人気ブログランキング | 話題のタグを見る

水棺で安らぐことのない苦しみ

第一報を聞いて最悪の事態、つまり水の決壊と空焚きによって手がつけられなくなるような事態になりつつあると感じた。要するに門外漢ながら個人的な見解としては、水が溜まらなくなることが最大の危機で、言われているようなチャイナシンドロームは今回は海への水質汚染と水蒸気になどによる環境汚染として起こると承知している。

一号機の格納容器の底に核物質が集積して完全に抜けて水が溜まらなくなれば、もはや幾ら歴史を刻んでも放射能は拡散するだけで収束はしない。永遠に福島は呪われて、太平洋沿岸の漁業などは全滅する。天皇陛下が福島産の食料品を皇居に持ち帰り皇太子などに分け与えるというが捨てたほうがよい。

拡散の仕方は様々であるが、ゆっくりとした永遠の拡散を繰り返していくような按配である。早めに五号機や六号機の燃料を持ち出して隔離する必要があるのではないか?福島の原子力発電所の構内に燃料棒が解けた高い放射性物質がばら撒かれるような状態になればもはや地上からは作業は不可能になるの意ではないだろうか?

一号機の圧力容器は最初から水位が上がらなかったのは水蒸気による圧力と大まかに感じていたが、最初の数時間で底に穴が開いてしまっていたとするならば、もはやその時点ですべては決まっていたのだろう。今から思えば、なぜそのときに水蒸気爆発でなく水素爆発が起こったと断定されたのか、不思議に思った所以である。

その傍証として東電が水棺と呼ばれる冠水に拘ったのかはその辺りに端を発する危惧があったからだろう。そうした状態をわかっていたからこそ、最後の手段を試みたのだろう。この場合の最後とは、冷却することではなしに、最終的に燃料を取り除く作業ができるかどうかの手段である。これで、その収束の可能性がほとんどなくなったことを東電が承認したことになる。

もし、この時点で燃料が十分に冷えていて、格納容器の底が抜けていないという仮定で、ありえる手段は、底から破損した核燃料ごと水をどこかに抜き取ってしまうことぐらいしかないのだろうか。クラッシュアイスを流したらどうだというような意見が記者会見でなされていたが、燃料の塊をそのまま流し込むことのほうが難しそうである。もちろん、即死しない範囲で作業員がスコップでその塊を流し落とすような作業が必要になる。チェルノブイリの清掃隊の様にである。

安全デマではないが、放射線などはまったく安全なのである。即死などはなかなか起こらない。癌で即死する人がいないようにである。即死しないからこそ恐ろしいのであるが。
by pfaelzerwein | 2011-05-13 05:28 | Trackback
<< テントの中から月見も出来る 心を揺さぶる貴く強い振る舞い >>