タグ:ダイデスハイム ( 10 ) タグの人気記事

福島原発災害への連帯

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ダイデスハイムの目抜きに日章旗が揚がっていた。EU旗と市のそれと並んでいた。偶々ダイデスハイマーホーフに用事があったので、「日本からやってくるVIP」は誰かと訊ねた。分からなかった。

そこで斜め前の市長の事務所を訪れた。そこでも承知していなかったので、方々に電話をかけて調べて貰った。「一昨日、歴史的なガイスボックの競りがあったからか」などとも話が出たが、日本人がそれを買い付けたとは思わなかった。

ツーリストインフォメーションからの情報によると、「福島災害への連帯と、ブール醸造所に日本からお客さんが来ているから」と言うことになった。



参照:
典型的なザウマーゲン 2005-12-27 | 料理
ワイン街道浮世床-ミーム談義 2005-05-25 | 文化一般
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by pfaelzerwein | 2011-06-17 13:32 | 生活 | Trackback

収穫量の少ない夏の日の収穫

結局人待ちの日になって仕舞ったが、早朝に散歩して、床屋にだけは行けた。この時期になるとサマーカットにするタイミングが重要になってくる。上手い時期に短くすれば秋まで気持ち良く過ごせるからである。

「長く顔を見せなかったね」と言われて、「フランスに行ったあと来たわけだから六月終わりか七月には」と答えた。「八月初めにこれほど涼しかった覚えはなく、観天望気では天気となっているのだがどうしたものかな?」とふると、「観天望気の天気は正しく、必ずしも暑い必要はないからね」とその通りである。

もちろんのこと涼しいことは良いことで、「2007年から続いている良年が今年も続きそうだね」と喜ぶと、「今年は質は兎も角、量は大分落ちるらしいよ。60ヘクトリッターだから」と、それなら「全部がグランクリュじゃない」と笑った。

実は床屋に入る前に、葡萄を全く落としていないのに気が付いていて、不思議な感じがしたのであった。要するに、収穫量制限どころではなくて、収穫が悪いのである。覗いてきたダイデスハイムの地所「パラディースガルテン」や「ランゲンモルゲン」もグランクリュ地所であろうがなかろうが殆ど様子は変らない。ただ一軒、クリストマン醸造所のグランクリュなどに良く手が入っていることは確認出来たが、その他の葡萄は二桁に至ろうかという房が付いているものまであった。これはどうしたことかと思ったのである。

要するに2008年の豊作と比べると三分の一ほどの収穫になるのではなかろうか。簡単に想像すると、安いワインはあまり良いものが出ないだろう。2004年産のように酸が強い、熟成度の低いものになるのだろうか。少なくとも現時点での葡萄の粒は皮もしっかりしているようで期待が出来る。上等のワインはそもそも収穫量が少ないからその影響見少ないだろうが、裾ものの売り上げはやはり落ちるに違いない。今年の内に来年も楽しめる適当なワインを仕入れて置くべきかも知れない。

パン屋もバイエルンのケーニッヒゼー辺りで休暇を過ごしてきたようだ。しかし、いつもとは限らないこんなに美しい夏のワイン街道を、リースリング片手に楽しまないと言うのはあまりにも惜しく、全く灯台元暗しに違いない。
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by pfaelzerwein | 2010-08-11 12:57 | 生活 | Trackback

殆ど幸運に恵まれた一日

昨日はダイデスハイムからヴァッヘンハイムまで二時間ほどかけて歩いた。お疲れになった方もいるだろう。しかし、天気は最高で、この季節の幸運に恵まれたとしか言いようが無い。

日差しは強く、気温も上昇していたが、そよ風が吹き決して不快とはならなかった。お客さんの到着時刻が一時間遅れたことから、予定は後へと押して、ワインの購入はオープンのままだが、その価値は分かって頂けた筈である。

夕食も戸外で気持ち良く出来、これも予定通りであったが、帰りの列車もまた一つ乗り過ごした。

本日も快晴である。明日はメーデーで休日の土曜日となるので、日曜日分の買いものを本日済ましておかなければいけない。
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by pfaelzerwein | 2010-04-30 15:14 | 生活 | Trackback

急に春らしくなった今日

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陽が射すと室内は暑くなり、曇ると急に寒くなる。夕方、2009年産リースリングを取りに行くついでにダイデスハイムのワイン地所モイスヘーレを歩いて来た。

谷間であるから、風の被害は出ていないかと思ったが、小枝は全て地面に重なり、大きな枝が二本ばかり倒れていた。

一本はワインを直撃していたが幸い事無きを得たようである。ワイン自体も、仕付けが出来ているものも出来ていないものも被害を受けているものは確認出来なかった。先ずは一安心である。

例年に比べて積雪があったこともあり仕付け作業は遅れているように思える。ここ二週間ほどで大量の人員が一斉に投入されることであろう。

三月の春の試飲会をついで予約して来た。歩いているとヒンヤリするが、急に春らしくなって来た。それでも今週は気温が再び大きく摂氏零度を下回るらしい。



参照:
春一番の地響きのような音 2010-03-01 | 暦
あまり永すぎなかった冬 2010-02-23 | 暦
そこまでやって来ている春 2010-02-17 | アウトドーア・環境
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by pfaelzerwein | 2010-03-02 03:50 | | Trackback

そこまでやって来ている春

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昨晩は就寝前に風呂に浸かった。かなり疲れが足に来て、本日も午後は疲れが残った。大した距離でもないのにやはり運動量が大きかったようである。

それでも本日も流石に謝肉祭に相応しく大変天気が良く、陽射しが強いので手紙を出し、四月に開催しようと予定している試飲会についての情報を仕入れ、ワインを買いに行くついでに凍り付いて雪に埋まったワインの地所を散歩した。

凍結している場所が殆どなのでフォルストとダイデスハイムの二箇所で雪の無い場所を見つけて少しづつ歩いた。折からの休みかそりに興ずる子供達が多い。

春は確実にそこまでやって来ているのだが、まだまだである。
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by pfaelzerwein | 2010-02-17 02:54 | アウトドーア・環境 | Trackback

手に負えない大馬鹿野郎達

二百五十キロを走って試飲会を梯子したのは初めてである。片道一時間の距離であるから大した事はないのだが、途中時速二百キロを優に越える走行もある。「口を湿らすだけで、所謂ごっくんとはしていない」ので、目が廻る事はなかったが、流石に一日の最後には緊張も解れて酔いが全身に廻った。

午前中三時間ほど滞在したラインガウのエルトヴィレから戻ってきて、ダイデスハイムに着いて、アイスヴァインなど一通りの試飲を終えて、嘗てのスター醸造親方でありミュラーカトワール醸造所を一挙に世界的に名を高めたシュヴァルツ氏に色々話を伺って、事務方の発送責任者に今後の日本発送への宿題を授けていると、三月の試飲会で出会った印象深い白髪の老夫婦に再会した。

あの砥石のようなミネラル質のワインが出来る地所モイスヘーレのリースリングが堪らないというかなりマニアックな親仁さんである。BLOG「新・緑家のリースリング日記」で御馴染み緑家さんの好みにもかなり共通していて、急にその変態性に親しみ感じてしまったのであった。

「こんにちは」

「ああ」

「モイスヘーレですか?」

「モイスヘーレ、メッケンハイムに住んでるですけど、あなたはワイン関係でしたっけ」

「いえいえ、ホビーですよ。我々みんなそうでしょう。今日ラインガウに行って試飲してから帰ってきましてね」

「おお、それは凄い」

こうした具合で話を始めた。

「私は辛口一本ですが、今年は甘口が面白いですよ、飲まれましたか?」

「いやまだだけれど」

「それからシュヴァルツ氏の赤ワイン面白かったですよ、赤はどうです」

「赤はあまり飲まないけど、マイヤーネッケルとか、アデナウワーとか、ベッカーとか」

「そうですか、レープホルツは来週ですね。行かないんですか?講話がいいですよね」

「まあ、行くと思うけど、そうそう」

「明日はビュルックリン・ヴォルフなんですが、どうですか?値段は高いですが、価値はあると思うんですけどね」

「どうも、十五年ほど前までは良かったけど、どうも口に合わなくて」

「分かりますよ。例えば2008年は温暖化から再び昔のようになりましたから、可也よいですよ、一度試してくださいよ。まあ、兎に角ここでも甘口を飲んできてください」

「ありがとう、早速試してみるよ。またお会いしましょう」

味覚とは恐ろしいもので、特にこうした偏執なものとなると、長ったらしい文章を書くよりもその好みを知るだけで、その人の特質に迫ってしまえるのだ。

そしてどこかの名医が言うように自覚症状がない患者の方が手に負えないのである。
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by pfaelzerwein | 2009-05-17 14:16 | 試飲百景 | Trackback

若いとは不均衡の能動性

喉を閏わし素晴らしいアペリティフに舌鼓を打ったころで、散策へと出かける。冷えたワインにシュヴァールテンマーゲンのピクニックが愉しみだ。

グラインヒューベルからラインヘーレの方へと上がり、向こうの尾根筋にライタープファードの地所を見る。手前に対峙するお碗の中にあるパラディースガルテンからランゲンモルゲンへと伸びる斜面は、最もたおやかで堂々としたプファルツ耕作地の斜面の一つである。

午前中の霧も晴れて、幾らか霞みの掛かったダイデスハイムの町からつき出る塔が春の陽を受けて美しい。予定されていたような強い陽射しではないが歩くには丁度良い。

斜面の中腹から尾根筋へと登るようにキーセルベルクの上端へと出る。そこから向きを戻すように再び町の方へと広い尾根を降りて行くと、ホーヘンモルゲンの頭に突き当たる。更にその尾根を越えるような次の谷へと降りて行くと、正面にはフォルストの斜面が臨まれ、谷間にはモイスヘーレが細く足元に伸びて、向こう側へとヘアゴットザッカーの斜面がゆっくりと上って行くのが見える。

谷を少し降りるとそこはカルクオーフェンの土壌である。足元に石灰を見つけながら、そこでピクニックとする。思いのほか気温が上がらなく、吹かれる風上は寒く、残念ながらワインは十分に開かなかった。先ほど試飲したアイスヴァインを中心に時間軸による減衰や伸びや切れの話となる。

結局、プファルツのリースリングは比較的長い時間差のなかで色々とバランスを取っているのではないかとの考えが浮かぶ。要するにそれに反して、熟成感が出るまでは切れの良いのがラインガウの土壌でありリースリングである。フォンブールのグーツヴァインは、舌の先端と後ろの感じるところの味覚でバランスを取っていて真ん中ほどの旨味がないとする意見も真実である。それをスマートで現代風と呼ぶかどうかは別として、そうした味覚の差を時間軸におくかどうかの疑問も生まれる。

流石に音響の専門家としての感覚の捉え方はこれまたワインの味覚にも役立つ分析方法に違いない。それにしても若いというのは、そもそもそうしたアンバランスの面白さやダイナミック感ではないかと改めて思うのである。

系年変化による耳の老化の自覚の仕方なども、そうした経験智が物言うとすると、なるほどワインもその系年変化をバランスの変化としてじっくりと追う必要を再認識するのであった。



参照:
味わい深い葡萄の樽 2008-10-14 | 試飲百景
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by pfaelzerwein | 2009-03-04 06:02 | アウトドーア・環境 | Trackback

顔が霜焼けになった一日

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朝から出かけた。ヴァンデルングの例会で一月に続いて二回目の参加である。顔馴染みも増えてさらに快適になった。雪が残っているのでスパッツを持って出かけたので足が汚れずにこれも快適に行軍できた。

態々、列車とバスを乗り継いで、一時間以上掛けて山の裏側から歩き出すのだが、家まであるいて帰ってきた。距離は前回より少なかったが、昼飯は嘗て昼飯などをよくしに行った谷の中のレストランで摂った。十年振りぐらいだろうか。

そこで今日のお奨めの豚のロール焼きが業務用ソースと共に大変美味かった。サラダとつけ合わせのきし麺も満足で嘗ての好印象がそのままで嬉しかった。樽ビールを二杯も飲むのも久しぶりでこれも嬉しい。

帰りは峠に上がってそのあとは谷を下ってダイデスハイムに出てきた。天気は良かったが、零下の寒い一日だったので顔や霜焼けになり、リップクリームが離せない。
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by pfaelzerwein | 2009-02-16 04:50 | 生活 | Trackback

初雪後の陽射しの中で

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昨晩は余所の地域に一日遅れて初雪を見た。朝には残っていた雪も午後には消えてぬかるみながら散歩日和となった。山の上は大分積もっていたようだが、この辺りにあまり雪がまわないのは、西側に屏風のように立ちはだかるプフェルツァーヴァルトのお陰だ。

精々600メートルにもみたない森であるが、北海・パリを抜けてやってくる湿った空気も向こう面の上昇気流で雪を落とし乾燥した空気をこちら側に落とすに違いない。

天気配置によってその条件は変わるが、パリから殆ど一日遅れでやって来る天候は、この屏風のような森にぶつかってからワイン街道へと降りてくる。だからこの地方は一年を通して最も気候が良い。もっと涼しいところも、もっと暖かいところもあるが、それとは少し違う。

ダイデスハイムの地所ヘアゴットザッカー周辺を散歩すると、陽射しの中を早速枝刈に興じている地所が多かった。毎年のように、これから新春を通して枝を揺らすのどかな音が方々から聞こえる。
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by pfaelzerwein | 2008-11-25 04:09 | | Trackback

道に迷って思わぬ出会い

d0127795_7151597.jpgここ十日ほどの間に、十種類ほどの様々なワインを試した。

試飲後購入して、自宅にて栓を抜いて、再び本格的に試したワインがある。その中には、先日ラインガウで試飲してここに記した二本が含まれる。一本は、リッターヴァインであるが廉い格下の醸造所のものに比べて二倍の価格である。当日の試飲会では、初面識のおばさんが盛んに勧めたものである。

確かにその辛口でストレートな味覚は香ばしさと含めて、購入の価値ある日常消費用ワインであるのは確かめられた。しかし、食事にそれを愉しむとなると、やはり魅力が薄い。何よりもミネラル風味はあるが、その味の複雑さがないのが、口を飽きらせる。ここでも何度か主張しているが、ワインの味の繊細さを意識させないかぎり、食事の味の繊細さをも意識させない。つまり、時間差による味の減衰がないことにはやはり良き食事の相伴とはならないのである。その意味から、邪魔をしないというだけでは、この価格では買えない。我々は日頃、もっと 旨 い ものを食しているのだ。

もう一つは、同じ試飲会で高評価をしたファインヘルブと言う辛口でも甘口でもないカテゴリーのものであるが、こちらはその価格に比べて旨味もあり、後口も殆ど甘みが残らないのが確かめられた。食事もパスタ類でも何でもいける感じで、またその旨味を単独で楽しむのにも問題はない。

2006年度産日常消費ワインを買い足すついでに、夏の間に成長したワインを勧めて貰った。ダイデスハイム産のラインヘーレの地所からの辛口リースリングである。その地所の嘗ての印象は、既に記されているが、他の醸造所のものも含めてあまり好みのものでないが、土壌の個性が強かった。そして今回飲むと他のワインと同じようにミネラル風味が前面に押し出てきていて、全体のバランス振りが大きくなっていたので、購入する。食事とこれを楽しむと若干甘みが強く、半辛口領域に近い印象を受ける。なるほど店の女性が勧めた良さを改めて見出す。これはまだ暫らく成長するだろう。その反面、糖価の限界が舌で測れたので、決して甘いものが旨く感じるようになっている訳ではない己の味覚を確かめる。

更にその場で二種類のグランクリュを試飲出来た。一つはダイデスハイムのキーセルベルクで、ここでは今年はこの地所からの他の醸造所のキャビネットを賞賛している。それに比べると、当然のことながら晩摘みなのだが、それだけ土壌のもっている成分の不足を感じさせた。アルコール度が上がり、それなりの酸と濃くがあると、どうしても拮抗する風味や味が欲しくなる。元来その土壌の個性から果実風味に抑制が効いているので、ある種の清涼感か清明さが欲しい。

もう一本は、ウンゲホイヤーであるが、これも他の名門醸造所がこの地所から半額ほどのキャビネットで一本筋の通ったストラディヴァリウスような清澄さを出していることからすると、ヴォリューム感だけでなくそうした強い個性に欠けるのである。両者ともまだ開いていないとしても、その差は顕著であり、最上級ランクのワインに関しては尚一層の成果を期待をしたい。

その足で、名門醸造所を訪ねると、めぼしいものは殆ど売り切れていて、ただダイデスハイム産のヘアゴットザッカーの辛口キャビネットに興味を持った。これは何度も試飲しているが、売れ残っているのである。店先では幾らか林檎香を感じて家に持ち帰り飲んだが、味が無く新鮮ながらかなり疲れた印象を持った。面白くないワインはやはり売れ残る。上記の醸造所のヘアゴットザッカーが、果実風味に溢れ爽やかさがあり、最も早く売りきれてしまったのとは対象的である。

しかし、試飲無しの購入を躊躇して、粘って、探させて試飲出来た唯一つ売れ残っていたグランクリュは、大変素晴らしかった。瓶を開けて暫らく経っているにも拘らず、その開いていないワインから大きな開花を予想させた。あと二年ぐらいとする評価は正しく、その凝縮した細身のホーヘンモルゲンは、そのときには素晴らしいワインとなっているだろう。それが売れ残っていたのは興味深い。

さて買い足したリースリングは、なぜか醸造所から取ってきて一本目を開けると再び魅了されてしまうのである。そのミネラル風味と酸は、夏以後は楽しめないだろうと思っていたのだが、それなりの味の奥行きを見せてくれる。毎日顔を合わせていて日常生活に疲れた異性同士が、旅に出て道に迷い二人がはぐれて、捜し求めているうちにふと向こうからやってくるのを見た瞬間、再びその良さに惚れ込んでしまうようなものだろうか?
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by pfaelzerwein | 2007-10-08 07:17 | 試飲百景 | Trackback