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取り付く島もない女性の様

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VDPプファルツから最新のマガジンが届いた。先日の樽試飲試飲会でも見かけていたが届くと思って取ってこなかった冊子である。いつものように五月のマイシュピッツェと言われてきた試飲会週の日程が、年間スケデュールの中に載っている。個人的には出かける会が決まっているので日程は例年の通りで分かっているのだが、予め計画を立てるのに助かる。自宅に居れば毎年出かけるのはレープホルツ醸造所の試飲会である。購入するワインも決まっているのだが、今年は状況を見て数を吟味しなければいけないと思っている。基本はグローセスゲヴェックス予約の為の試飲会である。同じような試飲は他所の地域のリースリングにも通じるのだが、春に瓶詰めされたリースリングは夏以降のものよりも価値が低くなるという傾向が強くなってきているのでこの辺りも考えどころである。

2014年の同じマガジンと比較するとVDPメンバーの入れ替えがある。既知なのはトラムプ家の故郷カールシュタットでドイツの赤ワインの技術アドヴァイザーとして活躍したケーラールップレヒト醸造所の脱退であるが、会長のクリストマン醸造所のお隣のムッグラー醸造所が脱退している。恐らく市中の人にはクリストマン醸造所よりも人気がある醸造所で、いつそこを通ってもムッグラー醸造所には買い付けのお客さんがいるがクリストマン醸造所には誰もいない。何か会長の弁護士先生の政治的な圧力が働いているのか?

そのようなことではない。口当たりのよいワインと高級ワインとはそもそも異なり、特に現体制でブルゴーニュシステムが採用されたことで、高級ワインと安物ワインとの差異が益々開いてきているからである。一つ減った席には、フラインツハイムのリングス醸造所が入っている。そもそもは果物などを作っている農家だったようだが、1990年以降ワインを始めて息子の代になって2001年からワイン醸造所として品質を目指してきたらしい。

面白いのは2014年にはプルーガー醸造所やシュピンドラー醸造所、アッカーマン醸造所、ポルツェルト醸造所などと八人の若きタレントが選ばれていたが、その四人は脱落した形で、現在残っているのはユルゲン・クレブス、シュテファン・シュヴェートヘルム、アンドレアス・マイヤー、フィリップ・キーファーの四人のみとなっている。正直、アルパイン協会関係の二人が結構な地所からのワインを醸造しながら脱落してしまっているのは残念だが、その分残りの四人の実力が或る程度推測可能となる。ザンクト・マーティンのキーファー醸造所を除くとフラインスハイムやホイヘルハイムクリンゲンなどそれほどの地所ではないと思うのだが、後者のキーファーはリースリングファンということである。山の方に近づけば雑食砂岩であることは分かっているのだが、地所はどこにあるのだろう?

開けれるリースリングが無いので2013年ゲリュンペルに手を付けた。近隣の地所の2013年物には濃くがあるために開けられないものがあるが、これならば熟成はしている筈だと思って決心したのだ。前回開けたのが一年前の月末なので、確りと変化していた。どのように?

初日に感じたのは完全に間違っていた。二日目に嘗てのスレンダーな娘が、二年半の内に社会のトップに上り詰めようとするキャリアー志向の女性に代わっていたのに気が付かなかった。第一印象と、付き合ってみての印象が全く異なるり、もはや鼻の高い女性どころの印象ではなかった。この時期にこれほど厳しい酸を印象させるリースリングに出合ったことが無い。その量感と全く崩れないプロポーションは一体どういうことだ。だから最初に感じた砕けた印象は取り繕っていただけなのに気が付いた。付き合えば付き合うほど、甘い横顔などを見せない。とても厳しく、そして上昇志向まっしぐらである。取り付く島もないリースリングなのだが、まだまだ将来を考えると楽しみで仕方がない美しさがある。この時点で全く崩れが無いので、最低十年、へたをすると本格的に熟成するのは二十年先かもしれない。凶年の2013年産なのに、感心するしかない恐るべきPCである。そして、鴨の胸肉の燻製と獅子唐のグリルを摘み乍ら飲んでいると、やはりとんでもなく美味い。これ程高級感のあるワインはドイツには見当たらない。オタク向きのリースリングではないが、エリート向きの高級な味覚に合う凛としたリースリングだ。こうしたライフスタイルに似合うエリート女性のようなワインということになる。



参照:
スレンダーながら多層的な23歳 2014-10-16 | ワイン
刺激するための方策 2015-02-14 | 生活
原発警備強化の物的根拠 2016-03-26 | ワイン
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by pfaelzerwein | 2017-03-10 02:49 | ワイン | Trackback

ムスリムにはなれない歓喜

フィリピンで誘拐されたドイツ人二人、どうもエルトヴィレの医者らしいの死刑の期限が現地時刻の金曜日15時だということだからだ。身代金と反イスラム国の行動を連邦共和国に求めている。身代金額からすれば支払い可能の額であるが、表向きは交渉に乗らないとしている。

ラインガウの医者と聞くとどこかの試飲会でも出会っているかもしれないと思うと気の毒なことであり、この医師が億万長者でなくこちらから乗っていった外洋のヨットで捕まったようにも思えないのはその身代金額でも知れる。イスラムの領域に乗り込んだのだろうがそれぐらいの過ちは誰にでもあることであり、なにも斬首されるには当たらない。モスレムでもないのにアルコールを嗜んだとしても罰せられる訳も無い。

久しぶりに走り、久しぶりに登った。峠登りは3250歩20分、沢沿いの短いコースは18分であった。前者は結構よい参考タイムになる。体調が悪くともこうした走りが出来れば嬉しい。ピッチを結構伸ばせるところがあったと思う。峠往復を今年は何度していることだろう。昨年は二三回だけだった筈だ。

今年最初のザウワークラウトはとても美味かった。理由は袋詰めでない比較的浅漬けのものを使ったからだ。玉葱とそのとき購入した焼き豚の脂身部分を一緒に炒めて下味としたからである。そして少し大目のスープストックがまたバランスをよくして、缶詰の細切れパイナップルが酸味と甘味と塩加減をとてもバランスよくした。色もとても綺麗についていた。上に乗せたレバー団子とソーセージが悪いはずが無い。

ボールダーの方は、懸案のぶら下がりをシャワーの合間に試した。最後の乗り越しとそこに行くまでがまだ繋がらない。しかし手の位置は準備できた。問題なのは最後の乗り越しに体を持ち上げる上げた右足の掛かり方である。どうしてもそこまで繋げると伸びた形で右足が掛かっている。それが伸びてしまっていると力が入らないのだ。

いづれにしてもそこで夜中に痛んでいた左右の腕の筋が酷使されているのを感じた。あまりこれに拘ると怪我をするといけないので、最初のスタート地点からそこまでを試した。こちらの方は決して容易ではないが、それほど技術的な問題はない。しかしそこから後半を繋げるととても厳しいのだ。息が上がって仕方ない。

そこで既に解決している近いボールダー課題に向かった。理由は重要な多き小石が剥がれてしまったことから難しくなってしまったからである。いろいろと試してみて、以前はその小石に立てばほぼ解決してしまうところが特別に難しくなっていた。

開栓30時間後に再びゲリュンペルを試した。酸化を感じさせるどころかまだまだ開けたてと変わらないメリハリが楽しかった。そしてその酸は、2008年の酸のようなとろける酸ではなくて、2010年の酢酸系のそれを思わす強烈ながらとても心地よく熟成して分解されたものである。

なるほどグローセスゲヴェックスのホーヘンモルゲンの酸ほどには分解されていないかもしれないが、ランゲンモルゲンの酸ぐらいには分解されている。前者の石灰成分を考慮すると現在美味過ぎていてあまり将来性を感じさせなかった。これほどバランスが取れたグローセスゲヴェックスはデ-ンノッフのそれを想像させ、それでも土壌感はケラーとは大分違い上質である。

その意味からこのゲリュンペルは、2013年のリースリングの頂点にあり、将来性とは別の現状の評価で最高点であろう。アルコール12.5%も奇跡的で、決して重さを感じさせない軽快さと、その酸がそれを裏打ちしている。私はムスリムにはなれないのだ。



参照:
スレンダーながら多層的な23歳 2014-10-16 | ワイン
フィリッピンで誘拐される 2014-09-28 | 歴史・時事
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by pfaelzerwein | 2014-10-17 20:54 | 料理 | Trackback