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ハイエナ経済のバベルの塔

ドイツ連邦政府は、既に在大阪神戸ドイツ連邦仮大使館を通じて、ドイツ連邦共和国国防軍の対ABC武器部隊の派遣を申し出ている。しかし、「日本政府の具体的要請がないということで動きようがない」と野党の質問に答えた。

この記事をみて考えたが、なるほど現在の状況でも炉の近くまで対応戦車を近づけて、尚停止してアームで作業は出来るだろう。しかし、現在の作業の中で何かできるかどうかはわからない。なるほどアームの強度などは十分にあるだろうが、設備を整えなければいけないだろう。但し同様なものが米軍の日本の基地に駐留しているかどうかも疑問である。米軍は無人偵察機で独自に空中の放射能を測っており、日本政府が低めに出すそれを誰も信じていないからこそ、最終的に80KMの避難域をホワイトハウスが出したとされる。

それにしても、あれだけロボットとか開発している日本の技術が水槽への水注入にすら使い物にならないようで、全く核災害に対する準備が出来ていなかったのが顕著となった。小さな玩具のようなものばかり開発しているからだろう。せめて鉄人28号ぐらいのものは欲しい。それでも筑波の研究施設が使えなくなることが今回の災害のもっとも大きな損失となるだろう。一極集中はなるほどそれなりの効率があった訳であるが、ネット化も進んでおり、既にそうした考え方は古いものになっており、効率のその考え方自体が一種のハイエナ経済の落とし子であるような気もする。

昨日の独日協会の例会での反応は、関東地方の人口をどのように各地に別ける事ができるかという疑問が出た。もちろん遷都の決定事項によって変わるだろうが、少なくとも日本海側に何らかの重心を移すのは難しいとなった。やはり豪雪のその気象は具合が悪い。北海道は寒すぎるとの声も出たが、むしろロシアとの外交的関係に左右されるだろう。少なくとも東京圏の多くの人は北海道に入植するべきである。

関東からの難民がいたらこちらでも受け入れても良いと言う人がいた。それぐらいなら、関西でも十分に受け入れられるのではないかと話した。

名古屋の存在は、東海沖地震や津波の影響がなければ重要になるだろうが、やはり京都を中心として首都機能を考えるべきであろう。九州の存在も対中外交の影響は受けやすいだろう。いづれにしても北海道との交通手段の確立が重要になるだろうか。

東北の太平洋側沿岸は、あまり地についた街づくりをしても仕方がない。むしろ今回のように波に洗われても構わないようなインフラストュルクチュアーを中心に、自然とその恵みで活きるような、むしろ石器時代のような居住のあり方を考察すべきであろう。全てが流されてしまった。農業も元々そうした土壌だったに違いない。

そもそも日本の文化は地震で全てが壊されることが前提となっている、霞のような文化である。なるほど、京都や奈良だけはそれでもある程度古い文化の上に皆が暮らしている所を見れば、やはりその上に新たな最新技術を駆使した脱近代の文化と街づくりをしていくべきであろう。東京のように江戸期に、明治、大正、昭和、平成期に新たなものが作られ壊されしていった都市は何時までたっても文化的な都市とはならない。残念ながらスカイツリーとか呼ばれるものは、東京に居残る者が毎日の生活の風向きを占う放射能測定塔となりそうで、まさに現代のバべルの塔でしかなくなってしまった。

東京などもうどうでも良い、最大の問題は筑波などの研究学園都市機能を関西に移せるかどうかであろう。



参照:
脱東京、脱原発、脱近代 2011-03-16 | アウトドーア・環境
パニックの裏側の集団心理 2011-03-16 | 歴史・時事
by pfaelzerwein | 2011-03-18 14:08 | 歴史・時事 | Trackback
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