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点在する首都圏の熱いスポット

世田谷で強い汚染が見つかったと言う。MOX燃料三号機由来の三月十四日に飛んだプルームが雨によって降下・吸着したとするならば、三月十六日午後一時過ぎの降雨によるよるものと考えられる。横浜で見つかったストロンチウムの蓄積と同じ経過を辿ったものではないか?それとも三月二十二日の雨で一気に地上へと降下したのだろうか?いづれにしてもこの二回の首都圏の降雨は本格的な健康被害を齎すような「黒い雨」であったことは間違いない ― 特に十六日には首都圏で交通規制は行われていたが外出禁止令は出ておらず、個人的に友人にはそれを強く推奨した。

ストロンチウムやプルトニウムは飛び難いとされ横浜で見つかったことが話題となっているが、チェルノブイリ事故のときはセシウムと同じように二千キロメートルは離れたバイエルン地方でもストロンチウム90も平米当たり200Bq降下したとして過去の核実験分も含めると蓄積は2500Bqにのぼる。なるほど、自然界に存在するカリウム40が魚などの食料品に与える放射能と比べると少ないかもしれないが、骨に残存したりして健康への影響は大きい。

横浜での蓄積量はキロ当たり195Bqとのことで、僅か二百キロほどの距離なので当然の結果かもしれない。もし上の推測のように同じ雨で降下したとするならばその雨域全体に同じような強いホットスポットが点在していると言うことになる。

除染してもその放射能の強さから明らかに居住には適さない地域が点在して発見されるとなるならば、その民事的な補償処置だけで、東電などは経営破綻するだろう。



参照:
2011年3月11日~25日の福島第一原発周辺の気象(雨雲)レーダー(広域) (Asanobu KITAMOTO, National Institute of Informatics)
東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う放射性物質の移流拡散について (気象研究所企画室)
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by pfaelzerwein | 2011-10-13 14:39 | アウトドーア・環境 | Trackback
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