人気ブログランキング | 話題のタグを見る

価値のある家庭電化製品

ソニーの商品を修理に出す準備をした。どの商品も、ロンドンや日本での購入商品であったので、確かな故障箇所を示すために参考になる取扱説明書をダウンロードした。

正常に作動しているドイツで購入した商品も取り扱い証明書に英語と世界の各国語しかついていない商品も多い。家庭電化やモニターなどでは国に応じた商品開発などあまりしていないと言うことで、所詮そのような規模の企業であるはずなのだが、なぜか一時期急成長して巨大企業化していた。

故障箇所や不具合を間違いのないように簡潔に纏めて修理依頼を出したのだが、携帯ラジオ、アナログVIDEO、デジタルカメラとも同じ修理会社の担当であった。そのようなサーヴィス網を見ると数十年前のソニーが一般家庭にも普及した頃の日本の状況を思い出す。各地区に可也無理矢理増やされたようなフランチャイズのような修理サーヴィス網の事である。しかしそれよりは、アウトバーンの輸送の軽便さを利用して、合理的にピックアップされて一極に集中されるようだ。

そして今回もなぜか二つの商品とも駆動系のメカニックな部分の故障と磨耗が不具合の原因となっていて、これまた嘗てのステレオカセットレコーダーのスイッチが頻繁に折れたことを思い出した。全くソニー商品というのはドイツ商品と正反対にメカニック部分が弱いようだ。おそらく商品開発時の安全係数を低くしているのだろう。それでも保障期間が過ぎてから壊れるようになっているのは見事である。

どの商品もオリジナルの箱がないので、適当な箱を探して梱包した。その箱がまたソニーのモニターの箱なので、その近々壊れるかも知れない液晶モニターの修理が必要な時はまた別の電化製品の箱を利用する事になるのだろうか?しかし、そのモニターが壊れても修理には出さないだろう。周りを見ると修理に出す必要のあるもしくはその価値のある電化商品は益々少なくなって来ている。ここに電化製品市場の崩壊を見るようだ。



参照:
ライク・ノー・アザー 2006-04-05 | マスメディア批評
技術信仰における逃げ場 2007-11-06 | 雑感
失明しそうになる液晶モニター 2009-05-25 | 雑感
具象された肉体無き偶像 2007-04-04 | マスメディア批評
求められる明快な宇宙観 2006-05-25 | マスメディア批評
理のある変換とその転送 2006-04-20 | テクニック
印象の批判と表現の欠如 2006-03-11 | 文学・思想
複製消費文化の興亡 2005-12-28 | 文化一般
石林の抽象への不安 2005-10-25 | 文化一般
工業化された時間のデザイン 2005-04-02 | 文化一般
殆ど保障されている収穫 2009-09-06 | 暦
by pfaelzerwein | 2009-09-08 01:47 | テクニック | Trackback
<< カクテルが美味い食事前 玉も、胃腸もごろごろ >>