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原発銀座の四つの水蒸気塔

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バルセロナへと続く国境線から南フランスを北へと向かうとローヌ原発銀座を走り抜ける。前回撮影したトリカスタンの原発を通り過ぎてその奥に見えるのがアルデッシュのクリュアの原発である。フランスでも最大規模の原発のようで、四つの加圧水型の発電規模は各々956MWとというから、フランス全土の消費電力の5%を担っていると聞いても驚かない。

フランスでも反原発のステッカーを貼った車をしばしば見かけるようになった。超大国の権威を護るための核兵器開発と原子力の利用に、原子力の電気安定供給を絡めるのはそもそもの間違いで、無駄な消費生活のための原発利用こそが諸悪の根源なのである。フランス人もそれに気がつき始めている。カトリックが主体の国であるからドイツなどよりも清貧の暮らしへと一挙に進む可能性もある。

ローヌの水を引き込んだ四つの水蒸気塔が吹き上げる湯気を見て尋常な社会だと思っていた時代は過ぎた。電源供給の事故はどの発電所でも頻繁に起きていて、ここでもINES2の事故が2009年に起こっている。電力会社EDFがこうした事故を大事故に至らずに済ませれるのはその技術力や教育ではない。地震や津波などの大災害の混乱がないからだけなのである。



参照:
フランスにおける福島の影 2011-04-24 | マスメディア批評
仏ストレステスト後の指針 2011-11-19 | マスメディア批評
犯罪行為のオール電化 2012-02-10 | 生活
先ずはそこからだ! 2012-03-06 | アウトドーア・環境
by pfaelzerwein | 2012-04-08 18:33 | アウトドーア・環境 | Trackback
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