厚化粧の顔厚忸怩とスッピン

お土産に貰ったゲオルク・ブロイヤー醸造所のテラ何とかと言うスレート土壌の葡萄で作ったキュヴェーを飲んだ。正直大変失望した。先月その村名ワインを頂いていてそれを条件付で評価していたものだから、この2007年産の上級商品?にはどうしても更に判断基準が厳しくなる。恐らく、13ユーロから15ユーロあたりの商品と思われるが、スレートの味と我々最近思いかけている腐りの味がごちゃ混ぜになっている。少なくともテロワールのミネラル風味に敏感なリースリングの飲み手と自負する者は絶対これを評価しない。これならば、たとえ2007年産の特徴が異なるとしても先日開けたクリストマンのケーニッグスバッハSC即ちイーディックのセカンドラベルの方が遥かに高級である。

先ずはその残糖感は快適とは言えず、否定的な激しい熟成感こそは抑えてあるが、裏エチケットに書かれているような粘土質の重い土壌感を出すナンセンスなコンセプトである。こんな商品を出さなければいけない背景は、この醸造所がまともな地所を所有していないことと、腐らせた葡萄を収穫している事実でしかない。これならば数多の日本に市場を獲得しているレスとかなんたらの彼の地で有名なラインガウの醸造所業者紛い程度でしかないと断言できる。なるほどドイツでは誰一人としてこの醸造所を推薦するものに出会ったことが無い筈である。そうした醸造所が日本や中国でお商売できるからこそドイツは貿易超大国でいれるのだろう。これ以上は言うまい。少なくとも2007年産のこれを自慢で売れるお顔を拝みたい。写真等で見る限り決して厚化粧の顔厚忸怩には見えないのだが、この程度の商品を出しておきながらヴァイルやシュロース・ヨハニスベルクと肩を並べるような価格の商品を出すとは厚かましい。亡くなった親父さんのそれは知らないが死人の顔に泥を塗る行為のようにしか思えない。

これとは反対の飲み頃を見つけたのがゲオルク・モスバッハー醸造所の6ユーロと安い裾ものである。春から何度となく試飲して少なくとも一本は自宅で飲んでいたのだが、金曜日に試飲して「来た」と思った。こうした低価格のものが夏を過ぎて本領を発揮することは今まで経験したことがなかったのだが、今までの経験から「まだまだこれから来る」と思っていたものである。要するに酸がはじめて開きだしたと感じた。これで、恐らく最初で最後の山で、その俄然活きてきたミネラル風味と共に素晴らしくなった。これを基準にして上級のリースリングの飲み頃を推測すれば良い。上の2007年のスレートのものとこれを比べると二倍以上の価格差があるのだが、どちらも今只で飲めるとなったら間違いなくこちらの安いものを選ぶ。



参照:
疑わしい神の恵みへの眼差し 2010-10-08 | ワイン
貴い新自由主義の腐る実り 2010-02-14 | マスメディア批評
l7年ぶりのヨゼフ・ライツ
完成度高し、デンホフ2009 (新・緑家のリースリング日記)
ヘレンベルガー・ホーフ試飲会!の巻 (Weiβwein Blog)
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by pfaelzerwein | 2010-10-25 03:32 | ワイン | Trackback
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