タグ:ペッヒシュタイン ( 12 ) タグの人気記事

一杯引っ掛け風邪予防

昨晩から一段と寒くなった。薄手のガウンでは暖房が無いと厳しかった。しかしここで入れてしまうともう離せなくなる。本格的な冬籠り体制にはまだ早く、移行期をつくっているのだが、風邪をひかないうちに体勢を整えなければいけない。

更に雨が続いて陽射しが良くないので、葡萄の発育にも明らかにマイナスだろう。来週位は晴れてくれるかと思うと決して予想は芳しくない。十分に果皮が暑いとは感じなかったのが、水曜日にダイデスハイムのホーヘンモルゲンからキーゼルベルク、モイズヘーレ周辺を散策した印象である。

酸がまだまだ強く熟成させなければいけないのは当然だとしても、木によって生育状況は大分異なった。意外に感じたのはブリュクリン・ヴォルフの木は少し老化している感じで、その割には十分に太さが無く、ホーヘンモルゲンの葡萄はそれほど抜きに出ているとは感じなかった。隣のキーゼルベルクのフォン・ヴィニンゲンの手入れは散々足るもので、この醸造所のワインを試飲する意欲はまだ当分起こらないだろう。

それでもミュラー・カトワール醸造所の試飲会で久しぶりに出会ったメッケンハイムのモイズヘーレファンの親仁はヴィンニンゲンで購入しているようだっだ。それなりの地所を保有しているので、それはそれでよいのだろう。

2010年産カルクオーフェンをフォン・バッサーマンのコレクションから開けたが、流石に酸は効いていたものの比較的早く残糖感を感じさせたことからその醸造法の限界を明らかにした。あの酸の質と量感が取り柄ではあるのだが、なるほど土壌感は出ているものの2010年に期待される偉大なワインからは程遠かった。

フォン・ブール醸造所で試飲した。静まった移行期の醸造所の雰囲気は変わらないのだが、次から次へと個人客が試飲に押しかけてきているのは時期柄とはいいながら、場所の利などがありそうだ。近所の新たな客やコペンハーゲンからのドイツ在住のデンマーク人などが訪れるのもそうした事情がある。

要約すれば、2012年の酸の弱さから、糖を3Gほどまで極力落として、アルコールが13.5%と高くなっているのは、ミュラーカトワールの生き方と似ているが、ブュルガーガルテンと名うてのフォルストの地所のテロワールの違いは甚だしい。なるほど口が慣れていないうちは薄っぺらく酸とアルコールの苦味でちっとも面白くないのだが、途中でゼクトで口を濯いでからやっと判断できるようになった。

矢張りミネラル豊かで飲ませるのはキルヘンシュトュックであることに間違いなく、その価格は仕方なく、レープホルツ醸造所のカスタニアンブッシュなどとの競合となる。但し、ああした味つくりをしている訳ではなく、丁寧で真面目な作り方をしているだけなので、開いてくるのを待つしかないが、2012年にはそれほどの瓶熟成が期待できるわけでなく比較的早めに開けれそうだ。

その意味からは、ウンゲホイヤーの酸などもある程度熟成すれば開けてしまえる気安さがある。初めから香りが楽しめるペッヒシュタインも最初に開いてきたときが楽しみではないか。イェズイーテンガルテンは、その点ミネラル風味として物足りなく、更に糖が少ないので存在感がないのだが、安定感があり熟成には心配はいらない。その傾向から、大抵は重くて仕方がないライタープファードの赤い砂岩のような独特の味質が素直に楽しめるようになっている。

全体の印象としては、毎年同じような糖と酸のバランスの合わせ方と丁寧な造りは変わらず、投槍で固執したような主張を感じさせないのが好感を持てた。なるほど偉大なグランクリュを期待している向きには物足りないのは当然で、ややもするとうすべったい感じになるそのリースリングであるが、それなりのエレガントさと誠実さは感じられるので、食事に上手に合わせてやるととても楽しいワインとなる。

序に口直しに飲んだペッヒシュタインの2009年物のゼクトと、グランクリュの次に優れているモイズヘーレのリースリングを購入した。どちらも機会があれば年内に楽しめる訳で、その価格も現在の水準からすると決して高くはないのである。但しペッヒシュタインのゼクトは愛好者向きの海産物向きのゼクトであり、誰にも勧められるものでないことは既に学んでいる。



参照:
ドイツ最高価格地所のワイン 2013-09-07 | ワイン
完全に終わったその伝統 2013-08-20 | 試飲百景
[PR]
by pfaelzerwein | 2013-09-12 21:28 | 試飲百景 | Trackback

摂氏零下の小夏日和

陽射しが強い。よって気温は放射冷却で零下となっているが、もはや春たけなわである。窓を開けて、パンを取りに行く序に、ひっとっ走りしてくる。

もはや上着は要らない、七分で足を出して走ろうかと思ったが、長ズボンにした。上はTシャツ一枚だったので、走り出しの木陰は凍った。

日曜日に走ったことであり、寝不足後の寝起きであったので、ゆっくりと体の調子を見ながら走り出す。太ももへの負担が大きいが、日曜日のコースと違って坂が知れている。息もそれほど上げずに何時もの白樺まで走った。

予想通り記録は良くないが、準備さえしてウォーミングアップをしておけばもっと早く走れそうであった。降りも11分と登りとあまり変わらない。汗を掻きそうになったところで駐車場に着いた。

日曜日から祝い事でグランクリュを二本開けた。日曜日はニコゴリに合わせて、現在飲み頃を迎えている2008年産から、マンデルガルテンを開けた。クリストマン醸造所のものである。既に購入直後に開けているので二年ぶりである。

結論から述べると、イガイガ感があって若いときよりも欠点が目立つ。2008年は独特の量感のある押し出しの強いややもすると下品な酸が特徴であるが、新鮮なときは目立たなかった傷と同時にその酸の荒さのようなものが見えて若干興醒めである。しかし人によると、それ以上に天然酵母が落ち着いてきた丸みと感じるのかもしれない。

なるほどマンデルガルテンの土壌感は貴重であるが、葡萄を腐らせたのか明らかな灰汁が出ていては頂けない。現時点では至らないミュラー・カトワールのマンデルガルテンの方が良いと思う人もいることだろう。VDP会長のビオデュナミの葡萄も今以上に葡萄を剪定しないといけないのではないだろうか。勿論まだ今後熟成は進むだろうが、そもそも飲み頃の難しい2008年産で、この時点でイガイガ感と残糖がかわるがわるに感じられるようであると、先は暗い。

さて、月曜日には更に10ユーロほど高価なビュルクリン・ヴォルフ醸造所のペッヒシュタインを開けた。パフューン系の香りからしてまったく別世界であり、価格の相違は顕著である。そして最初の飲み頃に開けれた玄武岩土壌のこのリースリングの酸の肌理の細かさと豊かさには呆れるばかりである。しかしこれも人によると鋭い酸と13.5%の強いアルコールであまりにシャープに感じるかもしれない。その通りである。この年はまだ培養酵母を使っていた筈だからである。

その価格の差は、満足できるワインと出来ないワインなのだが、満足できないワインを高い金で買ったかと思えば腹立たしいが、少々高くても心から満足できれば喜びである。その差は大きい。

食事は、海老と鮭をナスやジャガイモとオーヴンにかけた。甲殻類が合うのだが、鮭も決して悪くはなかった。突き出しに食べた鰯のニコゴリが予想以上に美味く、塩気を全く感じないほど薄く、熟れ鮨と江戸前の中間のような感じでとても上品でよかった。

2008年産のペッヒシュタインは現時点では過去のものに比較して、新鮮でありながら出来ていると言うことで購入したのであるが、なるほど2001年産は別として、2004年産の若干の汚れ感のあるようなものに比較すると番茶も出花で粗が全く見えない。

振り返ってみると、殆どビュルクリン・ヴォルフ醸造所の2008年産のグランクリュを購入していないかと言うと、やはり天然酵母ではない奥行きの無さが気に食わなかったからであろう。2008年以降は天然酵母木樽醸造となった。



参照:
創作への理想的環境 2012-03-05 | 生活
狐につままれたような気持ち 2010-06-05 | アウトドーア・環境
旨くない途轍もない将来性 2009-09-03 | 暦
黒光りする掘り出しもの 2008-10-30 | アウトドーア・環境
湿っぽい紅葉狩りの週末 2008-10-13 | ワイン
[PR]
by pfaelzerwein | 2012-03-07 06:18 | | Trackback

気に入るということは

d0127795_3514886.jpg
クリスマス菓子のシリースである。今回はバスラー・レープクーヘンを試した。蜂蜜は当然だとしても、胡桃が入っているようで、なかなかよい口触りであった。あまり甘くないのも気に入った。

バスラーは、スイスのバーゼル地方のことを指すが、ドイツ人にもスイスの地方固有の形容詞形を知らない者が多い。チューリッヒのヅュルヒャーなども古い高級紙などを読まない人は尚更知らない。

本日、肉屋でクリスマスから年末年始の注文をした。毎年のごとく栗入りのザウマーゲン、きのこ入り、緑胡椒入りと、カモの燻製むな肉、シュヴァールテンマーゲン、リースリングズルツェ、アップルレヴァー・パステータなどである。後は魚介類と、野菜だけを揃えなければいけない。

ワインは、試しに2007年産のペッヒシュタインを開けた。バッサーマン・ヨルダン醸造所のグローセスゲヴェックスである。結論からすると秋口に開けた2008年産の方が鮮やかさがあって良かった。開いてはいるのだが、香りが広がるわけでもなく玄武岩の土壌感に繊細感が欠ける。要するにインターナショナルなグランクリュワインとしてはまだ駄目である。木樽での醸造と熟成をしていないために、十分な酸化工程が得られなかったのだろう。その後の木樽の多様で今後は解決されると思われるが、折角の2007年産としては期待外れであった。逆に2008年産はその鮮やかさが開いてきているので、年末年始には2008年産のグローセスゲヴェックスを中心に開ける心算である。

そして、そこに、2007年産の締まったワインやゼクト、2010年産の酸の鋭さ、ピノノワールなどを挟んで行くかが課題である。昨日、ミュラーカトワール醸造所にプレゼントのワインを取りに行った。2010年産マンデルガルテンのリースリングである。未だに2010年産が売れ残って販売している数少ない高級ワイン醸造所であり、その為か2011年産は三月以前には出ないと明言していた。

オーナーに言わせると、試飲会の節はこのワインが最も売れたようで、「不思議」なのだそうだ。もちろん微炭酸のないビュルガーガルテンの方が出来が良いリースリングであったが、簡単に楽しめて特別な味筋のこれは決して悪くはなかったのをその売れ行きが語っている。その残糖値5.8g、酸9.4gは間違いなくの辛口なのだがそのように感じさせないフルーティーさが売れたのである。もちろん私見である、「ビュルガーガルテンの方は比較的買いやすい価格のグローセスゲヴェックスを選ぶ」とするのは理があることなのである。価格対価値の計算が今一つ経営のマネージメントにもう一つ欠けているのではないかと思わせた一コマであった。



参照:
ケシの実を育むように 2011-12-10 | アウトドーア・環境
南独のもの北独のこと 2011-11-25 | 料理
ある肌寒い残暑の夜 2006-08-25 | 料理
自主避難の自主判断基準 2011-08-14 | マスメディア批評
[PR]
by pfaelzerwein | 2011-12-21 03:51 | 料理 | Trackback

よーみよドイツワインガイド2010

今年は、2009年産の出来上がりが遅めで、その健康な葡萄からの品質とは裏腹に酸が少ないなどで糖を抑えたとか、天然酵母のみで醸造したとかで、新たな課題が試飲愛好家には課せられた。その出来上がりの様子は2007年産に近く、また2007年産が今出来上がっていることからその評価にも夏以後は興味が移った。しかし、ここに来て2009年産のリースリングの全貌が少しづつ見えて来たことから、2007年産を土台に2009年産の将来性についても年の終わりに一考しておきたい。

その前に2010年産については、未知ながら、既にピノブランを飲んだ感じでは葡萄に痛みが無いので、選りすぐったものに関しては品質も悪くは無いと想像される。同時に2008年産の荒い酸は必ずしもその年だけのものではなく、2007年産の優れたリースリングであるイエズイーテンガルテンなどにも感じるものであり、上質の2008年産グランクリュに関しては先十年ほどは大きな浮き沈みの中で気が抜けない代物となろう。

それは逆に、酸などが最初から荒っぽいと感じる限り熟成しても同じで、酸の決め細やかさは最初から最後まで変わらないリースリングの質に係わるものである。その意味からも2009年産で、酸とミネラルと共に肌理が細かいグランクリュ・リースリングは、まだまだこれから評価が上がるに違いない。ピノノワールに関しても大変期待されていて、2007年以上であることは確かだろう。

先ずは、今年飲んで印象に残ったワインから書き上げて行こう。

最も良く飲んだ2009年産ワイン
ゲオルク・モスバッハ醸造所 モイズヘーレ リースリング辛口カビネット

最も美味かった九ユーロ以上の2009年産リースリング
レープホルツ醸造所 ナテューウァシュプルング 辛口カビネット

夏までは最も美味かった2009年産リースリング
ビュルクリン・ヴォルフ醸造所 ゴールトベッヒャル 

夏までに愉しんだ2009年産リースリング
ゲオルク・モスバッハ醸造所 ヘアゴットザッカー 辛口カビネット

最も美味かった九ユーロ以下2009年産リースリング
レープホルツ醸造所 フォム・ブントザントシュタイン 辛口カビネット
フォン・バッサーマン・ヨルダン醸造所 キーゼルベルク 辛口カビネット

例年よりも飲み頃が遅かった2009年産リースリング
フォン・バッサーマン・ヨルダン醸造所 キーゼルベルク 辛口カビネット

酸が落ちた分、糖も落としてますます薄くなった2009年産リースリング
フォン・ブール醸造所 ヘアゴットザッカー カビネット

ブルゴーニュの仲間に評判の良かった2009年産リースリング
ゲオルク・モスバッハー ヘアゴットザッカー カビネット

今年初登場となったリースリング
レープホルツ醸造所 ナテューウァシュプルング 辛口カビネット

八ユーロ以下で最も美味かった2009年産ワイン
シェーンレーバー醸造所 グーツリースリング

最も美味かったスレート土壌の2009年産リースリング
シュロース・ザールシュタイン醸造所 グラウシーファー 辛口カビネット

予想外に飲み頃が遅れている2009年産リースリング
ビュルクリン・ヴォルフ醸造所 カルクオーフェン グローセス・ゲヴェックス

予想以上に試飲して素晴らしかった2009年産リースリング
フォン・バッサーマン・ヨルダン醸造所 カルクオーフェン グローセス・ゲヴェックス

売り切れで追加購入ならなかった2009年産リースリング
レープホルツ醸造所 ナテューウァシュプルング 辛口カビネット
フォン・バッサーマン・ヨルダン醸造所 ウンゲホイヤーS 辛口

今最も飲み頃の2009年産リースリング
ビュルクリン・ヴォルフ醸造所 レッヒベッヒャル ピュリミエクリュ
フォン・バッサーマン・ヨルダン醸造所 キーゼルベルク 辛口カビネット

これからの飲み頃が待ち遠しい2009年産リースリング
ビュルクリン・ヴォルフ醸造所 ランゲンモルゲン ピュリミエクリュ

四年後にもっとも期待できる2009年リースリング
レープホルツ醸造所 ガンツホルン グローセス・ゲヴェックス

八年後に最も期待できる2009年産リースリング
ビュルクリン・ヴォルフ醸造所 ペッヒシュタイン グローセスゲヴェックス

購入したもっとも高価なリースリング 
ビュルクリン・ヴォルフ醸造所 2009年 ホーヘンモルゲン グローセスゲヴェックス

購入した最も高価なワイン
A・クリストマン醸造所 2007年 イーディック シュペートブルグンダー

今年購入した最も古いワイン
レープホルツ醸造所 2005年 シュペートブルグンダー

今年購入した最も熟成の進んだワイン
ビュルクリン・ヴォルフ醸造所 2004年 ペッヒシュタイン グローセスゲヴェックス

2007年産特集

失望させてくれたラインガウワー
ゲオルク・ブロイヤー醸造所 テラ リースリングキュヴェー

最初から良くならなかったなかったリースリング
シュロース・ザールシュタイン醸造所 半辛口 カビネット

熟成が進んでもその価値はあまり無いリースリング
シュロース・ザールシュタイン醸造所 アルテレーベン

熟成が進んでもその価値が変わらなかったリースリング
フォン・ジムメルン醸造所 バイケン シュペートレーゼ

既に熟成を完了したリースリング
フォン・シューベルト醸造所 アブツベルク カビネット

素晴らしく熟成した甘口
JJプリュム醸造所 グーツリースリング

予想通りの熟成をみたリースリング
ビュルクリン・ヴォルフ醸造所 ランゲンモルゲン ピュリミエクリュ

予想以上の熟成をみたリースリング
レープホルツ醸造所 雑食砂岩S

予想通り冴えなかったリースリング
A・クリストマン醸造所 ケーニッヒスベルク SC

予想通り美味く熟成しないグランクリュ
ヴァルナー醸造所 ドムデカナイ グローセスゲヴェックス

奇麗な熟成を見せこれで十分と思わせたグランクリュ
フォン・バッサーマン・ヨルダン醸造所 イエズイーテンガルテン

熟成が旨みと重さへと徐々に転換するグランクリュ
ゲオルク・モスバッハー醸造所 フロインドシュトュック

トロッコに乗っているような鉱山臭さを放つ熟成
ロベルト・ヴァイル醸造所 グレーフェンベルク グローセスゲヴェックス

小またの切れあがる熟成と薄さも見せたグランクリュ
ビュルクリン・ヴォルフ醸造所 ガイスボェール グローセスゲヴェックス

角が立ってまだ新鮮で将来を覗かせたグランクリュ
ロベルト・ヴァイル醸造所 グレーフェンベルク グローセスゲヴェックス
ビュルクリン・ヴォルフ醸造所 ガイスボェール グローセスゲヴェックス

美味いと再認識した2004年産リースリング
ビュルクリン・ヴォルフ醸造所 ペッヒシュタイン グローセスゲヴェックス

美味いと再認識した1998年産ボルドー
サン・ジョルジュ醸造所 シャトー・サン・ジョウルジュ

試飲して意外に飲めた2003年産ピュリミエクリュ
ビュルクリン・ヴォルフ醸造所 ゲリュンペル

試飲して再認識したグランクリュ
ロベルト・ヴァイル醸造所 2009年 グレーフェンベルク グローセスゲヴェックス

試飲した最も高価なグランクリュ
ビュルクリン・ヴォルフ醸造所 2009年 キルヘンシュトュック

樽試飲したグランクリュ
ビュルクリン・ヴォルフ醸造所 

最初に購入した2010年産ワイン
フォン・バッサーマン・ヨルダン醸造所 ヴァイスブルグンダー

今年初めて訪問した醸造所
ゼーガー醸造所

今年初めて飲んだワイン・醸造所
ヴェールハイム醸造所 
ヴィットマン醸造所 グーツリースリング、
ヴィットマン醸造所 モールシュタイン グローセスゲヴェクス

今年個人的に奨励した醸造家
ベティーナ・ビュルクリン フォン グラーツェ婦人
ハンス・イェルク・レープホルツ夫妻
フリッツ・クノール親方
ウルリッヒ・メル親方

思わぬところで出会った醸造家
ヴィルヘルム・ヴァイル
マルティン・クリストマン

今年進展を見せた醸造所
ビュルクリン・ヴォルフ醸造所
ロベルト・ヴァイル醸造所 
レープホルツ醸造所
シュロース・ザールシュタイン醸造所
ゲオルク・モスバッハー醸造所

今年のキーワード
天然酵母醸造
酸化醸造法


古いワインから振り返れば、酸が強かったあまり良年ではなかった1998年のボルドーが可也良さそうと分かり、その新鮮な味覚はサンテミリオン、メドックと共にまだまだ楽しめそうでこれは嬉しい誤算であった。1993年や1994年よりも良く、若しかすると1995年よりも良いかもしれない。1996年は開けずに大切に置いてある。同じ誤算では2004年産のリースリングが素晴らしいと分かり少々焦った。2003年の暑い夏に続く陽の乏しかった年であったが、良く出来た葡萄からはそのシャープな味筋と薬草風味がとても漂ってくることがはっきりしてきた。しかし、生産量も限られていて今後入手可能の2004年グランクリュはそれ程多くはない。その2003年もマグナム瓶などに保管してあったもので清潔なワインは決して捨てたものではないが、熟成香がでないものは殆ど無いであろう。2002年も改めて試飲出来たが、燻製の魚などにはこれ以上のものは無いだろうが、例えば同じペッヒシュタインでも2004年の方が広く料理にあわせやすく、熟成度も明らかに小さく若々しい。2005年は引き続き塩漬けが良いように思われる。2001年の健在ぶりは甚だしく、比較対照である2007年がかげ薄く思われるほどである。2006年は葡萄の熟成度が高かったので瓶でも早飲みが良かった。赤などにはまだ飲み頃のものがあるだろう。2008年産で出来上がりが良くなったものもある一方、既に新鮮さからは程遠いので、ただひたすら高品質のワインの熟成を待ちたい。品質の悪いものは今後ともチャンスは無く、さらに酷くなる。2009年は、葡萄の健康度が高いので、2006年産と対照的になかなか瓶の中でも熟れてこない為、飲み頃が遅くなる傾向が顕著であった。酸が確りしていればまだこれから大きな期待が出来る。風味などでは2007年産よりも良いかもしれない。続く。
[PR]
by pfaelzerwein | 2011-01-01 07:12 | ワイン | Trackback

慣れないと足元がふらふらする

d0127795_2514288.jpg
目星をつけておいた斜面を試走した。雪道を歩くこと十五分、靴を履き替えて、その前には車で林道の下まで上がるのに時間が掛かったが、〆て一時間以内で完了した。

一箇所だけ石が出ていたが、それには偶然引っかからなかった。滑り出すとどうも板に乗れないのでおかしいと思うとバックルが開きっぱなしであった。眼鏡が曇っていたので気が付かなかった。締めれば締めたでまた足が痛い。三年も滑っていないとしっかりと立てずにふらふらする。

それでも雪は少ないながら、傾斜はカーヴィングにも十分であることは分かった。但し、林道で両サイドが落ちているので、もう少し雪がないと、ゆったりとしたカーヴィングが効かせられない。せかせかと降りてきて終わりで、惜しいことをした。

2007年シーリーズワインの比較試飲は進んでいる。昨晩はロベルト・ヴァイル醸造所のグラーフェンベルクの残りが少なかったので、ゲオルク・モスバッハーのフロインドシュトゥックを開けた。開けるものはあっても2010年もあと僅かしか飲み干せない。

暖かい空気が入ってくるので温度は上がり気味になる。明日の早朝は一時間で最低二本か三本は滑りたい。スキー靴で斜面を上げって行く方が足慣らしに良さそうだ。

ツアースキー靴のカーヴィンの効き易そうなサイドの確りしたものをを物色しているが、スキー靴の立ち心地というか、加重感が如何に異なるものであるかを再確認する。スキー靴を履いて、靴をチェックして、畳の上の水練をして、明日のためにストーヴの前で温めておく。夕方になってやっと降ってきた。地熱で雪も融けかかっており、数センチ積もるか雨混ざりになって融けてしまうか、まるでサンタクロースを待つようにベットに入るのだ。


写真:明日も立てるか、滑降出発点の対岸の石切り場ペッヒシュタインコップ。
[PR]
by pfaelzerwein | 2010-12-29 02:52 | アウトドーア・環境 | Trackback

また雪が盛んに降り出した

d0127795_0481183.jpg
今日は氷点下二桁台であったが、風もなく陽射しがあって気持ちよかった。車をペッヒシュタインの下において、五十分間雪の谷から登った。林道に倒木が多くなってきたので、スキー滑降の下見にはならないと思って折り返した。だから標五百メートルを越える頂上までは行かなかった。

雪の状態は、谷筋で湿り気があることから、地面が氷化していて、それ程深くない雪ながら滑れそうである。登りは大変であったが、新雪の上を砂すべりの様に走りながら下ると大して傾斜がないことが分かってがっくりした。それでも今降り始めた雪が明日の朝に五センチでも上に乗るようだったら滑りに行きたい。三十分上がって二分ぐらいで降りるだけであるが。

それでも今日は、車に帰るまで、一時間十五分ほど雪の中を走り回れたので嬉しい。これでまた俄然食欲が湧きそうだ。今日は鴨の胸肉を食するので、2007年産グランクリュを物色した。一本は自分で買って、一本はプレゼントされた、ロベルト・ヴァイルのそれを開けて、プファルツの強豪と直接比べてみる。
[PR]
by pfaelzerwein | 2010-12-27 00:49 | アウトドーア・環境 | Trackback

手蔓を手繰り寄せる経済秩序

d0127795_2305491.jpg
床屋に行って、本日未明町で火事があったと聞いた。二人の七十歳台の夫婦が就寝中に救助されたようだ。延焼の危険から近所の人も避難して、火事と消火作業のために民家は暫らくは住めなくなると言う。一千五百万円ほどの被害総額らしい。

それにしても全く覚えがない。直線距離にして五百メートルから一キロぐらいの所かも知れないが、全くなにも聞いていない。なんとなく明け方うとうとしたような気もするが定かではない。

今朝は散発屋に行くためにも翌朝の朝食の用意などを前日に済ましていて、明らかに朝起きを心得ていた朝なので、前日も早めに床に入ったのは覚えている。それ以外に記憶がないのである。要するにぐっすり眠ったのであろう。

そして本日どうしても行動を起こしたいと思っていたのは、先日飲んで予約もしておいたワインの引き取りもしくは追加注文の可能性を面談することであった。心掛けが良かったからか、三本も所望の商品が手に入った。選択の余地はあったのだが、入手困難なものを優先させて率先して購入しておく事で残りのものも必要なら無理してでも供給して貰えるような形にしておいた。

兎に角ワインは、幾ら金を出しても大量生産品ではないので、本当に良い価値のあるものは手蔓を手繰り寄せてしか入手出来ないものだと改めて知るのである。最近こうした経済構造に興味を持っていて、その価格単価と流通の関係をあれやこれやと観察すると、数学的なまでとはいかないが少なくとも物理的な法則は見つかるのである。上のワインでも、更に金を積むことでそれなりの対抗商品を獲得することは出来なくはないのだが、ますますその価格の設定は需要供給の影響を受けてその実質的な価値観からは遠のいて行くのである。

今日もとても寒かったが陽射しも強かった。そのなかで、ダイデスハイムの上部に横たわる地所ホーヘンモルゲンではバッサーマン・ヨルダン醸造所のために多くの人が一斉に枝の処分をしていた。あれだけの地所からのワインを今のように商品化していて経済性があるのかどうか、注目して観察したい対象でもある。

そして私は月の終わりにまた借金取りに追われるのである。それでも今日一日の予定はこなしてしまったので明日水曜日は少し余裕が出来るだろうか。
[PR]
by pfaelzerwein | 2010-01-06 02:31 | ワイン | Trackback

待降節ストレスを試して流す

クリスマスストレスである。こんなことはなかった、昨年もその前も。兎に角、公私共に落ち着かない。それでも野菜の買物だけは済まし、シャツもクリーニング屋で回収して来た。

帰りにワイン屋によって結局今年最後の試飲らしきを片付けた。予約していたペッヒシュタインの2002年産を回収するついでに、十月に試飲して買う予定であった2008年産カルクオーフェンを半分近くも試飲してしまった。その途中に、若い運転手付きのような青年が2002年産ライタープファードなどを試飲するので御相伴に預かった。

ライタープファードは特に土臭い土壌で愛好者は限られ、その上にクリーミーな熟成をしている2002年を所望するのは特別な趣向や評判があるのだろう。私はなぜかこの特に興味ないものをたまたま頻繁に御相伴しているので、恐らくそれはそれで市場があるからだろう。

どういった市場かといえば、我々が酸の肌理の細かさや新鮮さを求めるのに対して、こうした人々は丸まった酸とクリーミーさを尊ぶのだろう。その証拠に青年も熟れたリースリングに最初から狙いを定めていた。私のような若好みからすれば、おしろいのタップリ乗った白粉をそこら中に飛散させる年増好みなのかも知れない。

そして、イエズイテンガルテンを試飲して好みでないと仰っていたが、私はこれの御相伴の機会を逃した。どうせ購入できる価格でないから買う気はないから遠慮するのが当然だろうが。

そして結局同じクリーミーな傾向の上の中間に位置するホーヘンモルゲンを二本購入して全部で六本2002年産を木箱で持ち帰った。二百ユーロは越えている。

さて私の方は、2002年ペッヒシュタインの十二月現在での状態を確認して、かなりの手ごたえを得た。まだまだ置いておけるようだが、食事さえ合えば早く手をつけたい。

やはり今年話題となったキルヘンシュトックへと話は飛んだが、評価本のちらしをみるとその情報やら書いてある内容がなんとも馬鹿らしい。こうしたものを真面目に見るものは恥じを知りなさい。今年の代表に歴代選ばれているのが2003年のミュラーカトワール醸造所、2004年シェンレーバー、2005年ヴァイル、2006年ケラー、2007年プリュム、2008年ハーク、2009年ヨハニスベルク、2010年ビュルクリン・ヴォルフ。何じゃこりゃ、この冗談のような選考は?

なにが四つ房クラスなのか不可思議でたまらない。2008年がキルヘンシュトックのグラマスさをはじめとするセンセーショナルなコレクションで全ドイツの辛口の頂点を独占だと?どうもその十選の中にホーヘンモルゲン、ペッヒシュタイン、キルヘンシュトックが入っているからのようだ。なにも2008年が特別良い訳でもなく、2002年産と少々比較出来るだけで、「単純なリースリングでさえミネラルの強さを見せつける」とされる2007年産と比べて特別に魅力がある訳ではない。ハッキリしているのは、はじめは難しかったが現在最高の飲み頃となっていてこれからも楽しめる2001年産と同じように、最初はちんぷんかんぷんで評価をつける者がなにも分かっていないだけなのである。その点、2008年は最初から華やかに開いているものが多い。だから、本日購入したこれまた例がないほどに魅力的なカルクオーフェンもこれから閉じて行くのである。今が飲み頃なのである。

あまりに忘年会気分で試飲の量が進んだのでピノノワールSも購入した。イーディクでのクリストマン醸造所とのバーター取引は終ったようである。クリストマンの方が交換のホーヘブルクよりもイーディックに固執したようである。我々のピノノワールの需要もあるから当然であろう。



参照:
エアステ・ラーゲ試飲会 in ヴィースバーデン (モーゼルだより)
東京ドイツワイン協会のクリスマス会の感想 (ヨーロッパ、ドイツワインについてのいろんなベスト3)
[PR]
by pfaelzerwein | 2009-12-23 06:09 | 試飲百景 | Trackback

凝縮して来ている葡萄

d0127795_3231924.jpg
十日ぶりにワイン地所を歩いて来た。前回も今回も葡萄を摘んだ。素晴らしい出来である。

前回は葉の影になっている葡萄などが青々していたのだが、既に葉も少なくなっていて、陰に隠れている葡萄も少なくなっていた。黄色に色づいて来ているリースリングは健康そのものである。一部には貴腐が始まり掛けているが、健康その物の葡萄は瑞々しい。

前回試したウンゲホイヤーとペッヒシュタインの葡萄には酸の欠如などを感じたのだが、この十日ほどで味が凝縮して来ており、土壌の味を強く反映してむしろ熟成という名の甘さが消えてすっきりとした味が奥行きを与えている。一粒食べればそれが何処の地所の葡萄か分かる。

この間強く陽が射すようなことは殆どなかったが、午前中はいつも曇り勝ちとはいえ、雨が降ったり霧でじめじめするようなこともなかった。殆ど完璧な推移をしている。このような葡萄から糖が残ったり、苦味があったりするワインを醸造するのは至難の業としか思え無い。

印象からすれば2005年産の構造的な味よりもより奥行きがあって、2007年産よりも味が凝縮している。大雑把な印象であるが、このような実りの感覚は初めてである。


写真:上9月24日撮影、下10月2日撮影のフォンブール醸造所とバッサーマンヨルダン醸造所の地所キルヘンシュトュックの実り
d0127795_3235197.jpg

[PR]
by pfaelzerwein | 2009-10-02 03:25 | | Trackback

評価本とはちと土壌が違う

(承前)フォン・バッサーマン・ヨルダン醸造所とフォン・ブール醸造所のヘアゴットザッカーやキーセルベルクを繰り返し毎年試飲しておくとその土壌や醸造所の特徴、更に飲み頃までが分かるようになってくるのである。

その後に酸の特別多いムーゼンハングを試すと、残留炭酸が多いという事になった。なるほど嘗ての流行のように炭酸の爽快さで飲ませるワインではないが、本来の酸含有量とそのバランスから清涼感を持ったリースリングとしてそれが残されているようである。それがあまり感じられると品が無くなるのが難しい所である。

その次ぎ七本目には砥石のミネラル味のモイズヘーレを試飲して貰った。ここのそれは軽めに上手に作っているのでそれほどにミネラル質が強くなく、説明もキーセルベルクから谷へと下りてきた地所という説明の仕方をしていた。此方はすかさず、「だから腐りが怖いんですよね」と突っ込んだ。まだその外での仕事が十分に出来ていないのがこの醸造所の現在の実力であろう。

とは言ってもどこかの評価本のように、これだけの地所や蔵での仕事に無頓着な評価を下しているような馬鹿ではない。ただし、前宣伝のあったようにEUビオ農業の認定は2008年度には下りておらず、2009年をまたなければいけないようだ。

そこで幸運ながら2007年産ペッヒシュタインを試飲出来て、大変強い評価を得られた。ミネラル質の強いワインへの苦手とこの玄武岩質のリースリングへの評価は矛盾するようだが、それほどこのグランクリュリースリングは軽やかに上手に繊細に作ってあるかということであり、他の醸造所のこのカルトリースリングとは比較出来ない手軽なワインとなっている。それも現代的な味覚に対応しているという事では素晴らしいに違いない。

そして、ウンゲホイヤーも試飲出来たのは良かった。その土壌の気難しさや先のそれに比べると男性的な味は偉大なリースリングの要素を持っている。地所の場所の説明をさせたが、そこに私の隠された批評が潜んで入るとは気付く者は多くはないであろう。

お別れのペッヒシュタインのゼクトまで飲ませて貰い。次回は「商用」で再び訪れる必要があるのは間違いないであろう。
[PR]
by pfaelzerwein | 2009-07-17 14:56 | 試飲百景 | Trackback