汗だくでVベルトを掛け直す

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週明けからスリル満点だった。土曜日に外れたVベルトを時間を掛けて二日に亘って元通りにした。ネット検索に一時間以上、実作業に延べ二時間近く要した。そこを弄っているうちにテンションを掛けるプーリーを手で回すと異音として聞いていた音を奏で出した。そしてその下には強制的に伸ばされたアルミの針金状が落ちていた。プーリーの丸い軸受けに違いない。

そもそも外れたベルトは、切れていなかったが ― 前に乗っていたBMWでは二回ほど切れた ―、よれよれになっていた。だから元に戻せるのかどうかも分からなかった。土曜日は、ネットで調べたそれらしいベルトの掛け替えを再現しようと試みた。エンジンが完全に冷え切っておらず冷却の水が沸いているのが分かった ― ベルトに繋がる水冷の対流ポムプが止まったからだ。最後に谷を走らせていた時に次の警報が出たのは、エンジンが過熱していたことと、バッテリーが許容限界まで来ていたからだろう ― それにしてもスピードメーターが時速80㎞で止まってしまったのには驚き、走行スピードが分からないと如何に不安になるかを経験した。

土曜日は暖かいエンジンの横で手を汚しながら大汗を掻いたが、到底ベルトを掛けるには至らなかった。もう一人誰か男の手が欲しかった。兎に角、下着まで取り換えなければいけないほど日陰のガレージで大汗を掻いたのだ。土曜日は作業が終わって食事をすると夜の10時になっていた。夕方4時過ぎに帰って来ていた筈だ。

その時点では、ベルトを掛け直すことで再び発電器が作動するだけでなくハンドルのための油圧も回復するために、エンジンが掛かったならば、少なくともマンハイム支店までは直行できると思った。ベストの可能性である。そのためには日曜日の暑くならない朝にベルト掛けを終了させなければいけない。そのために長さに無駄が出ないように細かく溝に合わせるなどしたのだが ― その時に前記の針金を見つけた ―、それでも最後のプーリーにベルトが掛からない。そして引っ張ってみると伸びる感じで動く。つまりテンションを掛けるプーリーが左に動くので、ベルトが伸びるのではないのだ ― 子供の時から背筋力は200㎏近くあるので殆んどその力を掛けている。それでも掛からない、男手が欲しい。

しかし気が付いた。プーリーから直接のところに張力を与えればより動く筈だと、そしてネットを調べるとその通り方向を変える次のプーリーのところで外したり最後に掛けたりするようになっている。つまり最初に挑戦した一番上の水冷ポムプは先にベルトを掛けておくようだ。それならば可能性が湧いて来た。朝一番で気力漲るところで作業を再開しようと就寝した。全身の疲れが眠りを深くした。

とは言いながらも、翌朝おもむろに作業を開始する。なるほど前日よりもかなりいい線まで行く。一度はプーリの縁にベルトが掛かるが、確りと掛からない。動かせばすぐに外れてしまう。あまりにも厳しいのでベルトの掛かり方などを点検し直す。既に大汗を掻いている。持ち上がるのだがプーリーに掛けるには奥に押し込まないといけない。これが両足両手が塞がれていると出来ない。誰か押してくれればと思いながら繰り返す。もう一度ベルトが縁に掛かったところで、もう一つの手や足の指で押し込んでみる。あまり効果が無いのでベルトを叩き込もうとするがハンマーを振る場所がない。そこで前日にも試したタイヤ交換の棒でベルトを梃を借りて押し上げてみる。それでもびくともしないので、それを差し込んだまま持ち上げ、同時に梃を掛ける。漸く中に入っていった。これで行ける。更に隣のテンションを掛けるプーリーのベルトも押し込む。掛かった!

日曜日に作業は終わった。あとは確認作業である。最悪の場合はエンジンが掛かってもベルトの掛け違いなどで他の部分を壊してしまうことである。これは最後までネットで調査する。次に悪い場合は、そもそもバッテーリーが弱ってエンジンが掛からない時である。この場合は自動車クラブ経由で無料で人を呼べるが、バッテリーを繋いでもエンジンを掛けて自走できるかどうかは分からない。つまりレッカー移動となる。

自走出来るにしても本当にベルトがもつのか?他の油圧等の問題は解決するのか?週明けはこのように始まった。前日にはパン屋にも行けずに朝食の用意も無いがなんとか落ち着いて食事を済ませる。いざとなった場合は路上で対応できるように準備万端を整えた。静かな気持ちでガレージに向かう。ボンネットも開けずに、コックピットに座り、電装系が活きていることを確認する。キーを回す。あ、一瞬、躊躇かのように動き出した。明らかな異音が激しい。典型的なポンコツ車の回転する音である。今やドイツではトラクター以外にはない音だ。

急いで車を前進させ、ガレージのドアを閉めて、ボンネットを開けて恐る恐るVベルトの挙動を確認するなんとかそれらしく動いている。それでもいつどうなるか分からないので急いで車を出す。土曜日に酷い警告が出ていたのが全て消えて問題無しと表示されている。これはマンハイムまで辿りつけるかもしれない。クーラーも全くよく効く。街を出るまでが恥ずかしかった。ポンコツな音を聞かれるのがである。高速も無理をせずにそれでも制限速度を超えて順調に巡航した。乗り心地やクーラーの掛かった車内では異音は殆んど気が付かない。

話したマイスターにベルトを掛けるのに苦労したと二度も改めて語ったのだがあまり反応をしなかった。新品を普通に掛けるときは恐らく二人係ならばほとんど問題が無いのだろう。それがひん曲がったようなベルトとなると殆んど限界だ。件のロールとそのテンションを掛ける装置は取り換えられる。古い車だから支店に無ければ本社から翌日入るということだった。他に異常が見つからないように願いたい。


写真:右角上から左へハンドル油圧、左下エアコンコムプレッサー、問題のプーリー、クランクシャフト、方向回転並びに空気循環、水冷循環ポムプ、発電機。



参照:
Vベルトが外れた  2017-06-25 | 生活
遠近両用眼鏡用モニター 2016-08-17 | 雑感
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# by pfaelzerwein | 2017-06-26 22:33 | テクニック | Trackback

アルプス登山の足元

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アルプス登山の準備として、靴とシュタイクアイゼンのことが気になっている。氷河を一時間以上動かなければいけないので、あんちょこなメッシュの軽い登山靴では最高40度とされる場所の通過は不都合だからだ。それに長い距離になると足が凍る。

モンブラン山群で使ったのはライケル社の革製登山靴で、これは足入れが良く最初のマッタホルン登山の時から足に馴染んだ。ツェルマットで借りたシュタイクアイゼンも頂上雪田でよく効いてくれた。しかしこちらに移住してきてからの登山では精々モンブランの氷河行で機能して呉れた以上には岩壁部になるともう一つ足取りがしっかりしなかった。要するにバランスが今一つということになるのは、底が確りしていないからだ。その分歩きやすかったのだが、長い距離を荷物を背負うと靴の重さでバランスが取りにくく歩き難かった。だからモンブランでも小屋からは小さな荷物でのアタックということで使えた。

今回これを使うことの最大の問題点は片足1320グラムと現在の登山靴の中では最高クラスの重さの反面柔らかいために傾斜が強くなると使用している昔のシャルレのシュタイクアイゼンの締め具ではあまり快適ではなくなるということで、更に上部の岩稜やがれ部でもそれほど安定しないということである。

もう一つの靴は、アイスクライミングにリヴァイヴァルさせたガリビエールの靴スーパーガイドである。これは底に鉄板が入っているので1220グラムとやはり重い。それでも形が小さくコムパクトなので足運びが良い。この靴がモンブラン山群の縦の割れ目を捩るために工夫されているからだ。その分左右にローリングする傾向はあるが、足首の閉まりが良く歩行上の大きな問題とはならない。何よりもアイスクライミング用に合わせたダータ―などの固定システムが使えるのでシュタイクアイゼンでの歩行は快適である。問題はダートの先端一本縦爪しかないので氷河用の二本爪を購入しなければいけないことだ。調べると2016年からぺッツェルのメージャーモデルチェンジがあったようで、古いパーツは購入しておかなければいけない様だ。先端部分だけはもはや市場にはないが、二本爪のダートウィンが安く出ているので発注しようかと思う。

ダートもダートウィンも本格的なシュタイクアイゼンとしては軽く両足で750グラム前後である。つまり片足で100グラムほどは軽量化可能だ。軽さといえば、雪上で足に嵌め手雪が入らなくするゲートルを買い替えたい。現在使用しているのはサレワのものだが230グラムで、締め具が痛んでいる。これももう少し軽くしたい。因みに長さは36CMだった。

試し初めて夏場に居間で登山靴に足を入れてみた。薄い靴下では爪先が当たるが、スキー用に使っているコムプレッション靴下を履くと、丁度良い感じになる。十時間も歩くと爪先が痛むかもしれないが、一日アタックとその前後だけならばなんとかなるのではないだろうか?丁度モンブラン山群のアタックに相当する。そこで上のスキー用靴下の代わりに夏向きのものを探してみた。スリーシーズンで同じぐらい分厚いものが見つかった。価格は高めだが購入の価値はありそうだ。



参照:
直ぐに氷柱を登りたい気分 2012-11-28 | テクニック
なにはともあれ氷柱を登る 2013-01-20 | アウトドーア・環境
合わせものの楽しみ 2015-01-27 | 生活
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# by pfaelzerwein | 2017-06-25 23:47 | アウトドーア・環境 | Trackback

Vベルトが外れた

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待ち合わせ場所に向かった。森の中を通る道を選んだ。朝の森の中は気持ちよかった。久しぶりに走る道である。峠を近づいて下り坂になたっ時に起こった。ダッシュボードの警告ラムプが赤色に緊急事態を告知した。走り乍らではその文字は読めないが、バッテリーの絵が付いている。すると急にハンドルが切れなくなった。油圧が効かなくなったことを察知した。それでも幸いブレーキは効く。平素ならば時速100キロぐらいで突っ走るところだが、ハンドルが切れないので下り坂のカーヴを曲がり切れないかもしれないので、早めに減速した、そして文字を読むと発電機が不調と書いてある。なにが起こったか分からずに力を込めてハンドルを切りながらなんとか集合場所まで辿りついた。右折左折に、駐車に梃子摺った。

要件を終えて車に戻ってきた。ドイツ車に多い電装系の問題ならば、突然起きたことであり、もしかしたら直っているかもしれないとの期待もあったが、一方で発電機と書いてあったことから二度ともう始動モーターが動かないかと思ったら、問題なくエンジンが掛かった。これならば再び同じ経路で帰宅して仕舞おうと覚悟した。幸い森の道経路は信号も無く、曲がり角も少なく、谷を出てからは我が町に入ってから三カ所しかない。町が近づいてくるとその他の警告が一斉に点滅しだした。もはや「修理工場を探してください!」ではない、何とスピードメーターが80㎞を差したまま動いていない。それでもブレーキの油圧などには影響がない。帰れそうだ。何とかガレージの前まで戻って来た。

クーラーが効かなくなっていることから発電機が効いていないことを察した。もしガレージのドアを開けるときにエンジンを切ってしまうと二度とエンジンが掛からないと思って、そのままにしてハンドルを力一杯に切って車庫入りさせた。

ボンネットを開けるとVベルトが外れていた。しかし切れてはいない。ここ二週間ぐらいその辺りのアイドリングの回転音に小さな異音が混じるのに気が付いていて、ベルトを押したりとその弛みも調べていた。特に緩んでいる感じが無かったので、どこか都合が悪いプーリーの回転部分があるもの気になっていた。やはりおかしかったのだ。張力を与えるプーリーの経年変化だろうか。

ネットを調べると工具無しに手でベルトを張ることは出来るようだが、掛け方が間違いなく分かるか、作業が問題なく出来るかは分からない。もう一度エンジンが掛かるかも分からない。夏であるから簡単にバッテリーが駄目になるとは思わないが、危ないところである。バッテリーを取り換えるだけで200ユーロ以上出費となる。

先ずはベルトを正しく掛けられるか試してみなければいけない。正しく掛かったことを確認して一発勝負でエンジンを掛ければ、充電が可能となるかもしれない。そして油圧も効くようになる筈だ。その足で月曜に支店まで走り通せれば、最も都合が良い。もしエンジンが掛からなければ、誰かに来て貰うしかない。恐らくレッカー移動の必要はないだろう。

先ずはエンジンを冷やして、そこの写真を撮って、もう少しベルトの交換の手順などをネットで詳しく調べてみなければいけない。完全に冷えるまで数時間は掛かるかもしれない。車も古くなるとこうしたことの繰り返しになるが、まだ自宅まで戻って来れている。先々に警告が出たり、異音に気が付いたりしているからだろう。

待ち合わせに出かける前にパン屋への途上のラディオニュースに聞き耳を立てた。「日米の貿易交渉で消費者の権利が大きく制限される」というニュースがARDの各局やSZなどの新聞で流されたという。つまりサミットも控え、EUと日本との貿易交渉も控えて、絶対あり得ない経済交渉内容を日米が進めているということで、食品などへの具体的な危険性にも消費者権利が及ばなくなる言及されている。



参照:
安定してきたアイドリング 2017-06-21 | 雑感
ヘドロ塗れになる午後の一時 2009-11-28 | 生活
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# by pfaelzerwein | 2017-06-25 04:06 | 生活 | Trackback

バネ付き「豚の鼻」を発見

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アルプス登山への準備会がある。今回は、氷河での救助活動練習を地元のボールダーを使ってやるようだ。氷河での行動は、日本での経験がないためにそれなりに経験を積み重ねてきたつもりだが、正式な講習に出たことが無いために積極的に動くだけの慣れが無い。だからといっても氷河研修旅行に行くほどのこともなかった。その意味からはこうやって練習をしてくれるのは助かる。

勿論自分自身の場合は、氷河に落ちてからの救助活動以上に適格なザイルシャフトの構築の仕方など事が起きるまでのことが自動的となっていない。そこでスキーツアーのアルパイン協会の教則本を読む。

二人から六人までのザイルシャフトが推奨されていて、距離は15メートルから8メートルとなっている。二人や三人の場合はザイルの両末端をリュックサックなどに固定して運ぶ。更にバタフライ結びでブレーキが掛けられるように真ん中の三分の一に1.5メートルごとに結び目を三つぐらい作ったり、真ん中と前後の半分のところで結び目を作ったりする。勿論クレヴァスに落ちてしまうと、ザイルを登ろうとするとそこはそのままプルージックが通らない。引っ張られてブレーキが掛かることの方が人数が少ない時は重要である。

カラビナは、安全ベルトに冠付き一つ、二つ冠付き、更に二つ。シュリンゲは、グレッチャーシュリンゲ90㎝、2メートル相当の長いプルージック二本、短いプルージック一本を身に着けておかなければいけない。

通常の自身のマテリアルからすると、長いプルージックがバンドなのでベルトの後ろに付けているケフラーのそれがプルージックになる。もう一本は、登攀器「ロールンロック」がプルージックになる。もう一つ下降器に付けているプルージックも使える。長さは繋ぎ合わせると2メートルになる。この辺りのコンビネーションも練習で試してみたいところだ。

クライミングではあまり使わないような古い道具を掘り出し返していて見つけたものがある。所謂「プラッテ」若しくは「豚の鼻」と呼ばれるザイルの制御器である。サレワのものだがBMWではない。一体いつごろ購入したものか検討もつかない。よく見るとウエストジャーマニーと刻印されている。記憶も無く、錆び方からすると日本で購入したものだと想像する。ザイルが通るところもあまり消耗していないのでそれほど常用なかったのだろう。あり得るとすれば、9ミリドッペルザイル用となっているので、後続者を確保する時とか、冬季の登攀の時に使っていたのかもしれない。片方の穴は細引きを通して使っていたが、もう一つはバネの留め金のような形状になっているが意味がないような工作となっている。未だに訳が分からない。

今でも豚を鼻を好んで使うアルパインクライマーはいるが、昨今のATCなどど比較しての長所は質量共にあまり見つからない。手元にあるものはそれどころか、バネが付いているので98グラムと重い。下降器としても使った覚えがあるがザイルに拠りが掛かって全くよくなかった。



参照:
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求められる汎用性と調整力 2014-03-19 | テクニック
見た目よりも本当の実力 2016-10-29 | 女
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# by pfaelzerwein | 2017-06-23 20:41 | アウトドーア・環境 | Trackback

棒々鶏のエストラゴンソース

シャムパーニュ風棒々鶏を再び試した。元のレシピーが見つからなくなってからもう一つ上手くできないようになっていた。その辺りを注意してソースを作った。サラダネタが今一つだったが充分に楽しめた。

そこで開けたワインは、フォン・ジンメルン醸造所のバイケンだ。2016年は比較的良さそうなラインガウのワインであるが、これも若干濃いめの造りでアルコールも12.5%と決してサマーワインではない。それでもソースに料理用リースリングを入れるにしても、マヨネーズも和えるのでやはりしっかりしたリースリングの方が良いと考えた。

実際、以前のホッホハイムのキュンストラ―醸造所2015年「ホェーレ」も濃いめだったが、2016年は優しくも芯がある。林檎などの味が甘く感じさせるが、最後には木質の味が出て本格区的な辛口造りとなっている。

ロズマリンポテトチップの為にグリルしたので、食事時には汗を掻いたが、それでも楽しい食事となった。但し、ソースを作るパンと下からのグリルの熱気で、コンロの切り替えスイッチが膨張して動かなくなった。仕方がないのでヒューズを落としたが、パイロットラムプは消えても電気が流れ続けているようで一向にコンロが冷えない。そこで並びの冷蔵庫以外の厨房のヒューズを全部落として冷やした。予想通り冷えてからスイッチが駆動した。外気温が高いと調理も覚悟がいる。

朝の車中のラディオが伝えていたように、アウトバーンでは一部時速80Km規制となっている。理由は古いコンクリート層が捲れ上がって危険だからである。所謂ブローアップと呼ばれる現象である。そのような暑さである。 シャワーを浴びて早めに床に就いた。夜中に目を覚ますと窓外は少し冷えて来ていたので、熟睡のために寝室の窓を閉めて就寝した。

ワイン祭りの売をしていた人に聞いた。金曜日の午前二時の終了と共に町から出る車の一斉検問があったようだ。初めて聞いたが、事故を予防する意味からは価値があるだろう。しかしそもそも売店に立っていない限りの人は皆殆んど泥酔に近い筈だ。そこまで読んでいた人は隣町に車を止めて30分ぐらいは歩いてきている筈だ。泥酔しているとそこまで歩けない。



参照:
ワインに合うパリ風棒々鶏 2016-05-24 | 料理
寝る子は育つ肌寒い日々 2010-08-17 | 暦
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# by pfaelzerwein | 2017-06-22 22:47 | 料理 | Trackback

夏至の午後の微睡心地

雷雨までは蒸し暑くなりそうだ。木曜日辺りは摂氏38度が予想されている。2015年の盛夏に近いが、これで落ち着いてくれればあとは陽が短くなるだけだ。

どうしても気になるので昨年の記事を読み返すと「マイスタージンガー」公演の後だったが、これほど強い陽射しはなかったが、大汗を掻いている。逆に2015年は朝が結構冷え込んでいた。

森の中が21度を超えていたので、放射冷却も今一つであるが、陽射しの強さ如何つまり天候状況によって変わる。窓を開け放って就寝したのは当然である。

反面、走っても大汗をあまり掻かない。先日ポリタンンクを抱えて走った時もそれほどひどい汗は掻かなかった。理由は分からないが、やはり普段の運動量が増えているので、それほど急激な汗を掻かなくなったのかもしれない。少なくとも昨年よりは空気は乾いている。だから室内ではTシャツを着たまま過ごせる。

この時期としては異常に暑く、記憶にあるのは1990年代初めではないかと思う。このような記録を残していないので確かめようがないが、日本とは異なるものの夏はやはり熱いと感じていたような記憶がある。

故コール博士の死亡広告が二面に渡って載っている。国を代表してはメルケル首相の名前でその他は党や三人目の名誉市民となったEU、そして葬のあるスパイヤードームの協会、名誉市民であるルートヴィッヒスハーフェン市長である。遺言に従って国葬は無しにストラスブ―ルのEU議会での葬儀となる。大統領云々が無い意味はそれに関係するのだろうか?

夕方も陽が長いので18時前に最高気温に至り、21時頃までは暑い。だから22時までの音出しでもそれほどじっくりは音楽を聴けない。それでも先日の中継の録音のマーラー第五に続いて、初めて第二日実演体験後初めて「タンホイザー」第二幕の中継録音を初めて通して流した。やはりテムポ運びが大分異なっていた。何よりも早いところを安全に速度を落としていた。これはアンサムブル上の配慮であると想像する。こういうのを具に見ていると、歌劇場の音楽監督なんかの仕事の仕方がよく分かる。初日となれば空前絶後の大成功よりも糊代を残しつつの成果を示さないことには責任を果たせないことになるのだ。それでも期待していた向きからすると物足りないようなことを言われる訳だ。年二回の新制作だけでも結構な仕事量である。

「タンホイザー」はより完成度の高いに違いない最終日のTV中継が楽しみだ。同時にマーラーのトラムペットが気になって中々細かくは聞き取れなかった演奏も徐々にその真意が分かって来た。Aha効果と呼ばれるその譜読みがモザイクの様に係っているが、今までは疑問のままだった動機の扱いの意味合いが徐々に見えてきた。

それにしてもここまで真夏であると。昼過ぎに机に向かっているとついついかっくりとしてしまう。早朝に一走りしれいれば余計である。またまた眠くして仕方なかった暑い日本お夏を思い出してしまう。

昨日は午後になって、ノートブックのHDDを取り替えてから初めて冷却ファンが本格的に回りだした。取り換えたのが昨秋であるから当然なのかもしれないが一時はファンが煩くなっていたので久しぶりの吹きである。その前夜から点けっぱなしにしていた影響もあるかもしれない。ドッキングステーションとして比較的涼しい場所においてあるので冷却は上手くいっている。だから仕事をしながら同時にハイレゾリューションの音を流しておいても今までは全く騒音にならなかったのである。



参照:
とてもあつい選挙フェス 2016-06-27 | 雑感
多少の揺れは想定内 2014-06-28 | 生活
疲れが溜まる夏至のあと 2010-06-26 | 暦
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# by pfaelzerwein | 2017-06-21 21:01 | | Trackback

安定してきたアイドリング

静けさが戻って来た。解体の物音はするが、はじまる時とは違って精気もなくもの寂しく感じるのがまたおつだ。静けさが戻るとやる気がもりもりと湧いてくる。丁度早朝仕事のメールが入っていたので、なにか気持ちが良い。これで夏休みのシーズンへと一気に流れ込んで行く。

朝食のサラダのプティトマトが爽やかだ。ハムが薫る。今年初めて夏の開放感を感じた。自己暗示を掛けてワイン祭りは大したことが無いと思っていてもやはり大きく心に負担を掛けていたのだろう。やはりPAの音楽は恐ろしく鬱陶しい。ついでに来年の日程から旅行の可能性でも考えておこうかとも思う。

ガス欠エンスト二度目の後で車を動かすと警告ラムプも消えて益々エンジンの回転が安定してきた。アイドリング時の回転が1000回転で更に低いところで安定してきた。それ以前が1500回転程へと上下していて振動が大なり小なりあったが、それが無くなった。

昨年ガス欠の後でマイスターに見せた時は、それを調査するとその費用だけで何百ユーロか掛かるのでエンジンの警告ラムプが出ない限りは暫く乗ることを勧められた。原因については友人のエンジニアが「エアーでも噛んでいるんでしょう」ということで、その後も最後まで使い果たす感じで再給油したのだが改善されなかった。やはり今回のように本格的なエンストまでさせなければ効果が無かったようだ。同じようにもう一人のエンジニア―は「燃料ポムプが傷むかもしれないからあまり勧められない」ということだったが、結果が出たようだ。どこにエアーが噛んでいて、それがどのように抜けたのかは全く想像がつかない。それでもこの一年間以上はマルティシリンダーが上手く同調していなかったということだろうか。走行中の振動も静かになったようで嬉しい。

週末は、秋以降と来年のことなどを少し計画した。先日貶したハムブルクのエルブフィルハーモニーのティケットも予約しておいた。抽選なので当たるかどうかは分からないが、近辺では催されないプログラムなので、もし当たって、それでもいけなければ、人に譲れる。どうもそのような不真面目な予約ばかりが殺到しているようで、なぜ最初から支払いを義務づけた予約方法になっていないのか分からない。恐らくシステムに慣れないので配券を滞りなくやれるかどうか自信がないのだろう。

安い方と同時に一番高価な席もついでに予約してみようかと思ったがこちらは断念した。その価格だけに見合う演奏がなされるかどうか分からないからで、音楽の音響というのも最終的には音楽演奏の質に拠るからである。そしてハムブルクまではここから600㎞近くあって、ベルリンと同様に日帰りは難しい。知り合いのところに泊めさせて貰っても、要するに燃料代だけでも往復120ユーロ近く掛かる。そこにティケット代を入れると東京での「来日公演」で払うのとあまり変わらないほどの投資となる。旅行中の管弦楽団がそこまでの名演が出来るかどうかも未知数であり、悪ければ金返せとなる。

招待されるときは演奏者に一言自身の感想を伝えられるものだが、プレス券などになるとどうしてもその金子に引っ張られることになって、どうしても、為になる歯に衣を着せぬ評論などが書けなくなるのと同じで、懐を痛めた高額の席で心痛まずしっかりと批判可能かどうかは益々怪しくなる。これも天井桟敷の通人達の言い分なのだ。要するにコストパフォーマンスという話しになって、玄人ほどその値踏みが正確になるのはワインでも同じである。つまりそのイヴェントがある前から値踏みが始めっているということでもある。

時間が空いたので、昨四旬期に購入したCDからアルテミス四重奏団のベートーベン全集抜粋二枚組を流す。中々サウンド的にも面白そうだがまだじっくり聞く時間は無い。忘れていた「タンホイザー」の二幕に関してまだ充分に勉強できていないことを思い出してしまったからだ。核心部分だけにTV放送までにものにしてしまいたい。



参照:
再びガス欠に見舞われる 2017-06-20 | 雑感
座席割に見る娯楽性の高さ 2017-06-13 | アウトドーア・環境
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# by pfaelzerwein | 2017-06-20 17:54 | 雑感 | Trackback

再びガス欠に見舞われる

またまたガス欠エンストである。まさかと思っていた二度目である。ポストを出して、折からの工事う回路を通って町を出ようとしたら、スカスカになって来た。そしてすぐに警告ラムプが点いた。今しがたスタンドを通過したところで、転回は難しいので隣町まで入った。それでも警告ラムプが点いてから二キロも走れないことは分かっている。何とか坂を下りて目指す隣町の安いスタンドまで辿り着きたいと、クーラーを切ってラディオも切るがエンジンが吹かない。坂道の途中で車を止めようとしたが、エンジンが切れていると油圧が働かないのでブレーキが重くて怖かった。

いつも先頃亡くなったかまやつひろしかが出ている恐らく出光のCMを思い出す。テキサスがどこかの砂漠の中の直線道路で、ヒッピーがカブトムシを押していたような映像だ。「車は燃料無しには走れないのです。」というようなCMだったと記憶している。

丁度停止したところが家の車の出口だった。先ずは家人に断ってからポリタンで目指すスタンドに汲みに行こうかと思ったが、奥行きも深くフォーンだけでは済まないと思ったので、そのまま汲みに行く。ポリタンには一杯の水が張ってあるので、並びの家のとなりの空き地に水を流していると、ガソリンと思ったその家の奥さんが出てきた。

「水だから大丈夫ですよ」といって安心さしたが、「一体どういうことになっているの」と尋ねられるから、「ガス欠で取りに行くのだ」と説明した。

まだ道程は町の中を一キロほどあるので、焦った。もし車を止めているところで交通妨害とされて警察でも呼ばれると間違いなく罰金ものだ。時間も掛かり、金も掛かる。一体少々の燃料費の差額位のことではない。

更にポリタンには入れ口の漏斗が付いていないのでうまく入れられるかも心配だった。摂氏33度を超える中をポリタンをもって駆けた。通行する車から見ているだけで暑苦しそうだったろう。それでも乾燥しているのか、それとも走り慣れているのか汗が噴き出すというほどではない。そして信号待ちをして汗を拭い乍らスタンドに辿りつく。再び4L越を入れて、汗を見て「今日は暑いね」と言うおばさんに車をもってもう一度来ると断る。

急いで近道を選びながら車に戻る。我が車の後ろに車が停まっていて誰かが乗っている。てっきり待っているのかと思って話しかけると、車中でナヴィを入れていたようで、更なる禍は避けられた。
急いでポリタンの口を合わせて流し込むが外に流れる量も少なくない。少しでも入ったと思ったのでセルを回すがエンジンが掛からない。充分な量が入っていないのを悟る。どうも入れ口の蓋を押しながらでないと入り難いのが分かった。先の尖ったものを探すが工具を出す以外には傘ぐらいしか見つからなかった。後ろに駐車禁止の検挙の親仁が近づいてきていた。

傘の先で押しながら流し込んだ。エンジンが掛かった。急いでスタンドに急行する。信号の後ろの踏切を渡る。もしそこで停止していたならばローカル新聞沙汰になっていたかもしれない。エンジンの低回転が安定するようになった。驚きである。

それにしてもこの馬鹿さ加減は我ながら比類がないと思った。偶々二度同じ光景を見ていた人がいたら腹を抱えて笑い転げたであろう。総計24lを購入して、少なくとも20l以上を給油しても燃料計は17lほどしか示さなかった。結局燃料計の予備分を使い始めると燃料計が動かなくなるようだ。つまり長距離を走った後の残量を注意しないと最後の予備分まで計測していることになるようで、0になる前にガス欠となる。そしてエンジンの警告ラムプが付くともはや走れなくなる。これで少しは学んだだろうか?



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再びガス欠で車を押す 2017-06-17 | 生活
活用した吸い口の付いたホース 2017-06-18 | テクニック
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# by pfaelzerwein | 2017-06-20 01:12 | 雑感 | Trackback

ザウマーゲンのヘルムート・コール

夜中、窓外がざわざわして、目を覚ました。早めに床に就くと、どうしても夜中に目が覚める。日曜日にかけてのワイン祭り最後の夜なので仕方がない。だから窓を開けて寒気を入れることは叶わなかった。結局明け方になって二度寝して、目を覚ましたのは八時過ぎだった。曇天で気温は上がり難かったが、目も覚め難かった。

パン屋に行って峠を攻めて帰って来る。森の中は摂氏20度に至らず陽射しも射していなかったが、湿気があるのかしっかり汗を掻いた。ガソリンを入れたポリタンクに入れた水で手を洗ったが、まだガソリン臭い。二三度使い切らないと中々臭いはとれない。

前々日に起こしたガス欠エンストの影響は悪くは出ておらず、警告灯が消えてからも寧ろこの一年間で最もスムーズな低速回転をしているような印象を受ける。つまり低速で異振動をあまり感じさせない。まさか完全にガソリンを抜いたことで要らぬガスも抜けたとは思わないが、これで週明けに通常量を給油すればはっきりするだろう。燃料計は一向に変わらず残り1Lを指したままである。浮きが壊れた可能性はないと思われるが、その誤差はどこから来るのか?

金曜日の朝、ヘルムート・コールが亡くなった。地元においては少なくともザウマーゲンを世界に轟かしただけの成果は歴史的に語り伝えられるに違いない。個人的にもドイツ統一などはくそくらえと思い続けており、ゴルバチョフとシュワルナゼがコール首相を「お人好しの間抜け」と見下していたことは良く知られているが、その特徴もまさしく広くプフェルツァーの個性としてよく知られるものだ。その方言と言い、ワイン祭りに見られるような態度と言い、そのようにしか思われない特徴そのものである。更に太って相撲取りのようだと言われれば、もはや付け加える言葉は無い。寧ろそうした嘲笑される面があったからこそ、あれだけの権力を握って、最後まで執拗に「名誉棄損」の民事裁判などで勝利を挙げていてもそれほどひどく憎まれるようなことはなかったのかもしれない ― これに似たようなコラムがFAZに載っているのはやはりフランクフルターは比較的ご近所さんだからだろう。

マイ肉屋もこの故人の恩恵に預かったことは計り知れなく、当然のことながらベルリンからの錚錚たる弔問に交じってオーガスハイムへと記帳に駆けつけたと想像する。故人がいなければ、少なくとも作ったザウマーゲンがエリザベス女王を含む世界のあらゆる首脳の胃袋に収まることはなかった。そして今も全国各地へと直送するようなことはなかったに違いない。恩恵と言えば、メルケル首相が故人から受けたそれに匹敵するかもしれない。

と言うことで、新聞にはドイツとEUの統一の二面で評価すべきとしてあるが、地元の感覚からすれば食文化の上での歴史的功績とするのがなんとも地元らしい雰囲気であろう。



参照:
胃袋がザウマーゲンに 2012-12-27 | 料理
今年も栗入りザウマーゲン 2016-12-27 | 料理
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# by pfaelzerwein | 2017-06-18 23:22 | 歴史・時事 | Trackback

活用した吸い口の付いたホース

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ここ暫く歯茎の調子が良いというか、時々全く違和感が無くなって来ている。勿論歯磨きすると気が付くので、あまり機械的な圧力を掛けないようにしている。それでもその気が付き方が大分鈍くなって来ていて、なにだったか忘れている時もある。完全に気が付かなくなれば完治だが、そのようなことはあり得るのかどうか?

そう言えば食事の時も噛む時に以前とは異なって右か左かと躊躇する時があるぐらいだから、噛む力も強くなって来ているのかもしれない。兎に角炎症であるからそれが消えてなくなってしまわない限り、屡々調子が悪くなる時があるのだろう。

もう一つはその患部辺りのつまりその歯茎辺りが以前よりもしっかりしてきて、歯間の掃除などが遣り易くなって来ている印象がある。炎症の前はそこから出血していたところであり、明らかに患部に繋がっているのは分かっている。

そう思って歯磨きすると少し出血したようだ。開放性なのが良いのかどうかは分からないが雑菌などが入らなければもう少しよくなるかもしれない。よく考えれば同じ抜歯の影響で悪くなった右側の鼻に通じる部分も一進一退だが完治とはなっていない。それでも以前ほど問題ではなく、体調如何で気が付くことがあるぐらいだ。歯茎の方もそのようになってくれると助かる。なによりも、抜歯して仕舞えばそれで終わりだが、歯がある限り問題なく使える。

結局誰もガソリンを持ってきてくれる人がいなそうだったので、いつもは水を入れている燃料用ポリタンクの水を空けて水滴を払ってぶら下げてスタンドに向けて歩いた。町外れの唯一の交差点の信号を待つのがいらいらした。しかしそれほど陽射しも強くなく汗を噴出させることなく、4リットル弱で5ユーロ払って持ち帰った。ポリタンの先に付けるホースが無くなっているので、漏斗も準備するが、購入しておきながら使っていない吸い口付きのホースを初めて利用した。

なぜ初めてかというと、最初は米酢などの食料品を移し替えるのに使おうとしたのだが、説明書きに食料品向きではないと書いてあって、肝心の吸い口も真鍮のようなので使用を断念したのだった。調べてみると2015年11月に購入していて10ユーロ近くしている。私としてはこうした無駄は珍しいのだが、送り返さなかったのもきっと使えると見込んでいたからだ。実験は台所の鍋の水で試していたので使用具合は分かっている。そこでポリタンをトランクの蓋の上において、片方の出口を燃料入れ口に押し込んで、肝心の吸い口をポリタンの口に入れると同時に二三度上下させただけで勢いよく底まで吸い込んでホースは再び空になった。ポリタンの底には僅かのガソリンが残るのみで、それを漏斗に乗せて裏返しても殆んど出なかった。

水道屋について回ったことのある子どもは皆知っているが、頻繁にホースなどを吸い込んでエアーを出してしまうような作業をする。だからホースさえあれば高低差を埋めるために少し吸い上げてやるだけであとは負圧と慣性で水が流れることは知っている。しかしこの吸い口の良いことはホースに口をつけて吸い込むことなしに上下動だけでそれ以上の吸引力を発揮することである。殊更汚れた水だけでなくガソリンや薬品などの劇薬類でもこれで簡単に移し替えられるのだ。恐らく人の車からでも吸い口が上手く挿入されれば簡単に燃料補給できる筈だ。

これであと30㎞ほどは走れそうだが、燃料計が残り1Lから動かないのはリザーヴ分が空になっていたということだろうか。次回は遅くならないうちに給油しておこうと思う。因みに自動車道路でガス切れを起こすと罰金処分となる。

ワイン祭り六日目も比較的過ごしやすかった。気温が上がらなかったことに加えて、今回は音楽会場が分かれていて、寝室側は窓さえ閉めれば就寝できるぐらいの音量で済むからだ。要するにこの程度の外気温ならば避難しないでも自宅で過ごせるとなる。



参照:
再びガス欠で車を押す 2017-06-17 | 生活
備えあれば憂いなしの気持ち 2017-06-01 | 生活
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# by pfaelzerwein | 2017-06-17 22:04 | テクニック | Trackback

再びガス欠で車を押す

一走りして戻って来る。隣町のランナアバウトのところでエンジンの警告ラムプが付いた。どうせエアーでも噛んだんだろうと戻ってきて、スタンドの前で明らかに出力が落ちてスカスカになった感じがした。スタンドに乗り入れて燃料をを入れようかとも思ったが、ディスプレーには残量1Lとなっている。出かけるときから変わっていないこれならばいったん帰宅して、安くなった時刻を選んで給油すればよいと思った。大抵はリザーヴの分でまだ数キロ以上は走れる。

しかし街の中でもパワーが出ずにスカスカになって来るところで自宅へ戻った。ガレージに入れようとバックにしたら、エンストした。どうも燃料が尽きたようだ。早速前回助けて貰ったご近所さんに聞くと予備は無いという。仕方がないのでまた車を押して車庫入れした。

知り合いにメールをしたのでもし都合がつけば燃料を持ってきてくれるだろうが、間に合わなければ燃料代が安くなる夕方には近所の先ほど入ろうかとしたスタンドにポリタンクでガソリンを取に行かなければいけない。往復20分以上掛かるだろうが仕方がない。

前回も同じようなことになったのはいつのことかと思ったら昨年の一月のことだった。大分以前のことのように思い、それも夏場のことだと勘違いした。つまり燃料計が膨張か何かの関係で正しく作動しておらず、暑さのために霧状になった燃料が上手く吸引できないのだと思った。しかし状況はよく似ているのでそれとは関係なさそうだ。

昨年あたりからエアーを噛むようになってエンジンが異振動するようになって気になっていたのだが、今回は事後はどうなるだろう。なぜならば最近は例の振動は収まって来ていたからで、このような長い期間を掛けて状況が変化して行くのかどうかは分からないからである。

昨晩ワイン祭り五日目は気温摂氏30度以上の予想で厳しい一日が予想された。なるほど前日に比べても気温は高く、締め切った室内の温度で何とか汗を掻くことなく過ごした。また音曲の騒音も人込みも予想されたほどではなく、比較的凌ぎやすかった。しかし予想された雷雨は外れて、少々お湿りがあった程度で逃げ惑う人々を観察することはならなかった。その分蒸し暑さも避けられたということで、今年の夏の特徴は陽射しは強くとも乾燥した比較的過ごしやすい夏になるのではないかと期待している。

締め切った室内で久しぶりにロシアのサイトを検索した。欠損のあるヴィデオなどを補填したいからだ。なぜか昨年から通常の検索ではひっからなくなって来たので、キリル文字による検索などを繰り返していたがそれでも欲しいものは見つからなかった。そしてやっと方法が分かった。どうも従来のやり方では西側で発見されて直ぐにリンクなどが除外されてしまったのだろうか、やはり見つけにくいが、必要なヴィデオが見つかった。具体的には、自分自身で録画しておきながらストリーミングの調子が悪く完璧な録画とならなかった昨年秋の「マイスタージンガー」と「マクベス夫人」の二つのオペラ新制作の映像である。特に後者はショスタコーヴィッチの代表的作品なのでロシア人が商っていない筈はないと思ったのだが、今までは見つからなかった。見つけた動画はどれも自分自身の録画の二ケタのギガファイルではなく条件のあまり良くないものだった。それでも映像どころか音楽も欠けてしまっている箇所を初めて聞くことになるのでその意味から貴重であり、一度聞いてしまえばあとは想像で補える。「マイスタージンガー」の前奏曲はやはりこのファイルでも少し異なった箇所が欠けていて、如何に有名曲が流れるときは視聴が集中するかを表している。同じように「マクベス夫人」が逮捕される前の情景も中継が固まってしまった。その分はこれで質を落としたヴィデオ映像で初めて見聞きした。残念ながらストリーム配信が充分でないのは、恐らく誰が録画していても同様な過剰アクセスゆえの出力制御がありそうで、録画が完璧とはならないことが、海賊版としての販売を上手に阻止しているかもしれない。

まあ、自分自身の目的からすれば、全く見聞き出来ていなかった部分が質が悪くとも再生されることで再構成して上演内容のチェックとなるのでこのような不完全な映像でも参考資料になる。それにしても「マイスタージンガー」の映像が中継予定された7月に拳銃殺傷事件があったことで中止になり、10月にはヨーナス・カウフマンが病気でキャンセルしたことでとても残念な映像記録となった。



参照:
カラカラの状態の結果 2016-01-26 | 生活
エアーが入ったかエンジンに 2016-01-27 | テクニック
TV灯入れ式を取り止めた訳  2017-01-02 | 暦
ミュンヘンのマイスター 2016-10-10 | 雑感
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# by pfaelzerwein | 2017-06-16 19:18 | 生活 | Trackback

乗り越えたワイン祭り四日目

ワイン祭り四日目を乗り越えた。何よりも気温が夕方上がらなかったことと、広場での音楽が電子音楽を使いながら楽器を使えるようなミュージシャンだったのでそれほど喧しい音にはならなかった。必ずしも音楽の方向性だけでなくやはりプロフェッショナルな技があれば音合わせの時からPAの使い方だけでも洗練されているのが分かる。パンクとか何とか言っても馬鹿音を出すだけなのはやはり素人なのだ。

それでも夜中に若干の蒸し暑さを感じた。外は午前二時まで屋台がやっているので、ざわざわしているがなぜか静かだ。明け方になって窓を開け放つと少し涼しさを感じたが、うとうとして結局寝坊した。山の上まで走ろうなどとも思っていたが、気温が摂氏20度と充分に高く、腰の張りもあり到底駄目だと思った。

先ずは2リットルのハーブティーを沸かし、冷やしておく。暑くなる前に昼食を摂って、夕方は出来るだけ火を使いたくない。夕立が予定されているので、そこまでが勝負だ。21時ごろの雷雨が予想されているが、一寸でも降れば皆が散る。そして殆んど聖体祭のワイン祭りは終わりを告げる。あとは週末の二晩と日曜日夕刻までだ。

オペラやコンサート通いのシーズンは個人的には終わった。何回ほど出かけたのだろうか?秋からのシーズンで言うと、九月に欧州公演のボン、十一月ソコロフ、十二月「マクベス夫人」、一月シカゴ響、二月「ばらの騎士」、四月バーデンバーデン二回、五月ブロムシュテット指揮、「タンホイザー」と9晩ほどだけだろうか?ひっきりなしに準備をしているようだが、フランクフルトの定期会員になっている時よりも数が少なくなっているかもしれない。

その主な対象となっているキリル・ペトレンコの指揮の回数は昨年一年間で大体60晩ぐらいで、例年大体同じぐらいのようだ。嘗てピアニストのマウリツィオ・ポルリーニが年間50夜ほどに制限しているとあって、そんなものかと計算したことがあった。要するに一週間に一度ほどの演奏会だ。それに比較すると指揮者は一人自宅で準備できる部分は限られて、オペラ上演となると何倍もの練習時間が必要になる。充分すぎる仕事量だと思った。

我々からするとベルリンで正式就任するまでにそれほどの期間が必要なのかと思ったが、今回キャンセルしたようなアムステルダムやヴィーンなどでの日程を入れると殆んど不可能なのも理解可能となる。つまり、ミュンヘンを退くまではその他の仕事としてはフォア―アールベルク交響楽団とRAIトリノぐらいしか振らないということなのだろう。アメリカどころかイスラエルでも客演で振ることはないのだろう。

来シーズンは、ティケットを確保したものだけで、4晩ほどで、あと7晩以上はありそうで、少し増えるような雰囲気である。その中にペトレンコ指揮の晩が多いので、極東公演を含む全本番数の五分の一ぐらいを体験することになるのだろうか。その他メディアで追っていると大体四分の一ほどの本番を聴くことになる。日本公演はNHKで放送されるのだろうか?



参照:
生の味に合う花崗岩ワイン 2017-06-15 | ワイン
キリル・ペトレンコのキャンセル 2017-06-14 | 雑感
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# by pfaelzerwein | 2017-06-15 23:48 | | Trackback

生の味に合う花崗岩ワイン

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五月に試飲購入した花崗岩のリースリングを開けた。二本目である。グーツヴァインと称する最も容易で尚且つベーシックなワインである。醸造所ではミネラルが出ているとまでは言わないのだが、我々からすればこのライブレ醸造所のそれに充分に花崗岩の特徴を顕著に感じる。

言葉で表すには充分ではないが、ドイツ国内においても一定のリースリング栽培地域で嘗てからあったもので、ここにきてその特徴であるミネラルの抽出が嘗てなく意識されてきたものである。だから地元の人々やその地域の愛飲家にはリースリングの味として、若しくは広くシュヴァルツヴァルト界隈でデュルバッハのワインとして馴染みのあるものなのだ。

比較対象で表現すれば、インゴットの味というか地金ならず地土というような味があって、それが揺ぎ無い味質で、石灰質土壌のリースリングにおけるカルシウム味に通じる恐らく硬水に感じるあの粉っぽいような丸みのようなそれとは対照的な押しの強いものだ。

これに比べるとラインガウの地所のものなどは果実風味があって、やはりどこかスレート土壌のそれにも通じる馴染みやすさがある。また角の立った雑食砂岩のややもすると痩せた感じのリースリングに対して、これは分厚い印象を与えるかもしれないが、酸がその分分厚く押しが強いので、決して鈍重ではない。

また、バーデンはドイツの南に位置して、ライン平野の東側のシュヴァルツヴァルトの斜面からボーデ湖への間に広がっているので、その気象条件から酸が効いていないワイン産地と思われることが多いが、リースリングが本領を発揮する花崗岩の斜面は厳しい斜面で収穫される。要するにリースリンゴ産地デュルバッハの斜面は充分に冷やされて、その酸が楽しめるのである。

そこでどんな食事に合わせたかというと、ちょっと涼しいのでジャガイモを蒸かして、それにレバーのソーセージを付け合わした。添えた芥子や新鮮な野菜が美味いが、何といってもリースリングによくあった。そもそも果実う風味などが薄く、精々藁風味ぐらいなので、この食事の生の味が合うのだ。

さて、今晩のワイン祭りはどうなるか?午後の気温の上がり方は予想よりも穏やかで、幸運ならばもう一晩窓を閉め切って生活が出来る。記録によれば13時から温度は下がり続けていて、最高気温は18時過ぎに出るようだが、どうなるだろう。夕食は豚ではなく子牛とトリュフのミニザウマーゲンを食するつもりで、前日に開けたこの花崗岩リースリングに合わせるつもりだ。

前日は全く何も出ていなかったのが、翌日になってフローラルなパフューム香にミント味とこれはなるほど培養酵母の性質もあるのかも知らないが、お見事だった。ベーシックとは言いながら10ユーロ以上の価格であるから、レープホルツ醸造所のオェコノミラートやロベルト・ヴァイル醸造所その他の同価格帯とすると当然なのかもしれない。



参照:
ドイツを代表する花崗岩のワイン 2017-05-19 | 試飲百景
ワイン祭り初日を終えて 2017-06-11 | 生活
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# by pfaelzerwein | 2017-06-14 22:39 | ワイン | Trackback

キリル・ペトレンコのキャンセル

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指揮者キリル・ペトレンコが久しぶりにコンサートをキャンセルした。アムステルダムのコンセルトヘボーでの三日間の公演だった。そもそもこの公演はピアニストのラドー・ルプーが主役になっていて、2015年のベルリンでの推薦決定前に決まっていた公演だろう。

キャンセル理由は「いつもの健康上の理由」であるが、実際のところは分からない。代役にルーマニアの指揮者を立てているところが若干気になるが、日程的にリハーサルへの前乗り直前の判断だと想像する。

指揮者は歌手などとは異なってそれほどキャンセルすることはないのだが、幻と呼ばれたムラヴィンスキーとか、チェリビダッケとかを彷彿とさせるのが面白い。お陰で、今回もいつものように「家庭交響曲」も余分に勉強させて貰い、この指揮者の譜読みがなければ一生涯ここまでは至らなかったであろう次元まで音楽のお勉強をさせて貰って感謝に堪えないのである。

実際にミュンヘンの音楽監督の日程を見ると、新制作「タンホイザー」の五回目が終わってから一週間経っており、次の指揮公演は7月2日の「影の無い女」のようで、その前に関連性のある「家庭交響曲」で客演するというのは理に適っている。但しもう一つが協奏曲伴奏とは言いながらモーツァルトの二つ目の短調協奏曲K.491で、一週間は別途準備が必要だっただろうか ― ここで言及すのもおこがましいが、このハ短調の協奏曲も読み込むと中々簡単な伴奏では済まない。

「タンホイザー」の演奏指揮を聞いていても可成り全身全霊を傾けている感じは窺われていて ― その間にマーラーの交響曲などの指揮があった ―、更に世界最高の管弦楽団と精一杯の演奏を繰り広げるのは客観的に厳しいようにも感じていたのは事実である。要するにこの指揮者は、他のスター指揮者がするような遣っ付け仕事をしないのが特徴で、そこが魅力であり、それだけに一度一度の公演に強い意志が感じられるのである。

因って、2014年12月のベルリンでのドタキャンをズル休みと呼んだのも、そのキャラクターからして、首の健康上の問題というよりも、その直後の「影の無い女」公演での指揮ぶりからしても、寧ろマーラー六番の準備が充分で無かったというのが個人的な観測である。

この世界最高の交響楽団には2013年にデビューしており、ショスタコーヴィッチ作ピアノ協奏曲と「シェーラザード」を指揮している。後者はyoutubeにベルリンのシュターツカペレとの美しい中継録音がある。今回の公演も勿論客演指揮であるからデビュー公演と比較してどれほどの成功を収めたかは分からなく、少なくとも売券状況からしてもそれほど注目されていなかった。

個人的にも昨年から気になっていたのだが躊躇していて、ワイン祭りの喧騒を逃れるために近々に決断したのだった。しかし「家庭交響曲」に関しては交響楽団のそのアンサムブル上の特性から可成り期待できるものだと分かり、胸をときめかしていたのである。その反面、この管弦楽団のその特性を満遍なく客演指揮で披露するとなるとある意味大変なことだとも思った。それがどうしても聞いておかないといけないと思わせた理由だった。

何代かのベルリンの監督がヴィーンの座付き管弦楽団の指揮を恒例としていたようには、次期監督においてはそうはならず、ヴィーンとの関係は限定的になると予想されるなかで、ベルリンのフィルハーモニカ―の競争相手であるアムステルダムの交響楽団との関係は、芸術・政治的にも注目されたのだった。先週末には、その一方でテューリンゲンでのビュローピアノコンクールの名誉理事になることが伝えられていた。

こうしてキャンセルとなると、夢想してとても残念にも思うが、嘗てのルツェルンでアバド指揮のプログラム変更時とは全く異なり ― あの時の怒り心頭は今からすると自分自身でも驚きだが ―、今回は旅行前に連絡があり、部屋も完全キャンセル可能なので、旅行に出かけていたならば300ユーロ越の消費となったが、これで入場料だけの無駄な出費となった。入場券は誰かが使ってくれない限りただの紙切れとなるが仕方がない ― これもオペラ公演などで高額券の注文を押し止める理由である。それにしても無駄になる美術館前売り券などをまだ購入していなくてよかった。

しかし少なくとも音楽監督としてのミュンヘンのオペラでの公務が最優先であり、その次に同様に何ヵ月もの準備を経て重要視していたのがベルリンとバーデンバーデンでのコンサーツであったのはこれでまた証明されたことになるだろう。恐らく今秋の東京公演に向けても然るべき万全の準備は怠らないだろう。

これで、もし自宅に滞在していてワイン祭りの喧騒に耐えたとしても悶々とした気持ちは湧かなくなる。騒がしければ騒がしいでそれはそれで片づけものが捗るかもしれない。兎に角、気温が予想ほど上がらずに気象が不安定になることを願っている。



参照:
あれこれ存立危機事態 2015-07-14 | 歴史・時事
竹取物語の近代的な読解 2014-12-31 | 文化一般
古の文化の深みと味わい 2014-12-24 | 文化一般
ワイン祭りを避けるついで 2017-06-09 | 生活
ワイン祭り初日を終えて 2017-06-11 | 生活
何もかも高くつく 2017-06-10 | 雑感
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# by pfaelzerwein | 2017-06-13 04:22 | 雑感 | Trackback

座席割に見る娯楽性の高さ

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ワイン祭り第一週を乗り超えた。外気温は明け方も摂氏20度を超えていたようだ。夜中に目が覚めたので、外の静寂を確認してから窓を開け放った。新鮮な空気は感じなかった。案の定、バルコンの外気温を調べると最も気温が下がる筈の放射冷却効果は全くなく、寧ろ7時過ぎに一度ほど気温が下がっていた。曇りと言っても4割ほどだ。それでも直射日光が強く射さないので本日は過ごしやすくなるだろう。

バルコンの計測は高さ80㎝ほどで直射日光は当たらないようになっているが、計測記録を見ると比較的真面な計測が出来ているようで、温度数値は比較対象のものだけでしかないが、観測になっている。シャワーの上の湿度計が示すように35%から30%の範囲で動いており、そこの気温も25度ほどなので、乾燥している分夜間も寝汗を掻くようなことはなかった。

就寝前にハムブルクのエルプフィルハーモニーの座席表などを覗いてみた。幾つか興味ある出し物があったからで、その価格と座席の振り分けを調べてみた。そして理解した。皆が語るような「どの席においても間近に感じられて、聞き耳を立てなくても聞こえ過ぎる音響」の意味をである。なるほど、工夫した立体配置になっているので、指揮台を上下左右前後から覗き込むような、謂わばマイクロフォンを設置したいような場所を散らした感じに客席が配置されている。これならば音が鳴るところに近いところで見聞き出来ることになる。そしてそれらの席は全て最高額の座席として振り分けられている。そのカテゴリーにおいては視覚を含めて可成りフェアーな配置になっている。感覚的に真ん中が良いか、上からが良いかぐらいの差でしかないようだ。これならばベルリンのフィルハーモニーなどよりも好評な筈で、皆が被りつきの気持ちになれる。

しかし、それ以下のカテゴリーでは音響は良いのかもしれないが、視覚的にもその他の名会場と比較して特に優れているとは思えない。格安の座席は天井桟敷で視覚的にもかなり遠く、その高度感からすると音響的にもあまり期待できない。明らかにフランクフルトのアルテオパーの格安券席の方が素晴らしそうである。視覚的にもバーデンバーデンとは比較にならないほど悪く、距離も五倍ほどありそうである。致命的に思える。要するに格安券購入者などは真面な聴衆と認知していないようで、あまりにも軽視していると思った。

エルプフィルハーモニーのあの建物にある高価そうなホテルや施設、ああした文化施設を公共的な建造物とするハンザハムブルクの公共意識を疑う。どうもそのような意識がプログラム構成にも反映しているようで、要するにエンターティメント性が高い。私立のバーデンバーデンの祝祭劇場のパトロン層とハムブルクの富裕層との差が、つまり社会構造の差がそこに表れているようだ。

三十年ほど前に滞在した時にハンザ同盟の商人の町だから雰囲気が大阪に似ていると感じた。その後は空港ぐらいにしか行っていなかったが、今回の一件を観ているとやはり大阪は南ドイツ風だと感じるようになった。正直上のような社会ならば到底住みたいような街ではないなと思った。

2017/06/11 11:24:28 Temperature 27.25C
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2017/06/12 03:04:43 Temperature 25.81C
2017/06/12 03:14:43 Temperature 25.69C
2017/06/12 03:24:43 Temperature 25.69C
2017/06/12 03:34:43 Temperature 25.75C
2017/06/12 03:44:43 Temperature 25.81C
2017/06/12 03:54:43 Temperature 25.81C
2017/06/12 04:04:43 Temperature 25.75C
2017/06/12 04:14:44 Temperature 25.62C
2017/06/12 04:24:44 Temperature 25.44C
2017/06/12 04:34:44 Temperature 25.19C
2017/06/12 04:44:44 Temperature 25.19C
2017/06/12 04:54:44 Temperature 25.19C
2017/06/12 05:04:44 Temperature 25.19C
2017/06/12 05:14:44 Temperature 25.19C
2017/06/12 05:24:45 Temperature 25.00C
2017/06/12 05:34:45 Temperature 24.81C
2017/06/12 05:44:45 Temperature 24.56C
2017/06/12 05:54:45 Temperature 24.25C
2017/06/12 06:04:45 Temperature 24.25C
2017/06/12 06:14:45 Temperature 24.38C
2017/06/12 06:24:46 Temperature 24.56C
2017/06/12 06:34:46 Temperature 24.56C
2017/06/12 06:44:46 Temperature 24.56C
2017/06/12 06:54:46 Temperature 24.75C
2017/06/12 07:04:46 Temperature 24.81C



参照:
なんとか快適に迎えた日曜朝 2017-06-12 | 生活
時間の無駄にならないように 2017-05-09 | 文化一般
ラズベリーのアップグレード 2017-03-13 | テクニック
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# by pfaelzerwein | 2017-06-12 19:28 | アウトドーア・環境 | Trackback

なんとか快適に迎えた日曜朝

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摂氏30度越が予想される日曜日。朝は予想以上に涼しく、森の中も前日よりは陽射しが暑かったが、それほど汗を掻かなかった。後ろからMBXが近づいてくるので道を開けていてもなかなか抜いていかなかった。結局峠まで数十メートルを開けて追走した。Tシャツには自転車クラブのロゴがあったが、全くスポーツ的ではなかった。結局峠で休んでいたのを横目で見て降り始めた。ペースメーカーがいたのでタイムが縮まったかと思ったが20分は切っていなかった。仕方がない。

汗の量で可成り乾いていることが分かった。室内にいると過ごしやすい理由だ。これならば午後も何とか耐えられるかも知れない。昨晩は夜遅くまで人の声が聞こえたが、窓を閉め切れたので、音曲にも就寝はあまり影響されなかった。但し、夕方早くから様々な音が流れていたので、結局こちらのスピーカーと競合する形で騒がしかった。

シュタットカペレ・バートデュルクハイムが演奏している。吹奏楽団で軽音楽のようなものをやっている。この手の音楽や吹奏楽で何といっても苦になるのは管楽器の音程が端から安定しなことで、途中で音が外れるというのではない。田舎臭い音楽の場合は一種の凄みになるのだが、映画音楽とかその手の軽音楽の時には余計に気になって来る。そのそもあの業界は始めから外れていても最後まで綺麗に外れっぱなしで演奏し続けるのが一流ミュージシャンなのだ。なぜか、音合わせをしているのを聞いても、各々が好きなように音合わせしている。

音が鳴っている間はこちらも音出し不可能なのだが、兎に角聞いているだけでも気分が悪くなって来る。なるほど生楽器の音は夜間のロックなどに比較すると耳に優しいのだが、外れ放しの音を聞き続けるのも気分が悪い。焦点の合っていない双眼鏡を覗き続けているような気持になる。大抵は制御が効かなくてか、それとも人より音を通したくて上へ上へと上擦るのではないだろうか。

バルコンの気温を観測するために久しぶりにラズベリーパイに電源を通した。暫く使っていないので計測の手順が分からなくなっていて、自分の書いたBLOGを参照する。.bashrcの#を取って書き直したのだが、なにか以前とは事情が違っているようで、真っ白になってしまった。調べてみると事情が書いてあるが、ログイン時に書き込まれるからなのかもう一つ分からない。間違ったつもりはないのだ。しかし、再度必要なコマンドを書き込むと、自動計測は可能となった。

夕方どこまで気温は上昇するか分からないが、現時点では13時過ぎに一度下がった位であるから、予想ほど暑くはならないように期待している。その程度ならば、零時になるころ静かになって、窓を開けなくても就寝できるかもしれない。さてどうなるか?



参照:
ワイン祭り初日を終えて 2017-06-11 | 生活
春の準備をするこの頃 2017-02-25 | 生活
弁証法的な辛い生活 2016-12-10 | テクニック
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# by pfaelzerwein | 2017-06-11 23:37 | 生活 | Trackback

ワイン祭り初日を終えて

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昨晩、ワイン祭り初日は何とかなった。涼しかったからだ。それに出だしの18時半前には雷雨があった。その後晴れ渡って、本格的な人込みとなり、音楽も騒がしかったが、窓を閉めることが出来たので、零時前には深い眠りについた。朝も気分良く起きれた。空気の涼しい森の中を一走りしてから戻ってくると、ご近所さんが確りした身なりで明るい顔をしていた。九十歳の中半を過ぎているような爺さんであるが、久しぶりに元気そうで、車から出て話しかけるのを待っていた。

「よく眠れました?」と尋ねると、嬉しそうに「驚くほど眠れた」と答えるのだ。そうこう話ししていると、爺さんが私が走る森の中に「山小屋」を持っていることを思い出した。そこで就寝して、「朝飯も自分でやった」と普段はしない健康な生活をしたので身体が確りしてきたようだ。年寄りであるから、反動も怖いが普段のマンネリした生活から一寸でも変わると血圧も上昇するのだろうか。今日の様子や表情を観ていると百歳超えてもおかしくはないと思った。

やはり平均寿命が延びていることをこの爺さんを観ていると感じる。自転車を乗り回していたのは二十年程前であるから、八十歳ぐらいまでは運動能力の点でも問題はなかった。杖を突くようになったのがこの十年で、心臓の不調で救急車を呼んで介護の食事サーヴィスなどを頼むようになったのはこの数年のことである。今回はワイン祭りの喧騒を逃れての山小屋への一時避難であったが、やはり誰も居ないところで行き倒れにでもなったらいけないとの気持ちの張りだろうか。まだ数日は避難するのだから、その間は元気に動くのだろう。問題はそのあと静謐が戻って日常に戻るとどうなるかだろうか。

週初めに中継されたマーラーの五番などを流している。何といってもソロトラムペットが何度も噛んで安定した演奏とはならなかったことが痛い。だからフォアアールベルク交響楽団では谷のスキー場の村出身のフリーランサーのゲスト奏者を招聘していた。ミュンヘンでは度重ねて16分音符の短い変化記号で噛んで、持ち返すことなく葬送行進曲全体がガタガタになったが、そこではトラムペットが葬送行進曲全体を支えていた。その最初の三連符の運命の動機から楽譜通りにアチェランド気味にアウフタクトとしているのに比較して、ミュンヘンでは充分に刻まれていないだけでなく充分に軍楽隊風になっていない。第一トラムペット奏者が初日にも上手く吹けていなかったので辻褄を合わせたのかもしれないが、結局噛んでしまったようだ。座付き管弦楽団の公務というものが連夜の公演の歌手の危なっかしい歌に合わせるのが仕事ならば、こうした難しい要求に ― この場合は強拍16分音符を正しく刻んで弱拍のアクセントの付いた複付点四分音部へと下降する ― 正しく応えるのは厳しく、代表的なヴィーンのそれなどもへたったリズムで上手い誤魔化し方を伝統にしているに他ならない。

そのようなことを考えながら昨年の欧州演奏旅行の頂点であった「家庭交響曲」の演奏を振り返ると、一部にはアンコールの「マイスタージンガー」序曲で本領発揮とか、「最晩年の書法とは異なる」とかへんてこな評論家の文章が軒並みだったが、今回初めてじっくりこの曲を研究すると同様の「英雄の生涯」以上に興味深い。特に管弦楽のアンサムブルが問われているようで、この曲を以ってルツェルンやベルリン客演で音楽監督キリル・ペトレンコは座付き管弦楽団との成果を問うた訳で、将来的な教育的な面も含めての選曲であったことを理解した。作曲家自作指揮でヴィーンの座付き管弦楽団の録音が存在するといううことで、またその他にフルトヴェングラー指揮、YOUTUBEにはサヴァリッシュ指揮フィラデルフィアなどがある。

作曲家の自作自演も、フルトヴェングラー指揮のライヴも1944年のものらしいが、後者の録音は聞いたことが無くてこれほどまでに重要な録音を聞き落としていたと知って驚いた。前者は上記の場合と同じでやはりこの曲は交響楽団が演奏しないと駄目だと思ったが、あの時期でもこれ程に充実した演奏をしている後者の演奏は驚愕でしかない。恐らく、現存するこの曲の録音で最も重要なものではないだろうか。楽譜に忠実にそれ以上に譜読みをしていて、それは後年のカラヤン指揮のものと比較すれば一目瞭然だ。フルトヴェングラー指揮のリヒャルト・シュトラウス録音になかったゆえに、カラヤンが「英雄の生涯」で成功できたともいえよう。



参照:
ワイン祭りを避けるついで 2017-06-09 | 生活
入場者二万五千人、占有率93% 2017-04-21 | 文化一般
苦み走るようでなければ 2017-02-13 | ワイン
九月の四つの最後の響き 2016-09-23 | 音
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# by pfaelzerwein | 2017-06-11 01:57 | 生活 | Trackback

何もかも高くつく

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夜中中タブレットでBBC4が鳴り続けていた。総選挙開票番組を聞いているうちに眠り込んでしまったからだ。それでもタブレットの充電池が八割以上残っているのは見事である。メードインチャイナも素晴らしい。投票締め切り直後の聞き取り調査結果で「カタストルフ」との話しだったが、予想以上にラバーが伸びていた。今後も経済に破綻をきたすようなことがあればその労働党内でもEU待望論が噴き出してくるのかもしれない。要は、ブリクジットで生活や治安が社会が安定するというようなことはないということだ。

スコットランドの政党が大きな敗北をしたのは、多くのスコットランド人が連邦に留まりたいということの意思を示したのだろう。スコットランドが独立してEUに独自加入してもそれほど大きな立場を示せることはないのは確かだろう。その一方でウェールズの左派政党が力をつけて来ているようだ。

緑の党が議席を持っていたのは忘れていたがブライトンで強い支持を受けているようで、余程地元での地道な活動が大きな実を結んでいるのだろう。同地は訪れたことはないが風光明媚な保養地であると認識している。

折からのバーゲンセールの季節なので何よりもポンドの為替相場が気になる。現在1.138とまだまだ底値からすると高い。それでも議会が始まって組閣して安定するまで、まだまだハングパラメント状態が続けば買い時となる。早くセールのお知らせが来ないだろうか?確かパリが終わってウィンブルトンのテニスが始まる前にセールが始まる。今年も最終週ぐらいからだろうか。

急な旅行の計画なので宿泊も途上の手ごろな場所で安く見つけた。国境手前のブンデスリーガ―「シャルク」で有名な街で、39ユーロで予約しておいた。朝食は無いがそこからはアムステルダム市内には二時間ほどなので朝ゆっくりして、昼飯を現地で取ることも可能だ。勿論前日宿泊時の夕飯は調べておいた。テラスで食事出来るようなギリシャ料理になりそうだ。先日ナーヘに出かけた時も友人と食事をするためにネットで下調べして行った。あの周辺は外食が限られるようだがバートミュンターで川沿いの庭で涼んだ。国際都市の真ん中で真面なものを食そうと思うと高価になるが一食だけなら仕方ないだろう。お昼からやっているところに行くか、夕方からやっているところに行くかはまだ分からないが候補の店は挙がった。美術館は夕方までしか開いていないようなので、先ずは美術館かとも思う。

入場料17ユーロの帝国美術館の内容を観てみると、幾つかのルーカス・ファンライデンの作品も特別展示されているようで、マリア・ジブリア・メリアンのスケッチなどもあるようで、四時間ぐらいは見ておかないとざっと一通り目を通せないかもしれない。逆算すると13時に入場、ホテルを10時に出発、車中で何かを摘み乍ら駐車場まで一走りといったところか。しかし半日車を駐車しておくと、二割五分割引券を入れても、マックス料金50ユーロを超えてしまう。路上駐車ならば24ユーロということなのでこれも考えてみよう。これがミュンヘンならば地下でも30ユーロとならない。兎に角、何もかもが高い。



参照:
ワイン祭りを避けるついで 2017-06-09 | 生活
英国離脱後の構造脱却 2016-06-20 | 歴史・時事
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# by pfaelzerwein | 2017-06-09 22:57 | 雑感 | Trackback

ワイン祭りを避けるついで

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ご近所さんと立ち話した。パン屋から沢沿いを走って帰って来た時のことだ。「落ち着かない時期になったね」と話しかけると、土曜日から旅行に出かけるという。その夫婦は確か毎年のようにそうしていたことを思い出した。私の部屋とは違って、お祭り会場に近く、二階三階しかないので更に酷いようだ。人込みや音楽だけでなくて、冷却ファンの音などが堪らないようで、それならば完全に十日程以上同じような状況が続くことになる。窓を開けては眠れないであろう。

ここ暫くは外気温は低めに安定していて陽射しを避けると気持ちよいが、摂氏18度でも日差しを浴びて走ると大汗を掻いた。少々苦しい。しかし夜中は夏の寝間着では寒いほどだったが気持ちよかった。それでも少し夜更かししてしまった。

それは来週家を空けることにして、小旅行の予定を考えていて興奮したのか、現地周辺を調べていて遅くなった。アムステルダムに一泊で出かけることにした。理由はなんでもない、今回のワイン祭りは、金曜日の夜から日曜日の夜まで三夜一日、金曜日の夜に集中豪雨でもない限り騒がしく、週明けには水曜日から祝日を挟んで金曜日まで二夜一日は可成り大変なことになり、最終週末の金曜日から日曜日まで二夜一日となると、七夜三日は通常の生活が叶わなくなる。

ご近所さんのように一週間空けてしまえば、金曜日の夜だけでそれほどではなく、最終週の一夜一日ぐらいは我慢できる。そこでせめて二夜一日位を家を空けることでなんとか折り合いをつけようと思った。それでも五夜二日は我慢しなければいけない。二日間は音楽の騒音などで自宅では殆んど音が鳴らせない。夜はせめて窓を締めても汗を掻かない夜ぐらいの気温になって欲しい。

アムステルダムには仕事で一度オークラかどこかのホテルに宿泊して、翌日先方の人達と郊外の波止場にあるフィッシュレストランに行ったぐらいで、市内も全くと言っていい程知らない、だから今回は少なくとも少しはサイトシーイングをしたいと思う。しかし調べてみると車で乗り着けてというのはどこの大都市でも同じだがあまり合理的ではなく、運転に神経を使いたくないと思った。そこで手短な観光対象として、2013年に整備が終わって女王の公の最後の仕事となった美術館地区を観てこようかと思っている。

そこの美術館では、有名なゴッホ美術館のほか帝国美術館のレムブラントの展示が欠かせないようだ。前者は時刻の定まった前売りを購入しておかないと行列らしく、後者も17ユーロと入場券がとても高い。八割方が外国人観光客の入場とあって、取り過ぎの感じがあるが、美術館の下に駐車しておいてどちらにもいかない訳にはいかないので、少なくとも一つは訪問しようかと思う。

旅行自体は昨年から考えていたのだが、ついでが見つからずに決心しかねていた。兎に角、遠い上に ― 片道走行距離490㎞所要約五時間 ―、ほぼ同距離にある毎夏何回も日帰りしたザルツブルクと比較して、土地勘があまりなく目的地が大都市であるので億劫だった。しかし今年のワイン祭りの連続日程は、睡眠妨害を続けられる日数として余りにも多いので決心した。自宅に籠もって悶々として、出かければよかったなどと後悔しそうだったからである。このラマダンの時期には人の集まるような場所には本当は行きたくないのだが、まあ仕方がない。



参照:
ワイン祭りを避けるついで 006-11-15 | マスメディア批評
防振というオカルト分析 2016-01-07 | 雑感
どんなゴムを使っていても 2013-11-15 | マスメディア批評
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# by pfaelzerwein | 2017-06-08 19:53 | 生活 | Trackback

生中継の録音マスターを保存

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AUDACITYで生中継を録音した。前回はタイマー設定録音だったので細かな設定は分からなかった。今回は出来る限りHiFiを心掛けた。そのために調べていると、この手のソフトウエアーつまりPCのオーディオカードから直に録音するソフトが最近のPCでは使えなくなっているということが書いてあった。理由はソニーを中心としてメーカーに圧力を掛けてということだが、実際に2015年以降のLENOVOなどでは使えないらしい。妥協策としてAUDACITYではWASAPI機構をつけてスピーカー直前から録音するようになっているらしい。だから以前のものと比較するとミキサーを一つ経由していることになるのだろう。

今回も故に直接入力で24Bit4800kHzで録音してみた。今まで使っていたドイツ製のソフトと異なるのはなによりもマルティトラックシステムなのでステレオの分離が優れていることだろうか。これは耳で聞いても、あのミュンヘンの大劇場の響きや広がりが感じられるようになっている。全ての効果機能を外して録音したので、リミッターが全く入らずにクリップが心配だったが一曲目は―2dbほどで留まっていたようで、SN比からすると可成りのダイナミックレンジが確保されている。劇場の曳き回しのアナログマイクのケーブルノイズがよく分かる。

その他様々な設定があるので使いこなさないと確信が持てないことがあるが、優れているのは録音したそのプロジェクトごと保存しておくと録音マスターとしておけるので、汎用の16BitWAVで保存するのか32BitWAVで保存するのかなどをあまり考慮しないでも済む。必要な部分だけを編集しても音質の減衰無しに使える。

問題はネットにおける中継の音質なのだが、少なくとも生中継をこうして吟味した限りは、通常のCD以上の音質は確保されているので、24Bit4800kHzで過不足ないと思われる。それに関連するが、このソフトで録音すると音色感も優れていて、今までミュンヘンの劇場からの中継で感じていた艶消し感が無くて美しい響きが堪能できる。

この録音の出来具合から今後はこのソフトをメインの録音ソフトとして使っていっても間違いないと思った。更にタイマー録音で可能性が広がる。動画ストリームも、別の無料ソフトで高画質高音質での録画も可能なので、全く問題ない。なるほどソニーなどがチョッカイを出してくるのも頷ける。

今後はPC購入時にはそうした制限の無い機種を厳選することと、LINUXでAUDACITYを使いこなすようにすると、将来的にもこの方法で当分は事足りるのではないだろうか。それにしても嘗てのエアーチェックの時との違いは甚だしい。当時は当時でFMの中継を磁気テープなどに録音したが、何といってもコピーする度にサーノイズが増えて、回転も不安定になるとHiFiの対象には全くならなかった。それが今はWiFiに接続された安物のノートブックと無料のソフトウェア―で容易にハイレゾリューション録音や高品質録画が出来てしまうようになっている。この機に及んで何とかレコーダーという類の商品を購入する人は限られてきていると思われる。

二十年程前まではDAT録音機でも家庭用にはコピー防止を入れていたが、今はそれどころの質ではないコピーが可能になっていて、今昔を感じる。上のソフトを使用すれば音楽の編集も手間さえ掛ければ可成りの程度まで可能なので、違法な海賊盤を制作しようと思えば容易い事だ。やはりメディア業界は従来のビジネスモデルが崩壊してしまったことを認めるべきだろう。勿論無料のソフトでネットのCMなどは綺麗に抑え込んで見ないでも済むようになっている。要するにネットのビジネスモデルも怪しい。



参照:
二週間の予定を何とかこなして 2017-05-29 | 生活
お目当ての録音をDL 2015-11-17 | テクニック
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# by pfaelzerwein | 2017-06-07 20:24 | テクニック | Trackback

自身もその中の一人でしかない

またまたワイン祭りの週となる。今週は金曜日には雷雨が予想されているが、土曜、日曜と天気が良くなって気温も上がりそうである。折角涼しくなったのだが、暑くなると窓を閉め切っての室内での生活も就寝も厳しくなる。毎年二週間の一週末は天気が良くて賑わう。来週末の予報は雨勝ちそうで気温もあまり上がらないようだが、この週初めのように肌寒くはない。せめて豪雨を願うしかない。その前の祝日の前夜辺りも賑わいそうだ。少なくとも一週末は完全に駄目になって欲しい。最終日日曜日は片付けが始めるので問題ないが、最悪五夜ぐらいは眠れぬ夜となる。

一週末ぐらいならばどこかに泊まりに行くのだが、五月に動いたので、毎年のことやはり六月には動きにくい。今の住居に住んでいる限りは避けられない騒音被害で、ここに住むことにおいて最も不利益なことでしかない。屋台などが準備され出して静かさが薄れて、何となくざわざわとした感じになって来ている。

ミュンヘンの歌劇場を舞台にしたドキュメンタリ―映画「ガンツ・グローセオパー!」が上映されているようだ。今更スター歌手陣や座付き管弦楽団員へのインタヴューなどを大画面で観ても、バレー団の練習風景を観ても感動する人はいないと思う。勿論舞台裏が撮影されているのだが、それによって感動する人はやはりオペラファンという希少な人々たちだけではないだろうか ― 勿論音楽劇場愛好者はコンサートゴアーズ層よりも幅が広いと思われる。

我々が興味深いのは、現音楽監督キリル・ペトレンコの登場場面であるが、どうも昨年の「マイスタージンガー」での管弦楽の練習風景のようである。それほど興味深いようなものではなさそうだが、いそいそと練習室に入って来る姿は舞台上のそれとはやはり違う ― アバドもイタリアのその辺りのおっさんのようだと言われていたが、この天才指揮者はそれ以上に全くそれを感じさせない舞台裏の職人のようにしか思えない。インタヴューを受けない現監督に代わって登場するのは、確執のあった前監督ケントナガノではなしに、前々監督のズビン・メータとなると一体2014年以降表彰されているこの歌劇場のなにを記録しようとしているのか分からない。

そもそも歌劇場の舞台裏などとても埃臭い世界であって、少なくとも劇場に腰を下ろしてその娯楽の時の愉悦に浸ろうとする人々には全く関心の対象ともならないと思う。実際にこの映画が上映されるのはミュンヘンを中心としたバイエルン州の各地と幾つかの都市だけであるようだ。

20時から生中継のあるバイエルン放送局の夕方の番組で、イゴール・レヴィットのインタヴューが流れていた。最も面白いと思うのは、ピアニスト自分自身も会場の観客と同じようにその日の音楽を聴く一人でしかなく、他の人々と違うのは舞台に出て来てキーを押すだけのことだというのだ。なるほどそこまでの客観性が保たれるとすれば、共演する管弦楽の音を聞いてからというのははったりではないということになる。



参照:
時間と共に熟成するとは? 2017-04-24 | 文化一般
備えあれば憂いなしの気持ち 2017-06-01 | 生活
ヨハネの日のそわそわ感 2016-05-11 | 音
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# by pfaelzerwein | 2017-06-06 23:42 | 生活 | Trackback

聖霊降臨祭二日目の祝日

久しぶりに頂上往復してきた。前日降雨のために走れなくて、祝日でパン屋が開いていないのでそれしかなかった。前日からジャガイモでソーセージサラダを食したり準備していた。目覚めはよかったが、ベットの中で腰の張りなどを考えると億劫になってしまう。それでも七時を過ぎても陽射しがそれほど強くなく、トイレに立ったついでに歯を磨くと気持ちが定まった。

調子は、一時よりも上がり気味と言っても、とっても記録を狙えるような状態ではないので、ゆっくりと駆け上がることにする。流石に天気が良いので駐車場に三台も車が停まっていただけではなくて、向こう側にはおばさんが歩いていくのが見えた。皆朝早くから達者だと思った。じっくり時間を掛けて柔軟してから走り出すが、先ほどのおばさんが中々捕まらない。結局急坂の最後のところで視覚に入って来て、おばさんは崖の方に見に行ったかと思ったら帰って来た。挨拶がてらに崖の下の騒がしいのでカエルでしょと話しかけた。

おばさんに中々追いつかなかったらどうしようかと思っていたが、やはりそこからも結構辛く、第一の合流点の手前で小屋の車を先越させるときも辛かった。我慢我慢で頂上まで到達すると、ハイキングの催し物でもあるのだろう机などを用意していた。急いで降るがそれほどスピードも出ない。久しぶりに一時間の時間を所要した。下りには誰にも会わなかったのでそれほどの人出でもなかったことになる。

チェコの指揮者イェジ・べローラヴェック死去の話題がネットで速報された。そもそも名指揮者選などに興味が無いので名前しか知らない指揮者だった。それでも昨年今年になって急にその名前が注目されるようになったのは、新聞等で「チェコのフィルハーモニカ―を再び世界ランクに」という見出しからだった。その管弦楽団に関してはコシュラー指揮で位しか聞いていないが、明らかにローカルな管弦楽団だったので、その後に玄人筋から世界クラスという声が出てもいつも同意し難かったのである。どの時点まで世界ランクでいたかは分からないのだが、そのような指揮者との演奏ならば聞いてみたいと思っていた ― ラインガウに客演の予定だったらしい。

NHKホールでの「我が祖国」などの映像を観るとなるほど一流の指揮者であることは直に分かり、これならばその管弦楽団が世界クラスになり得ることは分かった。バムベルク交響楽団やその程度はその弦の歴史からしても簡単に超えられる筈で、もう一つ上のクラスになる可能性もあったのかもしれない。スェーデンに居るチェリビダッケからお呼びが掛かってアシスタントを務めて、その後も、ミュンヘンに呼ばれていたというから高い才能もあったのであろうが、指揮ぶりやその譜読みの正確さなども感じさせる。

もともと鉄のカーテンの向こう側で名門の監督をしていて、壁が開いたことでドイツ人指揮者ゲルト・アルブレヒトが呼ばれ、自身は追い出されたということで、カラヤンコンクールの優勝者かどうか知らないが、指揮ぶりを見れば明らかに格下の指揮者にポストを奪われたことになって悲嘆を味わったというのはよく分かる ― その後のドイツ人指揮者との騒動も今からするとまことに馬鹿々々しい。

先日録音したスクロヴァチェスキー指揮ミュンヘンの放送交響楽団ブルックナー交響曲二番も予想以上に面白いが、ロシアのサイトで拾ってきたミュンヘンの座付き管弦楽団のスクリャビン交響曲3番c-Moll op.43の演奏も素晴らしかった。2014年4月のペトレンコ指揮でのアカデミーコンツェルトのものである。

火曜日のラフマニノフのラプソディーとマーラーの交響曲をお勉強しようと思うが、アバド指揮プレトニョフピアノの動画を見ると、前者の曲が記憶以上に興味深い曲であることが分かる。このプログラムともう一つのプログラムが今秋日本で演奏されるが、二日ぐらいで殆んど売れてしまっていてNHKの大ホールの座席が数十枚も残っていないので、やはり関心が高いのは分かった。何か合唱団が早めに帰国するようで変更になったとあるので、当初はヴァークナーの「神々の黄昏」の合唱などが入っていたのだろうか?しかし合唱に関しては明らかに「タンホイザー」に尽きる。

そのタンホイザーも四日目の日曜日の公演にはカメラも入っていたようで、ネットの雰囲気からするとテムポが定まり完成度が高まってきて尻上がりに良くなっているようだ。七月のフェスト中継は独仏両国で可成りの文化イヴェントになるのではないかと思う。



参照:
圧倒的なフィナーレの合唱 2017-06-05 | 音
異次元の大ヴィーナス像 2017-05-22 | 文化一般
精霊降臨のハイビット処理 2016-05-20 | 暦
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# by pfaelzerwein | 2017-06-05 19:01 | | Trackback

圧倒的なフィナーレの合唱

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承前)新制作「タンホイザー」初日第二幕の録音を一部確かめた。最後のフィナーレも大分異なっていた。件の一小節の効果は絶大で、初日には充分にアチェランドが掛かっていなかった。理由はテムポ設定にもあるようだが、それは二幕全体を聴き直して調べてみよう。最後の改訂版の激しい後奏が活きるのは勿論のこと偶然ではない。

それでも第三幕を聞き直してみると明らかにテムポ設定が充分に適切でなかったことが確認出来る。批評にあったようなゲルハーエルが歌う「夕星の歌」の遅過ぎるテムポ設定は寧ろまだ早いぐらいで、問題は全体のメリハリが充分でなかったことかもしれない。

バイエルン放送第二のローカルラディオ放送枠では、珍しく指揮への批判がある。恐らく「ティートスの寛容」以来の現音楽監督への批判であろう。それによると「街中安全走行」で所々疲れたようなテムポだと、ある意味貴重な批判となっている。このペーター・ユングブルートという人は知らないが、批判するのは素晴らしく、ネットでも一部にみられる批判を適格に代弁している ― 但しそこで流されている中継からのカットが若干意図を感じさせる。そもそも昨年の「マイスタージンガー」でも、初日には上手くいっていないのはいつものことなのだが、なぜか今回はその糊代を考慮しない感想があるのはなぜなのか?

演出に関しての言及でも、シュリンゲンジーフ演出「パルシファル」がエポックメーキングとされているので驚かざるを得ないが、今回のカステルッチ演出が自動洗車機のような人の動きにしかなっていないというのはこれも共通した批判点かも知れない。そもそも異次元青年のようなタンホイザーのこちら側での接触が限られるとなると、どうしてもそのような感じになるのかもしれない。

私見からすると、アニア・ハルテロスの歌唱にもいつものように不満があるが、それ以外の点では初日以降大分改善されているのを確認した。要はメトロ―ノーム数値に準拠した正しい律動を刻んでおけば本当は正しい音楽が奏でられる筈なのだが、リズムよりもアーティキュレーションを重視するばかりに間延びしてしまうと充分な息継ぎも出来ないということになるのだろうか。

それでもこの初日の劇場の反応を聞き返すと第一幕終了時の喝采が二日目よりも大きく、テムポが早めに推移したのではないかなと感じたが、七月の最後の公演を観てみないと確信は持てない。感想などでも「この世のものとは思えない音色」とかがあったので、ある意味初日には間延びの傾向があって、メリハリが充分でなかったようだ ― なにか「キリル・ペトレンコが充分に温まっていないようだ」という感想もサイトにあった。だからこそ余計に二日目の最後の最後までの喝采の実情を本人も自らの眼で確認したかった想いがあったのだ。

フォークトの歌唱も初日は不安定だったが、パンクラトーヴァの歌唱はこの役としては慣れが無いだけで適格に熟しており、ゲルハーエルの歌唱があまりに作為的というのはやはり当たらないだろう。なるほどラディオで最初に聞いた時には違和感があったが、「フィッシャーディースカウよりも自然なオペラ歌唱」と批評されているのは事実である。合唱は初日よりも更に良くなってきている。

演出については最終的には中継動画を観なければ結論めいたことは言えないのだが、最初の射的の場面で700本ほどの矢が射貫かれたようだが、舞台上に跳ね返って落ちていたのはわずか一本だけだった。バレーリーナが半裸で弓を打つ練習をしなければいけないなど考えても見なかったが見事な成果である。

会場でしか気が付かないのは舞台上のバンドの音響効果で、これはドルビィサラウンドシステムならば若干異なるように響くのかもしれない。もう一つ最後のフィナーレの合唱の悠々としたテムポも二日目には決まっていたので、その効果は圧倒的だった。(続く)



参照:
備えあれば憂いなしの気持ち 2017-06-01 | 生活
楽匠の心残りから救済されたか 2017-05-23 | 音
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# by pfaelzerwein | 2017-06-05 01:53 | | Trackback

車の事故に二日続けて遭遇する

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二日続けて車の事故に遭遇した。最初は帰宅途中のバイパス道路でのことだった。前走車に続いては走っていると、左側の対向車線御向こう側に二匹のバムビが現れた。その辺りを小動物が渡るのは見たことがあるが、大きなものは初めてなので驚いていると ― バイパス自体が出来てからは年月が経っているが、拡張工事は今始まったばかりだ ―、向こうの番いの二頭も異常に興奮していた。思いがけないところに出てしまったという感じだろうか。諦めて戻るのかと思っていたら、動物はそのようなことはしないようだ。車が走っているのに渡り始めて、避けて通るかと思ったら、前の車の前方のどこかに当たった。あれよあれよといううちに宙高く数メートル上に跳ね飛ばされて、肩から地面に叩きつけられたかと思うと、驚いて寄り添うオスと一緒に反対側への逃げて行った。

後続車として一部始終を見ていたので、前の車がブレーキも踏まず、衝突後も停止しなかったことが不思議に思った。数百メートル先の先の次の降り口のラムぺの手前で停止した運転席を見るとおばさんで、別に助けや証言を求める様子はなかったのでそのまま通過した。車は恐らく傷んだので保険申請しなければいけないだろうが、衝突前から見えてはいなかったのだろうか?そうすると、当たってからも暫く走り続けたのを見ると、何が起こったか把握出来なかったのかもしれない。兎に角、あのバムビの雌は条件反射的に逃げて行ったが、内部出血で恐らく死んだと思われる。

幸い人間でなかったからよかったが、人間の跳ねられるときも全く同じようになることが分かった。あれだけの大きな体が宙高く飛ばされるのには驚き、その着地地点も車線から離れていた。全く持ってニュートン物理学の世界だった。ぶつかる瞬間は後ろからは見えなかったが、ゴルフ程度の小さな乗用車のボンネットの上に辺りことはないので、前方の外側に当たったと思う。だから逃れたかと思ったのだが、そこに当たりボンネットに乗り上げられる感じで上方へ飛ばされたのだろう。車の形状はそのように作られているのだ。車の時速は精々80キロメートルぐらいだが、車重一トンとしてもその慣性力はかなり大きい。100㎏程度の動物が高く飛ばされるには充分である。数メートルの落下ぐらいでは死なないかもしれないが、それだけのダメージを双方の物体が受けているということである。

パン屋に行って、斜めに停めてある車が出ていくのを待っていると、前方から車がやってきて、その空いたスペースに入ろうとしたかに見えた。だから通常ならばそのままバックするところを待って、やり過ごそうとしていると、案の定その車が前から後ろのスペースの潜り込んできた。そして衝撃が走った。左後ろの角に当てられたのだ。それも停止することなく入ったので、先方の車の右のドアの横を30㎝ほど掘っていた。こちらは左後ろのバムパーを傷つけられた。

降りてきた親仁と挨拶して、「何年乗ってる」とか、「バックしてなかったか」とか言い出すから、否定しながら「過剰に修理するつもりはない」と言っておいた。実際「かなり大きな衝撃」のは事実で傷だけで済んだのは明らかに先方がおかしなことをしたからで、こちらがバックしていたら向こうの傷もドアが曲がるぐらいになっていただろう。

帰宅してから、掃除するとやはり塗装が落ちていたので、さびが浮かび始めた車であるが、連休明けに支店に持ち込んで、塗装代の見積もりだけ出させようかと思う。一部だけの塗装で済む筈だから大したことは無いだろう。

前回は同じ場所でユダヤ人の親仁の車にバックで突っ込んで280ユーロほどの請求を払わされた。今回は立場が逆であるが、まあユダヤ人親仁のように嬉々として修理見積もりを出させる気もしないのは事実だ。精々見積もりを早めに出しておいて請求を確保しておくことが重要だと思うぐらいである。実際に、駐車場で擦られたりと直したいところはありのも事実で、ブレーキ交換時に簡単に金を掛けずに修理しておくところは修理したいと思うぐらいである。次の新車を購入するまでは綺麗に乗りたいと思うからである。



参照:
天候不順な中を往復 2016-06-02 | 生活
経済的、時間的節約の時 2015-10-19 | 生活
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# by pfaelzerwein | 2017-06-03 19:50 | 生活 | Trackback

夏の夜の街中の熱い抱擁

突然の来訪だった。下から私のファーストネームを呼ぶ声が掛かって直ぐに誰の声か分かった。会うのは二十五年ぶりぐらいである。そのあとも時々電話が掛かってきていたが、人の嫁さんと会っても仕方がないのでご無沙汰だった。親密に付き合っていた期間も短いのだが、先日マインツを通った時に、どうしても夏のマインツの夜の街中の熱い抱擁を思い起してしまった。それも可成り感覚的な記憶だったので驚いてしまったのだ。

その後彼女を見たのは大統領官邸からのTV中継で、迎え入れていたのは恐らく先ごろ亡くなったヘルツォーク大統領だと思ったが、在独大使の謁見式風景だった。それが視覚的には最後だった。久しぶりに顔を見て、抱き合うと想定よりも小柄に感じた。そうだったのだと感じた。それでも歳を重ねた割には昔の感じはあまり変わらなかった。そしてなるほどこうした雰囲気に惚れたのだなと思い、それはそれで納得した。

つまり若い時の感覚で惚れたからと言っても結局は見ているところは見ていて、必ずしも自己の許容範囲が広かったわけでもなく、狭かったわけでもないことを悟るのだ。するとその後のチョッカイを掛けた女性陣を思い出してもそれはそれで彼女のようなタイプはいなかった訳で、下手をすると若い子に近づこうとするばかりにあまりに窓口を広げ過ぎているのではないかとも反省した。まあ、こちらも包容力は大きくなっていることも確かであるが、年嵩を重ねてもあの時に魅力に感じていたものは変わらないのを感じた。

要するにやはり彼女は、その辺りのおばさんとはやはり違っていて ― 同行の二人のおばさんとも ―、あの当時のキャリアー女性の雰囲気は和らいでいるものの芯があってやはり普通の高学歴女性とはまた違っていたのであり、女性外交官的な雰囲気が魅力だ。彼女の父親は海軍の将校であったと語っていたことは今になると素直に認識可能なのである。

昨年は国の方へ暫く帰っていたようで少し日焼けしていたが健康そうだった。電話で身辺のことなどを話したときは、適当な女が居たら行ってしまえと発破を掛けられたことがあったのを思い出すが、なるほどよくこちらのことをよく見ているなと思うと同時に、なかなかそう簡単に行きませんよと反論しなければいけないと感じたのだった。

これで、倦怠期を行って帰って来ているような、恐らく海外出張中の外交官夫婦のカンフル注射のような、お役目は果たせたのだろうか? ― なにか、古臭いがエマニエル夫人の情事のようだが。



参照:
取り付く島もない女性の様 2017-03-10 | ワイン
ヴァレンタインの朝の夢 2017-02-16 | 女
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# by pfaelzerwein | 2017-06-02 16:07 | | Trackback

鮒ずしには白ワインが最高

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先達て鮒寿しを持ってきて貰った。大津の老舗から取り寄せたものだ。送料込みで僅か一匹で4000円もした。昔は樽漬けのようなものしか知らなかったが、スライスして麹に包んであって真空包装してある。そもそも昨年もクサヤを持ってきて貰ったように熟れものに関心が出てきたからだ。一つには不味い世界的に有名になった現在の寿司に飽き飽きしたからで、本物の寿司が欲しくなったからである。

昔貰いものとして冷蔵庫にあったそれを子供が好む筈がなく、今こうして食すると子供にはもったいないと思った。チーズでもなんでも同じだが、ある程度味が分かって来ると熟れものに走るようになるのは世界共通しているようだ。チーズでも青二才にはあまり熟れていないものしか好まない。

いざ開いてみると恐れたような異臭は無く、その乳酸もザウワークラウトよりも遥かに穏やかだ。つまんでみて感じるのは子持ちの鮒であっても思った以上に身が引き締まって硬いことである。これでは歯が確りしていないと到底食せない。だから食する年齢層が限られる。関西では、鮒ずし云々宣うようなのは爺と決まっていたが、まさか彼らが健康な歯を持っていたとは思えないので、燗に浸けてハグハグして噛んでいたのだろうか?所謂働き盛りの男向きだろうか。お茶漬けにしても汁に入れても良いようだが、価格が価格だけに勿体ない。

価格のこともあるので、いつもとはいかないが一年に一度ぐらいは食してみたいものである。製造者やその方法、原材料、大きさと価格などをもう少し調べてみて、更にお得で美味いものは見つからないか探してみたい。ワインやチーズと同じでこれだけでも充分に楽しめるのだが更に違いが分かるようになると面白いだろう。身の締まり具合も原料や製造法にもよるのだろう。

もう一つ秋田から持ってきて貰ったものはネットで調べたちょろぎという名産品である。調べてみると球根のようで、そういえば御節であったような気がする。しかしこうして漬物として食するのは初めてだった。鮒ずしもちょろぎも中国から渡って来たというのは分かっても、そして鮒ずしが近江で定着したのは分かっても、なぜちょろぎが秋田で定着しているのだろう。お味の方は紫蘇漬けの方はかりこりとして歯もろさを楽しめた。

食文化となるとやはり昨年のクサヤも合わせて、関西の方が遥かに程度が高いと思うが、こうした山のものとか材料によっては東北のものも嬉しい。勿論ガッコも持ってきて貰ったのだが、こちらの方も恐らく元々は囲炉裏の上で燻されたのだろう、欧州では極一般的な燻製と漬物が合わさったものとしてその独自の地域文化を感じさせて、只の観光用名産に思わせないところが嬉しい。

神戸のイカナゴのくぎ煮にしても家庭ごとのレシピーがあるというから、そもそもそうした名産ではないのだが、懐かしい人には懐かしいというようなものなのだろう。醤油で煮つけてあるので、勿論近江の鮒ずしにはその文化程度は到底かなわない。そしてリースリングに合うのも鮒ずしだ。

今回はレープホルツ醸造所のオェコノミラートとフォンジムメルン醸造所のバイケンに合わせてみたが全く問題が無かった。更に上手く合わせることも可能だろうが、少なくともビールのおつまみのような安物の味ではないので高級なワインが合う。吟醸酒も良いのだろうが、リースリングでもこれだけ合うのだから、考えられないほど合う白ワインが見つかる筈だ。因みに納豆は美味いのだが、リースリングの酸に反応するので合わせるのは難しい。

こうした鮒ずしを試すと、最初から想定していたようにもはやどのような新鮮なネタであっても江戸前などは如何に野卑でつまらない食事だということが実感できるだろう ― あんなものは船縁で捌いて塩水で濯いだものを口に入れるに等しい。正直醤油を浸けなければ下痢するような生ものなどには、その食文化程度から、うんざりするようになっている。



参照:
モンサント買収の意味 2016-05-26 | アウトドーア・環境
MACアドレスの安全策 2016-05-25 | テクニック
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# by pfaelzerwein | 2017-06-01 22:24 | 料理 | Trackback

備えあれば憂いなしの気持ち

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再びオペラ「タンホイザー」の版について書く。ミュンヘンの新制作のプログラムに新たな情報があったからである。なによりも重要なのは、どうもパリでの1861年初演では序曲が演奏されて、改めてバレーの幕が開いたようであるということだ。つまり先日言及したモンテカルロでの上演が1861年版ということになる。それ以外のパリ版と称される楽譜はその後の「編曲」されたヴィーン版ということになる。つまり1861年版とドレスデン版の改正版とは基本は同じで、フランス語に合わせた改正とバレーのヴィーヌスの場を加えた版となる。今回見直したのは、そこでエリザベートを演じているジス・ファン・デアリンデンの歌唱で悪くはなかった。この人は声が通りそうでドイツ語でも歌えそうだ。

するとヴォルフガンク・ヴァークナー博士の書籍で、指揮者シノポリと合意したという1985年にバイロイトで上演された1861年版とは、ドイツ語で歌われて序曲の後で幕が上がる形で演奏されたということだろうか。同じ書籍で言及されている1978年のゲッツ・フリードリッヒ演出の公演はYOUTUBEで観れる。それは序曲からバレーへと繋がっていて、この部分ではヴィーン版となり、二場になると旧版の、そして二幕歌合戦もヴァルターの歌が復活しているドレスデン版となる折衷版である。

余程気に食わなかったのか、ヴァークナー博士は一言も指揮者コリン・デーヴィスについては名前を挙げておらず、コーミッシェオパーの演出家主導で事が進んだかのようだが、上の折衷案の主旨は音楽的には不明である。歌手陣では、二幕の合唱のエリザベート役でもまた一人二役のヴィヌス役でもジョーンズの声は際立っているが、ヘルマン役のハンス・ゾーティンを見聞きすると今回のミュンヘンでのツェッペンフェルトは歌演技とも比較できないほど巧い ― 批評にはどんな役でも際立たせるとあるが、決して浮き上がらないのが見事である。

このところ暑くなったので日曜日には初めて窓を開けて就寝した。月曜日も暑く、更に開け放って就寝したので、起床後フラフラしていた。それでもランニングの足取りは軽く、そろそろ調子が戻って来たかと思うようになった。歯茎の調子は昨年と同じでどうもこの時期を抜けると快方に向かいそうだが、さてどうなるか?

このような時期なので、先日ナーヘの川沿いのガーデンで食事をしている時に蚊に刺された。そしてフランクフルトのアパートメントでも蚊に刺された話を聞いた。今年は昨年ほどに雨は降っておらず異常発生はないと思うが、備えあれば患いなしで、先日日本から蚊取り線香吊りの豚の置物を持ってきてもらった。来るなら来てみろと言いたい。

来週火曜日にはミュンヘンからのラディオ生中継がある。今秋日本でも演奏されるマーラー第五交響曲の前にラフマニノフのパガニーニ主題によるラプソディーが演奏される。この曲は十代の頃のラディオ放送で聞いて以来中々聞く機会の無かった曲でとても楽しみにしている。それもイゴール・レヴィットが弾くので興味津々だ。早速楽譜をダウンロードした。



参照:
引導を渡す線香の刹那 2016-08-08 | 文化一般
身を焦がすアダージェット 2017-05-10 | 音
楽匠の心残りから救済されたか 2017-05-15 | 音
モンテカルロのやくざな上演 2017-05-15 | 音
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# by pfaelzerwein | 2017-05-31 19:08 | 生活 | Trackback

索引 2017年5 月


表現主義の庭の歪な男たち 2017-05-31 | 文化一般
母体より出でて死に始める芸術 2017-05-30 | 音
二週間の予定を何とかこなして 2017-05-29 | 生活
デフォルメされた秀峰の数々 2017-05-28 | 文化一般
とても峻別し難いロマン派歌劇 2017-05-27 | 文化一般
昇天祭のミュンヘン行 2017-05-26 | 暦
先ずは週末までを準備する 2017-05-25 | 生活
鍵盤の音出しをして想う 2017-05-24 | 音
楽匠の心残りから救済されたか 2017-05-23 | 音
異次元の大ヴィーナス像 2017-05-22 | 文化一般
愈々初日のタンホイザー 2017-05-21 | 文化一般
2015年産のお見事な出来 2017-05-20 | 試飲百景
ドイツを代表する花崗岩のワイン 2017-05-19 | 試飲百景
プロフィール画像をアップ 2017-05-18 | 雑感
教育がナットラン! 2017-05-17 | 女
1861年版のドイツ語上演とは 2017-05-16 | 文化一般
モンテカルロのやくざな上演 2017-05-15 | 音
新たなファン層を開拓する齢 2017-05-14 | 音
様々なお知らせが入る 2017-05-13 | 文化一般
現時点最高の2015年リースリング 2017-05-12 | ワイン
「白鳥の歌」は常動曲の主旨2017-05-11 | 音
身を焦がすアダージェット 2017-05-10 | 音
時間の無駄にならないように 2017-05-09 | 文化一般
ブルックナー交響楽の真意 2017-05-08 | 音
2015年産の売れ残りを購入 2017-05-07 | 試飲百景
LEKIの皿留め部品を入手 2017-05-06 | アウトドーア・環境
芸術の行つくところ 2017-05-05 | 文化一般
2016年産の果実風味への期待 2017-05-04 | ワイン
感動したメーデーの女の影 2017-05-03 | 文化一般
特別効果の「さすらう若者の歌」 2017-05-02 | 音
あり得ないような燃焼の時 2017-05-01 | 文化一般

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# by pfaelzerwein | 2017-05-31 14:43 | INDEX | Trackback

表現主義の庭の歪な男たち

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承前)エミール・ノルデ展で油絵も幾つか面白いものがあった。その一つが北海に浮かぶジルトの対岸にあるゼーブルに1926年に購入した自宅の庭を描いた絵である。そこに現在の財団の本拠地でありエミール・ノルデ美術館があるようだ。

何よりも興味を持ったのは、所謂表現主義の反対概念でもある印象派的な画法で散りばめられた庭の花であり、その奥にはニムフのような女性が立っていて、前面で歪な男たちが語らっている絵面である。

そもそも言葉自体のEXPRESSIONとIMPRESSIONの対比とその画風の相違を観て、音楽における表現を考えることも少なくない。大まかなところでは、リヒャルト・ヴァークナーのドビュシーへの影響とか、ロシアの近代作曲家に於ける美術で言うディ・ブリュッケからデア・ブラウエライターへの流れ、遡ればユーゲント・シュティールとアントン・ブルックナーなど語りつくせないほどの材料がある。

しかし、ここでは何といっても、その二つが取り合わされたような画法が使われていて、恐らくこのノルデの特徴のようで、評論家からは配合を勧められてもより強い対照を主張したという。要するにそこにどうしても次元の乖離が生じて、そのグロテスクさが強調されている。

面白いのは、この画家の作品はゲッベルス博士の食堂に掲げられていたというが、ヒットラーがやって来る時には外されていて ― そもそもドイツ表現主義は反フランス印象主義の民族主義であって、ノルデも二度もナチの党員になっている ―、また所謂退廃芸術として認定されてからもダダイズムのグループらによって密かに買われていたということだろうか。なるほど、絵はキルヒナーの方が上手くて異常に高価に売買されているのかもしれないが、ダダイズム運動などが出てくると、そうなのかと思う。(続く)



参照:
百年後の現在の社会の構造 2015-06-04 | 音
市中で鬩ぐ美術品 2006-08-29 | 文化一般
即物的な解釈の表現 2006-03-23 | 文化一般
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# by pfaelzerwein | 2017-05-30 23:23 | 文化一般 | Trackback

母体より出でて死に始める芸術

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承前)オペラ「タンホイザー」において、この二幕のフィナーレを理解するかどうかで終わってしまうと言われている。それは内容的に音楽的にも頂点を迎えているからで、最大の山がそこにある。その前に付け足されるような形で奏されるのが所謂「ジングクリーク」と呼ばれるそのもの「歌合戦」である。

後年の楽劇「マイスタージンガー」においても同じような光景が展開されるが、ここではタイトルロールのタンホイザーはヴィーヌス丘での所業から生き地獄に突き落とされることになる。そこからのフィナーレに全てが集約されて、主調で築かれる二つの山を経過的に繋ぐエリザベートの父領主ヘルマンの「ローマへ」が休止を挟んでト調で歌い始められる。そして、一小節のアッチェランドで短くモデラート60からプュモート76へと急加速されるとともに主調の合唱へと戻る。

そこでチェロと第二ヴァイオリンが先導するアッチェランドが、フィナーレをバッハの中部ドイツのプロテスタンティズム音楽を模倣するかのように弾かれることで、初めてこのオペラの意味合いが認識されるとしても良いだろう。FAZなどは演出をして、ルターの記念年を「母体より出でて我々は死に始める」と挙げて、カステルッチ演出はヴァルトブルクからルターと連想したものではないかとしているが、音楽的にどうも全く理解していないようだ — それもその筈で初日の演奏では充分なアッチェランドが掛かっていなかった。

そしてフィナーレが閉じられるのだが、この場面を経験して楽匠の真意が読めなければ、もはや楽劇「ジークフリート」より前の創作について言及することなどは無意味だろう。それどころか所謂ヴァークナー愛好家と自称することなどもおこがましい。そして当夜の公演は初日と比較できないほど、その意味が明らかとなっていた。いつものように、電光石火の加速などはたとえ天才指揮者でも管弦楽が手慣れて来ないと出来ないことで、初日には出来なかったものなのであり、弾けば弾くほど決まって来る。

序に言及しておけば、三幕では反対に小さな事故もあった。木管楽器が落ちて穴が開いてしまっていた。少なくとも生で聞いたペトレンコ指揮では初めての光景だったが、如何に木管楽器が前回以上に苦慮して吹いているかであって、レコーディング風景と同じように自己の要求が高まれば高まるほど一寸した一節が吹けなくなるのである ― 今年ベルリン フィルハーモニー初日でのポカも同じようなものだったろう。

二幕でその内容を掴めた聴衆は、当夜の管弦楽団も合唱団も何もかもが引けてからも ― 既にその前の通常のカーテンコールでペトレンコが奈落を覗き込むと誰も居ないので「もう帰っちゃったの」という仕草をしていた ―、最後の最後まで恐らく数十人以下の人は握手を続けたのである。指揮者自身も満足していたことは間違いなく、ソリスツ陣と一緒に大聴衆が引けたあとの大劇場でカーテンコールを浴びながら、聴衆の一人一人の顔を確認していた想いは充分にこちらにも想像がついた。どう見ても玄人筋の顔ぶれであった訳だが、それもミュンヘンの聴衆でありその質であることには変わりない。

そして、その支持を集めた対象が、決して演奏技術的な結果やベルリンに将来君臨するスター指揮者の功績では無く、だからと言って楽匠の創作における音楽的な成果や効果などでもなかった。その対象となるものは、楽匠が心残りとなっていた創作の本質に関するところであり、今回のカステルッチの演出がどれほどその本質を突いているのか、どうか?

初めて所謂「出待ち」らしき人々を確認した。最後まで拍手していた人々と重なるのだろうか。その対象となるものを考えると、あまりに蛇足のように感じるのは私だけではないと思う。(続く



参照:
楽匠の心残りから救済されたか 2017-05-23 | 音
「タンホイザー」パリ版をみる 2017-04-27 | 音
なにか目安にしたいもの 2017-04-22 | 雑感
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# by pfaelzerwein | 2017-05-29 23:09 | | Trackback