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豚に克つ奴だけが生き残る

三面記事に新型インフルエンザに関する最新の学術論文が紹介されている。ワクチンの効果よりも一度感染する方が効果が高いと言う結論である。つまり、通常の季節性インフルエンザと異なり、こうした野生のインフルエンザに罹ることで、今後予想される鳥インフルエンザなどのエピデミーに十分に備える事が出来るという発表である。ネズミによる実験でも豚インフルエンザに罹ると、鳥インフルエンザでも死亡しないという。その点、子供に対する接種においてもたとえ生まれたばかりの新生児に接種をしても、少なくとも一回りするであろう六十歳までは感染しなくてもその後に危ないと言われるらしい。例えば毎年定期的にワクチン接種を母親させている子供は、させていない子供を比べた場合、免疫学的に見て、こうした粗野なウイルスのアタックが激しくなると言う、極常識的な結果となっている。そもそも子供の集団接種の効果は、420人の子供に施して、ただ一人の老人の命を護ると言う日本の研究結果も紹介されている。

とは言いながらも、眠れぬ夜を過ごすと、容易にそんなことは言えない。初めからあれほどに苦しい思いをすると知っていたならば発症しないように手を打っていただろう。但し、少々の金でもこれで完治出来れば只で済むほど嬉しいことはない。それに次ぎのエピデミーでの生き残りチャンスが、金を払ってワクチンを打った者よりも高まるとなると、笑いが止まらないかもしれない。まあ、それだけ苦しい思いをしている。しかしそれよりも馬鹿らしいのは金を払って効く筈だったワクチンが効かずにといった、副作用の少ないワクチンを接種した場合の損得勘定であろう。これに関しては、メルケル女史でさえ薬の種類を選べないドイツ事情を既に書いたので繰り返さない。

昨晩の苦しさを知っていたら、月曜日の早朝にタミフルでも投与していたかも知れないが、あとの祭りである。今は胸の痛みは柔らみ、肩こりも右肩へと移り、その痛みは集中度を増しているが、なんとか我慢出来そうな様子で、お昼には今日の久し振りに強い陽射しの下で快楽椅子の上で一時間程深く眠れた。一昨日以来である。昨晩は、一時間起きに寝場所を変えるだけでなく、その間に部屋の中を歩いたりして気を紛らわして、疲れを覚えた所で、新たなベットや椅子に寝場所を見つけて背中に圧力が掛からないようにして時が経つのをじっと耐えた。

陽射しの中を散歩に出かけたが、血の気の引いた顔が真っ青で誰が見ても重病人にしか見えない。案の定十分も歩かないうちに腹具合が悪くなって、トイレに帰ると更に顔色は青ざめて殆どゾンビ化している。体温では一度ほどの上昇であるが、老廃物の代謝を考えると当然の結果と思うのだが、意外に豚インフルエンザで下痢を訴えるのは2%しかいない。一番多いのは咳の85%であるが、毎日アルコールでうがいをしているとウイルスもそこはルスになるらしい。
by pfaelzerwein | 2009-11-26 00:31 | 生活 | Trackback
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