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今年の夏の髪結い談義

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床屋に行った。裾が襟首に被る感じになったからである。昨晩も横になって考えていたのだが、寒さ暑さが交代にやってくる今年の夏は空気があまり温まっておらず、湿気も少ないので大変快適である。夜も窓を開けて眠れるが、閉めても寝れるという按配で、寝室の窓だけ閉めて風が当たらないように静けさを求めて就寝している。

水曜日の石切り場での活動の後で、ザイルを返すために途中から会計士に会いに行った仲間の町医者を外で食事をしながら待っていたのだが、まるで山の上のように肌寒かった。店の者に「冷えるね、でも葡萄にはいいわさ、そうワインにね」というと指を立てながら、「そうですわ」と嬉しそうな顔をした。

そして明くる日A・クリストマン醸造所でも、2009年の葡萄の話を尋ねると、「そうなのよ、大変良い状態よ」とこれまた御墨付きを頂いた。昼に陽が十分に当たって、夜に冷えてと、リースリングの高貴な上質な酸を生み出すにはこうしたサイクルが必要になる。

さて、床屋で先日のアルゴイ休暇やクライミングの話を一鎖してから、いよいよ2009年のワインの話である。理想的な推移と共に彼が心配するのは天候の変わり目にやってくるような雷雨による雹である。なる程今年も少し降ったが殆ど被害の出なかった事も知っている。

このまま好条件が推移するとなれば、2007年の健康な葡萄、2008年の選び抜かれた葡萄に続いて、健康に熟成した葡萄が収穫されるかも知れない。質量共に2007年を越えるとなると大変な年になる。

さて、この時期にサマーカットにしておくと九月に髪が鬱陶しくなるかどうかで、摘み取り時期も分かるかもしれない。

クリストマンで四種類ほど比べて、夕飯のために購入した一本、ダイデスハイマー・パラディースガルテンはこの醸造所で飲んだリースリングの中で最高の美味さである。重くもなく、軽くもなく、パイナップルの缶詰めにような香りにも嫌味がなく、天然酵母醸造に濃くのある2008年の酸が果実風味と素晴らしくバランスしている。秋の地下蔵の完成も楽しみであるが、その前に注文したグランクリュの出来にも大変期待出来るヴィンテージである。
by pfaelzerwein | 2009-08-01 02:30 | Trackback
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