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週二回練成の夏休み日記

今シーズン最初の週二回目のクライミングであった。登りに行くよりも、これから正式に石切り場を地元のアルパイン協会でも使うための事始の心算で出掛けた。若い意欲のある山岳リーダーが毎週金曜日にそれを公に実施するというのでそれを全面的に支持協力するためである。既にいつもの水曜日の仲間である石切り場開拓者にはその旨を伝え、陰ながら協力して貰う下馴らしをした。

政治的に動く人間などは居らず個人的に良く知っている仲間なので問題はないと思ったが、出来るだけ外交的に下準備をすることは将来的に必要と考えた。もちろんそれは最終的には石切り場を管理している自治体との軋轢のない良い関係を保つことになる。

元々我々の支部は、アルプスから遠く更にワインを飲んでいるだけの支部なので、会員になってから今まで一度もその活動に満足したことはない。百人以上居るドイツ山岳協会NPOとして、シーズン中に毎週のように公式に活動していないのは全く解せないでいた。月一回のハイキングならなにもドイツ山岳協会支部でなくても良いので、少なくともアルプスで役に立つ技能は毎週のように何処かで研修出来る場は欠かせないと思っていたのである。

地元にはクライミング専門のNPOもあり、我々の仲間もそこに属しているものが少なくないのであるが、こうした同人組織的なところではやはり初心者の育成には不都合であり、アルペン協会の支部がこうした岩登りの週例会を設けることは、その広範なスポーツ的な活動への関心を汲み取っていくには不可欠である。

ハイキングに集まるおばさん方の中にはスポーツクライミングへの強い関心もあり、特に若年層の活動をこうしたところで包みこんでいない限りは、こうした協会は老齢化するだけで全くスポーツ的な意味を失ってしまう。そのような意味からも、クライミングなどは嘗てのアルピニズムの唯一つの必修分野でしかなかったのだが、そのスポーツ的な発展とポピュラリティーから、アルプスから遠く離れた地方の支部であるからこそ月例のハイキング以上の定期的なオファーを提供していないこと自体がおかしかったのである。

そのような理由で、自らの練成を兼ねて、十分な面々が集まるまでは週二日体制で通おうかと思っている。なるほど汗が湧き出てきて指が滑り放題であったが、少なくとも気温が高いことから怪我の危険も故障の問題も少なく、これで夏休みの宿題をこなせるかと期待している。



参照:ウトウトと昼下がりの夏季講習 2010-07-09 | アウトドーア・環境
by pfaelzerwein | 2010-07-10 06:48 | アウトドーア・環境 | Trackback
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