋よりも出来るだけ広いところで過ごしたい。

ハイデルベルクに作家のラウル・シュロートがやってくるようだが、予定していなかった。前回はイリアスの新著に合わせてマンハイムの出かけたのだった。数年前のことだ。マンハイムでは今ナチュオナルテアターで演っているヘンツェ作曲「ボレーアデ」をFAZのおばさんが絶賛して話題になっているが、マンハイムには芝居で十分で歌はいらない。同じようにグリンカの歌劇が絶賛されているフランクフルトでの三島由紀夫の歌劇作品は良かったが、マンハイムの大柄な管弦楽団が丁寧な演奏が出来るとは思わないのである。

兎に角、オペラはミュンヘンに通って、バーデン・バーデンで年に一度体験するとなると、そもそも歌劇場には、マンハイムの経験で特に音楽的な質や程度に失望したので、習慣的に通うことは今後とも無いだろう。それは大管弦楽団なども同じで定期会員になるような可能性は殆ど無い。

試しがてらに、レープホルツ醸造所のフォム・ブントザントシュタインを開けてみた。若すぎることは分かっていたが、煮豚と一緒に飲んでいるととんでもなく美味かった。2014年物で感じた可能性を押し進めた。なるほどまだまだ味も素っ気も無いようなのだが、一瞬表れるライム香や客家が、とても面白熟成を予感させる。2012年のそれが先日もはや下り坂にあったのとは反対にゆっくり熟成していく年度だろう。現時点では酵母臭のようなものがあるのだが、熟成の時には分からないだろう。

それにしてもバイロイト祝祭劇場の実況録音はバイエルン放送協会だけでも長い歴史があって、完全にノウハウとして出来上がってしまっているのを感じる。マイクロフォンの数は分からないが、その違和感の無い空間音と直接音のミキシングが絶妙だ。位相の電気的な処理以前にマイクロフォンのセッティングなどで可也詰め切っているのだろう。ヴァルキューレ演奏に関しては、歌手云々の評価を超えて、この年は完全に出来上がっていて、前年までここが谷だと言われていたのが嘘のように圧倒的な出来上がりになっている。

因みに今回全曲を拍手込みでたったCD三枚に焼き付けた。問題は二幕で、86分ほどなのでどうして切らなければいけない。編集ソフトアウディティーで見ると音量の小さなところで、運命の動機が流れた後の休止で綺麗に切れた。二幕最後の十分ほどに続いて、三幕を焼き付けた。DACを使って、4サンプリング周波数48000Hzで再生すると更に鮮度の高い再生音になるのだろう。



参照:
イリアスの発想の転換 2009-05-03 | 文学・思想
多極性文化土壌を求めて 2008-09-23 | 文学・思想
想像力を働かせろ! [ 文学・思想 ] / 2008-07-07
創作の時をなぞる面白み 2015-08-11 | 音
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by pfaelzerwein | 2015-10-29 04:08 | 生活 | Trackback

複数端末のサンダーバード

週末に電子メーラーの調整を終えた。冬ごもりに使うためである。サンダーバードを使うようになってからしばらく経つが、使いこなすには時間が必要だった。特に、やりたかったいくつもの端末機の間で同じように電子メーラーをシンクロさせるのはいかにも面倒そうだったので、時間がある時を待っていた。

結果からすると、外付けのSMBサーヴァーにフォルダを作ってそこにアーカイヴするような使い方は出来なかったが、LAN内のワークステーションの中のフォルダには何らかのシステムを上げておけば、違う端末であるNOTEBOOKなどから同じようにアーカイヴできる。勿論アーカーヴとはこの場合ネットからメールを落とすということで、NOTEBOOKで落としてもワークステーションで落としても全く変わらないということである。その為には使用するフォルダをワークステーションの場所に指定すればよいが、上手に設定しておかないとシンクロどころか通常のPOPやIMAPアカウントなども使えなくなる。色々と試行錯誤するのに予想通り時間が掛かった。序にNOTEBOOKでYAHOOメールなども落とせるようにしておいた。なるほど評判通りサンダーバードの機能性は高いが複雑に使いこなすには時間が掛かる。確認のために書いておくが、各種の端末においてそのOSには関係なく同一のアーカイヴが使えるのだ。少なくともWINDOWSとLINUXの間では問題がない。

もう一つ解決しなければいけなかったのは、WIN10アップグレードに纏わるGWXというのが邪魔をして、なかなか消去できなかったことだ。これにはとことん腹が立った。アップグレードをしないと決断した後に、何度もこれが出てくるのだから消去するために時間を掛けた。つまり簡単に消去できないスパムソフトなのである。今でもこれが再インストールされないように、Windows Update KB3035583を注意している。先ずは自動アップデートを手動に切り替えなければいけなかった。ネットで調べれば消去する方法が見つかるが、マイクロソフトがこれを悪質ソフトに認定しないのがおかしい。

要するになにが何でもWIN10へとアップロードさせる方針で、これが公正な取引に関する法律に抵触しなかった理由は分からない。なるほど連邦共和国の消費者保護センターがWIN10アップデートに注意を呼びかけた意味が理解できる。悪質なメーカーのソフトは金輪際使いたくないのだが、今でもLINUXに比較すると明らかにマルティメディアにおいては有利であり、完全廃棄にまでは当分至りそうに無いのである。



参照:
初めての蕁麻疹らしき 2015-08-05 | アウトドーア・環境
体温よりも低いアルゴリズム 2015-07-08 | アウトドーア・環境
天皇の「悔恨」の意を酌む 2015-08-16 | 歴史・時事
ただほどたかいものはなし 2015-08-01 | テクニック
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by pfaelzerwein | 2015-10-27 19:36 | テクニック | Trackback

デキャンテ―ションしようよ

午後には試飲会に出かけた。今年最後になるだろうか。ミュラーカトワール醸造所である。前日にネットを覗くと、ここでけなすことばかりの英国人ピゴ・シュテュワートが書いてあるものが目に入った。どうせくだらないことを書いているのだろうと思うと、春に試飲していて、私と殆ど同等の感想が綴ってあった。要するに、ビュルガーガルテン、ヘーレンレッテンなどに見る2014年産の出来はドイツで注目されるに当たるということだ。

特に上手に表現していたのはヨード味のビュルガーガルテンのミネラルの表現と飲み頃に関する記述で、私と同じように熟成を期待する旨の言及である。これは我が意を得たりだったので、直接其のことなどをマイスターに話してみた。写真まで写されて、取材はされていたわけだが、BLOGに書いてあることを読んでいたかどうかは確認できなかったが、どうもやはり専門家はこの英国人の評価をあまり信用していないような印象を受けた。これもわたしと同じで、この物書きがまともなことを書いていることは殆ど無いからだ。

そして、飲み頃や熟成に関しては若干異なる感じをマイスター自体は持っているのを感じた。先ずはっきりしていることは、必ずしもこのリースリングが開いているが、更に開いていくという意識は持っていないようだった。

実際に、ビュルガーガルテンのこれとグローセスゲヴェックスの「イムブロイメル」を比較した時に、やはり後者のミネラルや酸や香りなどは明らかに鮮やかだ。そしてアルコールの13%がとても軽く感じる。これを本人に話すともともと比重の高いリースリングは過去のものだとなるのだが、個人的にはこの軽やかさこそがここのリースリングに求められたものだ。理由はビュルガーガルテンの土壌自体が重いからである。

そして2014年はプファルツのみならずナーヘやザール、ラインガウなどどこも果実風味よりもミネラルの年度であったことになる。つまり、リースリング通にはうけるのだが、大衆にはあまり美味しいとは思われないかもしれない。2013年も明らかにハーブ香や香味の年であった。なるほど2014年の方はボディー感があるので本格的なリースリングとなるが、2013年のような香りには乏しい。

それ故に我々は瓶熟成すると開いてくると期待しているのだ。若干鼻をつまんだ感じのリースリングであるが、これで終わるはずがないというのが愛好家の気持ちである。今回の試飲で確認したかったこともそこにあって、同時にご進物用のものを頼まれたので見ず知らずの人にも勧められるものかどうかが課題であった。

グローセスゲヴェックスは予想外に繊細で、これで決まったと思ったが、顧客さんの各々に聞くと、やはりビュルガーガルテンに人気があった。酸が静かで落ち着ている分、酸が前面に出るヘッレンレッテンの方に軍配を上げる向きもあった。しかし個人的には深みと落ち着きがここのリースリング土壌の特徴であり、18ユーロとなるとキードリィヒャーやフォムブントザントシュタインなどの二年かけた瓶熟成の方を取る。酸が丸くなっていくだけの熟成はいただけないのである。

そして最終的には、予定通りグローセスゲヴェックスをご進物にした。決め手は皆がまだ飲み頃ではないというからだ。その中には、ビュルガーガルテンを新鮮なときに飲み干すという人もいたので、要するにミネラルとかそうしたものに無頓着な顧客も交じっている。つまりご進物で貰った人がリースリング通ならば飲み頃を考えるか、マイスターが言うように「試してみるのもよいだろう」ということになる。そして、早くクリスマスにでも開けようとするとするならば、マイスターのお勧めで「デキャンテーション」させるように言づけるのだ ― ナーヘのデンオッフ醸造所のようにクリスマスに飲めるというような早飲みのグローセスゲヴェックスはプファルツにはなかなかないだろう。2014年者は木樽は使っていないようだが、これだけでリースリングのグローセスゲヴェックスに対する意識が誰にでも生じる筈だ。VDP会長自称スポークスマンとしてはこれで満足である。グローセスゲヴェックスを自分用と合わせて八本、ブリュガーガルテンを四本追加購入した。



参照:
還元法は十五年も前のこと 2015-05-06 | 試飲百景
石橋を叩いての樽試飲 2015-06-08 | 試飲百景
猛暑が予想される今日この頃 2015-07-01 | 暦
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by pfaelzerwein | 2015-10-26 21:49 | 試飲百景 | Trackback

夏時間の終わりの気持ち

今週はどれぐらい走ったか?日曜日に峠を走った後は、火曜日に短い距離を走って、木曜日に峠、土曜日に短く、そして冬時間に戻っての最初の走りは沢沿い往復となった。パン屋も日曜日はこれが最後である。一時間の時差で、七時半過ぎに行くと既に行列していた。この日ばかりは皆簡単に起床できる。途上のラディオは、夏時間導入でエコ効果が期待できるかどうかは議論が絶えないと伝えていたが、そもそもそのような目的があったのかと思うぐらいである。全くディーゼルエンジンを喜んで乗る人の気持ちと同じである。誰もそのようなことを考えてはいない。要は倹約に尽きる。

ボッシュ社の社長が語っている。2017年から導入されるとか言われているユーロの実態計測値規制を年内には纏めてほしい、研究開発の時間が足りなくなるからだ。先日もディーゼルエンジニアに訊くと走行中の検査は全く技術的に問題がないということだった。ガス検出に関しては堀場社の計測器ともう一つ合わせて二種類が代表的なようだが、問題はその走行時間や走行方法などの基準作りのようである。最終的にはメーカー側の技術力とその達成可能目標に合わせて基準作りをすることには違いない。そこを確りと押さえておかないとレギュレーション問題は語れない。そして検査する側が何時間もの走行試験は出来ないのだから、ある程度熟せるだけの試験内容でなければ登録許可を出す側の問題となってくる。勿論実測計測とその規制となると、日本のハイブリット車などの燃費表示も二割方性能が悪くなる。

そしてボッシュの社長に言わせると、現在のドイツのエネルギーミックスでは電気自動車ではCO2排出基準を満たすことが不可能で、やはりディーゼルの進歩にすがるしかないというのである。これは、如何にエネルギー消費を抑えて必要な仕事をさせるかということでは技術的に正しいことだろう。少なくとも水素エンジンが営業化しない限りはこの状況は変わらない。水素に関してはその液体化のエネルギー問題がある訳だが、NOxや排出規制を考慮すれば水素自動車しか将来性はないということになる。電気自動車のテスラの株が下がり、ドイツの自動車産業が手を引いた背景にはこうした技術的な事情があるのだろう。CO2排出規制とその温暖化問題の関係を科学的に信用する人はいなくとも、政治的な判断として総排出量を制限していく考え方として最も有効な方法であることも間違いなさそうである。

東京ではトルコ人とクルド人が六百人乱闘を繰り広げたとある。この手の事件ではトルコに続いて第二の修羅場となったのは連邦共和国で、夫々の対決はオツェランの率いるPKK活動で外国人嫌悪へとドイツ人を駆り立てた闘争となったからだ。今回の選挙の問題でも連邦共和国内での対立関係に関して関心が注がれた。しかし実際には双方とも二世三世世代へと世代交代が進んでおり、本国とは異なるアイデンティティーを以て比較的良好な関係が保たれているということらしい。ドイツのイスタンブールと呼ばれるマンハイム市内においても数十メートルの距離を置いてトルコ人の集まる食事処とクルドの集まる店が並んでいる。嘗ては最も危険なPKKだったが、今やISなどの方が危険な対象となっていて隔世の感がある。

冬時間になろうとするときから明らかに暖かくなった。土曜日は久しぶりに陽射しが気持ちよかった。期待していたような乾いた陽射しの輝く十月はなかったが、沢沿いの紅葉は黄色く美しかった。もう二三日天気が良くなれば紅葉の写真を撮れるかもしれない。



参照:
スキャンダラスでないお話し 2015-10-15 | マスメディア批評
ラインガウへの途上で 2015-09-27 | 試飲百景
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by pfaelzerwein | 2015-10-25 19:57 | アウトドーア・環境 | Trackback

祭神現れ皆頭を垂れ

クリストマンVDP会長に出会った。先日オェールベルク2009年ものを開けたクリストマン醸造所のオーナーだ。いつもの肉屋でのことだ。最近はご無沙汰しているのだが、「まだまだ新鮮だった」というと「いいだろう」と喜んでいた。最近は本格的なピノノワールはゼーガー醸造所か、フランスのスーパーものになってしまっているが、良い年度は再びドイツのシュペートブルグンダーを買いたい。ただし十年に二度あるかどうかなのが問題だ。

新聞を読んでいると、ローマ法王の脳腫瘍の医者福島氏が、イタリアの新聞で金にものを言わせて患者の順番を決めると批判されているそうだ。最近は日本でもフェアーな医療とは、どういうものかとの議論が多いらしい。フクシマ禍の年少の甲状腺がんの多発で過剰診断医療が問題になってきている ― 勿論、最新論文で明らかになったように、広範囲に多くの若い日本人が疾患に苦しむことになる。最終的な結論は簡単だろう。死亡率を見れば、がん検査が其の価値があるかどうかがわかる。それも五年生存率ではなくて最終的な寿命を見ればわかる。いろいろな専門医など友人の話を総合すると、医療は最終的には経済行為なので金に余裕があれば医療を受け、無ければ健康維持を心がけるだけであろう。国民皆保険は悪くはないのかもしれないが、主に社会保障として社会の弱者に対して施すもので、年金などと同じように自由化すべきものだろう。要するに、フェアーな医療とは同じ治療を皆が同じように受けるようなことでは決してなくて、業者や許認可権を持った官僚組織を肥やすような保険や医療行為を一切断念することに尽きる。

金曜日のミュンヘンからの中継は酷かった。まともにストリーミングできなかった。理由はわからないが、放送局の責任のある中継ではなく、劇場が無料で世界中に流しているだけで、これに文句を言う人はいないからだ。録音や画像などはかなりの高品質であることは確認できたが、抑えた状態でもまともにストリーミングができないほど、好きなように高品質で制作している感じだった。完全にストリーミングのサーヴァーの限界を超えているのだろう。一体なんの目的で流しているのかわからないが、穿った見方をすれば、一つには記録を残しておくことと、販促のような目的を兼ねているのだろう。前者は以前小さなレーベルが商品化していたものがあったが、DVDは現状ではなかなか商品化も難しいだろう。後者は、これで十分見たければ劇場に来いということだろうが、あの視角で見ようと思えば、かなりの高額券を購入しなければならない。

それでも立ち見席からはわからなかった舞台は見れた。最も印象に残ったのは始まる前のバレー練習情景での音楽にエーデルヴァイスの歌が流れていたことで、流石に生では音を絞っていて聞こえなかった。これはハリウッドのエンターティメントを自覚させるそのものなのだが、実際の第二部オペラの情景ではもう一つ十分にそのパロディー精神が活きていなかった ― いつかのザルツブルクでの「バラの騎士」の宝塚のレヴューのパロディーの方が分かりやすかったが、鏡を使っているのも同じだった。

偶々、クリスマス前に再演を体験する前任者ケント・ナガノ時代の「神々の黄昏」の最終景をYOUTUBEでみたが、其の音楽がまるで幼稚園のままごとの音楽のようだった。ケント・ナガノはオペラにおいては小沢などとは比較にならない経験と成功を修めていて、その指揮は多くのヴァークナーを含むオペラや演奏を生で体験しており、CDも比較的多く所持しているがこれほどまでに杜撰な演奏をしているとは思わなかった。なるほどミュンヘンでは十分な成功が得られなかった筈だ。ああした大曲のフィナーレで十分に副次的な楽想迄コントロールできていない理由を考えさせられる。管弦楽団の実力は変わらないわけだが、やはり手際よい練習のためには後任のペトレンコのように練習場に来た時には全て決まっていないと与えられた時間で練習できないということに尽きるのだろう。要するに譜面を読む能力の差異ということになる。稀有の祭神否才人が現れると皆頭を垂れ、沈黙するしかなくなるということらしい。



参照:
ペトレンコ教授のナクソス島 2015-10-22 | 音
ダールマイルのフィレ肉 2015-10-23 | 料理
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by pfaelzerwein | 2015-10-25 00:37 | 雑感 | Trackback

未知との遭遇の恐怖

とてもおかしな夢を見た。宇宙人との遭遇だった。見た目は人類と変わらないのだが、適当な距離を置きながら近づいて行く過程と、最終的には破局を迎えるまでの夢だった。具体的には我々人類と陣地にやってきた宇宙人の女性との話し合いが和気あいあいと進み、それではと宇宙人側から男が出てきた。そこで我々側の机に座っていた右端にいた男の右手に持っていた説明のための指し棒が、宇宙人女性の目の端に触れたかと思うと、そこから破局が始まった。宇宙人の女が少し顔色を変えたかと思うや否か、直ぐに攻撃のスイッチが入った。我々の陣地は防衛のために簡単には外へと逃げられない、宇宙人の暴力になすすべもなくどんどんと人類は惨殺されて行った。

一体どこからこんな物語が出て来るのか。昨今の異性人との遭遇の可能性の高まり感や、恐らくイスラム国などの異文化との遭遇、もう一つは憲法九条そして自己防衛圏の問題で、既に日本などの一国では到底全面戦争には堪えられない軍事力の不均衡などの情報が背後にあったのだろう。

新聞に難民問題の連邦共和国の意識調査の結果が出ていた。五割を超える過半数が難民の量的な問題を感じているが、その中でも左派党の支持者がAfDの支持者に続いて最も難民増加を危惧していて、上限を設ける必要性を感じている。AfDはぺギタ運動の中核にあって当然であるが、東ドイツを中心とする左翼支持者が未知との遭遇に最も恐れているのも当然であろう。

車中の文化波ラディオニュースは、週末から難民の強制退去の空輸が始めることを報じていた。緑の党のバーデンヴュルテムベルク州からは、カールツルーヘやバーデン・バーデンの飛行場からチャーター機などで送り返されるのだが、量が足りないので空軍も輸送の任務に当たるようだ。いわゆる経済難民と呼ばれるような人たちを大々的に強制送還することで流れにブレーキをかけると同時に、法治的な姿勢を示すことで連邦国内の不信感を拭う効果が期待できる。

先ほどの連邦政府議会では、与党SPDの一部100名ほどが法案採決に反対した。テレコムなどの私的データー保存に関する法律に反対したものだ。大連立与党であるから、討議拘束せずに自由な採決だったのだろうが、こうして個人の政治家が自主の姿勢を示すことは重要である。この辺りにも政党政治の問題点や解決方法がある。

先日購入したCD四種の中の二種類がライヴ録音だった。殆ど騙された思いだが、それはそれなりに面白かった。理由は、デジタル録音とその編集作業の技術から、作られたライヴ録音が技術的に試された時期があったようだからである。

特にバーンスタイン指揮のニューヨークの管弦楽団の演奏はやはり可成り質が高い感じだ。そもそも制作録音でもこの組み合わせのものはがさがさした印象が多いのだが、この1987年88年のライヴ録音で編集が上手く行っているのか、とても印象が良い。音質も雑音が少なく、細部までマルティマイクロフォンで綺麗に録れている。

もう一つのライヴものである家庭交響曲の録音の方も、こちらはヴィーナーフィルハーモニカ―だが、少なくとも複数回の演奏会とリハーサルの音源が使われているのだろうが、雑音がエラーが切り取られて、挿入編集されているだけでなくて、細かなところも配慮されてその後に演奏されているようで、ある程度演奏上の修正が効いているようだ。面白いことに制作録音の方が横着なままのテークがとられていて、寧ろ粗さも目立っている。こちらの方は価格が高過ぎるが、安ければあまり文句はない出来だろう。

ネットの解析にバーデン・バーデンの祝祭劇場の座席に関するキーワードがあった。良い座席はどこかと質問されたとしたらどう答えるか?基本的には近代的なホールなので大きさの割にはどこも悪くはない。特に正面は遠くなければかなり良い。平土間も反射音との釣り合いが問題になるだけで、サイドも視覚だけで最前列は全然悪くないのだ。ミュンヘンなどの古い劇場に通うようになると雲泥の差であり、またアルテオパーと比較しても広い割に直接音がよく通る。

音響と言えばもう一つのCDのサンフランシスコの交響楽団の演奏は全然悪くはないのだが、どうも会場が上野の文化会館のように低音の減衰が不自然なようで、この交響楽団の響きを決めてしまっているようだ。小澤の新世界交響曲の録音を思い出した。ボストンでのラフマニノフの録音を比較すると、会場の音響が与える交響楽団への影響は大きい。

ヴェルディ「アイーダ」の録音は予想を超える芸術的な成果のようだ。「マクベス」、「シモンボッカネグラ」と並ぶ制作のようだが、なぜそれらと比べて評価があまり高くないのかを確かめたい。少し流しただけでも、ミュージカル化されるようなこのオペラのエンターテイメント性で落ちてしまっている芸術的な美が追及されている。その美意識にこそ先ごろ亡くなったこの指揮者の真骨頂があったのは間違いない。それにしてもこのデットなスタディオでよくもストライキも無く座付管弦楽団をここまでしごいたものだ。



参照:
落ち葉踏まずに落穂拾い 2015-10-12 | 生活
スキャンダラスでないお話し 2015-10-15 | マスメディア批評
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by pfaelzerwein | 2015-10-23 21:18 | 雑感 | Trackback

ダールマイルのフィレ肉

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ダールマイルのカフェーで昼食にする予定だった。それが出来なかったのは、16時過ぎから貸し切りになっていたからだ。事故渋滞が無くて15時前に入っていたなら状況は変わっただろう。そこで昼食をしようと思ったのは、デリカテッセンで購入するものも悪くはなく、音楽会などの前にはアルコールを飲まないので、軽く気が利いたものが欲しいからである。劇場内で食事にすると腹を膨らますとなると金が掛かってしまう。そこでレストランにはいかないまでもとなる。

自宅でメニューなどを調べていたが、結局はケーキとポットコヒーだけだった。観光客の多い店であり、日本語も聞こえていたが、カフェーらしさは十分で、朝食のケーキに続いて、ここでもトルテとなった。コーヒー自体は、ここのプロドーモよりも酸味の多いモカ系のものだった。そして山道具屋から戻って来て、夜食と週末のための買い物のために再び立ち寄ると、バーに並んでいる人が案内されていたので、そこに行った。一人分であるから直ぐにバーが空いて、メニューを見る。

最初に並んでいるのがキャヴィア―で300ユーロとか500ユーロとか目に入る。幾ら軽食でもこれでは腹が膨れないし、金も無い。そこで一番安いイタリアン前菜にした。三段重ねで、貝やイカ類にアンチョビなど真ん中にはハムなど珍味が並んでいるが、シャンパーヌを飲めないので水を二本とる。常連らしき人はみな生牡蠣二つづつぐらい食べている。季節である。〆て20ユーロに2ユーロのチップで丁度良い量だった。

そのまま店内を見回るが、結局昨年と一緒で、購入したのは同じようなものだった。但し昨年と違うのがフィレを使った包みもので、ステーキ大の大きさだったがスライスして貰って、帰宅後の夜食と翌日の二度に分けて食せた。夜食はザールのリースリングで、翌日はピノノワールを合わせた。

2009年産からゲオルク・モスバッハ―醸造所かクリストマン醸造所かのどちらにしようかと考えたが、オエェールベルクを選んだ。飲み頃で、酸味も効いているが、チェリー味などドイツのシュペートブルグンダー風のもので、最近飲みなれているブルゴーニュ風のものとは大分異なる。それでもこの食事にはそれなりの相性があった。ミュンヘンの王室の味の指向は大体こうした傾向なのだと最近分かってきている。ヴィーンともまた違うのだ。



参照:
香り豊かな記念撮影など 2014-12-21 | 文化一般
二晩続けの寝不足で昼寝 2013-02-10 | 生活
経済的、時間的節約の時 2015-10-19 | 生活
古の文化の深みと味わい 2014-12-24 | 文化一般
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by pfaelzerwein | 2015-10-22 21:02 | 料理 | Trackback